都道府県構想における新たな指標の提案 オリジナル設計㈱ 設計計画本部 高辻 宏治 1.はじめに S 県では、平成 12 年の浄化槽法の一部改正(合併処理浄化槽設置が原則義務付け化)後 の平成 13 年度に水質汚濁の改善や快適な生活環境づくりに向け、県民と行政が協働して生 活排水対策を計画的、効率的に推進するため「S 県生活排水処理長期計画」を策定した。 しかしながら、近年、人口減少や高齢化の本格化、地域社会構造の変化など、生活排水 処理を取り巻く情勢が大きく変化し、市町村合併による行政区域の再編や地方財政が依然 として厳しい状況にあることから、生活排水処理の施設整備の一層の効率化は急務となっ ている。 このような背景のもと、S 県では、より効率的かつ適正な生活排水処理施設整備の促進を 図るため、生活排水処理長期計画の見直しを行った。 本技術論文では、S 県で見直しされた生活排水処理長期計画で提案を行った新たな指標の 設定について紹介する。新たな指標の特徴は、さまざまな角度から生活排水処理の状況を 「見える化」することを目的に行うこととしたものである。 2.現状と課題の整理 2.1 分析及び整理の分類 生活排水処理に関する現状と課題については、整備、維持管理、経営、安全・安心の 4つに分類した上で整理を行った。分類する4つの項目の詳細を図-1 に示す。 備 汚水処理の普及状況、水質環境基準達成 状況、下水道事業費の推移 課題 維持管理 処理施設数の推移、浄化槽法検査受検率 の状況、事業着手からの経過年数 課題 経 経費回収率の状況、今後の人口予測、 水道給水量の推移 課題 下水道施設の耐震化の状況、下水汚泥の 有効利用状況、環境関連計画 課題 整 生活排水処理 に係る現状 営 安全・安心 図-1 2.2 生活排水処理に関する現状と課題の分類 100 現状の整理 合併処理浄化槽 コミュニティ・プラント 農業集落排水施設等 下水道 90 (1)整備 都道府県別の汚水処理人口の普 及状況を図-2 に示す。汚水処理人 口普及率は、平成 22 年度末現在、 汚水処理人口普及率(%) 1)汚水処理の普及状況 80 70 60 50 40 30 20 全国平均 86.9%のところ、72.9%で 10 0 図-2 - 40 - 都道府県別の汚水処理人口の普及状況 (平成 22 年度末現在) 全国 37 位と低い状況にある。また、いずれの人口規模の都市においても全国平均を下 回っている。整備手法として、生活排水処理全体に占める割合が最も多い下水道や農 100 となっている。 80 2)水質環境基準の達成状況 汚水処理人口普及率と水質環境 基準(河川)の達成率の推移を図-3 普及率(%) 70 に示す。汚水処理人口普及率は確実 に向上し、生活環境の改善・公共用 60 55.9 50 89 河川(BOD)の水質環境基準の達成率 95 95 96 94 66.4 65.4 62.8 60.3 58.2 100 98 98 98 70.3 71.5 72.9 汚水処理人口普及率 90 98 96 68.8 96 94 92 90 88 40 88 30 86 20 84 10 82 80 0 水域の水質保全及び維持に貢献し H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 注)水質環境基準の達成率は[基準値達成基準点数/全環境基準点] ており、水質環境基準(河川)の達 図-3 汚水処理人口普及率と水質環境基準(河川) の達成率の推移 成率は 98%と高い状況にある。 3)下水道事業費の推移 国及び S 県の下水道建設事業費の推移を図-4 に示す。生活排水処理全体に占める割 合が最も多い下水道の建設事業費は、国の下水道事業予算の推移と比例し、平成 10 年 度以降、減少傾向であり、ピーク時の 1/3 程度まで落ち込んでいる。 1,400 35,000 30,000 下水道建設事業費(都市下水路除く) 国費 1,200 補対事業費 建設事業費(億円) 1,000 20,000 15,000 10,000 800 600 400 5,000 200 0 S51 S52 S53 S54 S55 S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 0 S51 S52 S53 S54 S55 S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 (全国) (S 県) 図-4 下水道建設事業費の推移 (2)維持管理 70 1)処理施設数の推移 稼働中の下水処理場数の推移を図 -5 に示す。