活動報告書 - 首都大学東京 学芸員養成課程展示室

首都大学東京 傾斜的研究費
「学術成果の都民への発信拠点・組織の形成」研究グループ
平成 26 年 度
活動報告書
2 0 15 . 3
目 次
Ⅰ プロジェクトの概要
1 研究の概要 ................................................................................................................... 2
2 実施体制 . ...................................................................................................................... 3
Ⅱ 平成 26 年度 活動報告
1 91 年館展示室の整備協力 ......................................................................................... 4
2 企画展・公開講座等の実施 ...................................................................................... 7
(1)企画展・シンポジウム
「
【もにゅキャラ】考現学 まちのモニュメントになった
マンガ・アニメのキャラクターたち」
(2)企画展・シンポジウム
「伝統文化は誰のもの?―文化資源をめぐる協働を考える―」
3 学内標本データベースの構築 ................................................................................ 32
(1)活動概要
(2)考古学研究室資料-実験考古学調査に伴う復元器具類のデータベース化
(3)国内外の代表的な火山灰(テフラ)試料(町田コレクション)目録作成
(4)牧野標本館が所蔵する藻類標本 〜藻類標本の整理と目録の作成〜
(5)首都大学東京所蔵環境指標昆虫標本データベース
(6)土方文書目録 A・B(首都大学東京図書館蔵)について
(7)首都大学東京図書館所蔵、東京関係雑誌の概要と、雑誌『都政』目録
(8)91 年館 学芸員養成課程展示室 常設展示資料一覧
4 その他の情報発信活動 ............................................................................................. 64
Ⅲ 研究総括
1 活動のまとめ ............................................................................................................. 67
2 総括 .............................................................................................................................. 72
Ⅳ 資料
研究分担教員の研究・教育普及活動............................................................................ 74
例 言
1. 本書は首都大学東京傾斜的研究費「学術成果の都民への発信拠点・組織の形成」研究グルー
プ(代表 山田昌久 : 首都大学東京都市教養学部)による平成 26 年度の活動報告書である。
2. 本書の執筆はⅡ- 2、3(2)~(7)については各企画の担当者が、Ⅲについては山田昌久(研
究代表)が担当し、その他については活動に伴う資料に基づいて村田昌則、小林加奈(首
都大学東京大学教育センター)が行った。
3. 本書の編集作業は、村田昌則、小林加奈が担当した。
1
Ⅰ プロジェクトの概要
はじめに
ググループでは、博物館法施行規則改正に対応するた
本研究は平成 24 年度~平成 26 年度の 3 か年の計画
めの新規科目の設置、また、「博物館実習」のための
で、首都大学東京で所蔵する標本・資料類および基礎
展示・実習施設について協議を重ねた。なかでも展示・
科学分野の研究成果について発信するための拠点を形
実習施設については新規整備が必要であったため、学
成する取り組みであり、本書では最終年度である計画
内の標本調査の実施、施設や展示内容の計画等を行う
3 年目(平成 26 年度)の実施内容について報告する。
こととなった。
また、第Ⅲ章には 3 か年の活動の総括を掲載する。
これらの活動により、平成 24 年 4 月から学芸員養
成課程新課程は無事にスタートを切ったのだが、同時
に、本学内には牧野富太郎博士による植物標本資料(本
1 研究の概要
学牧野標本館にて管理)以外にも多数の学術標本・資
研究費・課題名
料類の存在が確認された。さらにこれらは学内にとど
首都大学東京傾斜的研究費
まらない活用が可能な特色のある資料であり、情報の
(学長裁量枠 新規領域創成型) 公開について多方面からの要望が寄せられていること
「学術成果の都民への発信拠点・組織の形成」
も判明したのである。このような背景に基づいて本プ
研究代表 山田昌久(首都大学東京 都市教養学部)
ロジェクトは企画実施されている。
研究期間 平成 24 年度~平成 26 年度(3 か年)
■活動の概要
研究経費 平成 26 年度 4,080,000 円
本研究では本学所蔵の標本・資料類、および基礎科
■研究の背景
学分野の研究成果について発信するための学内研究者
平成 24 年 4 月の博物館法施行規則の改正に伴って、
の連携体制・拠点の構築を目指す。
本学において学芸員養成課程の改変が実施された。 [ 研究・社会発信の拠点施設 ]
これに先立ち、本学では「学芸員養成課程改変に対処
91 年館学芸員養成課程展示室
するワーキンググループ」を組織した。本研究グルー
[ 発信の対象 ]
プは、このワーキンググループを母体として組織され
首都大学東京の設置主体及び拠点施設の親和性から
た文・理・アート系にまたがるフィールドワーク研究
以下を主として考える。
者集団である。
①都下の行政体、多摩地区の博物館
さて、本研究グループの母体となった上記ワーキン
②都民
H24
H25
H26
基盤整備
4
5
6
7
8
学内標本データベース構築作業
9
10
11
12
1
2
分担者資料調査
91年館展示室の整備
ウェブサイトの作成
リーフレットの作成
地域の博物館との連携
情報発信
児童・生徒向け取り組み(高校生向け)
児童・生徒向け取り組み(小学生向け)
企画展
企画展関連企画 (公開講座等)
ウェブサイトの更新
プロジェクトの展開
2
3
発展的・
恒常的な
組織への
展開
■平成 26 年度の活動と成果
平成 26 年度は過去 2 年間の成果を発展・深化させ、
計画 3 年目である平成 26 年度は、前年度から引き続
当初の目的を達成すべく、学内の標本類データベース
き、1)基盤整備、2)情報発信の 2 段階に区分して活
化(基盤整備)、計 2 回の企画展の開催(情報発信)
動を行った。それぞれの活動内容は以下のとおりである。
を主軸に進めた。また、計画当初よりその効果につい
1)基盤整備
て期待の高かった低年齢層(小学生)向けの取り組み
学内標本データベース構築作業(4 月~)
を独自の企画として実現でき、より幅広い年齢層に向
分担者資料調査(4 月~)
けた研究成果の発信を行うことができた。
2)情報発信
また、昨年度に引き続き、地域の博物館等からの教
地域の博物館との連携(4 月~)
員への講演・展示協力依頼は増加の傾向であり、さら
児童・生徒向け取り組み(6 月~)
に本学内他部署との連携もみられるようになった。継
高校生向け(6 月~)
続した取り組みの成果は各所で表れていると言えるだ
小学生向け(7 月)
ろう。なお、3 か年の取り組みとその成果については、
企画展の開催(7 月、10 ~ 11 月)
第Ⅲ章に取りまとめたため、そちらを参照願いたい。
公開講座等の実施(2 回、企画展関連企画として)
ウェブサイトの更新(随時)
2 実施体制
代表
・分担
研究
代表者
研究
分担者
氏名
所属 職位
専門
役割
山田昌久
都市教養学部 人文・社会系 国際文化 考古学(技術=環境史・植物利 地域行政体住民への発信 研究
コース 歴史・考古学分野 教授
用史・生活水利研究)
統括・地域博物館との連携
鈴木毅彦
都市環境学部 地理環境コース 教授
地形学・火山灰編年学
地理学標本の活用・地域博物
館との連携
菅原 敬
都市教養学部 理工学系 生命科学
コース 准教授
植物系統分類学
植物標本の活用・地域博物館
との連携
黒川 信
都市教養学部 理工学系 生命科学
コース 准教授
神経生物学、行動の神経支配機 動物標本の活用・島嶼地域の
構
フィールドワーク連携
江口克之
都市教養学部 理工学系 生命科学
コース 准教授
動物系統分類学(東南アジア産 動物標本の活用・地域博物館
アリ類の分類学、生物地理学) との連携
清水 晃
都市教養学部 理工学系 生命科学
コース 助教
動物系統分類学、比較行動学
動物標本の活用・地域行政体・
住民への発信
石田慎一郎
都市教養学部 人文・社会系 社会学
コース 社会人類学分野 准教授
法人類学・東アフリカの民族誌
民族学資料の活用・地域博物
館との連携
谷口 央
都市教養学部 人文・社会系 国際文化
日本近世史
コース 歴史・考古学分野 准教授
歴史資料の活用・地域博物館
との連携
源川真希
都市教養学部 人文・社会系 国際文化
日本近現代史
コース 歴史・考古学分野 教授
歴史資料の活用・地域博物館
との連携
楠見 清
システムデザイン学部 インダストリ
アルアートコース 准教授
メディア論、編集論、表象文化 美術資料の活用・美術館との
論、芸術評論
連携
小林加奈
大学教育センター 特任助教
博物館学(技術研究・実験考古 地域博物館との連携・地域行
学)
政体・住民への研究発信
村田昌則
大学教育センター 特任助教
自然地理学・地形学
地域博物館との連携・地域行
政体・住民への研究発信
3
Ⅱ 平成 26 年度 活動報告
WC
1 91 年館展示室の整備協力
WC
収蔵室
WC
収蔵室
平成 24 年度の博物館法施行規則改正に伴う新課程
学芸員養成課程
展示室
の開始にあわせて首都大学東京南大沢キャンパス 91
ホール
年館に「学芸員養成課程展示室」が整備された。この
出入口
展示室は名称のとおり、学芸員養成教育のために整備
されたものであるが、同時に研究資料・標本類が随時
0
5
10m
展示される学内唯一の施設でもある。
準備室
(実習・企画展示ゾーン)
多目的ホール
学芸員養成課程実習室
91 年館平面図
本研究グループでは当該施設が有する“学術情報の
■展示内容及び分担者
発信が可能な施設”という側面を強化・実質化するた
・日本史学「水野家文書を読んでみよう」 め、常設展示の制作についても平成 24 年度以来、協
本学図書館が収蔵する「水野家文書」のうち、徳川
力を行っている。
四代将軍家綱と五代将軍綱吉の発給文書、徳川家康
によるオランダの渡航許可朱印状写(いずれも複製)
■施設概要・利用者等
名称:首都大学東京 91 年館 学芸員養成課程展示室
所在地:〒 192-0397 東京都八王子市南大沢1丁目1番地
を展示。
担当:谷口 央
・動物系統分類学「身近な昆虫 アリの世界」 家族・住まい・食べ物といった視点からアリの生態
電話番号:042-677-1111(内線 2041)
について解説。顕微鏡による観察コーナーを設置。
展示室開室時間:11:00 ~ 17:00
担当:江口克之
休室日:土~月曜日、祝日、
・植物系統分類学「首都大キャンパスの自然」
夏季、冬季、春季授業休止期間ほか
南大沢キャンパスで採集された四季折々の植物標本
※企画展開催時は休室日に関わらず開室。
の展示・解説。
※臨時の休室日あり。観覧希望者には事前の問
担当:菅原 敬
い合わせを依頼。
※ H26 年 度 の 授 業 休 止 期 間 は 夏 季 8/8 ~
9/30、冬季 12/23 ~ 1/4、春季 2/11(~ 4/7)
観覧料:無料
展示室収容人数:40 名程度
平成 26 年度 観覧者数:989 名(2015 年 1 月末迄)
・地形・地質学「東京区部と多摩の地形・地質」
東京周辺の地形・地質について火山灰標本、ボーリ
ングコア等の展示により解説。
担当:鈴木毅彦
・考古学「森林資源利用技術の展開」
縄文時代から近現代に至るまでの森林伐採・加工の
技術の変遷を、実験考古学研究の成果に基づいて展
示。
担当:山田昌久
・社会人類学「モノを通して文化を見る」
アジア・アフリカの多様なくらしと文化について各
地の民族資料をとおして紹介。
担当:石田慎一郎
・芸術学「地域社会における現代アートの可能性」
アートの現代的意義と新しい役割について実践的に
考察する「アートプロジェクト」の紹介。
学芸員養成課程展示室内
4
担当:楠見 清
■平成 25 年度末から平成 26 年度の追加整備
・調査結果の概略
平成 26 年 3 月から 4 月にかけて、展示用パネルを
平成 25 年度まではアンケート回答者は 60 代以上、
4 台導入し、既存のパネルと組み合わせて展示室中央
男性が多かったが、 平成 26 年度には 20 代の回答者も
に配置した。このことにより、資料扱いの実習等に使
増加しており、 その多くは大学生である。これは展示担
用できる壁面、収納に苦慮していた予備展示ケースの
当者・関係者の学内外での告知の影響が大きいと考え
収納場所、双方を確保することができた。
られる。 住まいはいずれの調査においても東京都内との
これらのパネルは、企画展示の際には組み替えて広
回答が圧倒的であり、これらは本研究費の目的上、 都
い壁面としても使用でき、平成 26 年度の企画展では
内への告知を重視していることも一因だろう。 なお以上
統一感のある展示が実現できた。
の傾向は非回答者においても類似すると思われる。
アンケート記入日の来室のきっかけとしては「友人
■来館者の傾向(アンケート結果より)
知人等からの紹介」とする回答が増加している。また
企画展・講演会等にあわせて実施しているアンケー
学内外にて掲示・配布しているポスターやチラシも一
トでは、展示室運営の参考とするため、来場者の基本
定の効力を発揮している。
属性、来室のきっかけ、普段の博物館利用状況に関し
また、普段の博物館・美術館等の利用については、
て共通項目を設けている。
年間数回以上利用する方が大半であり、イベント等で
以下には平成 24 年度から平成 26 年度までのアン
はなく展示見学を主目的とする傾向がある。利用に先
ケート回答より、展示観覧を目的とした来館者の傾向
立つ情報源としてはチラシ・ポスターが有力であるが、
を示す(集計にあたり、関連企画の参加者のみに対象
自ら調べて足を運ぶとの回答が多い回もあった。
を限定したアンケート結果は除外した)。
・アンケート集計結果
・集計対象アンケート調査実施概要
実施日程:
1.来場者の基本属性
1-1.性別
1)2013 年 3 月 13 日(水)~ 3 月 26 日(火)
( 企画展「紀元前 540 年 縄文の森とムラづくり」
会期中 )
2)2013 年 7 月 12 日(金)~ 7 月 25 日(木)
( 企画展「多摩のいま・むかし ―八王子の山城・
中野村の象―」会期中 )
3)2013 年 10 月 26 日(土)~ 11 月 10 日(日)
( 企画展「東京の大地を探る ―関東平野 300 万
0
20
40
1)
25 名
2)
31 名
3)
19 名
4)
16 名
5)
22 名
年の歴史―」会期中 )
男性
女性
60
80
100 (%)
60
80
100 (%)
無回答
4)2014 年 7 月 17 日(木)~ 7 月 30 日(水)
( 企画展「【もにゅキャラ】考現学 まちのモニュ
メントになったマンガ・アニメのキャラクター
たち」会期中 )
5)2014 年 10 月 31 日(金)~ 11 月 13 日(木)
( 企画展「伝統文化は誰のもの? ―文化資源を
めぐる協働を考える―」会期中 )
調査対象:「学芸員養成課程展示室」で行われた上
記の展示観覧者
実施方法:展示会場出口付近に記入台と回収ボック
スを設置
1-2.年齢
0
20
40
1)
20 名
2)
19 名
3)
11 名
4)
11 名
5)
16 名
10 代
20 代
30 代
40 代
50 代
60 代以上
回答数:1)33、2)47、3)26、4)25、5)50
5
3.普段の博物館・美術館の利用にみる来場者像
1-3.住所
0
20
40
1)
24 名
2)
38 名
3)
18 名
4)
21 名
5)
40 名
東京都内
60
80
100 (%)
3-1.利用頻度
0
神奈川県内
その他
20
1)
17 名
2)
18 名
40
3)
13 名
4)
8名
5)
23 名
無回答
月に 1 ∼ 2 回(以上)
年に 1 ∼ 2 回位
1-4.同伴者
0
20
40
60
80
100 (%)
2)
33 名
1)
30 名
3)
20 名
2)
39 名
4)
9名
3)
21 名
5)
30 名
4)
24 名
5)
42 名
0
友人と
その他
無回答
20
40
60
80
1)
2名
2)
6名
3)
5名
4)
9名
5)
19 名
中学校
高校
20
大学
1)
24 名
2)
27 名
3)
9名
4)
14 名
5)
29 名
20
60
60
80
講演会やイベントの参加
80
100 (%)
ポスター・チラシを見て
友人・知人・学校の先生の紹介
新聞などでの紹介を見て
その他
無回答
40
60
1)
25 名
2)
24 名
3)
15 名
4)
13 名
5)
31 名
自分で調べて
40
40
100 (%)
その他
3-3.利用のきっかけ(複数回答可)
2.来室のきっかけ
0
2 ∼ 3 か月に 1 回位
100 (%)
0
小学校
6
20
展示の見学
1-5.在学中の学校
0
100 (%)
3-2.利用目的(複数回答可)
24 名
家族と
80
ほとんど利用しない
1)
一人
60
100 (%)
ポスターやチラシを見て
テレビや新聞で紹介されたから
その他
80
友人・知人の紹介で
2 企画展・公開講座等の実施
(1)企画展・シンポジウム
「【もにゅキャラ】考現学 まちのモニュメント
になったマンガ・アニメのキャラクターたち」
り型、ツーリズム型)、大きさと立地条件等を生態
的に分類(フィギュア型、地蔵型、マネキン型、
観音型、大仏型、天使型)を図示。今後の研究課
題を示唆することで展示のまとめとした。
来場者への配布物として次の印刷物が制作された。
1.冊子『東京もにゅキャラ案内 まちのモニュメン
近年、マンガやアニメのキャラクターの銅像が日本
トになったキャラクターたち 東京・神奈川・埼
各地に多く見られる。「水木しげるロード」
(1993 年、
玉篇』(A5 判・カラー 80 ページ)
鳥取県境港市)がシャッター商店街を活性化する試み
2.リーフレット『小学生のための企画展【もにゅキ
として注目を集めてから、物語の舞台や作者にゆかり
ャラ】考現学鑑賞ガイド』
(A4 判・モノクロ 2 表裏)
のある場所の地域振興や観光開発を目的に、キャラク
3.中国語版パンフレット『雕塑・漫画角色』
(A4 判
ター銅像が、新しいまちづくりのシンボルとして増加
傾向にある。その理由は、
〈1〉大衆的で親しみやすく、
〈2〉知名度が高く集客効果もあり、〈3〉政治的に中立
・カラー三ツ折)
シンポジウムにおいては、出版文化と電子書籍の専
門家と、都市文化とマンガの研究者をパネリストに招
で公共的に扱いやすいことにある。
き、パブリケーション(出版)とパブリック(公共性)
これらは従来、駅前や公園などに設置されてきたモ
の関係性からキャラクター銅像の考察を行った。マン
ニュメントやパブリック・アートに代わるものといえ
ガやアニメに登場する二次元のキャラクターの実体化
る。マンガやアニメの登場人物が国民的キャラクター
は、電子書籍の普及によって失われつつある物語のリ
となり、さらにそれが公共のシンボルになるというメ
アリティーや物質性を補完する動きともいえる。この
カニズムには、出版や映像メディアが大きく介在して
動向は、展覧会終了後に『朝日新聞』に取材され、社
いる。この動向に着眼し、2014 年 4 月から 7 月まで
会面で大きく取り上げられた。
(楠見 清)
首都大学東京大学院の学生 11 名とともにキャラクタ
ー像のフィールドワークを行い、東京および近県の
■実施概要
15 の地域、56 の像の記録撮影と設置環境の検分、設
・企画展
置に至る経緯の調査を行った。
ご当地キャラクターとして人気を集める〈ゆるキャ
会期:2014 年 7 月 17 日(木)~ 7 月 30 日(水)
(14 日間・会期中無休)
ラ〉と同時代の動向として検証する試みとして、モニ
担当分野:インダストリアルアート分野
ュメント(記念碑)になったキャラクターは、大学院
傾斜的研究費グループ 担当者:楠見 清
生たちによって〈もにゅキャラ〉と命名された。
会場:首都大学東京 南大沢キャンパス 91 年館
企画展示は 6 つのパートから構成された。
入場料:無料
1.導入部。マンガ単行本の資料展示と解説。
入館者数:416 名
2.実物大標本パネル。大小さまざまな〈もにゅキャ
ラ〉の写真を実寸大にプリントして展示。
3.歴史パネル。コペンハーゲンのアンデルセン「人
・展示内容
○東京近郊のキャラクター銅像の写真パネル紹介
魚姫像」や「忠犬ハチ公像」から現代の「萌え寺」
○童話、マンガ、アニメのキャラクターのモニュメ
のフィギュア弁天像まで 9 つの事例で歴史的変遷
ント化に関する考察とその研究成果
を解説。
4.もにゅキャラ MAP。フィールドワークの写真を
Google Map 上にマッピングしたデモ映像の展示。
5.キャラクターみやげ。水木しげるロード、長谷川
・シンポジウム
「書物と現実のメディア創生 パブリケーション
(出版)とパブリック(公共)のゆくえ」
町子美術館、了法寺(とろ弁天)のオリジナルの
日時:2014 年 7 月 19 日(土)14:00 ~ 17:00
土産物の展示。
91 年館 多目的ホール
6.考察パネル。目的別の分類(招き猫型、まちづく
参加者:29 名
7
パネリスト:
仲俣暁生(編集者、文筆家、
「マガジン航」発行人)
森川嘉一郎(明治大学国際日本学部准教授)
楠見 清(美術編集者/評論家、首都大学東京シ
その他
0
4-3.利用のきっかけ(複数回答可)
ポスター テレビや新聞 友人・
自分で
やチラシ で紹介された 知人の その他
調べて
を見て
から
紹介で
6
13
1
5
1
ステムデザイン学部准教授)
■来場者アンケート結果 回答数 25 名
1.来場者の属性
1-1.性別 男性
女性
16
9
1-2.年齢
10 代
20 代
4
11
4-2.利用目的(複数回答可)
講演会やイベ
展示の見学
ントの参加
24
2
5.ご意見、改善のアイデアなど
・DM のデザインなども好きだったので、もう少し規
模を大きくされてはいかがでしょうか?学内のこうし
30 代
1
1-3.住所
東京都内 神奈川県内
21
2
40 代
5
50 代 60 代以上
4
0
たイベントがあるのはうれしいです。
・考現学と名打つ以上もう少しつっこんだ考察を示し
て欲しかった。分類だけでは・・・。観音も地蔵も自
その他
2
らを誇示しないので、分類の名称としては再考した方
1-4.同伴者 (無回答 2)
一人 家族と 友人と その他
9
6
4
4
・スペース、実例の数等の問題もあるのだろうが、も
1-5.在学中の学校
小学校 中学校 高校
0
1
1
個人的に好きな位置だった。
がよいのでは。
っとスケールと詳細が欲しい。
・とても分かりやすくてよかった。建物がある場所も
大学
9
・誰でも入りやすい案内板の設置とか・・・・?
・今後も少しずつ私達の近くになるものとかを取り上
2.来室のきっかけ
友人・知人・
ポスター・
新聞などでの
学校の先生
チラシを見て
紹介を見て
の紹介
14
6
1
げてほしいと思っています。
・企画としては興味をひくものであったが、内容をも
その他
4
ポスター・チラシを見た場所:大学前 9、ハンセン病
資料館 1、調布市役所 1、府中市中央図書館 1、東京
都現代美術館1
う少し充実してほしい。調べた結果がどうなのか?も
う少しそのあたりが欲しかった。
・もにゅキャラについて、1100 年前からルーツをたど
ったこと、そして分類したことをとても興味深く拝見
しました。案内の冊子にもボードの内容を入れてくれ
ると見にこれなかった人に説明できて良かったです。
3.企画展の感想
・正直物足りない気がするのですが、今後に期待しま
3-1.内容 満足
やや満足
12
6
す。また、本大学入口の胸像はもにゅキャラにはなら
ふつう
3
やや不満
4
不満
0
・例によって順番がかなり分かりづらいのはどうしよ
うもない気がしてきました。6 の〈ツーリズム型〉の
4.普段の博物館・美術館の利用にみる来場者像
8
年に
1~2回
6
者なのですが、あの像を見るたびに学生時代が思い出
されて懐かしくなります)
3-2.難易度 (無回答 3)
やさしい ふつう
難しい
11
11
0
4-1.利用頻度
月に 1 ~ 2 2 ~ 3 か月
回以上
に 1 回位
7
8
ないのでしょうか?(私は目黒校舎時代の都立大出身
ほとんど
利用しない
4
説明が背景とかぶって読みづらい。4 のグーグルアー
スを自分で動かせたらなお良かったと感じました。
・マンガ・アニメの銅像の歴史が意外と新しいのもの
だと分かりました。常設展も見ごたえがありました。
・とても面白かったし、楽しめた。分類と生態は特に
わかりやすかった。マンガが置いてあったのがうれし
かった。
・もにゅキャラという表現はあまりに軽く違和感を感じま
した。大学で展示するということでもモニュメントキャラ
クターとして欲しかったです。展示は洗練されきれいでし
たが、デザインされすぎて順路の表示がわかりにくいと
ころもありました。次の展示も楽しみにしています。
・面白い。第 2 弾をやってほしい。関連本(聖地巡礼)
が読めて楽しい。ソファがありがたい。とろ弁天のお
守りがかわいい。
・実際のブロンズ像を見たかった。
シンポジウムの様子
シンポジウム 森川嘉一郎氏(右)による基調報告
企画展「【もにゅキャラ】考現学 まちのモニュメントに
なったマンガ・アニメのキャラクターたち」チラシ
シンポジウム 楠見清准教授(左)と仲俣暁生氏(右)
展示観覧風景
展示観覧風景
9
会場入り口付近
趣旨解説(マンガ単行本の資料展示)
展示風景「実物大標本パネル」
展示風景「歴史を紐解く」
展示風景「分類と生態」
配布資料『東京もにゅキャラ案内』
参考書コーナー
配布資料(展示解説中文版・子供向け解説等)とアンケート
10
展示風景「もにゅキャラ MAP」
展示風景「キャラクターみやげ」
展示資料「キャラクターみやげ」
展示資料「キャラクターみやげ」
「もにゅキャラ MAP」展示パネル
11
「”
もにゅキャラ”実物大標本」展示パネル
12
13
「もにゅキャラの 歴史を紐解く」展示パネル
14
15
「もにゅキャラ 分類と生態」展示パネル
16
17
リーフレット『小学生のための 企画展【もにゅキャラ】考現学 鑑賞ガイド』(A4 判・モノクロ)表
18
リーフレット『小学生のための 企画展【もにゅキャラ】考現学 鑑賞ガイド』(A4 判・モノクロ)裏
19
『朝日新聞』2014 年 10 月 30 日夕刊 15 面「見に来て、わが町キャラ銅像 自治体、街のシンボル期待」
20
(2)企画展・シンポジウム
「伝統文化は誰のもの?
