ふ り が な むらた 氏 村田 あゆみ 名 取得学位 主な担当科目 所属学会 あゆみ 職 名 講師 修士(言語文化) 学会での受賞歴 保育内容演習(言葉)、保育の表現技術(言語文化)、保育実習指導、幼児の言葉(指導法)ほか 日本児童文学学会、日本昔話学会、説話伝承学会、日本保育学会 ◆ 教育業績 事 項 実 施 年月(日) 概 要 司書資格取得のための公共図書館児童室における見 平成 22 年 学と実習の指導(立命館大学) 9 月、平成 23 年 9月 司書課程科目「子どもの発達と読書」において、京都市右 京中央図書館(平成22年)、中央図書館(平成23年)の児 童室に学生を引率し、児童サービス担当司書よりサービ スの解説を受け、実際に体験をした後、各学生に児童資 料のレファレンスの方法や資料閲覧の課題を与えた。図 書館と子育て支援施設との連携などの実際を知る貴重な 機会を学ぶことができた。 司書教諭資格取得のための小学校学校図書館におけ 平成 23 年 る見学と実習の指導(立命館大学) 9月 司書教諭課程科目「子どもの発達と読書」において、立命 館小学校メディアセンター(学校図書館)に学生を引率 し、司書教諭及び学校司書による学校図書館サービスの 解説を受けた後、児童の利用状況の観察及び記録を行っ た。学校図書館には読書センターとしての働きがあると同 時に学習センターとしての働きがあるが、授業担当教諭と 司書教諭の連携が授業の展開に重要な働きをすることを 学ぶことができた。 子育て支援活動「ぐるんぱえほんのつどい」の企画と運 平成 22 年 短大保育科と名古屋聖マタイ教会の共催による地域貢 営(名古屋柳城短期大学) 9 月~平成 献、子育て支援事業で年 3 回開催した。絵本の読み語り 23 年 12 月 をメインとして、絵本をモチーフとした様々な活動の企画 と運営を行った。学生は絵本の読み語りや身体表現、劇 等に取り組むと同時に、参加した乳幼児の保護者と対話 をすることで保育者の役割を体験的に学ぶことができた。 子育て支援活動「たっち」の企画と運営(名古屋女子大 平成 24 年 大学内の子育て支援活動に学生が参加して保育の実践 学) 4 月~平成 の学びと一助としている。参加資格は幼稚園または保育 27 年 3 月 所実習の経験者としている。事前ガイダンスと事後の記録 の提出を求める。学生には保育実践のみならず、子育て 支援について学ぶ機会の提供となっている。また、大学 の地域貢献事業としても有意義な活動となっている。 保育所体験学習事前事後指導 平成 24 年 5 月、平成 25 年 5 月、 平成 26 年 5 月 幼児保育学専攻 1 年生の越原研修時における現地保育 所の見学および体験学習に際し、今後の学生の保育の 学びの目的を明確にするとともに保育所での遊びや絵本 の読み語り、子どもの発達段階についての指導をグルー プ演習形式で行った。また研修後は録画ビデオを視聴し たあと、グループ単位で振り返りを行い、発表をすること で学習効果をより高めることができた。 事 項 実 施 年月(日) 概 要 小学校体験学習事前指導 平成 24 年 5 月、平成 25 年 5 月、 平成 26 年 5 月 児童教育学専攻 1 年生の越原研修時における現地小学 校の体験学習の際の「絵本読み語り」体験の事前指導を 行った。絵本についての知識と読み方の実践演習を実施 した。絵本の選書についての基本を学ぶことにより、現地 での学習効果をより高めることができた。 保育の表現技術「言語表現」の授業における活動① 平成 24 年 4 月~現在 幼児保育学専攻 1、2 年生「保育の表現技術1(言語表現)」 の授業において、授業者が制作した基本絵本リストより 40 冊分の絵本記録カードを作成させた。書誌事項の他内容 分類、梗概、所感等の項目を設け、絵本についての情報 を様々な角度から取り込むことで自らの絵本観を育て、同 時に今後の保育現場で生かせる基礎資料となることを目 的とした。絵本を深く読むことにより、絵本のもつテーマ性 や働きを理解することができた。 保育の表現技術「言語表現」の授業における活動② 平成 24 年 6 月~現在 上記授業の後半において「絵本で遊ぼう」をテーマとし、 読み重ねてきた絵本を保育の様々な活動に発展的に取 り入れる試みをグループ演習として展開した。