生活排水処理施設は、過 去 10 年間(平成 12~22 年)におい て、下水処理場が 48 箇所から 58 箇 所に、農業集落排水施設及び漁業集 落排水施設(以降、農業・漁業集落 60 下水処理場数(箇所) 費用(億円) 25,000 50 48 50 54 55 56 58 58 58 53 57 52 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 40 30 20 10 0 H12 排水と称す)が 22 箇所から 51 箇所 H13 図-5 稼働中の下水処理場数の推移 に、コミュニティ・プラント(以降、 コミプラと称す)が 11 箇所から 12 箇所に増加している。 - 41 - 達成率(%) 業集落排水等の普及率が低い状況 2)浄化槽法検査受検率の状況 都道府県別の浄化槽法第 11 条に基づく定期検査受検率の状況を図-6 に示す。平成 22 年度末における合併処理浄化槽の設置割合は、全浄化槽の 25.1%(全国平均 38.5%) に留まっている。また、設置後に定期的に必要な浄化槽法第 11 条に基づく定期検査の 受検率が、全国平均 30.4%に比べて S 県は 5.1%と低く、過去 10 年間の受検率の上昇 は 3.4%(1.7%→5.1%)と低い状況にある。 100.0 92.4 85.7 11条検査受検率(%) 90.0 80.0 72.8 70.0 60.0 50.0 48.3 84.9 59.7 56.1 59.7 57.1 20.0 22.1 17.3 10.0 75.4 68.4 40.0 30.0 85.1 84.4 50.5 26.7 26.2 11.4 9.7 6.5 5.9 31.3 27.7 25.7 25.5 12.3 5.1 8.96.3 6.5 64.9 56.4 45.1 49.9 45.7 42.6 43.3 30.3 27.8 23.0 49.2 31.8 25.4 22.4 11.4 5.4 0.0 図-6 都道府県別の浄化槽法第 11 条に基づく定期検査受検率(平成 22 年度) 3)事業着手からの経過年数 100 建設着手からの経過年数(年) 平成 22 年度末現在の市町別の経過 年数を図-7 に示す。下水道施設の建 設着手からの経過年数は、最も古く から事業を行っている市町村で 80 年 以上であり、市町村の平均は建設着 経費回収率(%) 1)経費回収率の状況 市町村別の経費回収率の状況を図 -8 に示す。下水道、農業集落排水及 び漁業集落排水を合算した経費回収 率(資本費含む)の状況は、自立し S 県全体で約 75%であり、市町村毎 所により平成 25 年3月に公表され 50 40 30 20 10 市町村別の下水道建設着手からの経過年数 120 110 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 市町村別の経費回収率の状況(平成 22 年度) 4,000 静岡県全体の推計人口(千人) 示す。国立社会保障・人口問題研究 60 図-8 た経営の基準となる 100%に対して、 S 県全体の人口推計結果を図-9 に 70 図-7 (3)経営 2)今後の人口予測 80 0 手から約 30 年経過している。 では 50%前後が多い状況である。 90 3,500 3,000 2,500 65歳以上 2,000 15~64歳 1,500 0~14歳 1,000 500 た S 県の今後の人口の予測結果によ 0 H22 図-9 - 42 - H27 H32 H37 H42 S 県全体の今後の人口推計結果 ると、20 年後の平成 42 年に約 11%減少する見込みである。 3)水道給水量の推移 S 県内の水道給水量の推移を図 -10 に示す。1 人当りの水道使用量 は、過去 10 年で約 1 割減少してお り、人口減少と併せて生活排水処 理施設規模の設定や使用料設定に 留意する必要が生じてきている。 図-10 S 県内の水道給水量の推移 (4)安全・安心 1)下水道施設の耐震化の状況 S 県の最新の地震被害想定では、対象とする地震発生時に県内で震度 5 弱から震度 7 の揺れが発生すると予測されており、津波による影響と合わせて、生活排水処理施設 の被害が懸念されている。一方、平成 24 年度末現在の S 県内の耐震化が行われた下水 道管渠施設(耐震化済み管渠延長は「重要な幹線等」に位置付けられた管渠のうち、 耐震性能が確保されている管渠の延長(耐震化工事実施済含む))の割合は 38.6%であ る。 2)下水道汚泥のリサイクル状況 下水汚泥のリサイクル状況は、埋め立て量が減少する中、セメント材料への利用や コンポスト化を主として年々増加傾向にあり、現状では約 87%の下水汚泥がリサイク ルされている。 