―文化資源をめぐる協働を考える―」
以上のような趣旨で企画展・シンポジウムは、ふた
りの人類学者、すなわち国立民族学博物館の伊藤敦規
ならびに北海道大学の山崎幸治の仕事から着想をえた
ものである。伊藤・山崎の共編著『世界のなかのアイ
この企画展・シンポジウムでは、「複製」をキーワ
ヌ・アート』、とくに同書所収の伊藤論文と、図録『先
ードのひとつにした。アート作品、学術論文、科学技
人の手あと』、とくに同書所収の山崎論文は、この企
術などでは、模倣、複製行為じたいが、いくつかの点
画展・シンポジウムの企画において重要参照文献とし
で否定的に評価されることがある。たとえば、博物館
た。また、後述のとおり、企画展に関わった博物館実
の展示において「複製」が展示されていると、「オリ
習Ⅰの履修学生は、両論文の読解を基礎として、文化
ジナル」ではないこと、「本物」ではないことに落胆
資源をめぐる協働における課題を考えるためのディス
することがある。また、模倣や複製による偽物が広く
カッションをおこなった。また、本企画展の展示製作
出回ることで、独創的な作品・アイディア・知識にそ
においては、資料提供もふくめて、伊藤・山崎両氏の
なわる著作権を侵害してしまったり、制作者の収入を
多大な協力を得た。加えて、両氏を通じて、国立民族
脅かしてしまったりする場合がある。そうした場合に
学博物館、北海道大学アイヌ・先住民研究センター、
は、模倣品・複製品が流通しないような制度的な仕組
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園
みや取組みが必要となる。この企画展・シンポジウム
(北大植物園)、北海道大学総合博物館、そして展示資
では、そのような取り組みについて議論するとともに、
料を製作した工芸作家の皆様の協力を得た。ここに記
少し違う視点からも「模倣」「複製」について考えて
して御礼申し上げたい。
みた。
本企画展における展示パネルの内容については、後
この企画展・シンポジウムは、「伝統文化は誰のも
掲のとおりである。また、本企画展・シンポジウムの
のか?」を標題にかかげている。そして、それぞれの
趣旨は、以下のような文章で、チラシ、プレスリリー
地域に固有の伝統的知識、伝統的技術を、広い意味で
スならびに学芸員養成課程展示室ウェブサイトにも記
の文化資源と呼んでいる。ここでは、そうした文化資
載している。
源を利用できるのは誰なのか、共有できるのは誰なの
か、という点をもうひとつの中心的テーマにした。
文化資源は、歴史的に育まれたものであり、個人が
自分の創意工夫によってひとりで生み出すものではな
い。その意味では、単一の誰かのものではないといえ
る。では誰のものでもない共有物なのか。本企画展・
シンポジウムでは、日本とアメリカの先住民の伝統的
知識に根付いた、個人の作品に注目した。そうした作
品における模倣・複製は、どのような社会的意味を持
っているのか。たとえば、ある文脈においては、模倣
や複製がオリジナルとの対話、あるいはオリジナルへ
の深い関与にむけた貴重な手がかりとなる場合もある
(伊藤 2012)。そうした場合でのオリジナルに対する
模倣・複製は、単なるコピーあるいは剽窃の問題とし
て、そのネガティブな側面のみで語ることはできない。
文化資源を、過去を継承しつつ、新たな担い手を得て、
新たに育まれていくものととらえるならば、複製であ
ると同時に本物である、という理解も可能なのかもし
れないのである(山崎 2009)。そのような論点にも触
れている。
伝統文化は誰のものか。誰のものでもない共有物
なのか。あるいは特定の誰かのものなのか。これ
らは、地域固有の文化を素材とする作品について、
制作・利用・管理主体のありかを考えるための問い
です。今日、先住民の知的財産権という論点をは
じめとして、地域固有の文化に根差した知的資源
の管理について様々な角度から議論されています。
本企画展・シンポジウムは、世界各地の最近の動向
を紹介しつつ、エスニックアートの市場や博物館で
の資料展示においての、地域固有の文化的資源の利
用と管理をめぐる諸問題を考えます。シンポジウム
では、以上に関連する論点として、知的・創造的活
動における「オリジナル」と「コピー」との関係に
ついてもあわせて議論します。芸術作品において
は、学術的論文と同じく、作者個人の独創的・創造
的な知的活動に価値が求められていて、一般的に
はオリジナルの模倣や複製は認められていません。
しかし、ある文脈においては、模倣や複製がオリジ
ナルとの対話、あるいはオリジナルへの深い関与に
21
むけた貴重な手がかりとなる場合もあります。そ
会関東地区研究懇談会は、2015 年 1 月 17 日に慶應義
うした場合でのオリジナルに対する模倣・複製は、
塾大学三田キャンパスにおいてシンポジウム「モノに
単なるコピーあるいは剽窃の問題として、そのネガ
響く声、モノが導く対話、人類学の想像」を共催した。
ティブな側面のみで語ることはできません。本企画
慶應義塾大学でのイベントは、企画展(「語り出す南
展・シンポジウムでは、以上のような問題について、
洋の造形——慶応大所蔵・小嶺磯吉コレクション」、
日本国内の身近なテーマにひきつけて考えていき
2015 年 1 月 9 日から 2 月 7 日まで慶應義塾大学三田
ます。展示の制作には、「博物館実習Ⅰ」の一環と
図書館 1 階展示室にて開催)と連動したシンポジウム
して、学芸員養成課程の学生が参加しています。
である点で、本企画展・シンポジウムと同様である。
11 月 1 日に開催したシンポジウムのプログラムは
次の通りである。シンポジウムでは、研究代表者によ
るあいさつ、企画責任者による趣旨説明のあと、伊藤
敦規、山崎幸治、薗巳晴によるパネリスト講演にすす
んだ。その後、綾部真雄と山田亨がディスカッサント
としてパネリスト講演に対するコメントをおこなっ
た。最後に、三名の講演者が、シンポジウム参加者か
らの質問と、ディスカッサントからのコメントに対す
る応答とをおこなった。
14:00-14:15 開会あいさつ・趣旨説明
あいさつ 山田昌久(首都大学東京「学術成果
本企画展には、博物館実習Ⅰの履修学生が関わった。
企画展開催までの授業 5 回分を活用して、学生解説パ
ネルの製作と展示場での解説にむけた準備をおこなっ
た。初回授業では、授業担当者(石田)が全体の趣旨
説明をおこない、履修学生全体を、ホピグループ、ア
イヌグループ、リスグループの三グループに分け、そ
れぞれに伊藤論文、山崎論文、綾部論文(末尾の文献
一覧を参照)を配布し、第 2 回授業までに熟読するこ
とを課題にした。第 2 回授業からは、各論文の内容を
ふまえて、それぞれの事例において「何」が「どのよ
うに」問題になっているのかについてグループディス
カッションをおこなった。授業担当者が示した方針は、
の都民への発信拠点・組織の形成」研究グルー
以下の 3 点についてのグループディスカッションの内
プ代表者)
容をふまえて、グループごとに学生解説パネルを製作
司会・趣旨説明 石田慎一郎(首都大学東京人文・
社会系)
14:15-15:45 パネリスト講演
伊藤敦規(国立民族学博物館研究戦略センター)
「米国先住民ホピ製宝飾品の真髄を真贋判断から
考える」
することである。
① ○○という文化資源(たとえばホピの銀細工)の
利用・複製・共有の現状(を知る)
② ①において何が問題となっているのか(を知る)
③ どのような解決方法(または別の角度からの理解・
解釈)が可能なのか(を考える)
山崎幸治(北海道大学アイヌ・先住民研究セン
だが、論文の内容を踏まえてのグループディスカッ
ター)
ションは、履修学生にとって容易なものではなかった
「先人の作品を複製すること」
ようである。グループリーダーをそれぞれに指名した
薗 巳晴(三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング
が、ひとつのグループあたり 10 名をこえているため
株式会社)
「先住民の知恵は誰のものか:グローバル化、生
物多様性、知的財産」
15:45-16:15 休憩
(質問受付、展示観覧、ギャラリートーク)
16:15-16:30 コメント
に意見集約が技術的に難しかったこと、そして週一回
90 分の授業を 5 回重ねるという形式のために、ディ
スカッションの連続性が断たれてしまったことは、グ
ループディスカッションの活性化という点で課題であ
る。第 4 回目の授業において、グループごとに全体の
意見を集約したかたちでの学生解説パネルの製作に着
綾部真雄(首都大学東京人文・社会系)
手したが、それ自体で内容的に完結したかたちで一枚
山田 亨(筑波大学人文社会系)
のパネルを製作することは難度の高い作業だった。活
16:30-17:00 質疑応答
発にディスカッションを進めているグループ、参加学
シンポジウムは、日本文化人類学会関東地区研究懇
生の独創的なアイディアを導いたグループもあった
談会の共催イベントとして開催した。日本文化人類学
が、授業担当者の判断で踏み込んだ内容集約と編集を
22
した部分もあり、その点で結果的に学生の主体的参加
である。
の可能性を縮減してしまったようである。
授業担当者は、企画展終了後の第 2 回目の授業にお
履修学生には、学生解説パネルの製作に加えて、企
いて、履修学生の発言の妥当性を認め、またこれらの
画展会期中の会場での展示解説を課題とした。これは、
意見を今後の課題とすべきことを認めつつ、本企画展
それぞれが担当する展示に限らず、本企画展の全体趣
において「展示を製作する」ということについて、も
旨をふまえて、可能な限りホピ、アイヌ、リスの 3 つ
うひとつの側面を考える必要性を指摘し、議論した。
の展示のすべてについて、ひとりで解説することを課
すなわち、文化の展示において展示者側は一方的に展
したものである。企画展全体の問題意識を深く理解し、
示を作ることはできないということである。本企画展
それを具体的な資料の背景知識に絡めて、解説するこ
における伝統文化は誰のものかという問いは、その点
とができるというところを、この授業の最終目標とし
に深くかかわってくるのではないかと思われる。
(石田慎一郎)
たためである。
企画展終了後の授業 2 回分を、企画展に参加した経
文献
験をもとにしたグループディスカッションにあてた。
綾部真雄
そこでは、企画展の準備作業ならびに会期中の展示解
説を通じて、気づいた点を自由に議論するというグル
ープディスカッションをおこなった。そこでは、様々
な意見が示されたので、いくつか紹介する。まず、展
示解説について、観覧者とのコミュニケーションの方
法について、困難を感じたという趣旨の発言が複数あ
った。また、企画展の趣旨ではなくアイヌあるいはア
2012「エスニック・ブランドを創る――Web ショップの
可能性と課題」山崎幸治・伊藤敦規編著所収。
伊藤敦規
2012a「先住民の知的財産と『先住民の知的財産問題』
」山
崎幸治・伊藤敦規編著所収。
2012b「ホピの銀細工と知的財産問題」山崎幸治・伊藤敦
規編著所収。
山崎幸治
メリカ先住民の歴史や文化に対する関心のために来場
2009「先住民族と博物館資料――アイヌ文化展示準備のな
した観覧者むけには、十分な展示解説ができなかった
かでの学び」山崎幸治・加藤克・天野哲也編『先人の手あ
といった意見もあった。グループディスカッションな
らびに学生解説パネルの製作については、「大人数で
パネルを作るのが難しい」「大人数のため論点がずれ
る。まとまらない」
「全体的に意見があまり出なかった。
と 北大所蔵アイヌ資料――受けつぐ技』北海道大学総合
博物館、北海道大学アイヌ・先住民研究センター。
2012「アイヌ文化――伝統と現代」山崎幸治・伊藤敦規編
著所収。
山崎幸治・伊藤敦規編著
どこから考え始めるか切り口が難しかった」「論文読
2012『世界のなかのアイヌ・アート』北海道大学アイヌ・
解から発展させるのは難しい」など、大人数での意見
先住民研究センター。
集約の難しさを指摘する意見があった。その一方で、
グループディスカッションのスキルアップの必要性を
感じたという意見もあった。また、「週一回で間があ
■実施概要
いてしまったのがよくない」
「集中した期間が必要」
「分
・企画展
野・内容をはじめから学ばなければいけないのが時間
不足の原因だった」といった時間的制約を指摘する声
会期:2014 年 10 月 31 日(金)~ 11 月 13 日(木)
(14 日間・会期中無休)
もあった。また、「結果的に勉強しかしなかった。パ
担当分野:社会人類学分野
ネルの配置など展示を作ることから学びたかった」
「展
傾斜的研究費グループ 担当者:石田慎一郎
示全体をやりたかった」など、展示製作に参加したか
会場:首都大学東京 南大沢キャンパス 91 年館
ったという趣旨の発言もあった。今回の授業では、論
入場料:無料
文の内容を手掛かりとしたディスカッションとそれに
入館者数:292 名
基づく解説パネルの製作に特化したため、展示製作(展
示資料の選定や配置)について学生が関与することが
・展示内容
なかったために、展示製作に関わったという当事者意
1)ホンモノ?ニセモノ?
識が十分に得られなかったという履修学生もいたよう
――『ホピ製』宝飾品の真作贋作
23
米国南西部先住民ホピの人々がつくったジュエリ
ーと贋作を含めた関連資料
2)先人の手あと、未来への手あと
1-5.在学中の学校
小学校 中学校 高校
0
0
1
大学
19
博物館に収蔵されている古いアイヌ資料(民具)
アジア・アフリカ諸国における学術研究活動にお
2.来室のきっかけ
友人・知人・
ポスター・
新聞などでの
学校の先生
チラシを見て
紹介を見て
の紹介
29
16
0
いて本学教員がとりくんでいる文化資源の共有と
ポスター・チラシを見た場所:大学前 11、大学内 6、
協働の試みについての関連資料
日本文化人類学会 HP・ML 2、調布市中央図書館 1、
を現代のアイヌ工芸作家が複製するなかで生み出
した作品と関連資料
3)文化資源の共有と協働
その他
5
南大沢図書館 1
・シンポジウム(日本文化人類学会関東地区研究懇談
会との共同開催)
3.企画展の感想
日時:2014 年 11 月 1 日(土)14:00 ~ 17:00
3-1.内容 (無回答 4)
満足
やや満足 ふつう
14
19
11
場所:首都大学東京 南大沢キャンパス
91 年館 多目的ホール
参加者:36 名
パネリスト:
伊藤敦規(国立民族学博物館研究戦略センター)
やや不満
2
不満
0
3-2.難易度 (無回答 5)
やさしい ふつう
難しい
6
37
2
山崎幸治(北海道大学アイヌ・先住民研究センタ
ー)
4.普段の博物館・美術館の利用にみる来場者像
薗 巳晴(三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング
4-1.利用頻度
月に 1 ~ 2 2 ~ 3 か月
回以上
に 1 回位
9
23
株式会社) ディスカッサント:
綾部真雄(首都大学東京人文・社会系)
山田 亨(筑波大学人文社会系)
コーディネーター:
石田慎一郎(首都大学東京人文・社会系)
■来場者アンケート結果 回答数 50 名
1.来場者の属性
1-1.性別 男性
女性
22
28
1-2.年齢
10 代
20 代
4
16
4-2.利用目的(複数回答可)
講演会やイベ
展示の見学
ントの参加
42
8
ほとんど
利用しない
6
その他
3
4-3.利用のきっかけ(複数回答可)
ポスター テレビや新聞 友人・
自分で
やチラシ で紹介された 知人の その他
調べて
を見て
から
紹介で
19
31
5
4
1
5.ご意見、改善のアイデアなど
30 代
7
1-3.住所
東京都内 神奈川県内
40
5
40 代
3
50 代 60 代以上
6
14
・解説パネルの文字が大きめで読みやすいのはいいと
思う(他の博物館では字が小さいことが多いので)
・企画は良いのですが、てんこもりにせずに 1 ~ 2 点
その他
5
1-4.同伴者 (無回答 1)
一人 家族と 友人と その他
30
6
12
1
24
年に
1~2回
12
にしぼりもう少し内容を濃く解説をし、展示物も多い
ほうがよかったのではと思います。
・今後もこのようなシンポジウム・企画展を望みます。
特に文化人類学や地域史のジャンルが嬉しいです。
・シンポジウムの薗氏の意見も興味深かった。途上国
の製品(衣類、食品)等、途上国の利益になると思わ
れるものを購入したりしている。
・ちょっとかわった説明書きもあるともっと楽しいと
思った。
・常設展もときどき入れ替えてほしい。
・ホピ、リス、アイヌの展示にレベル差があると感じた。
映像が少し長すぎると思った。
・ホピ、おもしろかったです。
・ニセモノかホンモノかなど、身近で誰でも一度は考
えたことのあるテーマも含まれ、親しみやすい企画展
でした。同時に重要な問題を提起していると思います。
・実習生の方の対応は好感の持てるものでした。入館
者は少しですが、少しでも多くの人々が問題意識を共
有してくれることを願います。
・定期的な企画展を。PR方法の改善を。
・シンポジウムが学祭の準備と重なり行けなかったのが
残念だった。常設展も企画展も興味深く面白かったです。
・伝統工芸に興味を持っており、企画展のテーマに惹
かれました。
・「誰のものか」もう少し追及してほしい。「協働」を
考えるには少々不満です。
・楽しかったです。
企画展「伝統文化は誰のもの? ―文化資源をめぐる協働を
考える―」チラシ
・映像が日替わりで再生されており、片方の動画が見
られなかった。
・普段来ない人が来れば何かしらの変化が出ていいと
思いますが、現実は難しいと思います。ならば自分ら
が出かけて何かしらの行動をおこせば何かが変わると
思いました。
・初めて来館しました。次の企画も楽しみにしています。
・せっかく面白い企画なので、もっと学生に宣伝した
らよいと思います。
シンポジウムの様子
展示制作実習の様子(平成 26 年度博物館実習Ⅰ)
展示解説実習の様子(平成 26 年度博物館実習Ⅰ)
25
企画展「伝統文化は誰のもの?―文化資源をめぐる協働を考える―」展示パネルと会場風景 91 年館外観
26
展示風景(入り口付近)
先人の手あと、未来への手あと
「先人の手あと、未来への手あと」展示パネル1
文:山崎幸治
「先人の手あと、未来への手あと」展示パネル 2 学生解説パネル
展示資料「ルウンペ(木綿衣)」
太田榮子 作
展示資料「チヂリ(木綿衣)」
西田香代子 作
展示資料(左)
「マタンプシ(鉢巻)」津田命子 作
展示資料(右)
「イパプケニ(鹿笛)」浦川太八 作
27
ホンモノ?ニセモノ?
――『ホピ製』宝飾品の真作贋作
「ホンモノ?ニセモノ?――『ホピ製』宝飾品の真作贋作」
展示パネル1
文:伊藤敦規
「ホンモノ?ニセモノ?――『ホピ製』宝飾品の真作贋作」
展示パネル 2 学生解説パネル
展示風景
映像資料の上映
映像資料提供:国立民族学博物館
民博ビデオテーク番組
『インディアン・ジュエリーの現在(番組番号 1706)』『アメリカ先住
民 ホピの銀細工づくり : 銀板に重ね合わせる伝統(番組番号 1705)』
28
「ホンモノ?ニセモノ?――『ホピ製』宝飾品の真作贋作」展示パネル 3 「ホピ宝飾品作家の落款と親族のつながり」
伊藤敦規 作成
「ホンモノ?ニセモノ?
――『ホピ製』宝飾品の真作贋作」
展示パネル 4 「宝飾品の制作地」
伊藤敦規 作成
銀細工及び関連資料
資料提供:伊藤敦規
関連書籍の紹介
映像資料の上映
映像資料提供:国立民族学博物館
民博電子ガイド番組
『ホピの落款用刻印(番組番号 071)』
『インディ
アン・ジュエリーの技法(番組番号 072)』
銀細工及び関連資料
資料提供:伊藤敦規
29
文化資源の共有と協働
「エスニック・ブランド創設の試み」展示パネル1
文:綾部真雄
「エスニック・ブランド創設の試み」展示パネル 2 学生解説パネル
展示風景
30
LISARA プロジェクト 関連資料
資料提供:綾部真雄
ケニアにおける共同研究事業の成果
資料提供:石田慎一郎
「文化資源をめぐる共有と協働--ケニア」展示パネル1
文:石田慎一郎
参考図書コーナー
参考図書
展示アンケートの設置
31
3 学内標本データベースの構築
・考古学研究室資料-実験考古学調査に伴う復元器具
類のデータベース化(重点分野)
(1)活動概要
担当者:山田昌久・小林加奈
■平成 24 年度・25 年度の活動
・国内外の代表的な火山灰(テフラ)試料(町田コレ
平成 24 年度には、首都大学東京内で保管されてい
クション)目録作成(重点分野)
る標本・資料のうち本研究グループ所属研究者の所属
担当者:鈴木毅彦
分野・専門分野に関わるものを対象として実態調査を
・牧野標本館が所蔵する藻類標本〜藻類標本の整理と
実施した。この調査は、学芸員養成課程の新課程移行
目録の作成〜(重点分野)
に先だって平成 21 年度・23 年度に行われた調査に引
担当者:菅原 敬
き続くもので、整理作業途上などの理由で学内展示施
・首都大学東京所蔵環境指標昆虫標本データベース(重
設での展示や学芸員養成課程科目では使用されていな
点分野/東京都高度研究・アジア人材育成基金「ア
いが、学術的価値の高い、多くの標本・資料群の存在
ジア大都市圏の自然環境における生物多様性保全
が明らかになった。
と持続的利用に関する研究」(代表:沼田真也)と
標本・資料群は 33 群 58 万点以上にのぼり、このう
連携)
ち約 50 万点は牧野標本館所蔵の植物標本類であるが、
担当者:江口克之
多分野において多様な資料を保有している状況であっ
・土方文書(首都大学東京図書館蔵)調査・目録作成(基
た。また調査結果からは、標本・資料の目録データベー
本研究費他)
ス化に対する課題として、資料整理のための人員不足
担当者:谷口 央
が多く挙げられ、研究活動に伴って増加する資料の保
・首都大学東京図書館所蔵、東京関係雑誌調査と目録
管環境についても苦慮する状況が示された。
作成(基本研究費他)
平成 25 年度は、平成 24 年度の調査で判明した標本・
担当者:源川真希
資料群とその後に明らかになった首都大学東京で保管
されている標本・資料群から重点的に目録・データベー
研究費の最終年度である本年度は、各分野ともに情
ス化を進める 2 件を選定、他の研究グループとの連携
報公開を視野に入れて活動を行った。その結果、限ら
や個人の活動として進めるものを含めた 4 件について
れた人員、時間、予算であり、点数や過去の管理状況
データベースの作成にかかわる作業を進めた。
が分野によって異なり、さらには専門知識を要する活
動という状況ではあったが、データベースの整備対象
表 平成 24 年度の標本保有状況調査結果
個体数が報告された標本類・資料類
とした全件について、公開に向けてそれぞれの見通し
582,713
点
を立てる段階に到達している。なお、媒体の特性が合
ファイル等の冊子状のもの
30
冊
致する 2 件については、本書にて資料目録の発表・報
未整理等のため群としての報告のもの
4
件
告を行う。また、各データベースは作業途上の段階よ
り担当者レベルにおいて検索・管理等のために有効に
活用されており、研究費期間終了後も継続した整備が
■本年度の活動概要
求められる。
平成 26 年度は前年度に引き続き、個別の目録およ
具体的な実施内容については次節からの各報告を、
びデータベースの作成を実施した。本研究費では昨年
3 か年の取り組みとその成果についての見解は第Ⅲ章
度からの継続を含めた 4 件について重点的な予算配分
を参照願いたい。また、以上の成果報告に加えて(8)
(各 10 万円)を実施した。また昨年度同様、他の研究
項において、本研究費で整備協力を行う「学芸員養成
グループとの連携や、個人の活動として実施したもの
もある。
本年度実施した 6 件の取り組み及び担当者は以下の
とおりである。
32
課程展示室」の常設展示資料一覧を提示する。
(2)考古学研究室資料-実験考古学調査に伴
う復元器具類のデータベース化
展示に十分に活用が可能である。なお他の研究機関、
博物館の所蔵資料で匹敵するものはごく少数である。
■首都大学東京考古学研究室の標本・資料類
■これまでの整備内容
本研究費の調査によって 2012 年度(平成 24 年度)に
以上の性質を有する復元器具は、前述のとおり、
報告された首都大学東京考古学研究室(都市教養学部
2012 年度に考古学研究室から 91 年館へと保管場所が
人文社会系 歴史・考古学分野)保有の標本・資料類は、
変更された。その主たる理由は、一部が「学芸員養成
考古遺物、復元器具、加工木材標本、民俗資料(民具)、
課程展示室」での常設展示に使用されること、地中に
調査記録図面、調査記録写真・映像等の 17 群であった。
埋没した経緯を持つ遺跡出土遺物とは異なり比較的丈
これらは現在、首都大学東京考古学研究室及び首都
夫であるため、多様な専門分野の学生が所属する学芸
大学東京 91 年館(以下 91 年館)に保管されている。
員養成課程での活用が見込まれることである。これに
なお、91 年館への分置は 2012 年 4 月の展示室開設に
よって学芸員養成教育での利便は図られたが、保管場
伴うものであり、考古遺物、調査記録図面、調査記録
所の担当者と資料の責任者が別所属となったため、管
まっとばら
写真のうち新潟県小千谷市真人原遺跡発掘調査関係資
理面においては、より明確な情報共有が必要となった。
料、実験考古学調査に伴う復元器具とその関係資料が
2012 年以前には、器具の種類によっては一覧化さ
保管されている。
れたものもあったが、資料群全体としての一貫した把
今回、本研究費によってデータベース整備が実施可
握・管理は行われてこなかった。このため、2012 年
能となり、これらのうち実験考古学調査に伴う復元器
度から 2013 年度には一部に関連事業による補助を受
具を選択し、重点的に作業を行った。
け、コンテナ毎の内容物の把握(過去の一覧データと
の照合・リストの作成)と、器具の種別・復元モデル
■復元器具の特性
に基づいた保管場所の整理を実施した。
遺跡出土遺物を復元した器具類を用いて、縄文時代
~古墳時代の木材の伐採・加工、土壌の掘削、狩猟、
■本年度の整備目的と内容
等に関する技術復元をめざして多岐にわたって展開す
当該資料は展示等の用途での他機関からの需要が明
る実験考古学調査は、2000 年度(前身である東京都
白で、潜在的な要望の可能性も高いため、データベー
立大学考古学研究室の時代)に開始し、文部科学省科
スによる情報公開が実施できれば学術成果の公開促進
学研究費等を受けながら、16 年目となる現在でも展
への貢献が期待できる。しかし本年度当初の状況では、
開を続けている。
前段階である、資料保管・管理のためのデータおよび
日本国内では、同様の調査を実施する研究機関はご
現物管理のシステム整備が未熟であり、本研究費によ
く少なく、特に長期・多岐にわたる木材の伐採・加工
るデータベース整備の目的は、ここに置くこととなっ
関係資料及びそこから得られた各種のデータは、木工
た。なお本年度は、1)資料管理設計と運用準備、2)デー
技術研究史上重要である。調査の成果は「人類誌集報」
タベース運用と充実化の 2 段階を設定して作業を行っ
(東京都立大学 / 首都大学東京考古学報告)を中心と
た。以下にはその概要を示す。
した報告書、学会等で発表されている。これらの発表
をもとに、研究利用のほか、各地の博物館等から復元
器具の利用希望が年間数件の規模で寄せられ、展示・
普及活動での活用がなされている。なお、器具の大半
は、研究者と復元技術者(新潟県村上市磯部氏、青森
県田子町中畑氏ら)との協議に基づき、出土遺物の精
密な観察・計測、素材・製法等の徹底した吟味を経て
復元される。制作途上では現代の機械工具を使用する
が、当時の使用が未確認である素材を極力避けて復元
されるなど、高い復元精度を有するため、博物館等の
図 1「学芸員養成課程展示室」での展示
33
1)資料(現物・情報)管理設計と運用準備
の臨時職員(アルバイト)を採用(35 時間× 2 名)し、
- 1 台帳・ラベル類の設計
優先的に作業を進めた。この結果、資料数 433 点のう
- 2 データベースソフトへのデータ移行
ち、作業当時に貸し出し中であった資料を除いた 318
- 3 資料タグ・コンテナラベルの取り付け
点について撮影を行うことができた。また併せて報告
資料現物は個別にタグ ( 資料番号、名称、状態、数量、
書からの情報入力も進め、こちらは現在 40%ほどの
保管場所 ) を取り付け、コンテナに収納することとし
達成率である。
た。さらにコンテナにはラベル(コンテナ番号、収納
品概要、収納資料番号)を取り付け、資料へのアクセ
■成果と展望
ス・収納作業の効率化を目指す。資料データについて
本年度は、未完了の部分はあるものの、資料保管・
は前年度までに作成した csv 形式による一覧をデータ
管理を目的としたデータベースの骨格を組み立て、担
ベースソフト「FileMaker」に移行、利用実績・問い
当者による運用を開始することができた。年度内には
合わせ内容の分析のうえ検索・出納の利便を考慮して
資料貸し出し(4 回)、資料見学(1 回)、学芸員養成
新規項目を設置し、付加的な情報は別リストから参照
科目での利用(2 回)、関係者による調査のための持
する構造とした。
ち出し(1 回)があり、各場面において、昨年度まで
2)データベース運用と充実化
と比較すると格段に業務効率の向上が見られた。一方
- 1 資料写真の撮影と台帳への表示
で、データ閲覧・編集方法の課題(現状は 1 台のデス
- 2 報告書等からの情報入力
クトップ PC で稼働しているため機動力に欠ける)等
- 3 管理業務での試用による改良
の改良の余地も見出されている。
基本的な情報を搭載したデータベースを運用しつつ