絵本をもと にしてペープサートや劇、遊びなどの児童文化財として 制作し発表した。また子育て支援活動「たっち」のクリスマ ス会に参加し、実際に子どもたちの前で演じることもでき た。絵本の世界を五感をつかって楽しむことを学生自らが 体験しつつ、子どもたちと共感できる学びとなった。 保育内容演習「言葉」および「人間関係」の授業におけ 平成 24 年 幼児保育学専攻 2 年生の「保育内容(言葉)」及び幼児保 る活動 4 月~平成 育学専攻 3 年生の「保育内容(人間関係)」の授業におい 25 年 1 月 て、毎時授業の冒頭の 10~15 分を使って授業者の学生 への絵本の読み語りを行った。学生は出席票を兼ねた絵 本カードを受け取り、書誌事項の他、コメントを記載する。 選書は授業のテーマ(言葉、人間関係)に即して行った。 読んでもらう経験を積み重ねることで絵本の読みが深まっ ていく様子が学生のコメントから読みとれた。 保育内容演習「言葉」の授業における活動 ~冊子「実習で見つけた小さなことばたち」の作成 平成 25 年 9 月、10 月、 平成 26 年 10 月 「愛知ワークショップギャザリング」へのゼミ参加の指導 “絵本の世界に飛び込もう”の企画と運営 平成 26 年 8 椙山女学園大学にて開催された「こどもたちがアートやも 月 29,30 日 のづくりを体験できるワークショッププログラム」に、絵本 研究ゼミナールのゼミ活動の一環としてブースを出展し た。既知の絵本のジオラマを作成し、絵本の世界に入り 込める仕掛けづくりや絵本に登場するパン作りを行うな ど、来場者自身が絵本の主人公となれるような工夫をし 授業に先立ち、保育実習Ⅰ(平成 26 年度より教育実習) の際に子どもの言葉を記録しておくよう指示、授業内でエ ピソード記録としてまとめた上でグループディスカッション を行った。さらに園便りを意識した文体に書き直し、グル ープ毎の冊子を作成した。何気ない子どもの言葉に耳を 傾ける保育者の姿勢、言葉の背景にある理論、読んでも らうことを意識した文章の書き方等総合的な学びとなっ た。 事 項 実 施 年月(日) 概 要 た。教員がワークショップの主旨とアイデアを伝え、学生 がそれらを具体化することを通して、企画運営の在り方を 学ぶことができた。 「第 6 回元気健康フェスタ ピンクリボン一宮」における 平成 26 年 一宮市、一宮市教育委員会等が後援する催しの際の託 ゼミ参加「絵本の読み聞かせ・託児スペース」の企画と 11 月 29 日 児スペースの企画と運営を絵本研究ゼミナールのゼミ活 運営 動の一環として行った。安全を第一にしつつ、ゼミナール の特性を出せるような絵本を中心としたプログラムを考 え、実施した。来場者は乳児から小学生まで不特定多数 であり、また長時間であったため、プログラムの実施には 柔軟性が求められ、学生には通常の保育の場とは異なる 大きな学びの場となった。 「開かれた地域貢献事業」クリスマスイベントにおけるゼ 平成 25 年 ミ活動としての参加 12 月 8 日、 平成 26 年 12 月 14 日 本学総合科学研究所と瑞穂児童館共催の事業に絵本研 究ゼミナールのゼミ活動の一環として参加した。 平成 25 年度は「ピニャタってなあに~クリスマス絵本の世 界とオーナメントつくり」を美術表現研究ゼミと合同で行 い、本ゼミはクリスマス絵本をパネルシアターにして演じ た。平成 26 年度も同ゼミと合同で「ぐりとぐらのクリスマス 会へようこそ」を企画した。本ゼミは絵本をペープサートで 演じ、粘土のクッキー作りを実施した。企画、準備、運営を 通して保育の現場で今後活用できる様々なスキルを学ぶ ことができた。 児童館子育て支援活動「おねえさんとあそぼう」の企画 平成 27 年 運営 3 月 19 日 愛西市勝幡児童館より絵本研究ゼミナールに絵本を通し た活動依頼を受け、ゼミ生が主体となって企画運営を行 った。対象は 1,2 歳児の親子 20 組ほどで 1 時間のプロ グラム構成を行った。ふれあい遊びや新聞紙遊びの後、 絵本をペープサートで演じた。