3)環境関連計画 S 県の環境教育基本方針では、持続的発展が可能な社会の構築に主体的に参画できる 人づくりを目標に、教育委員会、市町、学校、NPO、企業などと連携して、地域に根ざ した環境教育・環境学習を推進している。 2.3 問題点の抽出と課題の整理 生活排水処理に係る現状から全国的な状況も踏まえ、S 県における生活排水処理に関す る問題点と課題を表-1 のとおり整理した。 表-1 S 県における生活排水処理の問題点と課題 分類 問題点 ・ 中小市町村を中心に生活排水処理の普及率が低い ・ 水質環境基準の達成率は高いが、みなし浄化槽の設置基 整 備 数が多く公共用水域への影響が懸念される ・ 下水道建設事業費が減少し、整備拡大がしづらい状況に ある ・ 人口が減少する中、維持管理を行う施設数は増加してい る 維 持 管 理 ・ 浄化槽の法定検査の実施率が低いため公共用水域への影 響が懸念される ・ 自立した経営が望まれる中、多くの市町村が経費回収率 50%程度となっている 経 営 ・ 下水道使用料単価が全国と比較して安く、下水道予算が 確保しづらい環境を作っている ・ 施設の耐震化が十分な状況ではない 安全・安心 - 43 - 課 題 ・ 早期の未普及解消 ・ 公共用水域の水質の維持,更なる向上 ・ 厳しい財政状況下で工夫した整備を促進 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 人口減少などを踏まえた既存施設の有効活用 施設数増加に対応した維持管理の効率化 法に基づいた維持管理の適正化 施設の老朽化対策 自立した経営のための経営状況の把握と予測 維持管理の効率化、財源の確保 人口減少、1人当りの上水道使用量の減少を踏まえた使 用料の適正化 ・ 地震,津波対策 ・ 未利用資源の更なる利活用 ・ 県民の環境意識向上に伴う環境教育の更なる普及促進 3.新たな指標の設定 (1)指標を設定する上での基本方針 整理を行った S 県の生活排水処理に係る課題から生活排水処理長期計画の基本方針を 表-2 のとおり設定し、基本方針に対応した具体的な施策の提示を行った。本技術論文で は具体的な施策の記述は省略する。 表-2 分類 S 県生活排水処理長期計画の基本方針 基本方針 ・ 下水道、農業集落排水、コミプラ、合併処理浄化槽等の 各事業が連携し、整備箇所を工夫して拡大する 自然豊かで快適な水環境を創り、維持 ・ 水の循環を自然な姿に再生し、まちに潤いを取り戻し維 持する 川,湖や海への汚濁の負荷を減らし、水環境を保全 ・ 浄化槽の保守点検等の管理、検査体制や行い方を工夫す る 民間企業の技術を導入して、既存技術を上手に継承 ・ 既存の技術や手法を改良し、民間技術を上手に活用する 生活排水処理施設間で連携 ・ 生活排水処理施設間で、汚水や汚泥の処理の連携検討を 行う 生活排水処理施設の自立した経営 ・ 経営状況の見える化を行う ・ 施設を健全に維持、改良し長持ちさせる ・ 施設での運転費用を減らす ・ 接続率向上のために、生活排水処理に係る情報提供の方 法を工夫する ・ 使用料金の体系などを工夫し見直しを検討する 安全で安心なまちづくり 地震に強い施設をつくる 地球温暖化の防止に向けた資源の有効利用 ・ 下水汚泥等のバイオマスや未利用資源を有効利用する ・ 施設での運転エネルギーの消費量を減らす まちのにぎわいづくりへの支え ・ 県民へ生活排水処理の分かりやすい情報提供を行う ・ 生活排水処理に係るPR活動を行う ○ 清潔で快適な暮らしづくりを推進 整 備 ○ ○ 維 持 管 理 ○ ○ ○ 経 営 ○ ○ 安全・安心 ○ 次に、具体的な施策の進捗を管理する上で指標を設けることとした。指標の設定は、 見直し前の生活排水処理長期計画で設定されていた整備率((2)指標の設定1)整備に 係る指標で示す「処理施設を使える人口の割合」)に、S 県の特徴を加味した新たな指標 を加えた。また、指標の設定にあたって、以下の4事項を留意点とした。 ①達成度を数値化することが可能な指標とする ②グラフ化することを考慮し、「整備」「維持管理」「経営」「安全・安心」の4つの項 目に対して各2項目(計8項目)を設ける ③各市町村への調査の簡素化を図るため、既存の調査を引用できる点を配慮する ④設定する指標名は、県民に対して分かりやすい表現とする (2)指標の設定 4つの留意事項を踏まえ、S 県、関連市町村との調整を図り、学識経験者や NPO が委員 を務めた策定検討委員会の了承を得て、以下の8項目を新たな指標として設定した。 