今後は、もちろん未完了である報告書等からの情報
充実化を図った。まず、資料写真の添付については、
入力を進めることが先決だが、将来的な発掘成果の増
破損資料が一定数含まれる(=取り扱いの注意が必
加や分析技術の開発・向上を受けた研究利用、すでに
要)、大型資料が多い(=物理的な確認が困難)、貸し
期待値の高い博物館等での利用等の利便を図るべく、
出し希望が多い(=状態確認の為に画像が有効)、等
長期的かつ安全な資料保管を目指すとともに、公開に
により有用性が予想されたため、本研究費で大学院生
向けた検討を進めたい。
図 2「復元資料台帳」表示例
34
また、本データベースで扱った復元器具類は、多様
表 2 資料種別の保有点数(2015 年 1 月時点)
分類
な形態の資料を含み、貸し出し等による出納が一定程
度行われ、新規の蓄積も生じるといった特性を持つ。
他の資料群と比較すると異色であるが、一方で博物館
石斧柄
未完結の研究資料という面では、本報告書で扱われる
資料に近い特性を備えるとも考えられる。資料群の特
縦斧
名 称(※)
膝柄
直柄
横斧
膝柄
性を見極めたうえで、ある程度個別的に設計を行うこと
その他
はどのような資料の管理を考える際にも必要となるだろ
う。この構築作業で得られた知見が、大学が保有する
管理について検討する参考にもなれば幸いである。 縦斧
石斧身
研究資料のデータベース化、アーカイブ化そして現品の
横斧
(小林加奈・山田昌久)
no. 名称
対象
備考
収納位置、収納状態、
コンテナ番号、収納品概要、備考、
収納資料番号(リレーション)、
資料の属性
実施年、実施期間、調査概要、
実施場所、責任者、報告者、
報告媒体
その他
関係資料
縦斧
横斧
鉄斧柄
資料番号※、分類※(1 ~ 3)、
資料名※、数量※(単位)、
復元モデル、製作者、
製作時期、
寸法、材質、注記、
調査使用履歴(リレーション)、
写真、
復元器 個 別 資 料 の
状態(破損している場合)
具全て 管理のため
保管場所※(室名・コンテナ番号)、
保管状態
展示・貸し出し情報
備考
登録年月日※、修正年月日
※=必須項目
石材サンプル
鉄斧身
調査リスト
3
ロケーション管理
リスト
2
復元資料台帳
1
項目
石斧関係資料
表 1 データベースの構成(2015 年 1 月時点)
膝柄
縦斧
横斧
石器
関係資 資 料 収 納 の
料全て 管理のため
報告書参照
による資料
該当資
見学・貸し出
料のみ
しの要望に
応えるため
膝柄
礫
工具
工具柄
狩猟具
土木具
直柄
膝柄
鳥浜縦斧石斧膝柄
15
桜町石斧膝柄
6
桜町石斧膝柄当て具・紐
1
太型蛤刃石斧用直柄
13
神子柴型石斧用膝柄
2
鳥浜横斧石斧膝柄
3
小型横斧膝柄(扁平片刃石斧用)
1
鳥浜斜めに着柄する膝柄
1
桜町石斧身
16
太型蛤刃石斧身
27
鳥浜縦斧石斧身
33
神子柴型石斧身
2
鳥浜横斧石斧身
12
小型鳥浜横斧石斧身
6
柱状片刃石斧身
3
扁平片刃石斧身
5
転礫
6
剥片
20
桜町石斧膝柄当て具・紐
3
桜町石斧上部当て具未成品
1
ヤナギ薄片
1
緩衝材
1
袋状鉄斧身
3
板状鉄斧身
3
小型袋状鉄斧
6
袋状鉄斧縦斧用膝柄
2
板状鉄斧用直柄
3
小型板状鉄斧用直柄
1
小型袋状鉄斧横斧用膝柄
4
黒曜石製の剥片
3
黒曜石製石器
1
磨石
8
砂岩の円礫
1
焼石
6
横槌
3
掛矢
1
楔
21
匙状の鉄製品
5
槍の穂先状の鉄製品
2
鉄鑿
10
鉄錐
6
刀子
7
鉄製品用柄
2
弓
9
弓材
3
矢
83
矢柄
11
矢の素材(アシ)
21
石鏃
2
破損した弓・矢柄(個体数未算出)
1
刈払い具(黒曜石製刃付)
1
刈払い具(鉄製刃付)
2
刈払い具(木製)
2
刈払い具(木製・加工前の柄のみ)
1
掘り棒
1
鉄製鋤先
20
総計
図 3 コンテナの保管状況
数量
433
※名称は 報告名・注記名に基づく
35
(3)国内外の代表的な火山灰(テフラ)試料
(町田コレクション)目録作成
な目的である。最終目標として、研究を目的として試
料入手を希望する研究者等を対象に、標準試料の提供
準備をめざしている。昨年度末時点で、試料数はおお
■背景
よそ 700 点を超えることが判明している。このため、
平成 26 年度首都大学東京傾斜的研究費「学術成果の
全体の作業完了には最低でも数年間は要すると考えら
都民への発信拠点・組織の形成」の研究活動の一環と
れる。
して、昨年度に続き、町田洋東京都立大学名誉教授が
1996 年 3 月に退職にされた際、本学地理環境コース(当
■昨年度までの成果
時、理学部地理学科)が寄贈を受けた国内外のテフラ
(火
昨年度はテフラ試料目録作成の初年度でもあるた
山灰)試料について、試料目録作成を実施した。テフラ
め、具体的な作業内容は試行錯誤的に進めた。作業は
は一般に火山の爆発的な噴火によりもたらされるもので
学生・大学院生を臨時職員(アルバイト)として採用
あり、大規模な噴火の場合、給源火山から数 10 〜 1,000
し、おおよそ 8 ヶ月間にわたり 1 週間に 1 人・日程度
km の遠隔地にまで拡散し、地表・海底を広く覆う。堆
のペースで進めた。
積自体は地質学的時間からみればほぼ瞬間の出来事で
カタログ作成は試料を含んでいるサンプル袋の記載
ある。こうした性質を利用して、堆積物(地層)となっ
事項を読み取り、1 試料毎に Microsoft Excel のファイ
たテフラは、過去の時間面を示す鍵層として利用するこ
ルにそれらを入力した。ファイルは広域テフラとそれ
とができ、火山学・地形学 ・ 地質学・地震学・考古学な
以外のローカルテフラに分けた。広域テフラであるか
ど、過去の事象を扱う研究分野で広く利用されている。
否かの判断は火山灰アトラス(町田・新井 2003)に
そして火山国である日本には多数のテフラが分布し、こ
準拠している。記載項目は当初、作業日・整理番号・
れらを用いた研究が盛んに行われている。しかしながら
試料番号・記載名称・テフラ・採取地点・採取日・層
日本国内におけるテフラのデータベースや標準試料の整
位などのコメント・余剰分の有無・備考の 10 項目と
備は必ずしも充分に行われていない。一方、本学には町
したが、後半の作業からは作業日 (J)・整理番号 (J/E)・
田名誉教授が在職中に収集したテフラ試料が多数残され
試料番号 (J)・記載名称 (J)・略称テフラ (E)・正式テ
ている。同教授が収集した試料の大半は相模原市立博
フラ名 (E)・正式テフラ名 (J)・採取地点 (J)・県 (J)・
物館に提供されたが、なお重要な試料については本学
市町村等 (J)・字名等 (J)・県 (E)・市町村等 (E)・字名
都市環境学部地理環境コースの実験室
(8 号館 286 号室)
等 (E)・採取日 (J)・層位などのコメント (J)・余剰分
に収納されたままである。また、一部は同教授の自宅に
の有無(J)・備考 (J) の以上 18 項目と大幅に追加した
収蔵されているものもある。本研究プロジェクト「学術
(J は日本語表記、E は英語表記)。
成果の都民への発信拠点・組織の形成」では、学内に
Excel ファイルへの入力と同時に、120ml の透明ス
埋もれた貴重な学術資料を見いだし、データベース化等
チロール棒ビンを収納ケースとして試料を封入し、仮
の整備を行うことをめざしているが、上記テフラ試料の
番号をケースに添付した。なお、元のサンプル袋に記
試料目録作成は本プロジェクトの目的に合致すると判断
載されている文字が判別不可能な場合もあるので、鈴
でき、昨年度より目録整備作業を開始している。
木による確認や、随時まとめて町田名誉教授への確認
依頼を実施した。その際に記載項目となる、採取地点、
■試料目録作成の概要
採取日、層位などのコメント、備考欄についても追加
試料目録作成は 2 段階からなる。第1段階は電子
入力を依頼した。昨年度末の時点で、広域テフラで
データベースでのカタログ作成、テフラ試料のケース
390 件、ローカルテフラで 318 件のテフラの最低限の
詰め(当初、試料は採取時使用のビニール袋に封入さ
情報が入力され、追加情報依頼、採取地点記載の整備
れたまま)、ケースへのラベル添付からなる。第 2 段
(市町村合併以後の表記とする)、英語表記化が進行中
階はテフラ試料の洗浄、代表的な試料の岩石記載(斑
であった。
晶鉱物の組合せの記載、屈折率測定や化学分析測定な
ど)からなる。また同時にカタログや岩石記載データ
■本年度の成果
の電子データベースを web 上に公開することも重要
2 年目となる本年度は、以下の作業を実施した。作
36
業は学部生を臨時職員(アルバイト)として採用し、
■試料目録作成の意義 6 ヶ月間にわたり 2 〜 4 日間/月程度のペース(合計
整備された試料目録や試料は、テフラを扱う内外の
96 時間)で進めた。
研究者により、火山学・地形学 ・ 地質学・地震学・考
1)昨年度 Excel ファイルに入力されたデータの再
古学等の分野において有意義に活用されることが期待
構築と不備項目の補完を行なった。
できる。 (鈴木毅彦)
昨年度末の段階で進行中であった、追加情報、採取
地点記載の整備(市町村合併以後の表記とする)、英
語表記化は、広域テフラ・ローカルテフラ双方でほぼ
終了した。ごく一部、元のサンプル袋に記載されてい
る文字が判別不可能なものについて再度町田名誉教授
に確かめた。その結果、幾つかの広域テフラ試料につ
いて由来不明なものや、誤って入力されているものが
あることが判明したため、それらは除去し、場合によ
りローカルテフラの範疇でカタログ化することとし
た。このために昨年度の段階で、広域テフラ:390 件、
ローカルテフラ:318 件であったが、最終的に広域テ
図 1 広域テフラのスチロール棒ビンに貼付され
た整理番号ラベル
フラ:382 件、ローカルテフラ:318 件となった。
2)確実なデータベース化を実現化するため、広域
表 1 広域テフラの試料数
テフラの作業を優先した。まず、25 の広域テフラに
ついてテフラ毎に整理番号(略称テフラ名+枝番号)
を与え、スチロール棒ビンに整理番号ラベルを貼付し
た(図 1)。この整理番号は最終的なものと考えている。
なお今後試料が追加された場合、単純に枝番号を増や
すことにより対応する。それぞれの広域テフラ毎の試
料数は表 1 のとおりである。
3)広域テフラの Excel ファイルはデータベース管
理効率化のため、
データを FileMaker Pro に移し替えた。
4)FileMaker Pro からケース添付用ラベルを印刷し、
スチロール棒ビンに添付した。添付ラベルはエーワン
ラベルシート(型番 31070)を採用した。添付ラベル
イメージを図 2 に示す。
今後の検討課題として、整理された試料の保管形態
や、データベースの公開方法がある。試料の性格上、
今後大幅に試料点数が増えることは考えられないので
データ更新の心配は少ない。その分長期にわたり管理
され、散逸しないような体勢づくりが必要と考えられ
る。スチロール棒ビンに保存される試料は既存の棚に
収納して保存するのが適切と判断するが、棚自体を引
き続き 8 号館 286 室に設置するか、91 年館等の施設
を利用するかは検討課題である。データベースの公開
も大学のサーバー等の利用が考えられるが、その構築
や管理も今後の検討課題である。
図 2 スチロール棒ビンに貼付するラベル
37
(4)牧野標本館が所蔵する藻類標本 〜藻類標本の整理と目録の作成〜
かに生育しているため、水をきりながら台紙にひろげ
て乾燥する。小さな台紙にはりついた藻類を、さらに
採集データとともに大きな台紙にはりつけ、標本とし
■背景
て整理するのである。寄贈された標本のなかには簡易
平成 26 年度首都大学東京の傾斜的研究費「学術成
的に台紙に貼られたものや剥がれた状態のものがある
果の都民への発信拠点・組織の形成」の研究活動の一
ため、これらは再び貼り直したり、あるいはセロファ
環として、牧野標本館に所蔵される藻類標本の整理と目
ンの袋にいれて、大判の台紙に貼り付けていくのであ
録の作成を継続的に進めてきた。牧野標本館と言えば、
る。標本が乾燥していて壊れやすいだけに手間のかか
所蔵される標本は維管束植物と思われる方も多いが、
る作業である。
実は維管束植物以外に、コケ植物、そして淡水の藻類
寄贈された藻類標本の中にはアルコールに液浸標
や海藻も多数保存され、藻類だけでもその数は 2 万数
本として保存された状態のものもある。これらのなか
千点になる。これらは、本学名誉教授である加崎英男
には、すでにアルコールが抜けて保存状態が悪いもの
氏が収集した標本(加崎コレクション;主に淡水藻類)、
もみられる。長期保存を行うためにはこれらを台紙に
水産講習所教授の東道太郎氏が寄贈した標本(東コレク
貼り付けて、乾燥標本にすることが一番と考え、それ
ション;主に海藻)、大阪大学教授の今堀宏三氏が寄贈
を進めている。一部は今後微細な形態の調査に使用す
した標本(今堀コレクション;主に車軸藻)、小笠原海域
ることも考え、新たな瓶に入れ替えて保存を続けてい
で収集された標本(小笠原コレクション;主に海藻)、な
る(図 2)。この液浸標本から乾燥標本を作製すると
どである。もちろん牧野富太郎氏自身の藻類標本(牧野
きにはやはり専門的な技術が必要であるため、この部
コレクション)も若干含まれる。
分は本学を退官された教員の方にボランティアでお願
牧野標本館では、牧野富太郎氏の寄贈による標本を
いしている。
1958 年より整理しはじめ、現在では同氏の標本整理は
ほぼ完了しているが、毎年各研究機関との交換や研究
調査等から得られる標本の整理を継続的に行っている。
その数は年約 1 万点で、整理の中心はこれらの標本であ
るが、前述の藻類標本についても本学を退職された教
員のサポートのもとで少しずつ整理を進めている(図 1)。
本研究プロジェクトでは、これら藻類標本の整理と目録
作成をめざし進めてきた。
図 2 車軸藻の液浸標本
■標本目録作成の概要と進行状況
標本の整理にあわせて、標本上の文字情報(ラベル
情報)をエクセルファイルへ入力することを進めてき
た。これは標本の目録を作成するためである。目録の
基礎情報項目は、個々の標本番号、和名、学名、採集地、
採集年月日、採集者名、採集者の採集固有番号、備考
図 1 台紙に貼られた海藻標本(左)とその収蔵庫(右)
欄、などである(図 4)。標本番号については、既存
の維管束植物についての番号と区別するために、機
■藻類標本の整理の概要
関番号[MAK]の後に藻類を意味する[A]を付け、
藻類の標本は、維管束植物同様に乾燥して台紙に貼
5 桁の番号を配している。最初の標本番号は、[MAK
り付けて保存されることが多い。藻類はふつう水のな
A00001]ということになる。採集地や採集者名につ
38
いては、漢字での表記に加えて、ローマ字表記を加え、
■ 標本目録作成の意義
海外の方でもわかるよう配慮した。また、採集地につ
牧野標本館に収蔵される藻類標本の多くは、前述の
いは、国、県、市町村ごとにそれぞれ別のカラムに分
研究者らが野外調査等で収集した資料である。そのた
けて目録を作成した。これは今後のデータベース化や
めこれらは研究者の研究成果を裏付ける証拠資料であ
検索を考慮した措置である。さらに備考欄には、標本
り、また実際の分布を裏付ける証拠資料でもある。
がタイプ標本に指定されている場合、その資料となる
標本資料には、維管束植物や藻類の違いを問わず重
文献情報を加えた。
要な役割がある。そのなかでも最も重要なことは命名
2014 年末現在、未整理の標本がいまだ残るが、約
の証拠標本、すなわちタイプ標本としての重要性であ
13000 点を整理し、個々の標本の基礎情報のデータ入
る。前述の藻類標本の中にもタイプ標本が含まれてい
力を済ませている。この作業には本学を退官された大
るが、なかでも重要な標本は加崎博士、今堀博士によっ
西一博氏の協力が極めて甚大である。今後はこれらの
て進められてきた車軸藻類についてのタイプ標本であ
データを一般公開できる形態へと変換していく必要が
る(図 3)。これら標本類の目録を作成し、公開して
あるが、この場合単に文字情報だけでなく、標本画像
いくことは、標本自体が有効に活用されることにもな
のデータを併用した公開を目標に進めていくことが必
る。すでに専門の研究者によって分類学的研究や生態
要と考えている。
学的研究に活用されていることからも明らかである。
もう一つには分布の資料としての重要性である。あ
る年に、ある地域で採集された標本が残されていると
いうことは、そこに紛れもなくその植物が存在してい
たことを裏付ける証拠になる。例えば、前述の小笠原
コレクションは 1970 年から 1975 年頃に小笠原諸島
周辺で集中的に採集された標本資料である。当時の小
笠原諸島周辺の海洋の環境や生態的特性を理解する
うえでの貴重な資料であるが、これらを別の時期の資
料と比較できれば、海洋環境の変化を捉えていくこ
とも可能になる。そのようなことを進めるためのデー
図 3 車軸藻類の標本庫(左)とタイプ標本(右)
タとしても目録を作成していくことには意義がある
であろう。 (菅原 敬)
図 4 エクセルファイルへの入力事例
39
(5)首都大学東京所蔵環境指標昆虫標本 データベース
シ科、マルハナバチ属、アリ科標本を対象として、①
標本データベースの構築、Web 上での公開、②種レ
ベルの同定を支援する画像コンテンツの作成、③様々
2013 年 4 月より「東京都のアリ類標本データベース」
な利用者のニーズの特定と、それに応じた派生的コン
として開始した本研究課題を「首都大学東京所蔵環境
テンツの作成、そして④それらを統合した Web ペー
指標昆虫標本データベース」と改称した。
ジの再構築、公開を行なう。
構築したデータベースは農業環境技術研究所に設置
■目的
されている首都大 ‐ 農環研共用サーバに格納され、
首都大学東京動物系統分類学研究室は、石川良輔名
独自に開発したデータベース閲覧システムを利用し、
誉教授より寄贈されたオサムシ科標本約 20,000 点や
Web ページとして公開する。システムの保守および
ミツバチ上科標本約 8,000 点、また関東圏や東京都島
プロトタイプから最終的な閲覧システムまでのシステ
嶼部などで 1950 年代から採集されてきた甲虫類、ア
ム構築は首都大が提携する業者が実施する。セキュリ
リ類などの昆虫標本を多数所蔵している。これらの標
ティー対策など、サーバの維持・管理はサーバの置き
本は、日本列島における昆虫類の種分化プロセスや分
場所である農環研が提携する業者が実施する。
布パターンの形成史を解明する上で極めて重要な学術
将来的には、世界の生物多様性情報共有を目的とし
資料であり、多数の優れた研究の基盤にもなっている。
た国際プロジェクトである地球規模生物多様性情報
他方で、オサムシ科、マルハナバチ属、アリ科は環境
機構(GBIF)にデータを提供し、GBIF ポータルウェ
指標昆虫でもある。関東圏では都市化に伴い緑地が減
ブサイトを通じて世界に情報を発信する。本データ
少しており、東京都島嶼部では開発に加え侵略的外来
ベースのデータ記述フォーマットは、国際規格であり
種の定着により自然生態系の破壊が進んでいる。生物
GBIF も採用している Darwin Core に互換可能な形式
多様性の劣化・変質を科学的に評価し、保全・復元を
で設計されている。
進める際には、環境指標昆虫の標本ラベルから得られ
首都大学東京の博物館学芸員養成課程常設展示室は
る過去の分布情報が極めて重要である。
研究成果を学外に発信する場としても活用されてい
そこで本プロジェクトでは、首都大学東京昆虫コレ
る。この展示室に常設閲覧ブースを設置する。また、
クションに収蔵されている標本の中でも、上述のよう
学芸員養成課程と連携して、データベースや派生的コ
に学術的価値、公益的価値が共に際立って高いオサム
ンテンツを利用した環境教育プログラム(野外観察会、
Web ページ完成予想図
40
市民参加型の昆虫相調査、e- ラーニング)を企画・実
所に設置されている首都大学東京 ‐ 農業環境技術
施する。
研究所共用サーバに格納され、平成 28 年 5 月より
利用対象者としては、オサムシ科、マルハナバチ
Web ページとして公開予定。
属、アリ科昆虫の分類や生態を研究する基礎分野の研
⑤本研究課題の成果公開の一環として、夏休み自由研
究者、保全生物学に関わる応用分野の研究者、環境ア
究応援企画「きれい?カッコいい?なんだか変?
セスメントや学校教育に携わる実務者、自然愛好家ま
虫たちをじっくり見てみよう!」を実施した(2014
で、極めて幅広く想定している。
年 7 月 21 日)。昆虫採集の方法や標本の作り方につ
標本を扱うデータベースでは、分類学的な精度の担
いて、小学生が夏休みに自宅で実践できるように、
保が難しい。しかし、本プロジェクトでは、専門家に
平易に指導した。
よって収集された標本を、さらに複数の専門家による
確認作業を経た上でデータベース化するため、その情
⑥平成 27 年度研究成果公開促進費に応募した(代表:
江口克之)。
(江口克之)
報については高い信頼性が担保されることから、研究
者や実務者からの利用が見込まれる。また、学外共同
研究者の大澤剛士氏(農業環境技術研究所)が公開し
ている「オサムシ科標本情報閲覧システム」への月平
均 20,000 件近いアクセスの解析から、愛好家による
利用、学校や自然公園における環境教育での活用が示
唆されている。そこで、本プロジェクトメンバーが中
(6)土方文書目録 A・B(首都大学東京図書
館蔵)について
心となって、環境教育プログラムを企画・実施するこ
本学所蔵土方文書は、旧土佐藩藩士土方久元の履歴
とで、本データベースや派生的コンテンツの活用方法
・ 日記を主とする幕末から近代にかけての史料である。
を具体的に示す。それにより、自然愛好家、教育実務
本史料は以前に図書館にて仮目録が作成されており、
者、児童・生徒によるさらなる利用が見込まれる。
その中では A 系譜・B 履歴・C 日記・D 記録・E 書簡・
F 財産・G 金銭貸借・H 学芸・I 書画・J その他の 10 に
■進行状況
区分されている。これらの史料は、土方久元によって記
沼田真也准教授(本学都市環境学部)が代表を務め
された日記及び久元自身の官位等の叙位関係書類であ
る東京都高度研究「アジア大都市圏の自然環境におけ
り、その総数はおおよそ 500 点ほどとなる。この中で
る生物多様性保全と持続的利用に関する研究」と連携
その中心となるのが、書状・書簡・公的文書の中心とな
しながら、学内外の研究者と共同で、本年度は以下の
る A・B と、幕末から明治後半までの久元自身の直筆に
ことに取り組んだ。
よる C 日記となる。今回はこの仮目録の区分に従う形で、
①皇居および明治神宮で寺山守氏(東京大学)らによ
詳細についての理解を含めた目録を作成した。現在の
り採集されたアリ類標本の整理とデータベース化
作業として C 日記の大半についての内容把握迄終えてい
(継続)。寺山氏から標本の寄贈やデータ提供など全
るが、残念ながら、C 日記以降のすべての史料の見直し
面的な協力を受けている。高度研究からの資金援助
を終えているわけではない。そこで、今回はすべての史
により雇用したアルバイト(生命科学専攻の学生)
料の見直し作業を終えている A 系譜・B 履歴の二つの
が標本作製、データ入力を行った。標本作製用具の
区分分についての目録を発表することにする。
購入は傾斜配分費を充てた。
今回の目録に示される史料により理解される内容につ
②高見泰興氏(神戸大学)がオサムシ類の標本整理、
同定確認作業を行った。
いて見ていくと、史料の作成・受給者である土方久元は
幕末に土佐藩を脱藩した後、長州藩に属し、幕末動乱
③大澤剛士氏(農業環境技術研究所)、加藤英寿氏(本
期及び明治維新期を迎え、近代日本では内務大臣等を
学理工学研究科)がデータ記述フォーマットの構築
務めた人物であることが知られる。この中には、内務大
を行なった。
臣等の叙任に関わる史料も遺されるが、これらは全て現
④データベース構築を外注した(高度研究からの資
金提供による)。データベースは農業環境技術研究
物で、明治天皇の玉爾(朱印)が据えられるという、貴
重な史料原本である。
(谷口 央)
41
42
2
3
4
5
6
7
A
A
A
A
A
A
土方家系譜
先祖書系図牒
先祖書系図牒
土方氏履歴
土方氏履歴
先祖記録
( 明治 17 年ヵ )
―
( 慶応 4 年ヵ )
―
―
―
寛政 8 丙辰年初秋
1
A
年譜書
作成年月日
史料
史料
史料
史料
タイトル
番号 1 番号 2 番号 3 番号 4
土方文書目録 A・B(首都大学東京図書館蔵)
(土方鎌五郎・土方
常猪)
―
-
土方直次郎亮長
作成者
―
-
宛先
1 嘉永7年3月20日以降
1
1 寛永 11 年~明治 23 年 6 月
1
1 寛永 11 年~明治 2 年 5 月
1
先祖土方半三郎久則、本国遠江、一豊代知行弐百石召出、忠義代大坂城
普請石役相勤、国許へ差し下され以後病身にて大坂に於いて浪人、寛永
十一年没。第一土方與七兵衛実名不詳、生国土佐、正保二年領知三拾石
下し置かれ百人宛郷士に召し出される、延宝七年没。第二土方三之丞実
名不詳、元禄六年養父郷士職分領地相続、寛永五年没。第三土方藤蔵重
久、父跡式郷士職分領知幷上下二人扶持、元文二年没。第四重次兵衛久
竪帳
徴、元文三年父跡式二人扶持、寛延二年没。第五與七兵衛久業前名銀吾、
寛延三年養父跡式二人扶持、寛政五年没。第六土方嘉平久壽前名直次郎、
寛政五年養父跡目二人扶持、文化二年没。第七土方理左エ門久用、前名
半六、清四郎、與七兵エ、前実名重文、文政三年父跡目二人扶持、明治
二十三年病没。第八土方大一郎久元前名楠左衛門、文久三人扶持、明治
十四年従四位。
先祖土方半三郎久則・第 1 代土方与七兵衛・第 2 代土方三丞・第 3 代
土方藤蔵重久・第 4 代土方重次郎久徴・第 5 代土方与七兵衛久業前名
銀吾・第 6 代土方嘉平久壽前名直次郎・第 7 代土方理左衛門久用前名 竪帳
半六清四郎与七兵衛前実名重文・第 8 代土方大一郎久元前名楠左衛門、
事跡書上
先祖土方半三郎久則(年次不詳)・元祖土方伊兵衛・二代三丞・三代半
右右衛門久通(前名:藤蔵)・四代養子伊兵衛久昭(前名:幾右衛門)・
五代重太郎久之・六代養子三丞久治(前名:治四郎・藤太郎)・七代半 竪帳
三郎久利(前名:鎌五郎)
・八代逸右衛門久遠(前名:幾蔵)
・九代鎌五
郎久貴・惣領常猪久勝(慶応四年まで)系図
先祖土方半三郎久則・第 1 代土方与七兵衛・第 2 代養子三之丞・第 3
代藤蔵重久・第 4 代重次兵衛久徴・第 5 代養子与七兵衛久業前名銀吾・
竪帳
第 6 代養子嘉平久壽前名直次郎・第 7 代理左衛門久用前実名重文前名
半六清四郎与七兵衛理・総領大一郎久元・嫡孫銑太郎久明、事跡書上
誉田別天皇から書き起こし、源五郎久範は今川義元に仕え、桶狭間にて
討ち死。その子久道(長蔵)は加藤嘉明に仕え、その子半三郎久則は慶
竪帳
長七年山内一豊に仕官(鎌倉・室町期の記事もあり)。久則次男久以が
別家をたてる。
寛政八丙達年初秋吉祥日改写之 土方直
次郎亮長
備考
初代土方半三郎源久則 ( 貴庵夢光信士 )、遠江に生まれ、慶長年中に山
内一豊に仕官、掛川に 200 石を拝領、忠義のときに大阪城を普請、寛
永11年9月18日卒、父不明、妻は山田喜助女
二代土方与七兵衛源何某 ( 梅雪夢光信士 )、久則の次男、延宝7年11
月14日卒、妻不詳
三代土方三之丞ヵ源何某 ( 法山宗頂信士 )、宝永5年5月20日卒、土
方争兵衛 ( 与七兵衛の弟 ) の子、七兵衛養子、半右衛門という子有り
三之丞内室、明宝貞華信女、俗名不詳、元禄12年3月3日卒、宮地
七右衛門女
四代土方藤蔵源重久 ( 雪岩良白信士 )、三之丞の次男、元文2年12月
24日卒、
重久内室、秋岳妙貞信女、俗名不詳、延享3年9月8日卒、檜垣市郎
豆本
右衛門の女、
五代土方重次兵衛源久徴 ( 繫翁常栄信士 )、寛延2年11月8日卒、重
久の次男
久徴内室、見室妙性信女、文化4年9月19日卒、長吉長蔵の女、俗
名不詳
六台土方与七兵衛源久業 ( 春岳良栄信士 )、寛政5年2月8日卒、山崎
岩右衛門次男、寛延2年養子に入る
久業内室、紅顔妙葉信女、俗名金衛、文政9年9月23日卒、土方重
次兵衛久徴の女
七代土方嘉平源重寿 ( 儼容雄心信士 )、文政2年12月26日卒、乾文
蔵の次男、寛政年中に養子に入る
凰雲妙彩信女、俗名銕、嘉永7年3月20日卒、田村勇平の女
数量
1
形態
初代土方与七兵衛(正保二年)・二代三丞・三代藤蔵・四代重次兵衛・
五代銀吾・六代直次郎(文政二年)までの年譜。山内一豊の時分に仕官、竪帳
全て通称のみ
内容欄
43
8
9
10
11
12
13
14
15
16
16
16
17
18
19
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
A
3
2
1
作成年月日
送籍証写
( 土方氏由緒書 )
土方姓氏考略
母之親族
親族
( 親族書上 )
先祖没年ヨリ大正九年迄ノ年数
先祖没年ヨリ明治十四年迄ノ年数
( 系図草稿 )
( 系図草稿)
土方氏系譜
土方家系
土方家系図
明治 17 年 7 月 14 日
明治 22 年 10 月
天保 13 年 4 月 2 日
―
―
―
大正 9 年
―
―
( 安政 5 年ヵ )
―
―
―
系図 明治三十三年八月宮内省へ差出
( 明治 33 年 8 月 )
ノ写
史料
史料
史料
史料
タイトル
番号 1 番号 2 番号 3 番号 4
―
―
東京府神田区役所
宮内大臣従二位 勲
一等子爵 土方久文
土佐郡古木泉寺村
別組合戸長役場
―
―
―
―
―
―
―
―
―
( 宮内省 )
宛先
源巌男 勘之
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
