H E A D L I N E 患者さんの生命か自己決定権か 医療従事者は選択迫られる時代 立ち位置を考えさせられた 「8カ条」 ❹仙台徳洲看護専門学校卒業式・3回生 46 人晴れの門出・グ ループ病院に18 人就職/救急隊員が外傷医療を勉強・第3 回湘南救急セミナー/ADLは改善できる/施設だより 指導を受けたりするなど 教育機会の増加につなが ることから、地域の救急 対応力の向上にも貢献。 病院滞在中、救急隊員は 病院実習を重ねてスキル ケースだ。救急WSは、消防署が病院に救急隊と救急車を派遣、出動要請がかか 4月 日から救急ワークステーション(WS)の運用を開始する。徳洲会では初の の病院実習指導要領」を 協 議 を 重 ね、 「救急隊員 は救急WS開始に先立ち 福岡病院と同消防本部 3日間(日勤帯)を実 施 として月、火、水曜の 週 車場に停めておく。原 則 救急車は病院敷地内の 駐 診療開始が可能になりま で、 現 場 で の 早 期 介 入・ 車に医師が同乗すること Rセンター長)は「救急 部の永田寿礼部長(兼E 合、⑤多数の傷病者が発 生した場合――など。1 19番の通報内容から基 準に当てはまり、かつ救 急WSからの出動が最も 効率的と判断された時に 医師が同乗して出動する。 出動パターンはもうひ とつある。救急WS以外 の消防署や出張所から出 動した救急隊が現場到着 後、現場での医療行為の 実施が傷病者の救命に有 効と判断し、医師同乗の 救急車の出動要請を行っ た場合だ。多数の傷病者 場合でも搬送先は通常の 救急WSから出動した 中、全体の7・2%にあ しているのは791本部 よると、救急WSを実施 ト(2012年実施)に 対象に実施したアンケー 救急隊との信頼関係を築 い医療”を実践、地域の 療 を 原 点 と し、 “断らな ないのが実態だ。救急医 による救急WSはまだ少 民間医療機関との連携 かないためだ。 救 急 搬 送 と 同 様、 「現場 本部。半数以上が が発生し、搬送完了まで これらの基準に合致し からの距離や診療体制な たる どを想定している。 に時間を要するケースな ても、医師が救急車に同 どを勘案してベストの病 隊員に対する福岡病院で 消防庁に設置された検 討会が全国の消防本部を 年以降に開始し、救急 隊の派遣先は 本部中 本部と半数以上が公立医 療機関だった。 病理診断センター化 拠点に今春スタート 福 岡 徳洲会病院 徳洲会病理グループは今春、福岡徳洲会病院を拠点 に九州・沖縄病理診断研究センターをスタートする。 同院にシステム上のセンターを置き、協力2大学と ともに九州・沖縄地区の徳洲会病院の安定的な病理 診断体制の確立、病理診断の質向上、後進の育成な どを図る。将来的にはCPC(臨床病理検討会)の 院と春日・大野城・那珂 川消防本部による救急W Sに結実したといえよう。 診断を福岡病院と協力2 大学が分担して受けもち、 質の向上、人材育成など の面でも連携する。具体 的には、常勤病理医師3 人、非常勤病理医師3人、 病理検査担当技師3人を 擁する福岡病院が北九州 地区、九州南部と沖縄に 地区の病理診断を担当。 ざまな手段を講じてきた。 ある大学がそれぞれ立地 九州・沖縄病理センタ 全地区の病理診断の管理・ 計画が本格的に動き出し、 実施や臨床研究データベースの構築なども行う考え。 運営を、センターの拠点 る高度急性期病院が保有・ ーの設立はそのひとつ。 となる福岡病院が行う。 4月にスタートすること 離島を含む九州・沖縄地 運用するドクターカーに 区の徳洲会 病院の病理 病理診断は、疾患や病 断を提供するため、さま を解消し高精度の病理診 (2面に続く) などに病理診断を依頼。 福岡病院や両大学、業者 会病院は今までも個別に 九州・沖縄地区の徳洲 認などに重要な役割を担 期の確定、治療効果の確 理グループは、人員不足 員不足が問題。徳洲会病 不可欠だが、全国的に人 い、とくにがん治療には 救急WSからの救急隊 の出動基準は、①心肺停 になりました」と説明。 縮する狙いは同じ。 救急WSの特徴として、 止、②突然の激しい胸痛、 ぜんそく ③重症喘息発作で呼吸困 救急隊員が医師の処置や ンを図ることで、より円 いてきたことが、福岡病 乗するには、ERにふた で研修を受けたり、医師 時間3 田部長) 。 院が選択されます」 (永 の病院実習を効率的に行 管内では年間約1万件の 人の温もりと先端医療 り以上の医師がいること と現場に出ることで直接 救急搬送が発生し、その 65日の救急搬送受け入 救急WSは病院に拠点 半数の約5000件を当 救急WS開設の経緯に うプログラムを整備した。 