白金一丁目で新たな再開発が始動

2015.6.29 VOL.1124
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変わる TOKYO 地図 < 第 69 回 >
白金一丁目で新たな再開発が始動
●白金一丁目東部北地区市街地再開発組合設立を認可
去る4 月24日、東京都は白金一丁目東部北地区市街地再
開発組合の設立を認可しました。
この組合設立認可により、民間活力を活かしたまちの機
能更新を図るとともに、質の高い居住機能の導入による職
住が近接した都市づくりが推進されます。
今回は、
〈変わるTOKYO 地図〉
の一環として、防災機能
向上や、計画地の隣接河川である古川の新たな水辺空間の
創出を含む同プロジェクトについてみていきます。
●まちの機能を一体的に再編・整備
認可組合
(施工者)
は、白金一丁目東部北地区市街地再開
発組合
(港区白金一丁目4 番 12 号)
、事業名称は東京都市計
画 白金一丁目東部北地区市街地再開発事業。施工区域は
港区白金一丁目各地内の約1. 7ha です。
計画概要をみてみると、建設予定の建物は高層棟 1 棟、中
層棟 1、中層棟 2の合計 3 棟。規模は高層棟が地下 2階・地上
44 階・塔屋 2階建て、
高さ約160mです。
中層棟 1は地下 2階・
地上17 階建て、中層棟 2は地下1階・地上 6階建てで、3 棟を
合わせた総延床面積は約13 万 4, 770㎡を予定しています。
主な施設用途は住宅
(約1, 220 戸)
、生活利便施設
(子育て
支援施設・店舗等)
や、工場
(権利者用)
などです。公共施設
として、事業区域中央の約 800㎡の広場のをはじめ、約 500
㎡の公園、駐車場
(約 540 台収容)
などが設置されます。ま
た、歩行者専用通路
(幅員6m、延長約 240m)
、歩道状空地
(幅員4 m、延長約 235m)
など、周辺道路の整備も行われま
す。
なお、
総事業費は約 565 億円です。
今後の予定としては、平成 28 年 3 月に権利変換計画認
可、平成 28 年10 月に工事着手、平成 32 年 3 月に建物竣工と
なっています。なお、同事業に関するお問い合わせは、都市
整備局市街地整備部再開発課
(03- 5320- 5136)
までお願い
します。
南北
線
高速2号目黒線
明治通
り
古川
線
三田
都営
計画地
放射
一号
線
大久保通
り
東京メトロ南北線・都営三田線『白金高輪』
駅北側に位置
する計画地は、一戸建て住宅や共同住宅、事務所、工場、店
舗、病院などが点在する地域です。既存建物の老朽化や、敷
地北側を流れる古川の増水による浸水被害の発生など、防
災面が懸念される一帯でした。
東京都では、
「東京都長期ビジョン」
において「市街地の再
開発により、都心等の公共施設やまちの機能が一体的に再
編・整備され、多様な都市機能が高密度に集積」
された都市と
なることを将来像として掲げています。白金一丁目東部北地
区市街地再開発事業も、その一環として計画が進められる予
定です。
事業効果としては、
次の3つが挙げられています。
(1)
良好な居住機能の整備と既存都市機能の更新
質の高い都市型住宅や子育て支援施設・店舗等都心居住を
支える生活利便施設の充実を図るとともに、既存の工場等の
機能更新を行い、利便性の高い快適な複合市街地の形成を
図る。
(2)
防災対応力の強化
マンホールトイレやかまどベンチ等を備えた公園、および災
害時に周辺住民や帰宅困難者が一時的に避難できる広場を
整備し、
地域全体の防災機能の向上を図る。
(3)
ゆとりと潤いのある水辺空間の創出
古川に隣接する立地を生かし、古川沿いに緑あふれる歩
行者通路・公園等を整備することにより、ゆとりと潤いのあ
る水辺空間の創出を図る。
●地上 44 階建ての高層棟と中層棟 2 棟を建設予定
り
通
田
桜
恵比寿通
り
白金高輪駅
お 知 ら せ
いつも、私共の会員サービスをご利用いただき有難うございます。
さて、皆様のご担当窓口である会員サービス部長の取締役牧野雅哉は、6月25日の株主総会をもちまして退任いたしま
した。在任中に賜りましたご厚情に厚く御礼申し上げます。後任には、取締役後藤直人が就任致しました。今後とも倍旧
のご支援を賜りますようお願い申し上げます。