―
作成者
竪帳
形態
(紀元)四十一年二月戊申~永禄三庚申
年五月十九日
竪帳
1
1
送付状+別紙2(送籍証・戸籍写)をこより同綴
1
竪紙
1
1
1
1
1
誉田天皇の皇子大山守命より出る、
律布良古王の時、母に従い遠淡海土形里へ
土方円義の家は鎌倉覇府の時、相模国小田原、後武蔵国南多摩郡三沢村
に移る
久文につながる家は遠江城来郡土方村に住み、後変遷を経て今川義元に
竪紙
仕える
源五郎久範が桶狭間で討ち死に、その子長蔵久道が加藤嘉明に仕え伊予
国に移り、後遠江に帰る
子の半三郎久則、山内一豊に仕え土佐国へ移る
明治に入り東京へすむ
紋から誉田天皇の子大山守命を祖先とする
遠江国城飼郡土形の出
竪帳
竪帳
小石川区小石川林町 62 番地別邸住居の父土方久用ほか 16 名人名・出
生日・死亡日書上
祖父士族加藤庄左衛門良知ほか 6 名人名・出生日・死亡日書上
竪帳
竪紙
神田区駿河台北甲賀町 10 番地土方久元ほか 24 名人名・出生日・死亡
日書上、末尾に「神葬祭」と注記あり
土方久則(没年:寛永十一年)から土方久元(没年:大正七年)に至る
までの二十名の、大正九年における没後年数書上
寛永十一年九月十八日、二百四十八年、土方半三郎久則。天保九年四月
朔日、奉崇久方明神。延宝七年十一月四日、二百三年、土方與七兵衛久
以。寛永五年五月廿日、百七十四年、土方三之丞久雄。元文二年十二月
竪帳
二十四日、百四十五年、土方藤蔵重久。寛延二年十一月八日、百三十三年、
土方重次兵衛久徴。寛政五年二月八日、八十九年、土方与七兵衛久業。
文政二年十二月に従六日、六十三年、土方嘉平久壽。
帳外れ、旧タイトル「神葬祭」は誤りに
つき訂正
帳外れ、旧タイトル「神葬祭」は誤りに
つき訂正
帳外れ、旧タイトル「神葬祭」は誤りに
つき訂正
久則の妻山田喜助女には、「奉崇久方明
神」という神号がつけられている。関連
して A1 4は久則に神号が付されていて、
解釈が逆
A15 と関係あり。但し神号についての解
釈が異なる
4 紙縒り一括、継紙剥離、④は③に巻込
①土方幾蔵・土方鎌五郎系図書上、②土方嘉平系図書上、③土方嘉平重
壽・理左衛門久用・土方大一郎久元系図書上、④下地土方久・新町土方 切紙
利運人名書上
1 明治31年4月16日以降
1
1 冒頭に「住大和国土方村子孫以土方為氏」
初代久則については「慶長七年仕山内一
1 豊領二百石後移住土佐国寛永十一甲戌年
九月十八日病死」とあり
備考
1
竪帳
竪帳
数量
先祖土方半三郎久則・伊兵衛・重次兵衛久徴・三丞・与七兵衛久業・半
三郎・嘉平重寿・逸右衛門久遠(前名:幾蔵)・理左衛門久用(前名:
竪帳
半六与七兵衛理左衛門理/前実名:重文)・半三郎久(前名兵太郎鎌五
郎)・大一郎久元(前名:楠左衛門)・藤吉利幸(前名:祐馬)
土方氏の出自 ( 応神天皇の王子大山守皇子より始まる )
土方半三郎久則以降土方熊次郎利運まで
誉田別天皇~初代久則半三郎、系図
清和天皇から書き起こし典膳まで。大名家土方家(伊勢菰野藩)の系図。竪帳
土方洋直、承平三年郡司判官代に始まり、久敬まで記す
内容欄
44
―
1
2
3
4
5
6
7
8
11
12
12
13
13
14
15
15
16
17
18
19
20
21
22
23
25
26
27
28
30
31
32
33
34
35
36
37
37
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
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B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
2
1
2
1
2
1
2
1
2
( 大内史任命書 )
( 大内史任命書 )
( 枢密大史任命書 )
太政官出仕命令状
(三十日御暇許可書)
( 謹慎免じられるにつき通達 )
( 謹慎命令書 )
徳大寺大納言付添役任命状
(上京命令書)
(帰省願却下書)
( 上京解免書 )
謹慎赦免状
( 謹慎命令書 )
(上京命令書)
(謹慎赦免状)
( 謹慎命令書 )
皇居造営掛御免状
(至急上京命令書)
( 皇居御造営掛任命書 )
(東京在勤任命書)
( 従五位下叙任書 )
弁官任命状
鎮将府任命状
( 御東幸御用懸任命書)
(出頭命令書)
(鎮将府辨事任命書)
( 出頭命令書 )
( 東京府判事任命書 )
(徴士江戸府判事任命書)
〔土方久元履歴〕
(土方久元履歴書断片)
(土方久元履歴)
(土方久元履歴)
(土方久元履歴書)
太政官
(弁官)
太政官
太政官
行政官
太政官
弁官
太政官
行政官
太政官
行政官
行政官
行政官
行政官
行政官
行政官
行政官
行政官
行政官
行政官
―
鎮将府辨事
―
鎮䑓府辨事
―
―
―
―
―
土方久元
土方大一郎源久元
―
―
―
作成者
明治 4 年 8 月 10 日
従五位土方久元
土方従五位
従五位土方久元
(土方久元)
土方中辨
土方中辨
土方中弁
土方中弁
土方中弁源久元
土方中辨
土方中弁
土方中辨
土方五位
土方五位
土方五位
土方五位
土方五位
土方五位
土方五位
土方大一郎
土方大一郎
土方大一郎
土方大一郎
土方大一郎
土方大一郎
土方大一郎
土方大一郎
土方大一郎
―
―
―
―
―
―
―
宛先
( 天皇御璽 )( 朱印 ) 従五位土方久元
( 明治 4 年 ) 辛未 8 月 10 日 太政官
( 明治 4 年 ) 辛未 7 月
( 明治 4 年 7 月 14 日 )
( 明治 3 年 )
庚午 ( 明治 3 年 )5 月 14 日
庚午 ( 明治 3 年 )5 月 12 日
( 明治 3 年 2 月 13 日 )
( 明治 3 年 ) 正月
( 明治 2 年 )
8月
( 明治 2 年 )8 月 3 日
( 明治 2 年 )8 月 2 日
( 明治 2 年 )6 月
( 明治 2 年 )5 月 2 日
( 明治 2 年 )4 月 28 日
( 明治 2 年 1 月 18 日 )
( 明治 2 年 ) 正月
( 明治元年 )12 月
( 明治元年 )12 月
( 明治元年 )10 月 2 日
( 明治元年 10 月 19 日 )
( 明治元年 10 月 19 日 )
( 明治元年 )9 月
( 明治元年 )8 月 19 日
( 明治元年 )8 月
( 明治元年 )7 月 28 日
( 明治元年 )7 月
( 明治元年 )5 月
―
( 大正 3 年 5 月 23 日ヵ )
―
―
( 明治 7 年 1 月 )
―
―
大正四年三月九日ヨリ久元履歴書 二
巻
履歴書
―
久元履歴書 弐巻
久元履歴書 壱
1
B
1
作成年月日
史料
史料
史料
史料
タイトル
番号 1 番号 2 番号 3 番号 4
形態
1
(明治)二十八年十月七日~大正三年五月二十三日までの履歴書。宮内
竪帳
庁関連記事散見(宮内省及び賞薫局における職歴と叙位叙勲の記事)。
任大内史、太政大臣従一位三條實美宣、大内史従五位田中不二麿奉
任大内史右 宣下候事
土方久元、太政官への出仕を仰せ付けられる
「願之趣被聞食届往来三十日之間、御暇下賜候事」
謹慎被免候事
伺之通謹慎被 仰付候事
土方中弁、徳大寺大納言山口藩へ出向するの付添役に任命される
「御用ニ付上京被仰付候事」
先年に老母が死亡し帰省を願った八月十九日付けの願書に対する返書
(多忙につき不許可)
土方中弁、謹慎を解かれる
伺いの通り
(御用有之ニ付早々上京被仰付候事)
(謹慎被免候事)
進退伺いの通り
土方五位、皇居御造営掛を免ぜられる
「御用有之候間、至急上京可致旨御沙汰候事」
「東京在勤被仰付候事」
土方大一郎、弁官に任命
土方大一郎、鎮将府に任命
(御用候条急速出頭可有之候事)
(是迄之職務被免鎮将府辨事被 仰付け候事)
御用有之候条明廿九日巳刻可有出頭候事
東京府判事事被 仰付候事
「徴士江戸府判事被仰付候事」
洋紙
切紙
切紙
継紙
洋紙
切紙
切紙
継紙
洋紙
洋紙
切紙
切紙
切紙
洋紙
洋紙
切紙
切紙
洋紙
切紙
洋紙
切紙
切紙
切紙
切紙
洋紙
洋紙
切紙
切紙
洋紙
B9/B10 当初より欠番と思われる(元目
録に無し)
1
1
1
1
1
1
1
1
1
庚午十月十三日付弁官御中宛土方中弁源
久元願書と同封
2 B29 欠
1
1 元の目録には8月30日と有り
1
1 B24 欠
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1 封筒に「土方久元殿」とあり
1
親・兄弟の死去日及び久元が生まれてから慶応元年 1 月までの履歴(剣
術・鉄術の学び等)を記す。
切紙
文久 2 年 1 月の上京以降朝命を受け、同年 8 月に長州へ脱藩。
明治十一年十二月廿四日から同十七年十二月十七日まで。宮内省勤務に
切紙
より履歴。
3
(綴一括)
竪紙
1
1 B1-2 とほぼ同内容
名前・禄高・生年・親族名からはじまる、安政三年七月~慶応四年九月
竪帳
までの履歴。文久三年八月十八日条に脱藩の記事あり
明治 21 年 5 月以降同 33 年 6 月までの政府役職履歴
備考
1 B-2 の写ヵ、「大正四年三月九日ヨリ」
1
1
竪帳
竪帳
数量
本貫族籍東京府華族、旧藩高知、位勲正二位勲一等、生年月日天保四年
十月十六日、生国郡町村土佐、旧姓名大一郎、姓名伯爵土方久元。明治 竪帳
元年五月二日から大正七年十一月八日まで。
帝室顧問ノ意見ヲ求ムヘキ事項ニ関スル内則
三郎助長、宝治合戦で三浦方につき討ち死になど
土方関が原における活躍のこと
「帝室顧問ノ意見ヲ求ムヘキ事項ニ関スル内則」書上写し
明治元年~大正 4 年東京府華族土方久元履歴書上、末尾に「帝室経済
顧問ノ意見ヲ求ム可キ事項ニ関スル内則改正の件」につき土方伯爵閣下 竪帳
宛波多野宅内大臣の書面写あり
内容欄
45
41
42
43
44
45
46
47
48
49
49
50
51
52
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56
57
58
59
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61
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69
70
71
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B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
3
3
2
2
2
1
40
B
1
39
B
華族令
土方久元願文
(華族任命書)
(日本薬局方編纂総裁任命書)
中央衛生会長任命状
( 出張命令書 )
( 木曽川筋より京攝及び山陽山陰各県
巡回仰せ付けられるにつき通達 )
(東京検疫局精勤賞下賜書)
東京検疫局総理任命状
( 除服出仕につき通達 )
( 賞銀盃 1 箇下賜書 )
(従四位叙位書)
( 農商工上等会員任命書 )
(宮内省御用掛任命書)
( 内務大輔任命書 )
木杯下賜添状
(銀杯下賜書)
( 失火罹災者施与の賞として木杯一個
下賜につき )
(勲記)
(御巡業供奉命令書)
( 御巡幸御用掛任命書 )
(西国筋派遣命令書)
宮内少輔兼侍補議定官任命状
(御巡業供奉命令書)
(御巡幸御用掛任命書)
( 一等侍補任命書 )
(京都派遣命令書)
(京都派遣命令書)
( 大書記官兼任任命書 )
( 調査局長官兼議定官任命書 )
残務取調御用命令状
(議定官任命書)
(奥羽御巡幸供奉命令書)
賞牌取調掛任命状
( 大史任命書 )
(地方官会議御用掛罷免状)
(地方官会議御用掛任命書)
( 参座解かれるにつき罷免状 )
( 臨時裁判所参座命令書 )
履歴監部庶務課長任命状
明治 17 年 7 月 7 日
( 年月日未詳 )
明治 17 年 7 月 17 日
明治 17 年 4 月 23 日
明治 17 年 4 月 23 日
明治 16 年 10 月 29 日
明治 16 年 4 月 10 日
明治 15 年 12 月 21 日
明治 15 年 7 月 19 日
明治 15 年 2 月 28 日
明治 14 年 12 月 26 日
明治 14 年 7 月 20 日
明治 14 年 6 月 28 日
明治 14 年 5 月 7 日
明治 14 年 5 月 7 日
明治 14 年 4 月 11 日
明治 14 年 4 月 6 日
明治 13 年 10 月 1 日
明治 13 年 4 月 12 日
明治 13 年 4 月 8 日
明治 12 年 5 月 3 日
明治 11 年 12 月 24 日
明治 11 年 7 月 3 日
明治 11 年 6 月 19 日
明治 10 年 8 月 29 日
明治 10 年 4 月 7 日
明治 10 年 2 月 7 日
明治 10 年 2 月 6 日
明治 10 年 2 月 6 日
明治 10 年 1 月 18 日
明治 9 年 12 月 6 日
明治 9 年 5 月 8 日
明治 9 年 4 月 25 日
明治 8 年 9 月 22 日
明治 7 年 11 月 28 日
明治 7 年 6 月 24 日
明治 6 年 12 月 29 日
明治 6 年 10 月 9 日
明治 6 年 5 月 4 日
明治 4 年辛未 12 月 8 日
38
B
( 正五位叙任書 )
作成年月日
史料
史料
史料
史料
タイトル
番号 1 番号 2 番号 3 番号 4
宛先
大内史土方久元
大内史土方久元
大内史土方久元
大内史土方久元
大内史土方久元
大史土方久元
大史土方久元
一等侍補土方久元
内務大輔土方久元
内務大輔土方久元
宮内少輔兼議定官正五
位土方久元
宮内卿伊藤博文
ー
太政官
太政官
太政官
太政官
太政官
太政官
太政官
太政官
太政官
華族一般
ー
従四位勲二等土方久下
内務大輔土方久元
内務大輔土方久元
内務大輔土方久元
内務大輔土方久元
内務大輔土方久元
内務大輔土方久元
内務大輔土方久元
内務大輔兼議定官従四
位勲二等土方久元
華族について
土方久元、華族に任じられたことに際して
特旨を以テ華族に被列候事
「日本薬局方編纂総裁被仰付候事」
土方久元、中央衛生会長に仰せ付けられる
静岡県下美方原へ三角測量器械据付見分につき
洋紙綴
切紙
洋紙
洋紙
切紙
竪紙
洋紙
洋紙
御用有之木曽川筋ヨリ京攝及ヒ山陽山陰各縣巡回被 仰付候事
切紙
東京検疫局開設以来事務総理格別勉励候ニ付為其賞別紙目録ノ通下賜
候事
洋紙
竪紙
洋紙
竪紙
洋紙
土方久元、東京検疫局総理に仰せ付けられる
高知県下学校資として金 100 円差出につき
叙従四位
宮内省御用掛被 仰付候事
竪紙
封筒に「従四位子爵土方久元殿 従一位
公爵三條實美」とあり
1
1
1 76-1は欠
1
1
1
1
1
1
1
1 B66 欠
1 太政大臣従一位勲一等三条実美奉
1
1
1 左大臣二品大勲位熾仁親王奉
1
切紙
1
宮内少輔兼議定官正五
位土方久元
土方久元、函館失火の際の施行を賞され、木杯を下賜される
右大臣従一位岩倉具視宣・大書記官従五
位巌谷修奉
1 イタリア語
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1 右大臣従一位岩倉具視奉
1
1「太政大臣従一位三條実美奉」
1
1
1 太政大臣従一位三條實美奉
1
1
1
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
太政大臣従一位三條實美宣・少内史従六
位巌谷修奉
備考
1 太政官罫紙
1
1
1
洋紙
「御巡業供奉被仰付候事」
御巡幸御用掛被 仰付候事
御用有之西国筋へ差遣候事
切紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
数量
宮内少輔兼議定官正五 「東京府下和田倉門内ヨリ失火之節罹災者、金百円施与候ニ付為其賞銀
洋紙
位土方久元
杯壱個下賜候事」
(天皇御璽)(朱印) 正五位勲二等土方久元
太政官
太政官
( 天皇御璽 )( 朱印 )
太政官
太政官
太政官
土方久元
イタリア王国国王
ウンベルト 1 世
宮内少輔兼議定官正五
位土方久元
宮内少輔土方久元
宮内少輔土方久元
侍補土方久元
太政官
太政官
太政官
土方久元、宮内少輔兼侍補議定官に任ぜられる
「御巡業供奉被仰付候事」
御巡幸御用掛被仰付候事
任一等侍補兼議定官如故、太政大臣従一位三條實美奉
調査局長官兼議定官大
書記官正五位土方久元
一等侍補土方久元
御用有之京都へ被差遣候事
御用有之京都へ被差遣候事
調査局長官土方久元
調査局長官土方久元
( 天皇御璽 )( 朱印 ) 議定官正五位土方久元
太政官
太政官
( 天皇御璽 )( 朱印 )
太政官
太政官
( 太政官印 )( 朱印 )
竪紙
切紙
調査局長官兼議定官正
五位土方久元
土方久元、大史が廃されたことにより残務取調御用を仰せ付けられる
洋紙
洋紙
切紙
竪紙
洋紙
洋紙
罫紙
竪紙
切紙
竪紙
形態
竪紙
議定官土方久元
奥羽御巡幸供奉被仰付候事
土方久元、賞牌取調掛に任命される
「地方官会議御用掛被免候事」
地方官会議御用掛被 仰付候事
御詮議之次第有之参坐被解候条此㫖相達候事
土方久元、履歴監部庶務課長に仰せ付けられる
内容欄
( 天皇御璽 )( 朱印 ) 議定官正五位土方久元
太政官
(天皇御爾)(朱印) 大吏正五位土方久元
太政官
太政官
( 天皇御璽 )( 朱印 ) 正五位土方久元
太政官
太政官
太政大臣三條実美
太政官
太政官
( 太政官印 )( 朱印 ) 従五位土方久元
作成者
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89
90
91
91
92
93
94
95
96
97
97
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
2
1
2
1
2
1
2
1
3
2
1
明治 18 年 7 月
(中央衛生会長並日本薬局方編纂総裁
罷免願書)
( 龍池會通常会員証明書 )
明治 19 年 9 月 18 日
明治 19 年 9 月 3 日
明治 19 年 9 月 3 日
明治 19 年 9 月 3 日
明治 19 年 4 月 16 日
明治 18 年 12 月 22 日
明治 18 年 12 月 22 日
明治 18 年 10 月 18 日
(Extrait)
(薫記ヵ)
(勲記)
(勲記ヵ)
―
1886 年 7 月 17 日
1886 年 6 月 30 日
1886 年 6 月 16 日
(亜細亜大博覧会組織取調委員罷免書) 明治 19 年 10 月 16 日
( 明宮御教養向主任任命書 )
(明宮御用掛任命書)
一等勅任状
宮中顧問官任命状
( 叙勅任官二等賜上級俸 )
(四千円下賜書)
(元老院議官任命書)
明治 18 年 11 月 1 日
明治 18 年 7 月 27 日
( 叙位正四位 )
明治 18 年 7 月 22 日
欧州派遣状
(亜細亜大博覧会開設■会組織委員任
命書)
明治 18 年 7 月 15 日
明治 18 年 7 月 13 日
(中央衛生会長並日本薬局方編纂総裁
依罷免状)
( 報告書取調委員長任命書 )
明治 17 年 12 月 19 日
明治 17 年 12 月 16 日
明治 17 年 12 月 16 日
明治 17 年 12 月 16 日
明治 17 年 12 月 16 日
明治 17 年 8 月 22 日
明治 17 年 8 月 1 日
(内務部勤務命令書)
(二党官月棒下賜事)
(一等官年棒下賜書)
(内閣書記官長兼任命令書)
(参事院議官兼議定官任命書)
(東北四県巡回命令書)
( 授爵につき賢所参拝仰せ付けられる
につき通達 )
明治 17 年 7 月 19 日
明治 17 年 7 月 7 日
(東京府貫属許可書)
勅書写
77
B
3
76
B
3
作成年月日
史料
史料
史料
史料
タイトル
番号 1 番号 2 番号 3 番号 4
明宮御教養向主任被 仰付候事
亜細亜大博覧会組織取調委員被免
明宮御用掛宮中顧問官
子爵土方久元
宮中顧問官子爵土方久
元
―
土方久元
デンマーク国王オ
スカル 2 世
―
土方久元
―
オーストリア・ハ
ンガリー二重帝国
土方久元
皇帝フランツ・ヨー
ゼフ一世
内閣
宮内省
宮内省
―
―
―
明宮御用掛被 仰付候事
宮中顧問官子爵土方久
元
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
切紙
勅任一等年俸四千円下賜
宮中顧問官子爵土方久
元
宮内省
切紙
任宮中顧問官
( 天皇御璽 )( 朱印 )
元老院議官兼内閣書記
宮内大臣従三位勲
官長正四位勲二等子爵
一等伯爵伊藤博文
土方久元
奉
洋紙
叙勅任官二等賜上級俸 内閣総理大臣従三位勲一等伯爵伊藤博文奉
洋紙
洋紙
元老院議官子爵土方久 「一等官相当年報四千円下賜候事」
元
洋紙
正四位勲二等子爵土方 「任元老院議官内閣書記官長議定官如故」
久元
洋紙
洋紙
( 土方久元氏 )
従正四位、太政大臣従一位大勲位公爵三條實美奉
切紙
内閣書記官長正四位勲
( 天皇御璽 )( 朱印 )
二等子爵土方久元
内大臣公爵三條実
美
(天皇御爾)(朱印)
総裁二品熾仁親王
従四位勲二等子爵土方
( 天皇御璽 )( 朱印 )
久元
太政官
太政官
来ル明治二十三年東京ニ於テ亜細亜大博覧会開設ニ付■会組織取調委
員被 仰付候事
1 フランス語ヵ
1 デンマーク語
1 スウェーデン語カ
1 ドイツ語
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
御用有之欧州へ被差遣候事
参事院議官兼内閣書記
官長子爵土方久元
内閣書記官長子爵土方
久元
1
報告書取調委員長被 仰付候事
内閣書記官長子爵土方
久元
洋紙
1
太政官
1
洋紙
1
1
1
「久元内務大臣奉職中ヨリ引続中央衛生会長並薬局法編纂局総裁等兼務
太政大臣公爵三條実美
罷在候処、今般新任大輔モ拝命仕候ニ付、久元義ハ右職務被免度此如奉 洋紙
殿
願候、以上」
洋紙
洋紙
洋紙
3 太政大臣従一位大薫位公爵三條実美奉
参事院議官兼内閣
書記官長子爵土方
久元
「内務部勤務被仰付候事」
二等官ヲ以テ月棒四百円下賜候事
一等官相当年棒四千百円賜候事
洋紙
「賢所参拝心得書」とともに封筒に同封。
封筒に「従四位土方久元殿」「宮内省」
とあり。封筒に「駿河臺北甲賀町十番地」
の付箋
備考
1「太政大臣従一位大勲位公爵三條実美奉」
1
2
1
1
太政官
参事院議官土方久元
内閣書記官長土方久元
参事院議官土方久元
兼任内閣書記官長兼議定官如故
洋紙
洋紙
数量
参事院議官兼内閣書記
官長子爵土方久元
参事院
太政官
太政官
御用有之栃木福島山形秋田ノ四県巡回被 仰付候事
内務大輔兼議定官従四 「任参事院議官兼議定官如故」
位勲二等子爵土方久元
内務大輔土方久元
洋紙
洋紙
従四位子爵土方久元殿
竪紙
形態
華族令発布に際しての勅書
内容欄
従四位勲二等子爵土方 「東京府貫属被仰付候事」
久元
ー
宛先
参事院議官議定官従四
(天皇御璽)(朱印)
位勲二等子爵土方久元
(天皇御爾)(朱印)
太政官
宮内卿伊藤博文
宮内省
( 明治天皇 )
作成者
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116
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119
120
120
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
121
101
B
B
100
B
2
1
2
1
99
B
明治 21 年 10 月 26 日
( 御用のため京坂辺へ差し遣わすにつ
き通達 )
明治 23 年 7 月 3 日
明治 23 年 4 月 10 日
明治 23 年 1 月 21 日
明治 22 年 10 月 15 日
明治 22 年 10 月 1 日
(明治宝庫創設委員長任命書)
北海道出張命令状
( 元堂上華族保護資金協議員任命書 )
(布哇国勲記)
(下総御料牧場出張命令書)
(行幸供奉命令書)
(暹羅国勲章佩用許可書)
(勲記)
(行幸供奉命令書)
宮内次官吉井友実除服出仕命令状
明治 25 年 10 月 2 日
明治 25 年 8 月 13 日
明治 25 年 11 月 30 日
1871 年 5 月 7 日
明治 24 年 10 月 12 日
明治 24 年 5 月 11 日
明治 24 年 5 月 7 日
明治 23 年
明治 23 年 10 月 22 日
明治 23 年 7 月 18 日
(賞賜受領書記名及賞勲局差出命令書) 明治 23 年 7 月 3 日
(木杯下賜書)
行幸供奉任命状
日本帝国褒章之記
神苑会表具印嘱託状
(京都行幸行啓供奉命令書)
有功章賞記・同条例 ( 日本赤十字社有
功章社員章条例により有功章贈与につ 明治 21 年 10 月 26 日
き賞記 )
明治 21 年 5 月 10 日
明治 20 年 11 月 1 日
明治 20 年 10 月 19 日
明治 20 年 9 月 17 日
明治 20 年 7 月 26 日
枢密顧問官任命状
( 除福出仕につき )
(叙位)
宮内大臣任命状
( 明宮御用掛罷免状 )
農商務大臣任命状
明治 20 年 7 月 25 日
明治 19 年 10 月 2 日
98
B
( 叙位従三位 )
作成年月日
史料
史料
史料
史料
タイトル
番号 1 番号 2 番号 3 番号 4
叙従三位、内閣総理大臣従二位勲一等伯爵伊藤博文奉
正四位勲二等子爵土方
久元
従三位子爵土方久元
宮内大臣子爵土方久元
( 従二位勲一等子爵土方
久元氏 )
日本赤十字社総裁
二品大勲位彰仁
親王㊞ 日本赤十
字社長 正三位勲
一等子爵佐野常民
㊞
宮内大臣子爵土方久元
殿
宮内次官伯爵吉井
友実
宮内省
宮内省
宮内省
ハワイ国王カラカ
ウア
宮内省
暹羅国王平価ヨリ贈与シタル暹羅王冠第一等勲章ヲ受領シ及ヒ佩用ス
ルヲ允許候事
北海道へ出張被仰付
―
―
宮内大臣子爵土方久元 「明治宝庫創設委員長被仰付」
宮内大臣子爵土方久元
宮内大臣子爵土方久元
土方久元
宮内大臣子爵土方久元 「下総御料牧場へ出張被仰付候事」
宮内大臣子爵土方久元 「京都行幸供奉被仰付候事」
宮内大臣兼枢密顧問官
議定官従二位勲一等子
爵土方久元
賞勲局副総裁従三
位勲一等子爵大給
恒
宮内省
―
―
―
宮内大臣子爵土方久元 「茨城県下行幸啓供奉被仰付候事」
来ル廿一日ヨリ除服出仕被 仰付候條此段申進候也
洋紙
切紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
切紙
号外(朱字) 今般別紙之通賞賜相成候条受領之上領票へ記名調印シ当
罫紙
局へ御差出可有之此段申入候也
従二位勲一等子爵土方
久元殿
賞勲局
宮内省
洋紙
切紙
従二位勲一等子爵土方
久元
明治十五年八月東京神田区虎列拉病予防費トシテ金四拾円寄付候段奇
特ニ付為其賞木杯一個下賜候事
宮内大臣子爵土方久元
賞勲局総裁従ニ位
勲一等伯爵柳原前
光 賞勲局副総裁
従三位勲一等子爵
大給恒
洋紙
切紙
洋紙
洋紙
洋紙
切紙
洋紙
洋紙
切紙
洋紙
切紙
洋紙
形態
宮内省
呉佐世保両鎮守府及江田島海軍兵学校行幸供奉被仰付候事
愛国ノ衷情ヲ表陳シ防海ノ事事業ヲ賛成シ金千百五円献納ス依テ明治
二十年五月二十三日勅定ノ銀製黄綬褒章ヲ賜ヒ茲ニ之ヲ表彰ス
賞勲局総裁従三位
勲一等伯爵柳原前
光 賞勲局副総裁
従三位勲一等子爵
大給恒
宮内大臣兼議定官枢密
顧問官従二位勲一等土
方久元
神苑会評議員ヲ嘱託ス
京都 行幸 行啓供奉被 仰付候事
御用有之京坂邊被差遣候事
兼任枢密顧問官 < 兼議定官如故 >
―
( 神苑会印 ) 神苑会
子爵土方久元
惣栽熾仁親王
宮内大臣子爵土方久元
宮内大臣子爵土方久元
宮内省
宮内省
任宮内大臣 < 兼議定官如故 >
明宮御用掛被免候事
従三位勲二等子爵土方 「叙従二位」
久元
睦仁 ( 天皇御璽 ) 内
閣総理大臣従二位 宮内大臣兼議定官従二
勲一等伯爵黒田清 位勲一等子爵土方久元
隆
宮内省
(天皇御爾)(朱印)
睦仁 ( 天皇御璽 ) 内 農商務大臣兼議定官従
大臣従一位大勲位 三位勲二等子爵土方久
元
公爵三條実美
宮内省
任農商務大臣 < 兼議定官如故 >
内容欄
宛先
睦仁 ( 天皇御璽 ) 内
宮中顧問官兼議定官従
閣総理大臣従二位
三位勲二等子爵土方久
勲一等伯爵伊藤博
元
文
( 天皇御璽 )( 朱印 )
作成者
数量
暹羅語、別紙で英訳あり、封筒あり、表
題「暹羅国王陛下ヨリ被贈タル勲記」
1
1
1
1 封筒あり、別紙 1 枚あり
1
1
1
1
1
1 包紙有り「宮内大臣子爵土方久元殿」
1
1
1
1
1 B110 欠
1
「日本赤十字社有功章社員条例」と同封、
1 包紙(これは和紙)に「有功章賞記 同
条例」とあり
1
1
1
1 B103 欠
1
1
1
1
備考
48
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
明治 27 年 9 月 8 日
明治 27 年 2 月 22 日
(木杯下賜添状)
( 元大喪使残務管理命令書 )
推薦書
( 京都行幸行啓供奉命令書 )
京都出張命令状
(大喪使次官兼任任命書)
(出頭命令書)
能楽会会頭委嘱状
(京都兵庫奈良出張命令書)
(勲記ヵ)
明治 30 年 4 月 28 日
明治 30 年 4 月 21 日
明治 30 年 4 月 20 日
明治 30 年 4 月 13 日
明治 30 年 2 月 24 日
明治 30 年 1 月 15 日
明治 29 年 10 月 9 日
明治 29 年 7 月 1 日
明治 29 年 3 月 31 日
1895 年 11 月 15 日
日本帝国明治二十七八年従軍記章之証 明治 28 年 11 月 18 日
大本営供奉命令状
(木盃下賜書)
明治 26 年 11 月 11 日
明治 26 年 6 月 30 日
( 日本国園藝會規則第五章により名誉
会員推薦状 )
議定官補任状
明治 26 年 10 月
明治 26 年 9 月 26 日