が条件となる。 を設けることで、消防署 院が受け入れています。 さ ま ざ ま なメリットが見 が保有・運営する救急車 れ体制を崩すわけにはい への医師同乗を可能にす 救急医療の拠点となって ついて永田部長は 「春日・ る仕組み。これにより医 いる当院に対し、以前か 込めます」と、多くの利 師が救急隊と同時に現場 ら同消防本部より救急W 大野城・那珂川消防本部 に到着できる。初期診療 Sを開設したいと打診を いただいていました。昨 YouTubeで紹介 よる医師の現場出動も、 年9月の新築移転を機に 中部徳洲会病院 治療開始までの時間を短 救急医療に注力してい の向上が目的だ。 の早期開始による救命率 点をアピールする。 指導を受けられたりと、 救急車は福岡病院の敷地内に待機する 難または呼吸ができない、 ら密にコミュニケーショ 策定。救急救命士や救急 った際に、必要に応じて医師が同乗して現場でいち早く初期診療を開始するとい 福岡病院は、地元の 春 日市を管轄エリアにも つ 春日・大野城・那珂川 消 防本部と合同で救急W S を運用する。4月 日 の 開始を予定。 同院1階の救急外来 (E R)に隣接する一室を 提 供し、3人からなる救急 日とし、同消防本部は ロ す」と、患者さんに大き 隊の詰所(控室 ) と す る。 ーテーションで救急救 命 ッフと救急隊員が日頃か 強調。さらに「医療スタ なメリットがあることを 病院に派遣する。 士を含む救急隊員を福 岡 としのり 福岡病院救急総合診療 徳洲会グループで初めて うもの。救命率の向上に加え、救急隊の知識・技術の向上も期待されている。 福岡徳洲会病院。同院は、救急搬送を担う地域の消防署との連携をさらに発展させ、 アップに励む。 年間1万件超の救急搬送を受け入れるなど地域の救急医療に大きく貢献している 発行:一般社団法人徳洲会 〒102-0083 東京都千代田区麹町3-1-1 麹町311ビル8階 TEL:03-3262-3133 制作:一般社団法人徳洲会 編集室 〒102-0083 東京都千代田区麹町3-1-1 麹町311ビル8階 TEL:03-6272-3687 FAX:03-3263-8125 Email:[email protected] ④重症外傷が疑われる場 57 ❸日本環境感染学会総会 ・ 学術集会開催・10 病院 31演題を 発表/院内研究発表会を開催・各部署から18 演題と多数/ プログラム責任者部会・グループ内研修活性化へ で見たり、医師から直接 57 07 直 言 滑な連携が促進されます。 判断を病院内や救急現場 36 九州・沖縄 地区の業務 の総合調整役を担う笹 栗顧問 後進の育成に強い意欲 を見せる居石センター長 24 ❷1面続き/千葉徳洲会病院を視察・市長らと新病院構想 救急隊控室はERに隣接 20 「どんな場所でも生 命だけは平等だ!」 徳洲会グループは インターネット上の動 画サイト「YouTube」 に、グループ病院の 医療への取り組みを 職員から贈られたバースデー・カードを掲げる伊波 紹介する番組を毎月 院長(左) と、藤田真奈美リポーター 配信している。 今回は中部徳洲会病院を取り上げている。内視鏡下手術支 援ロボット「ダヴィンチ」や高周波カテーテルアブレーションな ど先端医療や、救急医療などを中心に構成。また同院の伊波 潔院長が、患者さんや職員に対する温かい気配りを見せる場 面も収録している。 安富祖久明・副理事長も登場、同院は来年4月に新築移転 し 「沖縄最大の病院になります。東洋の玄関口として、メディカ ルツーリズムも推進していきます」と抱負を語っている。 番組へのアクセスは、徳洲会 グループのホームページ(http:// www.tokushukai.or.jp)のトップ 画面にあるバナー 「どんな場所 でも生命だけは平等だ!」をク 徳洲会のホームページにあるこの バナーをクリックすると、 番組にア リック! クセスできる 20 九 州 沖縄地区 月曜日 3 月16 日 971 16/MAR.2015 No. 救急隊員にとっても院内 九州・沖縄病理センター 設立に尽力した青笹顧 問 20 「救急現場での早期介 入・診療開始が可能にな り、患者さんに大きなメ リットがあります」と永 田部長 生 命だけは平等だ い の ち 聞 新 洲 徳 ❶ 平成 27 年 3 月 16 日 月曜日│No.971 福岡徳洲会病院 救急WS4月から始動 院内に救急隊滞在・救急車待機
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