1)整備に係る指標 指標① 【指標名】処理施設を使える人口の割合 【指標の説明】県民がより快適に生活できるように、生活環境や公共用水域の水質 の改善度向上を目的に設定 【対象とする整備手法】下水道、農業・漁業集落排水、コミプラ、合併処理浄化槽 【算定方法】 {汚水処理人口(人)÷行政人口(人)×100}÷最終目標値(%)×100 【目標値】実績値 66.2%(H22)→最終目標値 87%(H42)[指標値目標 100%] - 44 - 指標② 【指標名】合併処理浄化槽の割合 【指標の説明】県民がより快適に生活できるように、単独処理浄化槽から合併処理 浄化槽への転換促進を目的に指標として設定 【対象とする整備手法】合併処理浄化槽 【算定方法】{合併処理浄化槽設置数÷(合併処理浄化槽設置数+みなし浄化槽設置 数)×100}÷最終目標値(%)×100 【目標値】実績値 25.1%(H22)→最終目標値 78%(H42) [指標値目標 100%] 2)維持管理に係る指標 指標③ 【指標名】処理施設を運営する費用が低減された割合 【指標の説明】県民ができるだけ低料金で生活排水処理施設を利用できるように、 県・市町の施設維持管理の効率化を目的に指標として設定 【対象とする整備手法】下水道、農業・漁業集落排水 【算定方法】目標とする費用(円/年・人)÷{汚水処理費(維持管理費)(円/年)÷汚 水処理人口(人)}×100÷最終目標値(%)×100 【目標値】実績値 92.4%(H22)→最終目標値 100%(H42) [指標値目標 100%] 指標④ 【指標名】合併処理浄化槽を適正に検査している割合 【指標の説明】県民が定期検査の必要性を把握できるように、県・市町の工夫した 説明等の促進また検査体制の改善を目的に指標として設定 【対象とする整備手法】合併処理浄化槽 【算定方法】定期検査受検率(%)÷最終目標値(%)×100 【目標値】実績値 17.3%(H22)→最終目標値 50%(H42) [指標値目標 100%] 3)経営に係る指標 指標⑤ 【指標名】処理施設に接続している割合 【指標の説明】県民が生活排水処理施設への早期接続の必要性を把握できるように、 県・市町の工夫した説明等の促進を目的に指標として設定 【対象とする整備手法】下水道、農業・漁業集落排水、コミプラ 【算定方法】 {接続人口(人)÷供用開始人口(人)×100}÷最終目標値(%)×100 【目標値】実績値 88.4%(H22)→最終目標値 95%(H42) [指標値目標 100%] 指標⑥ 【指標名】使用料と汚水処理費用のバランス(汚水処理費用に対する使用料の割合) 【指標の説明】県民が生活排水処理施設の経営状況を把握し、県・市町が持続して 県民サービスを提供できるように、生活排水処理施設の経営状況を - 45 - 指標として設定 【対象とする整備手法】下水道、農業・漁業集落排水 【算定方法】 {使用料収入(円/年)÷汚水処理費(維持管理費+資本費)(円/年)×100} ÷最終目標値(%)×100 【目標値】実績値 73.0%(H22)→最終目標値 90%(H42) [指標値目標 100%] 4)安全・安心に係る指標 指標⑦ 【指標名】耐震化が行われた管渠施設の割合 【指標の説明】県民が県・市町の地震に備えた対応を把握できるように、県・市町 の対応促進を目的に指標として設定 【対象とする整備手法】下水道 【算定方法】{耐震化済み管渠延長(km)÷耐震化対象管渠延長(km)×100}÷最終目 標値(%)×100 【目標値】実績値 38.6%(H22)→目標値 100%(H42) [指標値目標 100%] 指標⑧ 【指標名】汚泥をリサイクルしている割合 【指標の説明】県民が県・市町の循環型社会の形成等への取り組みを把握できるよ うに、県・市町の取り組み促進を目的に指標として設定 【対象とする整備手法】下水道 【算定方法】 {汚泥有効利用量(m3/年)÷汚泥処分量(m3/年)×100}÷最終目標値(%) ×100 【目標値】実績値 87.1%(H22)→最終目標値 100%(H42) [指標値目標 100%] 4.おわりに 本技術論文では、S 県の生活排水処理長 120.0 100.0 期計画における新たな指標の設定につい 80.0 87.1 て記述した。また、各指標は、県、市町村、 76.1 60.0 32.2 40.0 県民、民間が協働して具体的な施策を推進 20.0 38.6 0.0 するため、毎年、図-11 に示すグラフによ 92.4 34.6 り県民に見える化を図り、進捗管理を行う 81.1 こととした。 93.1 今後は、各指標の目標が早期に達成され ることが望まれる。 なお、他都道府県で新たな指標を設定す 図-11 各指標の達成状況の見える化 る場合は、各都道府県の生活排水処理に係る現状を整理し、課題を把握した上で、検討を 行う都道府県の特色を活かした分かりやすい指標の設定を行うべきと考える。 - 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