1893 年 4 月 16 日
明治 26 年 5 月 22 日
明治 26 年 3 月 9 日
( 京都美術協会名誉会員推薦書 )
四県出張命令状
(勲記ヵ)
(木盃下賜書)
枢密顧問官免状
(元堂上華族保護資金評議員任命書)
明治 25 年 11 月 30 日
1892 年 8 月 25 日
122
B
(勲記ヵ)
作成年月日
史料
史料
史料
史料
タイトル
番号 1 番号 2 番号 3 番号 4
元大喪使次官伯爵土方
久元
正二位勲一等伯爵土方
久元
賞勲局総裁正三位
勲一等子爵大給恒
( 朱印 )( 大給恒 )
正二位勲一等伯爵土方
久元
日本赤十字社長従
二位勲一等伯爵佐
野常民
宮内省
宮内大臣伯爵土方久元
宮内省
大喪使
大喪使次官伯爵土方久
元
宮内大臣正二位勲一等
(天皇御璽)(朱印)
土方久元
従二位伯爵土方久元
伯爵土方久元
能楽会総裁大勲位
晃親王
爵位局
宮内大臣伯爵土方久元
宮内省
土方久元
明治二十五年十二月紀伊国東牟婁郡熊野沖遭難漁民金拾円賑恤候段奇
特ニ付為其賞木盃壱箇下賜候事
洋紙
洋紙
洋紙
元大喪使残務管理被 仰付
洋紙
爰ニ正二位勲一等伯爵土方久元氏本社忠愛の主旨に協同せられ特に其
功労あるを以て社則に照し推薦して特別社員に列す
洋紙
洋紙
竪紙(印
刷)
切紙
洋紙
京都 行幸行啓供奉被 仰付
京都へ出張被仰付
兼任大喪使次官
御用有之候條明十日御前十時通常礼服着用出頭可有之候也
能楽会会頭ヲ委嘱ス
京都府並兵庫奈良両県へ出張被 仰付
―
洋紙
切紙
イタリア国王ウン
ベルト 1 世
従軍記章授与につき
大本営広島ニ被進候ニ付供奉被 仰付
洋紙
宮内大臣子爵土方久元
奉勅 ( 大日本帝国賞 宮内大臣従二位勲一等
勲局印 )( 朱印 )
伯爵土方久元
宮内省
従二位勲一等子爵土方
久元
洋紙
切紙
賞勲局総裁従二位
勲二等侯爵西園寺
公望・賞勲局副総
裁従三位勲一等子
爵大給恒
「明治廿四年十月震災ノ節、愛知岐阜両県下被害者救助トシテ金百円施
与候段、奇特ニ付為其賞木盃一組下賜候事」
宮内大臣従ニ位勲一等
子爵土方久元
竪紙
切紙
内閣
補議定官
子爵土方久元君を推薦につき
京都府並兵庫・奈良・愛知・静岡四縣へ出張被仰付
洋紙
切紙
宮内大臣子爵土方久元
―
洋紙
切紙
洋紙
洋紙
形態
子爵土方久元殿
日本園藝會會長花
房義質㊞
京都美術協会総裁
大勲位貞愛親王 ( 京
都美術協会総裁印 )
( 朱印 )・京都美術
協会会頭従三位勲
三等北垣國 ( 京都美
術協会会頭印 )( 朱
印)
宮内省
土方久元
従二位勲一等子爵土方
久元
賞勲局総裁正三位
勲二等侯爵西園寺
公望・賞勲局副総
裁従三位勲一等子
爵大給恒
―
依願免兼官
宮内大臣兼枢密顧問官
子爵土方久元
「明治廿三年九月土佐国幡多高岡吾川三郡洪水ノ節、罹災窮民救助トシ
テ金百円施与候段、奇特ニ付為其賞木盃一組下賜候事」
―
宮内大臣子爵土方久元
―
内容欄
内閣
土方久元
イタリア国王ウン
ベルト 1 世
宮内省
宛先
作成者
数量
封筒 1(封筒に「土方内大臣ノ分」とあ
り)、ドイツ語、
封筒一通「宮内大臣子爵土方久元殿 賞
杯一箱添 賞勲局」
1
1
1 封筒1、包紙1、別紙 2
1
1
1 大喪使長官大勲位功四級威仁親王奉
1 封筒1、
1
1
1 イタリア語
「従軍記章佩用者心得」1 通・
「明治廿七、
1 八年従軍記章ヲ受ケタル者届出心得」1
通とも
1 B133 欠
1
1
「日本園藝會規則」と同封、封筒に「糀
2 町己一番町二番地子爵土方久元殿御家扶
御中」とあり
1
1
1
1 受取返信雛形(印刷)未記入一通有
1
1
1 イタリア語、別紙 1 枚あり
備考
49
147
148
149
150
150
151
152
154
155
156
157
158
159
160
161
161
161
161
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
161
146
B
B
145
B
5
4
3
2
1
2
1
明治 31 年 2 月 9 日
明治 31 年 2 月 9 日
明治 31 年 2 月 9 日
明治 31 年 2 月 9 日
明治 31 年 2 月 9 日
作成年月日
明治 42 年 5 月 1 日
明治 41 年 11 月 24 日
明治 41 年 2 月 1 日
明治 39 年 3 月 1 日
明治 38 年 10 月
明治 36 年 6 月 6 日
明治 32 年 1 月 21 日
明治 31 年 3 月 22 日
(内容不明)
(勲記)
(勲記ヵ)
(勲記ヵ)
(内容不明)
叙位記
―
1894 年 4 月ヵ 28 日
―
―
―
大正 7 年 11 月 4 日
(皇典講究所長及國學院大学長委嘱状) 大正 7 年 4 月 1 日
名誉会員推戴証書
社員証書
木杯下賜
( 木杯 1 個下賜書 )
御願(満州・北京視察願)
(帝室制度調査局総裁心得辞職願控)
木杯下賜添状
( 花御殿伺候任命書 )
( 今度東宮伺候設けられるにつき書状 ) ―
( 皇室経済顧問任命書 )
( 前官の礼遇を賜うにつき通達 )
(宮内大臣依願免状)
(明治宝庫創設委員長罷免書)
( 元堂上華族保護資金協議員解かれる
につき通達 )
史料
史料
史料
史料
タイトル
番号 1 番号 2 番号 3 番号 4
元堂上華族保護資金協議員被免
内容欄
正二位勲一等伯爵土方
久元
宮内大臣子爵田中光顕
賞勲局総裁正三位
勲一等子爵大給恒
( 朱印 )( 大給恒 )
帝室制度調査局総
裁心得伯爵土方久
元
―
―
―
―
―
ロシア皇帝アレク
サンドル 1 世
―
―
叙従一位
「皇典講究所長及國學院大学長御委嘱被成度総裁恒久王殿下御命ニ候
事」
證 本会制定に基き貴下を本会名誉会員に推戴す
本社正社員の証明につき
一 金七拾円 伯爵土方久元 明治三十八年県下凶作の際窮民救恤と
して頭書之通寄附候段奇特に付為其賞木杯壱個下賜候事
明治三十七八年戦役の際軍需品寄付の段奇特につき
四十日間の視察旅行
帝室制度調査局総裁心得辞表
―
―
―
洋紙
洋紙
洋紙・罫
紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
竪紙
竪紙
明治二十九年六月三陸海嘯ノ際宮城・巌手・青森縣下罹災者へ金百円救
恤候段奇特ニ付為其賞木杯壱組下賜候事
洋紙
「花御殿伺候被 仰付候事」
ロシア皇帝アレク
サンドル 1 世
―
―
嘉仁 (天皇御璽)
正二位勲一等土方久元
(朱印)
―
十四会 ( 朱印 )( 十四
伯爵 土方久元
会)
社団法人同愛者社
長代理理事高松凌
伯爵土方久元殿
雲 ( 同愛社長之印 )
( 朱印 )
宮城県知事従四位
勲二等亀井英三郎・
福島県知事正五位
伯爵土方久元
勲四等平岡定太郎・
巌手県知事正五位
勲四等笠井信一
東京府知事正三位
勲二等男爵千家尊 正二位勲一等伯爵土方
福 ( 東京府知事印 ) 久元
( 朱印 )
伯爵土方久元(黒
宮内大臣子爵田中光顕
印)・親族男爵神山
殿
郡広
伯爵土方久元
―
―
―
皇室経済顧問被仰付候事
正二位勲一等伯爵土方
久元
洋紙
洋紙
洋紙・和
紙
形態
今度東宮伺候候被設候ニ付テハ、皇太子御相談あるときは伺候の輩意見
申し述べ、御相談ノ条件各自意見を異にするときは伺候の皇族より取り
纏め言上のこと、皇太子御意見伺候の輩御賛成するときはお伺いの上御 洋紙
決行相成ること、花御殿へ毎週伺候すべきこと
特ニ前官ノ礼遇ヲ賜フ
正二位勲一等伯爵土方
久元
侍従長正二位勲一
等侯爵徳大寺實則
宮内省
宮内大臣伯爵土方久元 「依願免本官」
宮内大臣伯爵土方久元 「明治宝庫創設委員長被免」
宮内大臣伯爵土方久元
宛先
宮内省
宮内省
宮内省
作成者
数量
奥書「願ノ趣聞届ク 明治三十八年十月
九日 宮内大臣子爵田中光顕(朱印)」
B153 欠、封筒有(洋紙)「明治三十六
年六月六日辞表之控」
封筒「竹田宮恒久王殿下御沙汰書 大正
七年四月一日」
1
1 ロシア語
1 ロシア語
1 アラビア文字
1 フランス語ヵ
1
1
1
封筒「小石川区林町六十二番地伯爵土方
久元殿社員証 下谷区上野櫻木町壹番地
1(電話下谷一三二四同愛社々長子爵榎本
武揚代理理事高松凌雲」(3 銭切手貼付 )
とも
1
2
1
1
1 和紙の写し一通有り、同文言
「本日別紙之通リ 御沙汰候間此段及御
通達候也」宮内省子爵田中光顕差出、伯
1・1 爵土方久元殿宛、明治三十一年三月廿二
日付」と同封、封筒に「伯爵土方久元殿
親展」「宮内大臣子爵田中光顕」とあり
「花御殿ニ於テハ毎週二回伺候ス」「陸海
軍将校各二名東宮職御用掛トス参り候期
2 日ハ監督之ヲ指定ス」とある書状同封、
封筒に「子爵土方久元殿親展、宮内次官
伯爵吉井友實」とあり
1
1
1
1
「別紙辞令書五通御回申進候也」と書か
れた侍従長侯爵徳大寺實則差出、正二位
1・1 伯爵土方久元殿宛の書状と同封、封筒に
「正二位伯爵土方久元殿 至急親展」「侍
従長侯爵徳大寺實則」とあり。
備考
50
186
187
188
190
191
191
191
192
192
B
B
B
B
B
B
B
B
B
2
1
3
2
1
2
1
2
1
2
1
10
9
8
7
明治 28 年 7 月 15 日
明治 26 年 11 月 1 日
明治 26 年 8 月 7 日
明治 23 年 10 月 31 日
明治 22 年 12 月 6 日
明治 16 年 7 月 4 日
明治 16 年 7 月 4 日
明治 16 年 1 月 2 日
明治 22 年 3 月 5 日
明治 22 年 2 月 11 日
明治 22 年 2 月 11 日
明治 22 年 2 月 11 日
明治 19 年 2 月 5 日
明治 19 年 2 月 5 日
―
2 月 26 日
―
叙位記
叙位記
貞愛親王附任命状
皇族附武官任命状
陸軍砲兵大尉任命状
( 皇族附武官任命書 )
明治 31 年 7 月 15 日
明治 31 年 7 月 15 日
明治 29 年 11 月 5 日
明治 29 年 11 月 5 日
明治 29 年 11 月 5 日
明治 29 年 8 月 31 日
日本帝国明治二十七八年従軍記章之証 明治 28 年 11 月 18 日
(一等級賜状)
( 陸軍砲兵中尉任命書 )
(野戦砲兵第二連隊付補任書 )
( ドイツ国留学命令書 )
( 陸軍砲兵少尉任命書 )
( 内務局勤務命令書 )
( 御用掛任命書 )
( 御用掛任命書 )
赤坂離宮梅花拝観命令状
金五拾銭下賜添状
叙位記
叙位記
( 褒章 )
( 木盃 1 個下賜書 )
(内容不明)
(内容不明)
(内容不明)
(内容不明)
―
宮内大臣子土方久元
土方
土方
―
宛先
従四位土方久用
宮内次官伯爵吉井
友実
土方久明
土方久明
任陸軍砲兵中尉 内閣総理大臣従二位勲一等伯爵伊藤博文宣
陸軍砲兵少尉正五位土
方久明
貞愛親王附属被 仰付
宮内省
正五位勲六等土方久明
特旨を以て位一級被進
叙従四位
補皇族附武官
皇族附武官陸軍砲兵大
尉土方久明
(天皇御璽)(朱印) 正五位勲六等土方久明
陸軍省
任陸軍砲兵大尉
免本職皇族附武官心得被 仰付
陸軍砲兵大尉土方久明
陸軍砲兵中尉正五位勲
六等土方久明
内閣総理大臣正二
位勲一等伯爵松形
正義宣 ( 朱印 )( 内
閣之印 )
陸軍省
野戦砲兵第二連隊附陸
軍砲兵中尉土方久明
陸軍省
従軍記章授与につき
陸軍砲兵中尉土方久明 「賜一等給」
ドイツ国留学免ぜらるにつき
任陸軍砲兵少尉 内閣総理大臣従一位大勲位公爵三條實美宣
―
―
―
土方久用、赤坂離宮庭園の梅花を拝観につき沙汰
今般憲法発布式御奉行ニ付盛典ヲ表セラルル為メ養老ノ思食ヲ以テ金
五拾銭下賜相成候事
特旨を以て従四位に被叙
叙従四位
明化小学校へ金 5 円寄付の段奇特につき
明化小学校へ金 10 円寄付の段奇特につき
―
―
―
―
―
内容欄
陸軍砲兵少尉土方久明
陸軍砲兵少尉土方久明
奉勅 ( 大日本帝国賞 陸軍砲兵中尉正五位土
勲局印 )( 朱印 )
方久明
「陸軍省印」朱印
( 内閣之印 )( 朱印 )
陸軍省
陸軍省
( 内閣之印 )( 朱印 ) 従五位土方久明
参事院
参事院
土方久明
土方久元父 土方久用
東京府知事従四位
勲三等男爵高崎
五六 ( 朱印 )( 東京
府知事高崎五六 )
太政官
土方久用
宮内省
(天皇御璽)(朱印) 土方久用
東京府知事従四位
勲三等渡邊洪基 ( 東 東京府華族久元隠居土
京府知事渡邊洪基 ) 方久用
( 朱印 )
東京府知事従四位
勲三等渡邊洪基 ( 東 東京府華族久元隠居土
京府知事渡邊洪基 ) 方久用
( 朱印 )
―
―
プロイセン
―
―
作成者
注 5)形態は、和紙の場合は前近代の古文書形式に従い、洋紙の場合は罫線が有る場合のみ「罫紙」を用いた。
注 4)作成年月日の数字は、漢数字で記載されている場合も、すべてアラビア数字(算用数字)に統一した。
注 3)タイトルに( )が付いていないものは、原題を示し、付いているものは、内容に従い今回命名した名前である。
注 2)史料番号 3・4 が記される場合は、史料番号 2 の中に含まれて保管、もしくは閉じる形で保管されている史料となる。
注 1)本目録の史料番号 A・B は本学図書館作成『土方久元文書仮目録』の区分にしたがっており、A 系譜・B 履歴となる。
185
B
174
B
184
173
B
B
172
B
183
172
B
B
171
B
182
171
B
B
161
B
181
161
B
182
161
B
B
161
B
B
―
1892 年 9 月
作成年月日
(内容不明)
161
B
6
史料
史料
史料
史料
タイトル
番号 1 番号 2 番号 3 番号 4
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
罫紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
切紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
洋紙
封筒
封筒
洋紙
洋紙
洋紙
形態
数量
備考
封筒有り、表面「陸軍砲兵大尉土方久明
殿」、( 朱印 )( 親展 )、( 朱印 )( 辞令三通 )、
裏面、
「歩兵第一旅団司令部」( 朱印 )( 歩
兵第一旅団司令部用 )
1
1
宮内大臣従三位勲一等子爵田中光顕奉、
封筒1
1 同上
1 同上
1
「貞愛親王附属被仰付」とある同日付陸
2 軍省差出、皇族附武官心得陸軍砲兵中尉
土方久明宛書状と同封
B189 欠、
「従軍記章佩用者心得」1 通・
「明
治廿七、八年従軍記章ヲ受ケタル者届出
1 心得」1 通・「( 送付の従軍記章及付属書
類返却すべき旨照会書 )」1 通 ( 封筒とも )
とも
1
1
1
1
1
1
1
1 B175 ~ 180 は当初より欠番
封筒有り、表面「従四位土方久用殿」
1 ( 朱印 )( 宮内省内事課 番外第八四一ノ一
號 )、裏面「宮内次官伯爵吉井友実」
1
1
1 宮内大臣従二位勲一等子爵土方久元奉
1
1 B162 ~ 170 は当初より欠番
1 アラビア文字
1 フランス語ヵ
1 ドイツ語
1 ドイツ語
1
(7)首都大学東京図書館所蔵、東京関係雑誌
の概要と、雑誌『都政』目録 都の行財政、都民の生活に関わる論説やデータによっ
て構成される。首都大学東京図書館に所蔵されている
が、他には財団法人後藤・安田記念東京都市研究所市
本学図書館には、東京関係の雑誌で、他の機関で
政専門図書館など一部の機関で所蔵しているのみであ
はあまりみることのできないものが所蔵されている。
る。1983(昭和 58)年からは財団法人東京都市科学
たとえば、『市政研究』は市政研究会の機関誌であ
振興会が『都市科学』として刊行し、1994(平成 6)
る。同会は、1935(昭和 10)年に当時の東京市役所
年まで発行が確認できる。
内で結成された職員の政策研究ならびに親睦団体で
1950 年代後半以後の都政は、戦災からの復興が終
ある。戦後、都立大学教授をつとめた都市社会学者、
わったものの、急激に増加する人口に対応するため、
磯村英一氏を中心として、市の幹部職員が活動を担
インフラの整備、住宅建設などが大きな課題となって
い、機関誌として『市政研究』を発行した(これは
いた。また 1964(昭和 39)年に開催されることになっ
すでに 1934(昭和 9)年から刊行)。当時の東京市行
たオリンピックに向けて、都市改造が激しく進められ
政が抱えていた問題を幅広く取り上げて分析してい
た時期でもあった。23 区ですら下水道の普及が十分
る。同誌は 1943(昭和 18)年 7 月に東京都が成立す
ではなく、他方、夏には水不足に悩まされることにみ
る前の 4 月まで発行が確認できる。なお市政研究会
られるように、経済成長の一方、東京をはじめ都市の
で活動した人々のなかには、第二次世界大戦後、東
生活基盤整備は大きく立ち遅れていたのである。
京都の重要な役職に就いた者も少なくない。
そうしたなか、
『都政』誌上では、当時の都市政策
また『都政人』(都政人協会)は、ながく都庁にお
や都市行政研究の第一線で活躍した松下圭一氏(法政
ける職員の意見表明、交流の媒体として機能してき
大学)、大島太郎氏(専修大学)、鳴海正泰氏(横浜市、
た。1932(昭和 7)年創刊の『市政人』が前身である。
のち関東学院大学)、それに東京都企画調整局長をつ
『都政人』は、時の行政の抱える問題が多く取り上げ
とめた柴田徳衛氏(都立大学)などが論陣を張ってい
られている雑誌で、1954(昭和 29)年から 1991(平
る。高度経済成長期の都政や都市問題・都市政策を知
成 3)年まで発行された。現在、作家として活躍して
る上で貴重な資料である。このたび同誌の発行状況、
いる童門冬二氏も東京都の幹部職員であったが、同
取り上げたテーマを紹介した目録を作成した。なお
誌にこのペンネームで時代小説を寄稿している。
『都政』は、1956(昭和 31)年に東京都政調査会と
いうシンクタンクにより刊行された雑誌である。東京
「特集」と銘打った巻についてはそのテーマを、その
他、特集に類似するものを適宜記載した。
(源川真希)
雑誌『都政』目録
名称
発行元
都政
特集名
年
月
都政調査会
1956
1
都政
都政調査会
1956
2
都政
都政調査会
1956
3
都政
都政調査会
1956
4
都政
都政調査会
1956
5
都政
都政調査会
1956
6
都政
都政調査会
1956
7
都政
都政調査会
1956
8
都政
都政調査会
1956
9
都政
都政調査会
1956
10
八百万人の都税の行方
特別号 都の財政はどうなっているか
この広い東京のどこかで
51
52
名称
発行元
都政
都政調査会
都政
特集名
年
月
都の人件費について
1956
11
都政調査会
太陽を捉えようとする東京都 他
1956
12
都政
都政調査会
東京からカとハエをなくせないものか 他
1957
1
都政
都政調査会
特別号 絵で見る都政
1957
2
都政
都政調査会
国の予算と都の予算
1957
3
都政
都政調査会
1957
4
都政
都政調査会
1957
5
都政
都政調査会
1957
6
都政
都政調査会
1957
7
都政
都政調査会
1957
8
都政
都政調査会
1957
9
都政
都政調査会
1957
10
都政
都政調査会
1957
11
都政
都政調査会
1957 ~ 1958
12,1
都政
都政調査会
1958
2
都政
都政調査会
1958
3
都政
都政調査会
1958
4
都政
都政調査会
1958
5
都政
都政調査会
東京都の給与と人件費
1958
6
都政
都政調査会
都の財政をどうすればよいか
1958
7
都政
都政調査会
絵で見る都政 昭和三十三年度版
1958
8,9
都政
都政調査会
1958
10
都政
都政調査会
1958
11
都政
都政調査会
1958
12
都政
都政調査会
1959
1,2
都政
都政調査会
1959
3
都政
都政調査会
1959
4
都政
都政調査会
1959
5
都政
都政調査会
1959
6
都政
都政調査会
1959
7
都政
都政調査会
1959
8
都政
都政調査会
1959
9,10
都政
都政調査会
1959
11
都政
都政調査会
1959
12
都政
都政調査会
1960
1
都政
都政調査会
1960
2
都政
都政調査会
1960
3,4
都政
都政調査会
1960
5
国と都の関係について
三十三年度都予算の解説と批判
都財政入門
特別区問題基本講座
東京都の予算のはなし
名称
発行元
都政
特集名
年
月
都政調査会
1960
6
都政
都政調査会
1960
7
都政
都政調査会
1960
8
都政
都政調査会
1960
9
都政
都政調査会
1960
10
都政
都政調査会
1960
11,12
都政
都政調査会
1961
1
都政
都政調査会
1961
2
都政
都政調査会
1961
3
都政
都政調査会
1961
4,5
都政
都政調査会
1961
6
都政
都政調査会
1961
7
都政
都政調査会
1961
8
都政
都政調査会
1961
9
都政
都政調査会
1961
10
都政
都政調査会
1961
11,12
都政
都政調査会
1962
1
都政
都政調査会
1962
2
都政
都政調査会
1962
3
都政
都政調査会
1962
4
都政
都政調査会
1962
5
都政
都政調査会
1962
6
都政
都政調査会
1962
7
都政
都政調査会
1962
8
都政
都政調査会
1962
9,10
都政
都政調査会
1962
11
都政
都政調査会
1962 ~ 1963
12,1
都政
都政調査会
1963
2
都政
都政調査会
蝋山首都圏構想をめぐって
1963
3
都政
都政調査会
図説 東京都の財政 昭和 38 年版
1963
4
都政
都政調査会
1963
5
都政
都政調査会
1963
6
都政
都政調査会
1963
7
都政
都政調査会
特集 オリンピックと都政
1963
8
都政
都政調査会
特集 都と区のしごとの再配分
1963
9,10
都政
都政調査会
特集 革新市政の報告と研究集会
1963
11
都政
都政調査会
創立八周年記念「都政講座」
1963
12
都政
都政調査会
1964
1
都市計画と東京都
昭和 36 年度版 図説東京都の財政
地域活動の手びき
東京オリンピックの政治と経済
昭和 37 年度版 図説・東京都の財政
東京の水の問題
特集Ⅰ 東京都長期計画の解説と批判 特集Ⅱ 首都制度改革をめぐる二つの答申
講座 都政と都市問題
53
54
名称
発行元
都政
都政調査会
都政
都政調査会
都政
特集名
年
月
1964
2
三多摩問題特集
1964
3
都政調査会
昭和 39 年度版 東京都の財政
1964
4,5
都政
都政調査会
特集 東京都民の自治意識と特別区政に関する世論調査
1964
6
都政
都政調査会
1964
7
都政
都政調査会
1964
8
都政
都政調査会
1964
9
都政
都政調査会
1964
10
都政
都政調査会
1964
11,12
都政
都政調査会
1965
1
都政
都政調査会
1965
2
都政
都政調査会
1965
3
都政
都政調査会
昭和 40 年度版 東京都の財政
1965
4,5
都政
都政調査会
特集 東京都議会
1965
6
都政
都政調査会
1965
7
都政
都政調査会
1965
8
都政
都政調査会
1965
9
都政
都政調査会
1965
10
都政
都政調査会
1965
11,12
都政
都政調査会
1966
1
都政
都政調査会
1966
2
都政
都政調査会
1966
3
都政
都政調査会
1966
4,5
都政
都政調査会
1966
6
都政
都政調査会
1966
7
都政
都政調査会
1966
8
都政
都政調査会
1966
9
都政
都政調査会
1966
10
都政
都政調査会
1966
11
都政
都政調査会
1966
12
都政
都政調査会
1967
1,2
都政
都政調査会
1967
3
都政
都政調査会
1967
4
都政
都政調査会
1967
5
都政
都政調査会
1967
6
都政
都政調査会
1967
7
都政
都政調査会
1967
8
都政
都政調査会
1967
9
「東京」問題の現状と将来
特集 東京都の財政 41 年度都予算の解説と批判
特集 都労連結成二〇年
名称
発行元
都政
特集名
年
月
都政調査会
1967
10
都政
都政調査会
1967
11
都政
都政調査会
1967
12
都政
都政調査会
1968
1
都政
都政調査会
1968
2
都政
都政調査会
1968
3
都政
都政調査会
1968
4,5
都政
都政調査会
1968
6
都政
都政調査会
1968
7
都政
都政調査会
1968
8
都政
都政調査会
1968
9
都政
都政調査会
1968
10
都政
都政調査会
1968
11
都政
都政調査会
革新都政と職員の労働実態
1968
12
都政
都政調査会
美濃部都政三年目の革新的視点1
1969
1
都政
都政調査会
美濃部都政三年目の革新的視点 2
1969
2
都政
都政調査会
1969
3
都政
都政調査会
美濃部都政三年目の革新的視点 3
1969
4
都政
都政調査会
特集東京都の財政 四四年度東京都予算の解説と批判
1969
5,6
都政
都政調査会
1969
7
都政
都政調査会
1969
8
都政
都政調査会
1969
9
都政
都政調査会
特集 地方行政制度改革論の動向
1969
10
都政
都政調査会
特集 大都市市民と自治意識
1969
11
都政
都政調査会
1969
12
都政
都政調査会
1970
1
都政
都政調査会
特集 民間資本と都市問題
1970
2
都政
都政調査会
特集 四五年度都予算
1970
3
都政
都政調査会
特集 東京の土地問題
1970
4
都政
都政調査会
特集 東京都の財政
1970
5,6
都政
都政調査会
特集 『公害と東京都』をめぐって
1970
7
都政
都政調査会
特集 住宅におけるシビル・ミニマム
1970
8
都政
都政調査会
特集 東京の教育
1970
9
都政
都政調査会
1970
10
都政
都政調査会
1970
11
都政
都政調査会
特集 美濃部都政総括の視点
1970
12
都政
都政調査会
特集 美濃部都政総括の視点 2
1971
1
都政
都政調査会
1971
2
昭和 43 年度都予算特集
資料特集 政党の都市政策
特集 水道に関する都民の世論調査
特集 都議選結果と新都議会
55
56
名称
発行元
都政
都政調査会
都政
都政調査会
都政
都政調査会
都政
都政調査会
都政
特集名
年
月
資料特集 『広場と青空の東京構想』
1971
3
特集 美濃部都政4年間の実績
1971
4
1971
5
特集 職員参加を考える
1971
6
都政調査会
特集 東京都の財政
1971
7,8
都政
都政調査会
特集『東京の住宅問題』の検討と批判
1971
9
都政
都政調査会
特集 東京の住民運動 その課題と展望
1971
10
都政
都政調査会
特集 東京の清掃問題
1971
11
都政
都政調査会
特集 建築公害・騒音問題
1971
12
都政
都政調査会
1972
1
都政
都政調査会
1972
2
都政
都政調査会
1972
3
都政
都政調査会
1972
4
都政
都政調査会
1972
5
都政
都政調査会
特集 用途地域を考える
1972
6
都政
都政調査会
東京都の財政
1972
7,8
都政
都政調査会
資料特集 市民外交
1972
9
都政
都政調査会
1972
10
都政
都政調査会
1972
11
都政
都政調査会
1972
12
都政
都政調査会
1973
1
都政
都政調査会
1973
2
都政
都政調査会
1973
3
都政
都政調査会
1973
4
都政
都政調査会
1973
5
都政
都政調査会
資料特集 「各党の都議選政策」
1973
6,7
都政
都政調査会
資料特集 「ゴミ戦争」
1973
8
都政
都政調査会
1973
9
都政
都政調査会
1973
10
都政
都政調査会
特集 児童行政の現状と課題を考える
1973
11
都政
都政調査会
特集 児童行政の現状と課題を考える(続)
1973
12
都政
都政調査会
特集 準公選と革新区政
1974
1
都政
都政調査会
1974
2
都政
都政調査会
資料特集 二三区長施政方針説明(上)
1974
3
都政
都政調査会
資料特集 二三区長施政方針説明(下)
1974
4
都政
都政調査会
1974
5
都政
都政調査会
1974
6
都政
都政調査会
1974
7
区長準公選 その思想と方法
特集 東京の自然を考える
特集 国土利用計画法
名称
発行元
都政
特集名
年
月
都政調査会
1974
8
都政
都政調査会
1974
9,10
都政
都政調査会
1974
11
都政
都政調査会
1974
12
都政
都政調査会
1975
1
都政
都政調査会
総特集 美濃部都政二期目の四年間
1975
2
都政
都政調査会
緊急特集 石原ビジョンを考える
1975
3
都政
都政調査会
1975
4
都政
都政調査会
特集・区長選(1)
1975
5
都政
都政調査会
特集・区長選(2)
1975
6
都政
都政調査会
資料特集 公選区長の当選第一声
1975
7
都政
都政調査会
特集 私にとっての都民党(Ⅰ)
1975
8
都政
都政調査会
特集 私にとっての都民党(Ⅱ)
1975
9
都政
都政調査会
特集 私にとっての都民党(Ⅲ)
1975
10
都政
都政調査会
1975
11,12
都政
都政調査会
1976
1
都政
都政調査会
1976
2
都政
都政調査会
1976
3
都政
都政調査会
特集 東京都の福祉は後退しなかったか
1976
4
都政
都政調査会
特集 改めて「防災都市計画」の可能性を問う
1976
5
都政
都政調査会
特集 都区制度改革一周年・特別区は少しはマシになったか
1976
6
都政
都政調査会
書評特集・続現代都市を見る眼
1976
7
都政
都政調査会
特集 都庁はタタキ直せるか?
