医療情報システム導入計画 1 基本方針(システム導入の考え方) 医療の質や患者利便性の向上、業務の合理化等を目的として、新病院開院時(平成32年 度)に医療情報システムの拡張を図ります。 システムの更新 ・電子カルテシステムや放射線画像管理システム等の各医療情報システムは、5年保守+ハ ードウェア1年延長保守の6年保守(6年稼動)を原則としています。 ・新病院開設(平成32年度)前に更新時期が来るシステムについては、現病院でシステム 更新を行い、新病院開設時にはシステムを移設します。 ・新病院開院前に更新するシステムは、次のとおりとします。 更新年度 平成27年度 〃 平成28年度 システム名 放射線画像管理システム(PACS) 放射線業務管理システム(RIS) 病院情報システム(電子カルテ) 〃 検査システム 〃 薬局(調剤)システム システムの拡張機能 ・現病院からの移設に伴い必要となる作業と併せて次の拡張機能を整備します。 拡張機能 概要 スマートフォンを用いた IP電話(PHSの代替) ・電子カルテ系データネットワークを利用して院内の電話網を 構築します。 ・PHS利用をスマートフォン利用に変更します。 スマートフォンを用いた ・ナースコールをスマートフォンに転送します。 ナースコール(病室からの看護 ・現行のPHSによるナースコール連動に替わる機能となりま 師呼出し)連動 す。 スマートフォンを用いた ・入院患者の注射等実施登録など3点認証(患者、注射指示内 看護支援業務 容、注射実施者の3点チェック)をします。 外来待ち時間案内表示 ・外来患者の診察待ち状況や会計待ち状況を、待合室や診察室 前で画面表示します。 入院患者位置情報管理 ・監視カメラと顔認証機能を用いて、病棟から外に出る患者が いたら、パトライトおよびスマートフォンに通知します。 新病院への機器移設 ・既存サーバー室からサーバーおよびネットワーク機器の移設 をします。 ・既存端末の移設および動作確認をします。 ※現病院からの移設に伴い必要となる作業です。 新病院のネットワーク工事 ・新病院で医療情報システムネットワークの配線工事をしま す。 ※現病院からの移設に伴い必要となる作業です。 新病院サーバー室構築 ・新病院開設時に、サーバー室を新病院に開設するための空調 や電源などの条件設定をします。 115 2 新病院開設時のシステム概念・体系 新病院開院後の医療情報システムの体系は次のように想定します。 総合医療情報管理シ ステ ム 電子カルテシステム 患者情報登録/参照管理 部門シ ステ ム 診療録登録/参照管理 検査結果参照 診療予約 病名登録管理 病歴管理システム 文書管理 紹介管理 地域連携システム その他部門管理 耳鼻科システム 眼科システム オーダリングシステム 処方/注射オーダ 薬剤システム(分包機含む) 検体検査オーダ 検体検査システム 細菌検査オーダ 細菌検査システム 病理検査オーダ 病理検査システム 輸血オーダ 輸血システム 放射線検査オーダ 放射線検査システム 放射線画像管理システム 内視鏡検査オーダ 内視鏡検査システム 生理検査オーダ 生理検査システム 処置オーダ 物流管理システム ME機器管理システム 透析指示 透析システム リハビリ指示 リハビリシステム 入院管理 食事指示 給食システム 栄養指導 栄養指導システム 服薬指導 服薬指導システム 手術申込み 医事会計システム 窓口業務管理 診察券発行システム 再来受付システム 自動入金システム 入院業務管理 レセプト業務管理 月次業務管理 看護支援システム 看護計画管理 経過表管理 ワークシート管理 看護患者向け情報管理 病棟管理 ナースコールシステム 看護師勤務管理 看護勤務管理システム 健診シ ステ ム 経営解析シ ステ ム (データウェアハウス) 院内事務連絡システム (グループウェアシステム) 116 3 導入スケジュール 開院までの導入スケジュールは次のとおりです。 開院6ヶ月前 ・医療機器インタフェ ースの仕様確認 ※1 開院4ヶ月前 開院2~1ヶ月前 ・ネットワーク工事 ・医療機器搬入 ・医療機器との事前接 ・医療機器との事前接 続テスト(工場) 続テスト(現地) ※2 ※3 新病院開院(当月) ・医療情報システム移 設 ・医療機器との接続 ※1:インタフェースに特注が入る場合は、新病院開設の半年以上前から調整が必要な場合 があります。 ※2:接続実績のない医療機器の場合は、機器販売業者の工場等で事前接続テストを行いま す。 ※3:医療情報システムは、現病院設置状態で接続テストを実施します。接続テストのため に、新病院と現病院間でネットワークを敷設する必要があります。 117
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