情報資源の生産と流通

図書館情報資源概論
By 福田 博同 2015
目次
10. 情報資源の生産(出版)と流通システム
11. 情報資源の電子化と改正著作権法
12. コレクション形成の理論(図書館の自由と選書)
13. “ (収集・保存,分担収集・分担保存,コレクション評価法,除籍・廃棄)
14. 図書館業務と情報資源(選書,発注,受入,蔵書点検,補修,除籍・廃棄)
10. 出版と流通
学会
査読
資料を読む
執筆する
学会等へ投稿する
•書店ルート
•教科書ルート
•月販ルート
•生協ルート
•輸出ルート
•コンビニルート
•Amazon
校正
送付
出版社
取次会社
書店
書店
書店
出版販売
委託販売
• 出版→取次会社→委託→書店→期間内→取次会
清算 |返品
社
出版社
•利点:出版社の定価販売、多様な本の生産
•欠点:売れ残り返品が前提→ 管理や経費が必要
買い切り
•出版→取次会社→買い切り→書店
出版販売
再販制度(再販売価格維持契約制度)
•1920年頃から定価販売(割引禁止)
•1953年 独占禁止法第二十三条
•1978年「再販制」見直し:公正取引委員会編集等
•競争政策の観点からは同制度を廃止し,著作物の流通において競争
が促進されるべき but
•廃止されると,書籍・雑誌及び音楽用CD等の発行企画の多様性が失
われ,また,新聞の戸別配達制度が衰退し,国民の知る権利を阻害す
る可能性があるなど,文化・公共面での影響 then
•当面同制度を存置
•6品目(書籍・雑誌,新聞及びレコード盤・音楽用テープ・音楽用CD)に限
る
出版販売
再販制度 続き
•
共済組合や生活協同組合は独禁法第23条5項により再販
契約を遵守する義務を負わない→10%引き可能
•最新情報と経緯
•1996年行政改革委員会規制緩和小委員会に対する日本図書
館協会の対応(レファレンス協同DB事例)
•出版再販制度の維持と運用(日本書籍出版協会)
•1998年公正取引委員会の見解
•出版再販問題略年表(新文化)-2006年
•1998年謝恩価格本フェア、2006年には99社
出版と売上高
出版社と売上高の関係グラフ化(ガベージニュース2014:日販をグ
ラフ化)
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2001年
2014年
出版社数:4250社ほど → 3588社
総売上数:3.3兆円ほど → 1.89兆円
書籍販売数: 7億4874万冊→ 6億6790万冊
Amazon日本の売上高(全商品) (ガベージニュース2015年)
•
単位:億ドル
2010年
50.25
→
2015年
79.12
•電子書籍売上高
•2013年書籍7523億円雑誌8520億円 + 電子書籍769億円(4.6%に増
加)(ASCIIビジネス:高橋暁子2015)
出版販売と貸出冊数
公共図書館個人貸出冊数(日本図書館協会統計)
•
5億3270万冊
→
6億9528万冊(2014年度)
•公立図書館貸出実態調査 2003報告書(日図協,日書出協)
•課題
•言論表現委員会シンポジウム「激論! 作家vs図書館 - どうあ
るべきか-」ほかを読んで出版文化の興隆を考えなさい
出版販売
CD売上 (ガベージニュース2014:日販をグラフ化)
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2001年
2014年
出版社数:4250社ほど → 3588社
総売上数:3.3兆円ほど → 1.89兆円
CDレンタル店調査(日本レコード協会2015)
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2006年
2015年
店舗数: 3179店
→
2379店
店舗面積: 729平米
→
856平米
総在庫数: 3630万枚 →
4704万枚
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音楽産業のビジネスモデル研究会報告書(経済産業省2009)