1976
8
都政
都政調査会
特集 東京圏を検証する
1976
9
都政
都政調査会
特集 東京圏市民の自治体観
1976
10
都政
都政調査会
特集 中間総括「財政戦争」
1976
11,12
都政
都政調査会
1977
1
都政
都政調査会
1977
2
都政
都政調査会
1977
3
都政
都政調査会
1977
4
都政
都政調査会
1977
5
都政
都政調査会
特集 住宅に悩む都民
1977
6
都政
都政調査会
特集 東京の左翼はどこまで後退するか
1977
7,8
都政
都政調査会
1977
9
都政
都政調査会
1977
10
都政
都政調査会
1977
11,12
都政
都政調査会
1978
1
都政
都政調査会
1978
2
書評特集
特集 東京都の起債訴訟
57
58
名称
発行元
都政
都政調査会
都政
特集名
年
月
特集 財政戦争継続の条件
1978
3
都政調査会
特集 財政戦争継続の条件(機構改革)
1978
4
都政
都政調査会
特集 財政戦争継続の条件(経済構造変化の考察)
1978
5
都政
都政調査会
特集 財政戦争継続の条件(都区財政の改革①)
1978
6
都政
都政調査会
特集 財政戦争継続の条件(都区財政の改革②)
1978
7
都政
都政調査会
特集 いま京都・横浜・釧路で
1978
8
都政
都政調査会
特集 地域教育力の回復
1978
9
都政
都政調査会
1978
10
都政
都政調査会
1978
11,12
都政
都政調査会
1979
1
都政
都政調査会
特集 都財政十二年の動き
1979
2
都政
都政調査会
特集 都財政十二年の動き(その二)
1979
3
都政
都政調査会
特集 都行政十二年の動き
1979
4
都政
都政調査会
1979
5
都政
都政調査会
1979
6,7
都政
都政調査会
特集 虚構なる分権論
1979
8
都政
都政調査会
特集 東京都公害行政のゆくえ
1979
9
都政
都政調査会
緊急資料特集 都財政再建の方策・中間答申、中間答申に対する政党・組合の反論
1979
10
都政
都政調査会
1979
11
都政
都政調査会
1979
12
都政
都政調査会
1980
1
都政
都政調査会
シリーズ特集 五五年度東京都予算の解説と批判(Ⅰ)
1980
2
都政
都政調査会
シリーズ特集 五五年度東京都予算の解説と批判(Ⅱ)
1980
3
都政
都政調査会
シリーズ特集 五五年度東京都予算の解説と批判(Ⅲ)
1980
4
都政
都政調査会
シリーズ特集 五五年度東京都予算の解説と批判(Ⅳ)
1980
5
都政
都政調査会
特集 大都市社会と若者
1980
6,7
都政
都政調査会
1980
8
都政
都政調査会
1980
9
都政
都政調査会
1980
10
都政
都政調査会
資料特集 保守都政下における「保育」逆行化のうごき
1980
11,12
都政
都政調査会
特集 心身障害児の修学と雇用(1)
1981
1
都政
都政調査会
特集 心身障害児の修学と雇用(2)
1981
2
都政
都政調査会
1981
3
都政
都政調査会
特集 五六年度都政の動向
1981
4
都政
都政調査会
資料特集 '81 都議選 各党の政策(1)
1981
5
都政
都政調査会
資料特集 '81 都議選 各党の政策(2) 1981
6
都政
都政調査会
1981
7,8
都政
都政調査会
1981
9
資料特集 九月都議会に提出されたアセスメント条例(案)
名称
発行元
都政
都政調査会
都政
特集名
年
月
特集 新たな都市問題=自転車問題を考える
1981
10
都政調査会
特集 都財政「再建」下の区市町村決算 その1
1981
11
都政
都政調査会
特集 都財政「再建」下の区市町村決算 その2
1981
12
都政
都政調査会
東京まちづくり '81
1982
1
都政
都政調査会
特集・図説東京指標
1982
2
都政
都政調査会
特集 都制度調査会に負わされたもの 二三区の世論調査 '81
1982
3
都政
都政調査会
特集 五七年度都予算を考える
1982
4,5
都政
都政調査会
特集 婦人=家庭・労働・社会参加
1982
6
都政
都政調査会
1982
7
都政
都政調査会
1982
8
都政
都政調査会
1982
9
都政
都政調査会
1982
10
都政
都政調査会
1982
11
都政
都政調査会
1982
12
都政
都政調査会
1983
1
都政
都政調査会
1983
2
都政
都政調査会
1983
3
都政
都政調査会
1983
4,5
都政
都政調査会
1983
6
都政
都政調査会
1983
7
都政
都政調査会
1983
8
都政
都政調査会
1983
9
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 都市への断想
1983
10
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 都市への断想Ⅱ
1983
11,12
都市科学
㈶東京都市科学振興会
1984
1
都市科学
㈶東京都市科学振興会
1984
2
都市科学
㈶東京都市科学振興会
1984
3
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 都市へのアプローチ
1984
4
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 都市と情報
1984
5
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 産業考古学
1984
6
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 シティ・ホール
1984
7,8
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 都市と河川
1984
9
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 アメニティ
1984
10
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 時代認識と世代
1984
11
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 図書館と読書
1984
12
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 都市と都市科学
1985
1
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 都市と道路
1985
2
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 学力とは何か
1985
3
59
名称
発行元
都市科学
㈶東京都市科学振興会
都市科学
年
月
特集 電話コミュニケーション
1985
4
㈶東京都市科学振興会
特集 都市と街路樹
1985
5
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 アルバイト
1985
6
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 都市と住宅団地
1985
7
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 都市の音
1985
8
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 都市のイベント空間
1985
9,10
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 公衆トイレ
1985
11
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 地下街
1985
12
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 水辺の再生
1986
1
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 郊外の大学
1986
2
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 「町工場」
1986
3
都市科学
㈶東京都市科学振興会
本会自主研究 光が丘地区居住者の生活意識に関する調査 昭和 61 年度第 1 号
1987
4
都市科学
㈶東京都市科学振興会
本会自主研究 光が丘地区居住者の生活意識に関する調査 その2 昭和 61 年度第 2 号
1987
5
都市科学
㈶東京都市科学振興会
30 代主婦の意識と生活 その 1 昭和 62 年度 1 号
1987
9
都市科学
㈶東京都市科学振興会
30 代主婦の意識と生活 その 2 昭和 62 年度 2 号
1987
12
都市科学
㈶東京都市科学振興会
30 代主婦の意識と生活 その 3 昭和 62 年度 3 号
1987
12
都市科学
㈶東京都市科学振興会
東京の都市改造に関する世論調査 昭和 62 年 4 号
1988
3
都市科学
㈶東京都市科学振興会
東京都民のギャンブル意識に関する調査 昭和 63 年度第 1 号
1988
7
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 現代女性の遊び 昭和 63 年第 2 号
1988
12
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 土地問題解決のために 1988 年度第 3 号
1989
3
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 多摩地域の現状と課題 1988 年度 4 号
1989
4
都市科学
㈶東京都市科学振興会
特集 公有地信託の現状と課題 フォーラム 60 を過ぎたらどこに住みどう生きるか 1
1989 年度 1/2 号
1990
3
都市科学
㈶東京都市科学振興会
フォーラム 60 を過ぎたらどこに住みどう生きるか(2)(3)
1990
3
都市科学
㈶東京都市科学振興会
新都庁舎の問題点と課題 フォーラム 60 を過ぎたらどこに住みどう生きるか(4) 1990 年度 1/2 号
1991
3
都市科学
㈶東京都市科学振興会
都知事考現学 60 を過ぎたらどこに住みどう生きるか(5)1990 年 3 号
1991
3
都市科学
㈶東京都市科学振興会
東京テレポートタウン 臨海副都心開発の現状と課題 その 1
1992
3
都市科学
㈶東京都市科学振興会
1992
3
都市科学
㈶東京都市科学振興会
1993
1
都市科学
㈶東京都市科学振興会
1993
3
都市科学
㈶東京都市科学振興会
1994
3
60
特集名
1991 年度 1/2 号
東京テレポートタウン 臨海副都心開発の現状と課題 元気印の長寿世代は何処に住む
か その 2 1991 年度 3/4 号 都市政策研第 5 回シンポジューム 首都移転論と東京問題 首都移転論と東京問題 資
料編1 1992 年度 1/2 号
都市政策研第 5 回シンポジューム 首都移転論と東京問題 資料編 2 元気印の長寿
世代は何処に住むか 1992 年 3/4 号
ポスト資本主義と地域の復権 下河辺淳 東京ウォーターフロントの問題点2 1993 年度 1/2/3/4 合併号 (8)91 年館 学芸員養成課程展示室 常設展示資料一覧
たとおりである。
当該展示室では学内 7 分野が保有(管理)する研究
資料・標本類を常時展示しているが、これまでその一
平成 24 年度の博物館法施行規則改正に伴う新課程
覧を示したことはなかった。そこで本研究費での取り
の開始にあわせて首都大学東京南大沢キャンパス 91
組みとして、以下に 2015 年 1 月時点の展示資料一覧
年館に「学芸員養成課程展示室」が整備され、本研究
を提示する。
費でもその整備に協力を行っていることはすでに示し
分野
No. 資料名
資料情報 2
点数
日本史学
1
徳川家綱御内書 ( 複製 )
資料情報 1
首都大学東京図書館 蔵
1 通
日本史学
2
徳川綱吉御内書 ( 複製 )
首都大学東京図書館 蔵
1 通
日本史学
3
渡航許可朱印状写 ( 複製 )
首都大学東京図書館 蔵
1 通
備考
植物系統分類学 1
マメザクラ
Prunus incisa Thunb. ex
Murray var. incisa
1 点 植物標本
植物系統分類学 2
ヤマザクラ
Prunus jamasakura Siebold
et Zucc.
1 点 植物標本
植物系統分類学 3
ヤブツバキ
Camellia japonica L.
1 点 植物標本
植物系統分類学 4
ヤハズエンドウ、カラスノエンドウ
Vicia angustifolia L.
1 点 植物標本
植物系統分類学 5
ホシザクラ
Prunus tama-clivorum
Oohara, Seriz. & Wakab.
1 点 植物標本
植物系統分類学 6
タシロラン
Epipogium roseum (D. Don)
Lindl.
1 点
植物系統分類学 7
ウグイスカグラ
Lonicera gracilipes Miq. Var.
glabra Miq.
1 点 植物標本
植物系統分類学 8
オオイヌノフグリ
Veronica persica Poir.
1 点 植物標本
植物系統分類学 9
ヒュウガミズキ
Corylopsis pauciflora Siebold
& Zucc.
1 点 植物標本
植物系統分類学 10
ガクアジサイ
Hydrangea macrophylla
(Thunb. ex Murray) Ser. f.
normalis (Wilson) Hara
1 点 植物標本
植物系統分類学 11
キャンパスに生育する“どんぐり”のな
かま(マテバシイ、クヌギ、アラカシ、
スダジイ、ウバメガシ、シラカシ、コナラ)
植物系統分類学 12
マヤラン
Cymbidium macrorhizon
Lindl.
動物系統分類学 1
ウロコアリ(フタフシアリ亜科)
Strumigenys lewisi
首都大南大沢キャンパス 1 点 昆虫標本
動物系統分類学 2
トビイロケアリ(ヤマアリ亜科)
Lasius japonicus
首都大南大沢キャンパス 1 点 昆虫標本
動物系統分類学 3
ナカスジオオハリアリ(ハリアリ亜科) Pachycondyla nakasujii
動物系統分類学 4
コツノアリの一種
Oligomyrmex sp.
ベトナム産
動物系統分類学 5
シベリアカタアリ
Dolichoderus sibiricus
首都大南大沢キャンパス 1 点 昆虫標本
動物系統分類学 6
ミゾガシラアリ
Lordomyrma azumai
日本:鹿児島県産
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 7
トウヨウサスライアリ
Dorylus orientalis
ベトナム産
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 8
ハンミョウアリ属の一種
Myrmoteras sp.
マレーシア産
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 9
ビキャクナミバラアリ
Acanthomyrmex glabfemoralis ベトナム産
動物系統分類学 10
トゲアリ属の一種
Polyrhachis bihamata
タイ産
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 11
アギトアリの一種
Odontomachus sp.
ベトナム産
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 12
ツムギアリ
Oecophylla smaragdina
体色の地理的変異左:
ベトナム産中:ベトナ
ム産右:オーストラリ
ア産
3 点 昆虫標本
動物系統分類学 13
トゲオオハリアリの一種
Diacamma sp.
ベトナム産
2 点 昆虫標本
動物系統分類学 14
クロヤマアリ(働きアリ)
Formica japonica
首都大南大沢
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 15
サムライアリ(働きアリ)
Polyergus samurai
首都大南大沢
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 16
シワクシケアリ(働きアリ)
Myrmicakotokui
山梨県産
1 点 昆虫標本
Discothyrea sp.
ベトナム産
1 点 昆虫標本
植物標本 / 現在は収蔵
中
7 点 植物標本
1 点 植物標本
首都大南大沢キャンパス 1 点 昆虫標本
1 点 昆虫標本
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 17 (欠)
動物系統分類学 18
ダルマアリ属の一種
61
分野
資料情報 1
資料情報 2
点数
動物系統分類学 19
No. 資料名
ヘラアゴハリアリ属の一種
Mystrium camillae
ブルネイ産
1 点 昆虫標本
備考
動物系統分類学 20
トゲアリ属の一種
Polyrhachis sp.
ベトナム産
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 21
ウメマツアリ属の一種
Vollenhovia sp.
ブルネイ産
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 22
トゲムネアリバチ
Bischoffitilla ardescens
鹿児島県産
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 23
ヨロイアリ属の一種
Meranoplus sp.
インドネシア産(パプア) 1 点 昆虫標本
Aphaenogaster sp.
ベトナム産
1 点 昆虫標本
ベトナム産
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 24 (欠)
動物系統分類学 25
アシナガアリ属の一種
動物系統分類学 26
冬虫夏草:寄生性真菌 宿主:オオアリ属の一種
動物系統分類学 27
キバハリアリ属の一種
Myrmecia sp.
オーストラリア産
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 28
ハリセンボンアリ属の一種
Echinopla sp.
ブルネイ産
1 点 昆虫標本
動物系統分類学 29
モリオオアリ
Camponotus gigas
ボルネオ島産
4 点 昆虫標本
動物系統分類学 30
オオアリ属の一種
Camponotus festunus
スマトラ産
4 点 昆虫標本
動物系統分類学 31
アリの生態と分類―南九州のアリの自然
史―
1 冊 図書
動物系統分類学 32
Newton 別冊 生き物の超能力
1 冊 雑誌
動物系統分類学 33
鹿児島大学総合研究博物館 newsletter
No,21
1 冊 雑誌
動物系統分類学 34
日本産アリ類図鑑
地形・地質学
1
関東山地の岩石 チャート 秩父帯海沢
層(三畳紀~白亜紀)
奥多摩町鳩ノ巣渓谷 / 多摩川
河床の礫
1 冊 図書
地形・地質学
2
関東平野西部の基盤岩 黒色頁岩 四万十帯小仏層群(白亜紀)
八王子市大和田町二丁目
3-23/ 八王子地盤沈下観測所
深さ 696.5 m
地形・地質学
3
関東・中部地方の第四紀前期更新世の鍵
2004 年 1 月頃採取
層 大峰 -SK110 火山灰層(160 万年前;
八王子市越野
第四紀)
1 点
地形・地質学
4
関東・中部地方の第四紀中期更新世の鍵
層 八王子黒雲母火山灰層(HBP)(38
~ 40 万年前;第四紀)
1 点
地形・地質学
5
上総層群中の狭山ガラス質火
東京都建設局東京都土
立川断層帯調査で得られた
山灰層と恵比須峠 - 福田火山
木技術支援・人材育成
多摩地区地下約 100 m 付近のボーリング
灰層
センター 提供
コア試料
武蔵村山市残堀 5 丁目
考古学
1
局部磨製石斧
考古学
2
磨製石斧(手前)
富山県桜町遺跡出土資料(縄
文時代中期)復元
1 点
福井県鳥浜貝塚出土資料(縄
文時代前期)復元
1 点
宮城県中在家南遺跡出土資料
(弥生時代中期)復元
1 点
2 点
東京都建設局東京都土
木技術支援・人材育成
センター 提供
2010 年 12 月頃採取
町田市相原町
長野県神子柴遺跡出土資料
(縄文時代草創期)復元
1 点
3 点
1 点
考古学
3
磨製石斧(奥)
考古学
4
磨製石斧
考古学
5
石斧で伐採した切り株
考古学
6
袋状鉄斧
考古学
7
板状鉄斧
考古学
8
楔(くさび)
考古学
9
鉞(マサカリ)
旧 岐阜県吉城郡宮川村収集資 飛騨みやがわ考古民俗
料
館 所蔵
1 点
考古学
10
前引鋸(ガンド)
旧 岐阜県吉城郡宮川村収集資 飛騨みやがわ考古民俗
料
館 所蔵
1 点
社会人類学
1
服飾資材 ( 織布 )(タイ山地民リスと社会
起業)
1 点
2
服飾資材 ( 織布 )(タイ山地民リスと社会
起業)
1 点
社会人類学
3
服飾資材 ( 装飾付き紐 )(タイ山地民リス
と社会起業)
1 点
社会人類学
4
服飾資材 ( 織布 )(タイ山地民リスと社会
起業)
1 点
社会人類学
5
服飾資材 ( 織布 )(タイ山地民リスと社会
起業)
1 点
社会人類学
62
左:横刃の斧によるコナラの
切り株(手前;上部、奥;下部)
右:縦刃の斧によるスギの切
り株(上部)
和歌山県鳴神遺跡出土資料
(弥生時代後期)復元
群馬県新保遺跡出土資料(弥
生時代後期)復元
神奈川県池子遺跡出土資料
(弥生時代中期)復元
3 点
1 点
1 点
2 点
分野
No. 資料名
点数
備考
女性衣装(タイ山地民リスと社会起業)
1 式
マネキン着用 服飾:
帽子、ワンピース、ス
カート、スパッツ、サ
ンダル、ネックレス
男性衣装(タイ山地民リスと社会起業)
マネキン着用 服飾:
帽子、シャツ、スカー
1 式
トシャツ、上着、ズボ
ン、スパッツ、靴、鞄
社会人類学
6
(欠)
社会人類学
7
(欠)
社会人類学
8
社会人類学
9
資料情報 1
資料情報 2
社会人類学
10
女性衣装(タイ山地民リスと社会起業)
マネキン着用 服飾:ターバン、T シャ
1 式
ツ、キュロット、スニー
カー
社会人類学
11
数珠(中華世界のイスラーム服)
1 点 マネキン着用
社会人類学
12
礼拝帽(中華世界のイスラーム服)
1 点 マネキン着用
社会人類学
13
礼拝服 ジュンバイ(中華世界のイスラー
ム服)
1 点 マネキン着用
社会人類学
14
礼拝絨毯(中華世界のイスラーム服)
1 点
社会人類学
15
男性衣装(インドネシアの染織)
マネキン着用 1 式 服飾:帽子、シャツ、
スカート
社会人類学
16
女性衣装(インドネシアの染織)
1 式
社会人類学
17
サロン(インドネシアの染織)
1 点
社会人類学
18
サロン(インドネシアの染織)
1 点
社会人類学
19
サロン(インドネシアの染織)
1 点
社会人類学
20
コーラムの面(スリランカの仮面につい
て)
1 点
社会人類学
21
トヴィルの面(スリランカの仮面につい
て)
1 点
社会人類学
22
福建永定客屋土楼 ( 模型 )(漢族の多様性、
住空間の多様性)
1 点
社会人類学
23
福建土楼王子■永定振成楼 ( 模型 )(漢族
の多様性、住空間の多様性)
1 点
社会人類学
24
福建土楼王■永定承启楼 ( 模型 )(漢族の
多様性、住空間の多様性)
1 点
社会人類学
25
魯班尺 ( ろはんじゃく・LUBANCHI)(漢
族の多様性、住空間の多様性)
1 点
社会人類学
26
羅盤 ( らばん・LUOPAN)(漢族の多様性、
住空間の多様性)
1 点
社会人類学
27
蜂蜜壷(キエンペ)(ケニア農耕民の蜂蜜
利用)
1 点
社会人類学
28
ソーセージノキ(ムランティナ)の実(ケ
ニア農耕民の蜂蜜利用)
1 点
社会人類学
29
蜂蜜収穫の際に用いる松明(キムンデ)
(ケ
ニア農耕民の蜂蜜利用)
1 点
社会人類学
30
蜂蜜関連資料(ケニア農耕民の蜂蜜利用)
1 点 密閉容器入り
社会人類学
31
KITUI Honey(ケニア農耕民の蜂蜜利用)
1 点 ハチミツ製品
社会人類学
32
ポーチ(タイ山地民リスと社会起業)
1 点
社会人類学
33
服飾資材 ( 織布組み合わせ )(タイ山地民
リスと社会起業)
1 点
芸術学
1
楠原竜也「からだあそびの痕跡」ファイ
ル
4 冊
芸術学
2
Wah「森に汽車を走らせる」マケット
1 点 車体 3 両とレール 1 本
芸術学
3
「ひののんフィクション」のグラフィック
制作物
芸術学
4
「ひののんフィクション」のドキュメン
テーション
8 点
5 冊
マネキン着用 服飾:
ワンピース、スカート、
ネックレス2点、ブレ
スレット2点、靴
63
4 その他の情報発信活動
(1)児童・生徒向け取り組み
大学入学前の年齢層にむけて、活動拠点である「91
年館学芸員養成課程展示室」を管轄する本学管理部教
務課とも連携し、研究成果の発信を行った。初年度か
らの取り組みである大学説明会(オープンキャンパス)
での展示室特別公開、企画展の情報提供に加え、本年
度は小学生向け企画も開催した。
「夏休み自由研究応援企画」(昆虫)
■高校生向け
1)大学説明会での展示室特別公開
実施日程と来場者数:
1 回目 2014 年 7 月 20 日(日)来場者 90 名
2 回目 2014 年 8 月 16 日(土)来場者 156 名
活動内容:
・教員、学生による展示解説
・学芸員養成課程案内資料の配布
2)企画展の情報提供
実施時期:下記企画展開始の約 1 か月前
「夏休み自由研究応援企画」(考古学)
・企画展「【もにゅキャラ】考現学 まちのモニュメ
ントになったマンガ・アニメのキャラクターた
ち」(7 月開催)
・「伝統文化は誰のもの?―文化資源をめぐる協働
を考える―」(10 月~ 11 月開催)
情報提供先: 都立高校・八王子市及び隣接自治体
に所在する高校のうち、本学と交流実績のある
37 校
活動内容:案内状・チラシ・ポスターの送付
「夏休み自由研究応援企画」(海の生き物)
■小学生向け
1)「夏休み自由研究応援企画」
日程:2014 年 7 月 21 日(月)~ 7 月 30 日(水)
主な会場:首都大学東京 91 年館
実施内容:教員による小学生向け体験型講座(夏休
みの自由研究のヒントを分かりやすく解説)
総参加者数:43 名(保護者含む)
各回の実施内容:
・
「きれい?カッコいい?なんだか変? 虫たちをじっ
くり見てみよう!」
( 昆虫採集の方法や標本の作り方について、夏休
64
「夏休み自由研究応援企画」(地学)
みにご自宅でも実践できるように、やさしくお教
えします。)
日時:7 月 21 日(月・祝)13:00-16:00
分野:(分野:昆虫)
対象:3 年生~ 6 年生と保護者
担当:江口克之
・「土器や石器にさわってみよう」
(土器や石器は昔の人々の道具です。先生に教わ
りながら発掘された資料や復元資料に実際に触
れ、何千・何万年前の暮らしを考えてみましょう。)
日時:7 月 22 日(火)13:00-16:00
「夏休み自由研究応援企画」(植物)
分野:歴史(考古学)
対象:全学年(3 年生以下は保護者同伴)
担当:山田昌久
・「海の生き物、さがしてみよう、見てみよう」
(海に住む様々な生き物たちのくらし方、形や動
き方などを観察し、似ているところ、違うところ
などを見つけてみましょう。)
日時:7 月 23 日(水)13:00-15:00
分野:海の生き物
対象:全学年(3 年生以下は保護者同伴)
担当:黒川 信
・「お城ってどうやって調べるの?
