NECがVMware 仮想化ソリューションによる 全社規模での部門サーバ

日本電気株式会社
お 客 様 事 例
NECがVMware 仮想化ソリューションによる
全社規模での部門サーバ統合に着手
̶TCOの大幅な削減とセキュリティ強化、運用管理負荷の軽減を目指す
TCO削減とセキュリティ強化のために、
VMwareソフトウェアによる
全部門サーバの仮想化を決定
データセンタでの運用のために
検証を行い、営業・SE部門から
仮想化に着手
1899 年の創立以来、100 年余りの歴史を持つ日本電気株
ファイルサーバやアプリケーション、Web システムなど
式会社(NEC)は現在、372 社のグループ会社を持ち、IT/
が混載されているサーバは、それぞれを集約して統合す
ネットワークソリューション、モバイル / パーソナルソ
るにはかなりのコストと時間がかかります。また、部門
リューション、エレクトロンデバイスを中心に事業を展
ごとに管理を行なっているサーバでは、コアビジネス以
開しています。
外の業務としてのサーバ管理や統合は担当者の負担にも
同社は、2002 年から TCO を 25 %削減することを目標と
する「アタック 25」プロジェクトに全社的に取り組んで
きました。その一環として、2004 年より仮想化の評価を
なります。VMware VirtualCenter を使用した容易な再配
置や VMotion による移行を活用することで移行時間の短
縮を検討しました。
開始しました。現在、それぞれ多数存在する部門サーバ
その上で、同社では ESX Server、Virtual SMP、VMotion、
を仮想化集約することによる TCO の削減をすすめてい
VirtualCenter から構成される、データセンタでの運用に
ます。サーバを集約することで一元的な管理が可能にな
対応した VMware 仮想化インフラストラクチャの導入を
り内部統制やセキュリティの強化も期待できます。反面、
決定しました。導入に際しては、データセンタの設計や
情報漏えい防止や SOX 法で求められる内部統制の構築に
運用を担当しているメンバーも交えて、評価作業を行い
は情報管理やセキュリティ強化が不可欠で、そのための
ました。社内にある数千台のサーバの用途を確認し、
パー
投資原資の捻出が必要となります。
「現在の環境の中で、
フォマンスの検証や集約によるメリット、運用管理を充
IT 投資の増額は不可能です。そこで、既存システムの維
分に検討した結果、VMware 仮想化インフラストラクチャ
持費用 80 %、新規投資費用 20 %といわれる投資のうち
を選択しました。データセンタ集約することで一元管理
運用コストを減らすことで、IT 投資全体を増やすことな
と運用を実現するばかりでなく、アクセスログの取得や
く新規投資分を増額することにしました。その意味でも、
ハードウェア障害の普及など、運用効率とコスト削減を
サーバの集約が大きなテーマとして浮かび上がったので
実現しています。
す。
」と NEC マネージドプラットフォームサービス事業
部 プラットフォームソリューショングループ グループ
マネージャ 高橋幸雄氏は語ります。
仮想インフラストラクチャ環境への移行は営業 /SE 部門
の部門サーバから開始しました。同部門のサーバ台数は
約 330 台。その内、統合対象になるのはファイルサーバ
同社の部門サーバの多くは Windows プラットフォーム
も含めて 290 台ほどです。ユーザ部門へのアンケートに
です。導入が簡単なため、各部門での導入、運用により
より全体の状況を把握し、対象範囲の精度を上げ移行範
社内では Windows サーバが増え続けていました。
「ア
囲を確定しました。また、NEC のサーバ統合サービスで
タック 25」プロジェクトで最初に始めた部門サーバの統
使用している独自開発のサーバ情報収集ツール、設計支
合では、業務の効率化のために設置されているサーバの
援ツールを用いてサイジングを行いました。その上で、
移行の際の負担が最小限に行なうことが最大の要件でし
P2V などの複数の移行方法の中で部門ごとに最適な方法
た。そこで、NEC がサーバ統合のソリューションとして
を選択し仮想サーバへの移行を行います。
選択したのが VMware 製品による仮想化でした。既存の
環境をそのまま移行することができる VMware 仮想化ソ
リューションにより、移行のためのリソースや経費の大
幅削減を実現しました。
マネージドプラットフォームサービス事業部は(株)NEC
情報システムズと共に、サービスを提供するプロバイダ
的な役割も担っています。「そこでは運用管理面が重
要になりますが、NEC がヴイエムウェア社と提携してい
ることで、技術的な面も含めたサポートや情報交換がで
きる点も VMware 製品を選定した大きな理由でした。こ
れは、自社ハードウェアと VMware 製品というソリュー
ションを提供するうえでのノウハウの蓄積にもなり、お
客様へのさらなるサービス向上にもつながると思いま
す。
」
(高橋氏)
。
日本電気株式会社
お 客 様 事 例
来年度中には全社規模での
サーバ統合を完了。
運用効率と可用性の向上に大きな期待
現在、コストパフォーマンスや運用管理などを考慮し、
1CPU に 3 ∼ 4 台の仮想マシンの統合をすすめています。
また、サーバの立ち上げが簡単に行えることも大きなメ
「 VMware による仮想インフラストラ
リットです。テスト・開発用のサーバを 1 台増設する場
クチャの構築で、 TCO 削減や内部統制
合、物理サーバでは納入まで 1 ヶ月程度かかる場合があ
やセキュリティの強化、運用負荷の軽
りますが、仮想サーバであれば数時間での稼動が可能で
す。また、VMotion による無停止メンテナンスがユーザ
の利便性向上と運用負荷の軽減に大きく貢献しています。
減など確実な効果を得ることができま
す。運用効率と可用性の向上を実現する
以前はアップグレードなどメンテナンスのための、サー
VMware への期待は高まることは確実
バの計画的停止が必要でした。VMotion を利用すること
です」
により、無停止でのメンテナンスが可能となりますので、
たとえば週末出勤によるメンテナンスなどの必要がなく
なります。仮想インフラストラクチャを構築することで、
日本電気株式会社
マネージドプラットフォームサービス事業部
セキュリティ強化という点においても、コストと効率面
プラットフォームソリューショングループ
の両面で大きな効果を見込むことができます。また、リ
グループマネージャ 高橋 幸雄氏
ソースの最適化も容易になりました。
「VirtualCenter で
CPU のリソース使用状況が把握することができ、使用率
が上がっている場合には仮想マシンを再配置し、最適化
して運用しています。
」
(高橋氏)
NEC では今年度から来年度にかけて、製品部門も含めた
全ての部門サーバの仮想インフラストラクチャへの移行
を進めていく計画です。今後もシステムインテグレータ
として、社内構築で集積した仮想化のためのノウハウと
構築のためのソリューションおよび、このノウハウを生
かしたアウトソーシングサービスをユーザ企業にも提供
してゆく予定です。
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