今年度 4 度目の活動とな り、企画力や準備の手順等、ゼミ生には大きな進歩が見ら れた。 ◆ 研究業績 区 分 論 文 単 発 行・ ・ 発表 共 年月(日) 創作童話と再創造絵本―アンデル 単 平成 24 年 セン童話「野の白鳥」の絵本化を巡 3月 って 著書・論文・発表テーマ・ 作品・演目などの名称 発行所 / 誌名・巻号 / 学会・展覧会・演奏 会の名称(会場名) 備 考 「児童文化研究」第 3 号 中川あゆみ(村田) (p.1-15) アンデルセン童話を絵本化する ことについて、マーシャ・ブラウ ンによる絵本『白鳥』の分析を通 して考察した。 20 世紀初期スウェーデンにおい て活躍した絵本作家エルサ・ベ スコフの代表作『ペレのあたらし いふく』の登場人物の分析を通 してエレン・ケイの思想の影響 や子ども観について考察した。 エルサ・ベスコフ絵本研究―『ペレ 単 のあたらしいふく』に描かれた子ど も像 平成 25 年 3月 名古屋女子大学 紀要 第 59 号 人文・社会編 幼児の家庭における「絵本」環境 単 ―昭和 30~40 年代の状況につい て― 平成 27 年 3月 名古屋女子大学 紀要 全国保育士養成協議会第 53 回 第 61 号 人文・社会編 大会ポスター発表したものを加 筆補正。 昭和32 年~昭和47 年の名古屋 市内私立幼稚園の「園児生活調 査」に記載された絵本に関する 項目を分析、検討した。絵本の 出版の歴史と家庭における受容 の関係、子どもや絵本に対する 幼稚園の意識、絵本に対する過 程の意識が明らかになった。 学会発表 『三びきのやぎのがらがらどん』と 単 『三びきのやぎのブルーセ』にお けるトロルのイメージ(口頭発表) 平成 25 年 3月 日本児童文学学会中部 昔話絵本に関する研究。 例会 北欧昔話に特有の魔物トロルに ついて、口承伝承の魔物を絵本 作家らはどのような魔物であると 解釈して描き、読者はそれらを 通してどのようなイメージを抱く ことになるのかについて考察し た。 学内における子育て支援施設の活 共 動報告(ポスター発表) 平成 25 年 9月 全国保育士養成協議会 村田あゆみ、堀祥子 研究発表論文集 p.584-585 第 52 回大会 開設から 10 年目を迎えた学内 の子育て支援施設「たっち」の活 動状況を、大学のもつ保育の専 門性の地域への貢献、学生の実 践的な学びの場としての意義の 2 つの視点から考察し、今後の 大学における子育て支援のあり かたについて提言を行った。 区 分 学会発表 単 発 行・ ・ 発表 共 年月(日) 学内子育て支援施設の活動に関 共 平成 26 年 する考察(ポスター発表) 5月 著書・論文・発表テーマ・ 作品・演目などの名称 発行所 / 誌名・巻号 / 学会・展覧会・演奏 会の名称(会場名) 備 考 日本保育学会第 67 回大 堀祥子、村田あゆみ 発表要旨集 p.523 会 全国保育士養成協議会第 52 回 大会におけるポスター発表をふ まえ、利用者アンケートを行い、 支援活動と学生の関わりの視点 から考察した。授業やゼミの一 環として活動とかかわることで 学生には「生きた保育の学びの 場」となるための一つの機会で あることが明らかとなった。 家庭における幼児の絵本との出会 単 いに関する歴史的考察(口頭発 表) 平成 26 年 5月 日本保育学会第 67 回大 発表要旨集 p.359 1950 年代~70 年代にかけて名 会 古屋市内の私立幼稚園入園時 に行われた園児の生活調査を 分析し、特に絵本の出版史との 関係から考察し、調査票の概容 を明らかにした。 昭和 30~40 年代の幼児の家庭に 単 おける読書環境(ポスター発表) 平成 26 年 9月 全国保育士養成協議会 研究発表論文集 p.261 昭和 32~47 年の市内私立幼稚 第 53 回研究大会 園入園時の生活調査票におけ る質問項目「どんな絵本を与え ていますか」「読んで聞かせるこ とが(多い・少ない・全くない)」を 分析、考察した。絵本出版の歴 史の発展とともに、家庭におい ても絵本の捉え方が変容してい ることが明らかになった。
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