八王子にもお城があったことを知っていますか?」
(お城の種類、お城の見方、お城の調べ方を解説
します。また、歴史の自由研究についての相談も
受け付けます。この夏、おじいさん、おばあさん
に昔の話をきいてみませんか!)
日時:7 月 24 日(木)13:00-16:00
分野:歴史(日本の歴史)
対象:全学年(保護者同伴可)
担当:谷口 央、源川真希
・「聞いて話して学んでみよう」
(いろいろな知識や物事を身につけるためには、
「夏休み自由研究応援企画」チラシ
地の成り立ちを調べよう。)
日時:7 月 29 日(火)10:00-12:00
分野:地学
本でしらべるほかにも、身近な経験者とのおしゃ
対象:3 年生~ 6 年生と保護者
べりがとても大切。聞いて話して学ぶ楽しさを体
担当:鈴木毅彦
験しましょう。)
日時:7 月 25 日(金)13:00-16:00
・「植物採集と標本作成」
(植物採集の方法や標本の作り方を体験します。
分野:社会人類学
また名前の調べ方などのアドバイスも行います。)
対象:3 年生~ 6 年生
日時:7 月 30 日(水)13:00-16:00
担当:石田慎一郎
分野:植物
・「世田谷区の等々力渓谷地学観察」
(等々力渓谷を散策しながら地層を観察して、大
対象:全学年(3 年生以下は保護者同伴)
担当:菅原 敬
65
(2)地域の博物館との連携
どを随時追加し、最新情報の維持を行った。これに伴
い「イベント」ページを新設した。
昨年度から継続して、地域の博物館との連携を進めた。
URL:http://www.comp.tmu.ac.jp/gakugei/index.html
拠点施設である「91 年館学芸員養成課程展示室」は
整備時期:随時、
「イベント」ページは 2014 年 6 月設置
本学管理部教務課を窓口として「三多摩公立博物館協
担当:小林加奈
議会」に加盟しているため、本年度もこの団体を通し
サイト構成:
た活動が多くあった。児童・生徒向けの取り組みと同
ページ名称
様、教務課と連携しながら活動を行った。実施にあたっ
トップページ
ては、教員への直接依頼、もしくは事務局(特任助教
2 名)が窓口となり企画内容に応じて研究費分担者が
協力する方法をとった。以下には研究費グループとし
ての活動内容を示す。
・協議会加盟各館の周知活動への協力(ポスターや
チラシの設置)
・見学受け入れ
・講演会への講師派遣
■見学受け入れ
実施内容:展示室開館中は、随時、案内を行うほか、
展示室概要
利用案内
交通アクセス、開室時間と休室
日、観覧料、問合せ先
学芸員養成課程
資格の取得方法、資格取得のた
めの科目
展示とイベント
展示概要と常設展示の内容、企
画展紹介・実績紹介、イベント
の案内
研究プロジェクト 「学術成果の都民への発信拠点・
組織の形成」(本研究費)
概要、活動内容、実施体制(分
担者一覧)、活動報告書(PDF)
お問合せ
問い合わせ先
ご利用案内
RSS 配信について、サイトマッ
プ、サイトご利用案内
要望に応じてプレゼンテーション形式のガイダ
ンスも実施(「博物館問題研究会」例会 2014 年
11 月 9 日)。
担当者:小林加奈、村田昌則
■講演会への講師派遣
日程:2014 年 10 月 30 日(木)
名称:東京都三多摩公立博物館協議会・国文学研究
資料館 3 研究グループシンポジウム「多摩地域
の博物館・資料館・美術館における 防災と地
域連携」
担当者(講師):鈴木毅彦 担当内容:講演「多摩地域の地震と地盤災害―立川
断層帯と首都直下地震の最新情報―」
(3)91 年館ウェブサイトの整備
本研究費の拠点施設である「91 年館学芸員養成課
程展示室」への来館の利便性を図る為、本研究費では
平成 24 年度にウェブサイトを設置し、2 か年の整備
を経て、昨平成 25 年度でいったんの完成をみた。本
年度は企画展の開催情報や関連企画情報、開室情報な
66
備考
展示室概要(要点)、ニュース欄
(学外 / 学内向け)
施設概要
・本学開催の企画展、シンポジウム等の案内送付
・博物館実習生の受け入れ依頼
内容
WEB サイト「イベント」ページ
イベント
ページを 6
月に新設
III 研究総括
1 活動のまとめ
という側面を強化・実質化するため、常設展示の制作
本研究グループでは本学で所蔵する標本・資料類お
について協力を行った。常設展示は 7 つのコーナーを
よび基礎科学分野の研究成果について発信するための
7 分野の教員それぞれが担当して制作にあたったが、
拠点形成を目的とし、3 か年の活動を行った。本項で
外注を行わずにすべてを制作したため、本研究費によ
は、これらの概要を記し、その成果についての見解を
る協力は不可欠だったといえる。また、展示室の開室
示す。なお、活動の性格は、情報発信拠点及び発信の
後は、企画運営の参考のために来館者へのアンケート
ための情報・資料を整備する [ 基盤整備 ]、展示や講
調査の実施と傾向分析も行った。
演会、講座等の企画実施といった発信活動を行う [ 情
実施内容:
報発信 ] に区分されるため、各項目にはその旨を付記
[ 平成 24 年度 ]
資料列品、パネル製作補助(研究費による臨時職員
した。
の雇用)、来館者調査
[ 平成 25 年度、平成 26 年度 ]
■研究費の概略
展示資料、展示パネルの追加、来館者調査
研究費・課題名
担当者:山田昌久、谷口 央、江口克之、菅原 敬、鈴木
首都大学東京傾斜的研究費
毅彦、石田慎一郎、楠見 清、小林加奈、村田昌則
(学長裁量枠 新規領域創成型) 「学術成果の都民への発信拠点・組織の形成」
研究代表 山田昌久(首都大学東京 都市教養学部)
■企画展・関連企画の実施 [ 情報発信 ]
(平成 24・25・26 年度)
研究期間 平成 24 年度~平成 26 年度(3 か年)
研究経費 平成 24 年度 4,000,000 円
拠点施設である 91 年館 学芸員養成課程展示室およ
平成 25 年度 3,920,000 円
びエントランスロビー、多目的ホールを活用して各
平成 26 年度 4,080,000 円
年度につき 2 回の企画展及び関連企画を実施、研究
成果の発信を行った。研究費分担者は 1 名ないし数
名で、各研究室の学部生、大学院生らの協力も得な
■ 91 年館展示室の整備協力 [ 基盤整備 ]
(平成 24・25・26 年度)
がら、展示の企画制作にあたった。
本研究グループが情報発信拠点とする「学芸員養成
3 年間で実施した 6 回の企画展では、開館時間中、
課程展示室」が有する“学術情報の発信が可能な施設”
任意の時間に立ち寄れる「展示」形態の利点を活かし、
H24
4
5
6
7
8
9 10 11 12
H26
H25
1
2
3
4
5
基盤整備
91年館展示室の整備
6
7
8
9 10 11 12
1
2
3
4
5
6
7
8
9 10 11 12
1
2
3
追加整備
学内標本データベース構築作業
分担者資料調査
ウェブサイトの作成
発展的・
リーフレットの作成
恒常的な
組織への
地域の博物館との連携
情報発信
展開
児童・生徒向け取り組み(高校生向け)
児童・生徒向け取り組み(小学生向け)
企画展
企画展関連企画
(公開講座等)
ウェブサイトの更新
3 か年の活動展開
67
南大沢キャンパス近隣の住民を中心としつつも、幅
むか
う
関連行事:シンポジウム「秀吉を迎え撃て―天正年
広い対象に向けて本学の研究成果を発信することが
間の関東の城―」(7 月 14 日)
できた。アンケートなどには今後の期待が多く寄せ
2)「東京の大地を探る ―関東平野 300 万年の歴史―」
られ、定期的な企画の実施により本研究の目的であ
会期:2013 年 10 月 26 日(土)~ 11 月 10 日(日)
る「拠点形成」が実質化してきたものと捉えられる
担当分野:地形・地質学分野
だろう。
担当者:鈴木毅彦
しかし、本研究グループによる企画展示は研究費
関連行事:
分担者がそれぞれの本務を有しながらの実施であり、
講演会「東京の大地を探る ―地震と平野の成り
必然的に、展示のために使用できる時間には多くの
立ち―」(11 月 4 日)
制約が生じる。実施体制については多くの課題が残
シンポジウム「関東地方の地形・地質・テフラ
されたことも確かである。
研究の現状と今後の方向性」(日本第四紀学会テ
実施内容:
フラ火山研究委員会との共同開催)(11 月 9 日)
[ 平成 24 年度 ]
[ 平成 26 年度 ]
1)「東京の大自然と生命科学研究」
会期:2012 年 10 月 24 日(水)~ 11 月 6 日(火)
担当分野:生命科学分野
1)
「【もにゅキャラ】考現学 まちのモニュメントになっ
たマンガ・アニメのキャラクターたち」
会期:2014 年 7 月 17 日(木)~ 7 月 30 日(水)
担当者:黒川 信 菅原 敬 清水 晃
関連行事:記念講演会「東京の大自然と生命科学研
究」(10 月 27 日)
2)「紀元前 540 年 縄文の森とムラづくり」
担当分野:インダストリアルアート分野
担当者:楠見 清
関連行事:シンポジウム「書物と現実のメディア創
生 パブリケーション(出版)とパブリック(公共)
会期:2013 年 3 月 13 日(水)~ 3 月 26 日(火)
担当分野:歴史・考古系 考古学分野
担当者:山田昌久
のゆくえ」(7 月 19 日)
2)「伝統文化は誰のもの?
―文化資源をめぐる協働を考える―」
関連行事:
講演会「紀元前 540 年―縄文の森とムラづくり―」
(3 月 16 日)
シンポジウム「縄文時代の集落形成と森林利用」
(3 月 16 日~ 17 日)
会期:2014 年 10 月 31 日(金)~ 11 月 13 日(木)
担当分野:社会人類学分野
担当者:石田 慎一郎
関連行事:シンポジウム「伝統文化は誰のもの?
―文化資源をめぐる協働を考える―」(日本文化
[ 平成 25 年度 ]
人類学会関東地区研究懇談会との共同開催)(11
1)「多摩のいま・むかし 月 1 日)
―八王子の山城・中野村の象―」
会期:2013 年 7 月 12 日(金)~ 7 月 25 日(木)
■学内標本データベースの構築 [ 基盤整備 ]
担当分野:歴史・考古系 日本近世史分野
担当者:谷口 央
平成 24 年度第 1 回企画展
68
(平成 24・25・26 年度)
本学所蔵の標本・資料類については、博物館法施
平成 24 年度第 2 回企画展
平成 24 年度第 2 回企画展
(シンポジウム)
行規則の改正に伴う学芸員養成課程の新課程移行に
ある。しかし、本学には研究成果の集積システムが
先だって平成 21・23 年度に調査が実施されている。
ないため、退職教員によって学外施設へ持ち込まれ
これらの調査によって、平成 24 年度の新課程のスター
たり、寄贈されたりという残念な状況下にある。せっ
トにあわせた展示室の設置や新規科目の開講が可能
かくの研究が本学の価値を高めるために機能せず他
となった。しかしその一方で、整理作業途上などの
の機関の管理下に置かれて活用時に他機関の名で利
理由により展示室や学芸員養成課程科目では使用さ
用されている状態にある。
れていないが、学術的価値が高く、研究・教育活動
今後必要なことはこれらの散逸を防ぎ、本学の学
への一層の有効活用が期待できる標本・資料群の存
術研究の評価につながる学術資産として位置付ける
在が明らかになった。
ことである。
本研究グループでは上述の平成 21・23 年度の調査
実施内容:
において報告されることのなかったこれらの標本・
[ 平成 24 年度 ]
資料類を含めて、改めての実態調査を実施した(平
標本保有状況の調査(学内で保管されている標本・
成 24 年度)。その後、重点分野を選定し、今後の活
資料のうち本研究グループ構成員の所属分野・専門
用を目指したデータベースの構築に取り組んだ(平
分野に関わるもの)
成 25・26 年度)。またデータベース構築の取り組み
は他の研究グループとの連携や、個人の活動として
も実施した。
個別の取り組みについては第Ⅱ章を参照願いたい
が、本研究費の活動によって、33 群 58 万点以上の保
有状況と保管の実態が明らかになったほか、標本の
整理・データベース化の取り組みも進めることがで
きた。これらの資料群については、学内での利用を
開始したものもあり、少ない人員・時間・予算ではあっ
たが、公開に向け、ある程度の見通しを立てる段階
に到達することができた。
しかし、作業人員(適切な人材確保のための予算・
時間)、公開手法(システム構築や継続的な管理体制
の問題)、資料の保管環境などについては、本研究費
では補えない部分が多くあったことも確かである。
本学に保管される学術標本は、本学教員の研究活
動と結びついたものである。つまり、優秀な教員を
配備してきた本学および前身の東京都立大学の各研
[ 平成 25 年度 ]
個別の目録およびデータベースの作成(重点的予算
配分 2 件)
1)火山灰(テフラ)試料目録作成(重点分野)
担当者:鈴木毅彦
2)牧野標本館が所蔵する藻類標本のデータベース
化(重点分野)
担当者:菅原 敬
3)東京都のアリ類標本データベース(東京都高度
研究・アジア人材育成基金「アジア大都市圏の
自然環境における生物多様性保全と持続的利用
に関する研究」(代表:沼田真也)と連携)
担当者:江口克之
4)土方文書(首都大学東京図書館蔵)調査・目録
作成(基本研究費他)
担当者:谷口 央
[ 平成 26 年度 ]
究室には、退職・在職教員の研究成果が豊富に残さ
個別の目録およびデータベースの作成(重点的予算
れている。これらは当然、本学の学術資産として外
配分 4 件)
部からの利用要求に応えることが期待されるもので
1)考古学研究室資料-実験考古学調査に伴う復元
平成 25 年度第 1 回企画展
平成 25 年度第1回企画展
(シンポジウム)
平成 25 年度第 2 回企画展
69
器具類のデータベース化(重点分野)
生にとって、大学教員や大学院生から直接研究の様
担当者:山田昌久・小林加奈
子を聞いたり体験できたりする機会は、科学への興
2)国内外の代表的な火山灰(テフラ)試料(町田
味を膨らますことに意味のあるものであると考えら
コレクション)目録作成(重点分野)
れる。また児童・生徒に向けた取り組みは、保護者
担当者:鈴木毅彦
層への発信可能性を有し、地域ぐるみでの大学の理
3)牧野標本館が所蔵する藻類標本〜藻類標本の整
解にもつながり、意義深いものである。
理と目録の作成〜(重点分野)
ただし、実施に先立つ情報発信については、一層
担当者:菅原 敬
の検討の余地があった。告知先や適切な手法等、未
4)首都大学東京所蔵環境指標昆虫標本データベー
開拓の対象であるだけに、より多くの調査・検討の
ス(重点分野/東京都高度研究・アジア人材育
機会が確保できれば理想的であった。
成基金「アジア大都市圏の自然環境における生
1)高校生向け
物多様性保全と持続的利用に関する研究」
(代表:
・大学説明会での展示室特別公開(平成 24・25・26 年度)
実施内容:夏季に開催される大学説明会(南大沢
沼田真也)と連携)
キャンパス、各年 2 回)の実施に合わせて、展
担当者:江口克之
5)土方文書(首都大学東京図書館蔵)調査・目録
示室を特別公開。教員・学生(本研究費による
作成(基本研究費他)
アルバイト雇用)による展示解説、学芸員養成
担当者:谷口 央
課程案内資料の配布を実施。
6)首都大学東京図書館所蔵、東京関係雑誌調査と
担当者:常設展示担当者全員が持ち回りで担当
・企画展の情報提供(平成 24・25・26 年度)
目録作成(基本研究費他)
実施内容:都立高校・八王子市及び隣接自治体に所
担当者:源川真希
在する高校のうち、本学と交流実績のある 37 校
■児童・生徒向け取り組み [ 情報発信 ]
大学の学術資産には、標本群のほかに、教員や大
学院生などの研究者も含まれる。小中学生の科学へ
の興味を育むには、本学にある本物の学術標本は極
めて重要な資産であるが、ハード面での資産をもと
に教育効果を生み出すのは、教員や大学院生の研究
活動そのものや、その活動者の存在自体であるとも
考えられる。
本研究費では大学入学前の年齢層にむけて、活動
拠点である 91 年館を管轄する本学管理部教務課とも
連携し、研究成果の発信を行った。初年度は大学進
学を目指す高校生向けの企画からスタートし、最終
年度には、地域の小学生へ向けた発信として、夏休
みの自由研究をサポートする企画を開催した。小学
「夏休み自由研究応援企画」
70
研修会開催
に案内状・チラシ・ポスターを送付
担当者:企画展示担当者・事務局(特任助教)
・大学見学希望への対応(平成 25 年度)
2)小学生向け
・「夏休み自由研究応援企画」(平成 26 年度)
日程:2014 年 7 月 21 日(月)~ 7 月 30 日(水)
主な会場:首都大学東京 91 年館
実施内容:教員による小学生向け体験型講座(夏休
みの自由研究のヒントを分かりやすく解説)
担当者と分野(担当順)
:江口克之(昆虫)、山田昌
久(歴史(考古学))、黒川 信(海の生き物)、谷
口 央・源川真希(歴史(日本の歴史))、鈴木毅彦(地
学)、菅原 敬(植物)、小林加奈・村田昌則(事務局)
研修会開催
地域の博物館・資料館・美術館における 防災
■地域の博物館との連携 [ 情報発信 ]
と地域連携」
(平成 24・25・26 年度)
本研究費ではより専門性の高い対象者への学術内容
担当者(講師):鈴木毅彦 の発信の必要性を重視し、地域の博物館との連携を進
担当内容:講演「多摩地域の地震と地盤災害―
立川断層帯と首都直下地震の最新情報―」
めた。拠点施設である「91 年館学芸員養成課程展示
室」は本学管理部教務課を窓口として「三多摩公立博
物館協議会」に加盟しているため、この団体を通した
■ウェブサイト・リーフレットの整備 [ 基盤整備 ] [ 情
活動も多かった。実施にあたっては、教員への直接依
報発信 ] (平成 24・25・26 年度)
頼、もしくは事務局(特任助教 2 名)が窓口となり企
本研究費の拠点施設である 91 年館学芸員養成課程
画内容に応じて研究費分担者が協力する方法をとっ
展示室への来館の利便性を図るため、リーフレット、
た。3 か年の活動の定着によって、教員への講演、展
ウェブサイトの作成・更新を行った。リーフレットは
示協力依頼は年々増加しているほか、本学での企画の
展示室入口に設置し、来館者への継続的配布を行うほ
告知協力も得られるようになった。また、拠点施設で
か、大学関係博物館施設への設置依頼、学内教職員な
ある 91 年館へ、各館や地域の企画への協力可能性に
どへの配布を行っている。ウェブサイトは平成 24 年
ついての問い合わせも見られ、潜在的な需要はまだ大
度に設置し、平成 25 年度にいったん完成とし、企画
きいと思われる。以下には研究費グループとしての活
展の開催情報や関連企画情報、開室情報などを随時追
動内容を示す。
加し、最新情報の維持を行った。ウェブサイトとリー
・協議会加盟各館の周知活動への協力(ポスターやチ
フレットは、現在全国ほとんどの展示施設において導
ラシの設置)
入されており、利用者にとっては必須の情報源といえ
・本学開催の企画展、シンポジウム等の案内送付
る。これらの整備によって、本研究費の活動が円滑に
・博物館実習生の受け入れ依頼
進んだことは間違いないだろう。ただしウェブサイト
・研修会の開催、見学受け入れ
の高次な活用、つまり、データベースの公開拠点等の
・研修会開催
機能導入には至らなかった。これらの実現のためには、
日程:2013 年 11 月 6 日(水)
恒常的な管理環境、担当者の確保が必要である。また、
名称:「三多摩公立博物館協議会」研修会
本研究費での取り組みは本年度で完了するため、継承
担当者(担当順)
:山田昌久、鈴木毅彦、源川真希、
グループを用意する必要がある。
谷口 央、菅原 敬、江口克之、黒川 信、小林加奈、
村田昌則
実施内容:91 年館の展示解説(常設展示・企画
展示)、学内施設と保有資料の特性や実情につ
1)リーフレットの作成
発行:2012 年 10 月
内容:概要、各分野展示案内、利用案内(開室時間・
休室日・交通案内・問合せ先)
いての解説部分を担当。このほか協議会加盟窓
仕様:A4 三つ折り(横型) 両面カラー印刷
口である教務課担当者や、見学先である図書館
担当:小林加奈
(図書・学術情報係)の協力も得て実施した。
・施設見学受け入れ
実施内容:展示室開館中は、随時、案内を行う
ほか、要望に応じてプレゼンテーション形式の
ガイダンスも実施(「博物館問題研究会」例会
2014 年 11 月 9 日)。
担当者:小林加奈、村田昌則
・講演会への講師派遣
2)ウェブサイトの作成・更新
整備時期:2012 年 7 月~ 2013 年 2 月、2013 年 4 月
~ 7 月、2014 年 6 月、その他随時
内容:展示室概要、利用案内、学芸員養成課程の概
要、展示とイベントの紹介、研究プロジェクト(本
研究費)紹介、問合せ先
担当:小林加奈
日程:2014 年 10 月 30 日(木)
名称:東京都三多摩公立博物館協議会・国文学
研究資料館 3 研究グループシンポジウム「多摩
71
2 総括
② 住民への学術情報の発信のもう一つとして、高校
生や小中学生など、東京の未来を担う生徒・児童へ
学芸員養成課程の改変時に対処した教員グループに
の、大学からの情報発信の分野がある。この分野は、
よって、作った施設を起点として研究費を得て活動し
情報の詰め込み教育や自由研究での対処といった
ようという意識形成がなされた。課題は、①学術情報
ものにならないよう、生徒・児童の学術への興味を
の発信拠点の形成、②学内の学術標本の実態調査から
広げられるような内容のものであることが必要で、
データベースの作成、で、その 2 本の柱を有する傾斜
東京都の大学がそうしたインパクトを与えられる
的研究費を得ての活動が始まった。
ようなことを実施していくことは、価値のあるこ
本学には、オープンユニバーシティーや産学公連携
とだと考えられる。問題解決型のプログラムで「自
センターという組織はあるものの、大学として学術情
由研究を大学で行った」では、未来を担う若者たち
報を都民へ発信しようという構想を実現されるために
を育むことはできない。
は、学術活動の各実行集団(教員・院生・学部生)が、
本やネットでは味わえない、教員や大学院生の個
その活動の延長上に都民への発信も自覚する活動が必
の力に接する機会を作ることで、学術研究への関
要だった。高校生や小学生を直接のターゲットとした
心を広げられるような活動を本学が展開すること
本学の活動は、オープンラボなどでなされてはいた。
によって、次世代の大学生・未来を作り出す都民、
しかし、個別分野の研究の具体的な活動を発信する展
のためになる機会について、とりあえず試行体験を
示会などは、さらに踏み込んだ情報発信として必要と
持てたということができる。
考えられた。本傾斜的研究費によって、この 3 年間に
行ってきた諸活動は、結果的に 4 つに大別される。
課題は多く、大学の情報発信のあるべき姿はまだ
明確にはなっていないが、本グループの実践経験
は、本学がそうした活動をリードできる可能性を示
① 91 年館の学芸員養成課程展示室とその隣接空間
しえた、ということができるものになった。
を利用した「企画展」と記念講演会やシンポジウム
の開催。各回文理美術系の異なる分野の研究成果
③ 三多摩公立博物館協議会(三博協)や博物館問題
を、展示と講演会として近隣住民に 6 回発信した実
研究会など地域や全国の博物館運営に当たられて
績は、本学の学術情報の発信の中でも優れたもの
いる方からの接近があった。三博協・博物館問題
となったと自負できる。来館者の中には異なる分
研究会の研修を受け入れて、大学の学術情報発信へ
野の企画展であっても展示への期待をもって再来
の関心があることや、大学への期待などを聞くこと
館される方も少なくなかった。また、時には都や
ができた。本学の 91 年館も準会員として三博協に
近隣県からではなく東北など遠方からの来館者も
加盟し、その委員となって活動する形が生まれた。
見られた。多摩地区をはじめとした近隣の博物館
大学からの発信を受け止める地域社会側との関係
関係者からも注目され、そうした博物館のポスター
が構築されつつあると位置付けられる。
を見て来館された方もおられた。
今後の課題としてはこうした連携を継続させるに
講演会・シンポジウムは各分野の企画に差があっ
は、期間限定の研究グループ教員や学芸員養成課程
た。専門の研究者や地域の城マニア、そして各分野
教育を担当する特任助教では困難で、恒常的な部
の研究に興味を持つ住民、中には進学後の研究課題
局と人的体制を確保することが必要と考えられる。
として興味を持った高校生など、普段大学に足を運
それは、大学の発信を受け止める地域機関や住民に
ばない人々の来訪があった。
とっても、大学内のどこの組織と向かい合えるのか
今後の課題としては、この企画点を継続させるに
が明確に分かる必要があるからである。
は、しっかりとした組織と体制が必要であるという
点であろう。大学がこうした企画を地域へ発信し続
④ 学術標本データベースの構築については、膨大な
けるには、申請グループの一回の頑張りではなく、
質量の標本のほんの一部ではあるが、各分野のデー
それを可能にするシステムの確立が必要不可欠で
タベース構築が始まった。もちろん、他分野にわた
あろう。
る標本群を、同一基準でデータベース化することは
72
困難であり、この 3 年間では、各分野の標本特性に
沿ってのデータベース化と標本管理システムの試
行実践ができた段階といえる。
大学として、すべての分野の学術資産管理をどの
ように構築するかは、私たちのグループを超えた構
想が必要であると考えられるが、私たちの実践はそ
うした際に、十分に参考になる先駆的実践例として
の役割を果たすことができるものになっていると
言うことができる。今後はしかるべき組織への継承
を図っていきたい。
以上、3 年間の傾斜的研究費による実践的な研究活
動をまとめてみた。「当初の計画がすべて順調に達成
できた」と言えるかと問われれば、それは「完全にで
きた」とはいえないであろう。しかし、いまだかつて
本学では無かった試みを実施し、地域社会の反響も得
ながら、私たちにできることを行い得たとは、胸を張っ
て言い切ることはできる。
そしてこれは、私の試みに巻き込まれた傾斜的研究
グループの共同研究者の方々の、奮闘努力によるもの
であることは明らかである。本学の未来のデザインを
どのように描くかは、先端科学の推進ばかりでなく、
基礎科学の地味であるがしっかりと地域社会や住民と
のつながりをもった大学の研究活動の意識的な実践も
企画される必要がある。
そうした意識を共有していただき、文理美術系の垣
根を越えた研究グループとして、率直に意見交換をし
ながら活動できた共同研究者の皆様に感謝して、そし
て今後もつながった研究展開の推進をお願いして、本
件研究活動の総括としたい。 (山田昌久)
73
Ⅳ 資料
研究分担教員の研究・教育普及活動
1)調査活動
氏 名
タ イ ト ル
内 容 概 略
実施年月日
山田昌久
実験考古学調査
山田昌久
長野県天狗岩岩陰 長野県小海町塩の平に所在する岩陰遺跡の発掘調 2014 年 9 月
遺跡の発掘調査
査。本年度は調査区を北側に拡大して発掘したと
ころ、古墳時代から弥生時代の灰層や炉跡が発見
された。また古墳時代から弥生時代への移行層で
小児人骨が確認された。年代測定調査や食料食物
の調査など新たな研究が展開した。
科学研究費補助金 基盤研
究 (B)「岩陰遺跡の環境
考古学―先端手法による
生業と古環境の高精度復
元」・分担
山田昌久
年輪年代測定
科学研究費補助金 基盤研
究 (A)「年輪年代学の総合
的研究-文化財科学にお
ける応用的展開をめざし
て-」・分担
山田昌久
アジア地域の風土 遺跡研究や実験考古学研究で判明した、日本原始 2014 年 7 月
と社会に根差した 古代の建築に関係する技術研究の成果を、建築学
持続可能都市建築 分野の会議室で発表し、質疑応答を行った。
の構築技術
山田昌久
高分解能古気候学
と歴史・考古学の
連携による気候変
動に強い社会シス
テムの探索
山田昌久
先史時代における 歴博の展示改変にかかる基幹研究会において、縄 2014 年 12 月
社会複雑化、地域 文時代の集落・社会構造・経済状態に関する発表
多様化の研究
を行った。また、展示構想に関しての意見交換を
行った。実験成果に関しての展示使用について依
頼があった。
実験考古学調査(山田)
74
岩手県、山形県、石川県、鳥取県、大分県にて、縄文・ 2014 年 4 月
弥生・古墳時代遺跡の博物館、遺跡公園との連携 -2015 年 3 月
により、植物利用(繊維、堅果類)、水利用など
に関する実験調査を実施。
名称・代表 / 分担
本学健康福祉学部放射線学科保有の MRI を利用
2014 年 4 月
した、年輪年代計測を遺物を非破壊で、例えば漆 -2015 年 3 月
器などの塗装された遺物の木材を計測する研究に
成功した。その成果について、2014 年 10 月の日
本植生史学会で発表した。科学研究費補助金に応
募中。
日本列島の各地形を居住地とした縄文時代から古 2014 年 4 月
代の遺跡情報を集成し、地形・地層・地質情報と -2015 年 3 月
連動させて、日本列島の各地形における地形形成
過程と人類居住状況の変動を退避させる集成作業
を展開中。7 月に地球研で成果発表を行う。
(基本研究費)
東京都高度研究・アジア
人材育成基金「アジア地
域の風土と社会に根差し
た持続可能都市建築の構
築技術」・分担
総合地球環境学研究所 フ
ルリサーチプロジェクト
「高分解能古気候学と歴
史・考古学の連携による
気候変動に強い社会シス
テムの探索」・分担
国立歴史民俗博物館基幹
研究「古代列島世界の歴
史像の再構築」のうち「【広
領域創成研究】先史時代に
おける社会複雑化・地域多
様化の研究」・招待研究者
福島県塚原海岸における野外調査(鈴木)
鈴木毅彦
福島県塚原海岸に 福島県塚原海岸おいて最終間氷期最盛期直前に堆 2014 年 6 月 28
おける地形・地質 積した塚原層および周辺域の地形調査
日 -29 日
の野外調査
科学研究費補助金 基盤研
究 (B)「火山灰・古地磁気
編年による東北日本弧内
陸盆地・海岸域における
第四紀地形発達の究」
・代
表
鈴木毅彦
日光・今市地域に 今市地震による斜面崩壊地にて,斜面崩壊により 2014 年 6 月 14
おける火山砕屑物 形成された地形や斜面崩壊堆積物を調査した.
日 -15 日
斜面崩壊の野外調
査
科学研究費補助金 基盤研
究(B)
「火山砕屑物の層序、
風化、物性に基づく地震
地すべり危険度マッピン
グ」・分担
鈴木毅彦
立川断層帯におけ 青梅市金子台において断層帯北部の隆起側および 2014 年 7 月 - 9
るボーリング調査 沈降においてボーリング調査を実施し、断層変位 月
を受けた地形の年代を決定した。
文部科学省の委託事業「立
川断層帯における重点的
な調査観測」業務委託代表
鈴木毅彦
会津盆地周辺にお 会津盆地周辺(沼沢・砂子原カルデラ周辺、会津 2014 年 11 月 22
けるテフラ調査
盆地西縁、会津盆地東縁)にて火山灰試料の採取 日 -23 日
を実施した。
独立行政法人産業技術総
合研究所客員研究員「会
津盆地における第四紀地
質構造解析および水理構
造解析」にかかる業務
鈴木毅彦
国内の主要広域テ 南九州にて火山灰試料の採取
フラの採取
首都大学東京傾斜的研究
費「学術成果の都民への発
信拠点・組織の形成」
・分担
菅原 敬
ウマノスズクサ生
育分布調査と生育
地における送粉生
態学的
菅原 敬
小笠原諸島の自然 小笠原諸島の絶滅危惧植物の保全をすすめるため 2014 年 9 月 20
再生における絶滅 の現地調査を行った。
日 -9 月 25 日
危惧植物の保全の
ための繁殖生態学
的調査
提案公募型研究費・分担
菅原 敬
ボチョウジ・ミズ ミズガンピ属植物の花の二型性とその送粉システ 2014 年 7 月 23
ガンピ属植物の送 ムを解明するために西表島での現地調査を行っ
日 -27 日、10 月
粉生態学的調査
た。
2 日 -6 日
琉球大学熱帯生物圏共同
利用研究・代表
黒川 信
行政、研究教育機 大島支庁および役場関係者、都立大島海洋国際高 2014 年 10 月 22
関などとの連携強 校校長らと情報交換、連携強化に向け協議
日 -23 日
化と情報共有
首都大学東京傾斜的研究
費「学術成果の都民への発
信拠点・組織の形成」
・分担
黒川 信
行政、研究教育機 大島町長始め、伊豆大島ジオパーク推進委員会委 2014 年 11 月 14
関などとの連携強 員、大島高校校長らと情報交換、連携強化に向け 日
化と情報共有
協議
首都大学東京傾斜的研究
費「学術成果の都民への発
信拠点・組織の形成」
・分担
2014 年 2 月
長野県塩尻市周辺におけるウマノスズクサの生育 2014 年 8 月 1 日 首都大学東京傾斜的研究
地とその分布状況を調査し、標本試料を収集する -8 月 4 日
費「学術成果の都民への発
とともに、野外生育地において送粉生態学的調査
信拠点・組織の形成」
・分担
をおこなった。
火山砕屑物斜面崩壊の野外調査(鈴木)
立川断層帯のボーリング調査(鈴木)
75
黒川 信
行政、研究教育機 観光協会長、島しょ農林水産総合センタ−大島事 2015 年 2 月 6 日 首都大学東京傾斜的研究
関などとの連携強 業所長および都立大島海洋国際高校校長らと情報 -7 日
費「学術成果の都民への発
化と情報共有
交換、連携強化に向け協議
信拠点・組織の形成」
・分担
黒川 信
漁場の評価と生産 八丈島で継続して実施している藻場漁場の調査研 2014 年 6 月 27
性向上対策事業に 究。近年顕在化しているテングサの磯焼けの原因 日 -29 日
関わる調査研究
究明と対策を目指す。
東京都島しょ農林水産総
合センタ−受託研究・代表
江口克之
首都大学東京所蔵 首都大学東京昆虫コレクションに収蔵されている 2014 年 4 月 1 日
環境指標昆虫標本 標本の中でも、学術的価値、公益的価値が共に際 -2015 年 3 月 31
データベース
立って高いオサムシ科、マルハナバチ属、アリ科 日
標本を対象として、①標本データベースの構築、
Web 上での公開、②種レベルの同定を支援する画
東京都高度研究/アジア
人材育成基金「アジア大都
市圏の自然環境における
生物多様性保全と持続的
利用に関する研究」・分担
像コンテンツの作成、③様々な利用者のニーズの
特定と、それに応じた派生的コンテンツの作成、
そして④それらを統合した Web ページの再構築、
公開を行なう。
清水 晃
所蔵標本調査およ リエージ大学(ジャンブルー,ベルギー)所蔵の 2014 年 4 月 1-16
び研究打ち合わせ ハチ標本に関する調査研究および共同研究者との 日
研究打ち合わせ
清水 晃
所蔵標本調査
ロンドン自然史博物館(ロンドン,イギリス)所 2014 年 4 月 21
蔵のハチ標本に関する調査研究
日 -6 月 18 日、6
月 23 日 -7 月 11
日
清水 晃
所蔵標本調査
オックスフォード大学自然史博物館(オックス
2014 年 7 月 19、 科学研究費補助金 基盤研
フォード,イギリス)所蔵のハチ標本に関する調 20 日
究 (C)「クモバチにおける
査研究
原始社会性の起源:メス
間の社会行動の特性とそ
の進化的意義」・代表
清水 晃
所蔵標本調査およ 生物・土壌科学研究所(ウラジオストック,ロシア) 2014 年 9 月
び研究打ち合わせ 所蔵のハチ標本に関する調査研究および共同研究 23-30 日
者との研究打ち合わせ
清水 晃
所蔵標本調査およ オタゴ博物館(ダニーデン,ニュージーランド)
び研究打ち合わせ 所蔵のハチ標本に関する調査研究および共同研究
者との研究打ち合わせ
首都大学東京傾斜的研究
費「学術成果の都民への発
信拠点・組織の形成」・分
担
石田慎一郎
ケニア中央高地に 2014 年 8 月にケニア・イースタン州(イゲンベ地 2014 年 8 月 1 日
おける民族資料の 方)において調査を実施し、東アフリカ農耕民の -8 月 20 日
収集
民族資料を収集した。この調査研究はケニア国立
博物館を拠点に実施した。
科学研究費補助金若手研
究 B「オルタナティブ・ジャ
スティス研究の手法によ
るケニア農耕民社会の民
族誌的研究」
谷口 央
城郭調査
首都大学東京傾斜的研究
費「学術成果の都民への発
信拠点・組織の形成」
・分担
城郭調査(谷口)
76
中世アイヌの城郭(志苔館)から幕末戦争時に建 2014 年 9 月
造された五稜郭・四稜郭・松前藩陣屋を調査し、 26-28 日
城郭の変遷理解を進めた。
科学研究費補助金 基盤研
究 (C)「クモバチにおける
原始社会性の起源:メス
間の社会行動の特性とそ
の進化的意義」・代表
靭皮繊維素材植物の生長に関する調査(小林)
谷口 央
土方家文書目録作 本学図書館蔵の「土方久元」関係史料の目録作成 2014 年 4 月 -12
成
月
—
小林加奈
靭皮繊維素材植物 東京都調布市、石川県鳳珠郡能登町真脇遺跡縄文 2014 年 6 月
の生長に関する調 館ほかにて、縄文時代の繊維取得に関する技術復 -2015 年 3 月
査
元を意図し、イラクサ科植物の生長及び繊維採集
に関する調査を実施した。
首都大学東京傾斜的研究
費「学術成果の都民への発
信拠点・組織の形成 」
・分
担 他
村田昌則
千葉県銚子市付近 関東地方に分布する火山灰の層序と岩石記載学的 2014 年 9 月 17
首都大学東京傾斜的研究
費「学術成果の都民への発
信拠点・組織の形成」
・分担
における火山灰試 特性の解明を目的とし、試料採取を実施。
日 -18 日
料採取
2)論文・専門書誌の執筆
氏 名
タ イ ト ル
掲 載 先(書 名)
発 行 者
掲載ページ
発行年月日
山田昌久
実験考古学の世界-道具研究の 『竹中大工道具館 2014 常設 竹中大工道具館
最前線-
展示図録』
pp. 34-35
2014 年 10 月
山田昌久
“木の考古学データベース”と 『第 15 回関西縄文文化研究 関西縄文文化研
各発掘調査報告書における古環 会縄文遺跡データベースの 究会
境情報の質・量の変異
作成と利用資料集』
pp. 13-14
2014 年 12 月
鈴木毅彦
長岡信治さんのテフラ研究 .
月刊地球 36 巻 7 号
海洋出版社
pp. 201-204
2014 年 7 月 1 日
奥野 充・鈴木毅 総特集「長岡信治教授:海から
彦・森脇 広
山、火山でのフィールドワー
ク」:趣旨説明
月刊地球 36 巻 7 号
海洋出版社
pp. 190-197
2014 年 7 月 1 日
Shimizu, A., I.
Fine-tuned bee-flower
Dohzono, M.
coevolutionary state hidden within
Nakaji, D. A.
multiple pollination interactions
Roff, D. G. Miller
III, S. Osato, T.
Yajima, S. Niitsu,
N. Utsugi, T.
Sugawara and J.
Yoshimura
Scientific Reports Vol.4:
3988
Nature publishing
group
Sugawara, T.,
M. Yumoto, S.
Tsuneki, and K.
Watanabe
Incompatibility and reproductive
output in distylous Psychotria
boninensis (Rubiaceae), endemic
to the Bonin (Ogasawara) Islands,
Japan.
The Journal of Japanese
Botany Vol. 89
Tsumura
Laboratory
pp. 22-26
2014
Watanabe, K., A.
Shimizu and T.
Sugawara
Dioecy derived from distyly and
pollination in Psychotria rubra
(Rubiaceae) occurring in the
Ryukyu Islands, Japan
Plant Species Biology Vol.
29
The Society
for the study of
Species Biology
pp. 181-191
2014
Oguri, E. and T.
Sugawara
Gynochthodes boninensis
(Ohwi) E. Oguri & T. Sugaw.:
a new combination in the genus
Gynochthodes (Rubiaceae)
The Journal of Japanese
Botany Vol. 89
Tsumura
Laboratory
pp. 259-261
2014
Watanabe, K.,
H. Kato and T.
Sugawara
Distyly and incompatibility
in Psychotria homalosperma
(Rubiaceae), an endemic plant to
the oceanic Bonin (Ogasawara)
Islands
Flora Vol. 209
Elsevier
pp. 641-648
2014
2014
77
Eguchi K, Bui
TV, Yamane Sk
Generic Synopsis of the
Formicidae of Vietnam (Insecta:
Hymenoptera),Part II—
Cerapachyinae, Aenictinae,
Dorylinae, Leptanillinae,
Amblyoponinae, Ponerinae,
Ectatomminae and Proceratiinae
Zootaxa 3860(1)
Magnolia Press
pp. 1-46
2014 年 9 月 3 日
Eguchi K, Bui
TV, Oguri E,
Maruyama M ,
Yamane Sk
A new data of worker
polymorphism in the ant
genus Dorylus (Hymenoptera:
Formicidae: Dorylinae)
Journal of Asia-Pacific
Entomology Vol.17
ELSEVIER
pp. 31-36
2014 年 3 月
Shimizu, A, Lelej, Revision of the Palaearctic brood
A, Loktionove, V. parasitic genus Nipponodipogon
Ishikawa, 1965 of spider wasps
(Hymenoptera: Pompilidae:
Pepsinae)
Zootaxa
Shin-ichiro Ishida Egalitarian conflict management
among the Îgembe of Kenya
African study monographs,
supplementary issue 50
Shin-ichiro Ishida Repaying Mortgages to Build More 人文学報
Houses:A Key to the Success of
Habitat for Humanity’s Project in
Kenya
谷口央
谷口央
谷口央編『関ヶ原合戦の深層』
投稿中
The Center for
African Area
Studies, Kyoto
University
pp. 73-102
2014 年 10 月
首都大学東京人
文科学研究科
印刷中
2015 年 3 月
全 226 頁
2014 年 11 月 15
日
谷口央編『関ヶ原合戦の深 高志書院
層』
「徳川林政史所蔵史料」「尾鷲市 『歴史学による前近代歴史
立中央公民館内郷土室蔵史料」 地震史料集』
「志摩市歴史民俗資料館蔵史料」
「田原市博物館蔵史料」
基盤研究 B「前 印刷中
近代の地震によ
る家屋倒壊率と
津浪到達点の研
究—1707 年宝永
地震を中心に—」
報告書
2015 年 3 月
3)一般書・一般雑誌・新聞等への寄稿・執筆
氏 名
タ イ ト ル
掲 載 先(書 名)
発 行 者
山田昌久
考古学からみた森林利用の歴 『豊永郷文化通信』5
史
山田昌久
縄文時代に人類は植物をどう 『講座日本の考古学4 縄文時 青木書店
利用したか
代・下』
菅原 敬
奄美大島に産するボチョウジ きょらじま No. 23.24
属(アカネ科)植物の性
菅原 敬(分担) カンアオイ属,他
レッドデータプランツ
豊永郷民俗資料
保存会
奄美の自然を考
える会
山と渓谷社
掲載ページ
pp. 9-13
発行年月日
2014 年 4 月
2014 年 5 月
pp. 79-84
2014
2015 年発行
予定
菅原 敬(分担) カンアオイ属
78
日本の野生植物
平凡社
2015 年発行
予定
寺山 守・久保田
敏・江口克之
石田慎一郎
日本産アリ類図鑑
朝倉書店
ケニア中央高地のミラー:イ 落合雄彦編『アフリカ・ドラッ 晃洋書房
全 278 頁
2014 年 7 月
25 日
pp. 129-198
2014 年 5 月
ゲンベ地方における嗜好品産 グ考:交錯する生産・取引・
業の動員力
石田慎一郎
20 日
乱用・文化・統制』
書評 浜本満『信念の呪縛: 図書新聞 3158 号
図書新聞社
p. 4
ケニア海岸地方ドゥルマ社会
2014 年 5 月
17 日
における妖術の民族誌』
Njuguna Gichere, Culture in peace and conflict
Culture in peace and conflict
National Museums 全 208 頁
2014 年 5 月 1
Stephen Mugambi resolution within communities
resolution within communities
of Kenya
日
Mwithimbu and
of Central Kenya(同左)
of Central Kenya
Shin-ichiro Ishida
eds.
源川真希
満州事変・日中戦争の勃発と 『岩波講座 日本歴史 17 近 岩波書店
立憲政治
源川真希(編集、
『週刊百科 新発見日本の歴
執筆)
pp. 277-313
2014 年
全 39 頁
2014 年 4 月
現代 3』
朝日新聞社
史 42 日中戦争 総力戦へ
の道』
楠見 清
4(読ん)で知るアート
朝日新聞 夕刊
朝日新聞社
2014 年 10 月
29 日、11 月
5 日、12 日、
19 日
小林加奈・村田
ミュージアム多摩 No.36
昌則
東京都三多摩公
印刷中
2015 年 3 月
立博物館協議会
4)一般雑誌・新聞・テレビ・ラジオ等への出演・情報提供
氏 名
誌 名・番 組 名 等
内 容 概 略
発 行 者
発行・放映年月日
山田昌久
中日新聞朝刊飛騨総合
縄文時代の木の実保存実験
中日新聞社
2014 年 5 月 10 日
山田昌久
北陸中日新聞
能登町真脇遺跡の周辺住民による植
物繊維から生活用品を再現する取り
組みの指導
中日新聞北陸本
社
2014 年 7 月 11 日
山田昌久
北國新聞朝刊
能登町高倉公民館の縄文時代体験教
室の指導
北國新聞社
2014 年 7 月 13 日
山田昌久
朝日新聞朝刊、読売新聞朝刊、北
國新聞朝刊、北海道新聞朝刊、四
国新聞朝刊
能登町真脇遺跡で発見された縄文時
代の「ほぞ」付き材木に関するコメ
ント
朝日新聞社、読
売新聞社、北國
新聞社、北海道
新聞社、四国新
聞社
2015 年 1 月 23 日
鈴木毅彦
東京新聞
九州電力川内原発の再稼働に対して
の火山研究者からのコメント
中日新聞東京本
社
2014 年 4 月 13 日
79
鈴木毅彦
月刊誌 宝島
九州電力川内原発の再稼働に対して
の火山研究者からのコメント
宝島社
2014 年 6 月 25 日
鈴木毅彦
いっぷく!
御嶽火山の噴火と噴出物についての
インタビュー
TBS
2014 年 10 月 2 日
鈴木毅彦
NHK スペシャル:巨大災害 MEGA DISASTER
斜面崩壊と地質との関係についてコ
メント
NHK
2014 年 11 月 15 日
黒川 信
NHK 高校講座(生物基礎)
「神経と神経系」の項目で、神経細胞 NHK E テレ
2014 年 10 月 14 日
での興奮の伝導や、神経細胞間のシ
ナプスでの神経伝達物質による伝導
の様子を、アメフラシを使って示し、
解説。
谷口 央
中日新聞朝刊
「城に着目、面白い発想」
大坂城の間尺と太閤検地の間尺の関
係についてのコメント
中日新聞社
楠見 清
朝日新聞夕刊
「見に来てわが町キャラ銅像」コメン 朝日新聞社
ト
2014 年 7 月 20 日
2014 年 10 月 30 日
5)展示の企画実施
氏 名
展示企画名
黒川 信
オープンアクアリウ
ム
石田慎一郎
企画展「伝統文化は
誰のもの?―文化資
源をめぐる協働を考
える―」
谷口 央
91 年館常設展示解説
楠見 清
企画展「【もにゅキャ
ラ】考現学―まちの
モニュメントになっ
たマンガ・キャラク
ターたち―」
内 容 概 略
名称・代表 / 分担
飼育棟水生生物室を一般開放し、オオグソ
クムシやモノアラガイなどの実験動物とそ
れを用いた研究を紹介。
本学蔵水野家文書の解説
助成なし
会 場
飼育棟水生
生物室
開催期間
2014 年 11
月 2 日・3
日
首都大学東京傾斜的 首都大学東
研究費「学術成果の 京 91 年館
都民への発信拠点・
組織の形成」・分担
2014 年 10
月 31 日 -11
月 13 日
首都大学東京傾斜的 首都大学東
研究費「学術成果の 京 91 年館
都民への発信拠点・
組織の形成」・分担
2014 年 7 月
首都大学東京傾斜的 首都大学東
研究費「学術成果の 京 91 年館
都民への発信拠点・
組織の形成」・分担
2014 年 7 月
17 日 -30 日
6)講座・講演会・シンポジウム等の企画実施
氏 名
山田昌久
80
企 画 名
内 容 概 略
夏休み自由研究応援企画 発掘された資料や復元資料
「土器や石器にさわって に実際に触れ、何千・何万
みよう」
年前のくらしを解説。
名称・代表 / 分担
会 場
首都大学東京傾斜的研究 首都大学東京
費「学術成果の都民への 91 年館多目的
発信拠点・組織の形成」 ホール
代表
開催期間
2014 年 7 月
22 日
鈴木毅彦
夏休み自由研究応援企画 等々力渓谷を散策しながら
「世田谷区の等々力渓谷 地層を観察して、大地の成
地学観察」
り立ちを解説
首都大学東京傾斜的研究 等々力渓谷
費「学術成果の都民への
発信拠点・組織の形成」
分担
2014 年 7 月
29 日
菅原 敬
夏休み自由研究応援企画 植物採集の方法や標本の作
「植物採集と標本作成」 り方を解説。名前の調べ方
をアドバイス
首都大学東京傾斜的研究 首都大学東京
費「学術成果の都民への 91 年館
発信拠点・組織の形成」
分担
2014 年 7 月
30 日
菅原 敬
OU講座:植物の不思議 植物における性のありかた
な性
とその進化について一般向
けの講座を開講
黒川 信
夏休み自由研究応援企画 海に住む生き物たちのくら
「海の生き物、さがして し方、形や動き方などを観
みよう、見てみよう」
察
黒川 信
八丈島民大学講座
黒川 信
社会人野外講座
江口克之
八丈島民対象の一般講演会
(2 日間)共催
2014 年 11 月
5 日、11 月
12 日、11 月
19 日、11 月
26 日
首都大学東京傾斜的研究 首都大学東京
費「学術成果の都民への 飼育棟
発信拠点・組織の形成」
分担
2014 年 7 月
23 日
首都大学東京傾斜的研究 八丈島七島信
費「学術成果の都民への 用組合ホール
発信拠点・組織の形成」
分担 他
2014 年 9 月 6
日・7 日
社会人を対象に伊豆諸島各 首都大学東京傾斜的研究 伊豆大島、神 それぞれ 2014
島や御岳山・奥多摩で 1-2 泊 費「学術成果の都民への 津島、八丈島、 年 3 月、6 月、
で開講する学外体験型講座 発信拠点・組織の形成」 御岳山・奥多 9 月、11 月
分担 他
摩
首都大学東京傾斜的研究 首都大学東京
費「学術成果の都民への 91 年館・牧野
発信拠点・組織の形成」 標本館 他
分担
2014 年 7 月
21 日
首都大学東京傾斜的研究 首都大学東京
費「学術成果の都民への
発信拠点・組織の形成」
・
分担
2014 年 11 月
1日
谷口 央・源川真 夏休み自由研究応援企画 お城の種類、見方、調べ方
希
「お城ってどうやって調 を解説。歴史の自由研究相
べるの?八王子にもお城 談
があったことを知ってい
ますか?」
首都大学東京傾斜的研究 首都大学東京
費「学術成果の都民への 91 年館多目的
発信拠点・組織の形成」 ホール
分担
2014 年 7 月
24 日
楠見 清
首都大学東京傾斜的研究 首都大学東京
費「学術成果の都民への 91 年館多目的
発信拠点・組織の形成」
・ ホール
分担
2014 年 7 月
19 日
石田慎一郎
夏休み自由研究応援企画
「きれい?カッコいい?
なんだか変?虫たちを
じっくり見てみよう!」
飯田橋
昆虫採集の方法や標本の作
り方について、小学生が夏
休みに自宅で実践できるよ
うに、平易に指導。
シンポジウム 伝統文化
は誰のもの?文化資源を
めぐる協働を考える
書物と現実のメディア創
生 パブリケーション
(出版)とパブリック(公
共)のゆくえ
企画展「【もにゅキャラ】考
現学 まちのモニュメントに
なったマンガ・アニメのキャ
ラクターたち」の関連シン
ポジウム
7)博物館・美術館等への展示協力
氏 名
協 力 事 業 名
協 力 内 容
協 力 先
会 場
開催期間
金沢市埋蔵文化財
センター
2014 年 10 月、
11 月
山田昌久
石川県金沢 縄文文化館(仮
称)展示検討委員会
新設展示室の監修
金沢市教育委員
会
山田昌久
竹中大工道具館新設展示専門 新設展示室の監修
委員
竹中大工道具館
2014 年 10 月
81
8)学協会発表(口頭・ポスター)
氏 名
タ イ ト ル
学 会 名
会 場
開 催 日
山田昌久
日韓出土木器について
出土木器研究会 2014 年度韓国
集会
韓国江原道鰲山
里歴史資料館・
江原大学博物館
2014 年 4 月 27 日、
28 日
山田昌久
臨床用MR装置を用いた出土木材の非
破壊年輪計測
日本植生史学会第 29 回大会
鹿児島大学
2014 年 11 月 23 日
山田昌久
“木の考古学データベース”と各発掘調 第 15 回関西縄文文化研究会研
査報告書における古環境情報の質・量 究集会
の変異 縄文遺跡データベースの作成
と利用
福井県立若狭歴
史博物館
2014 年 12 月 7 日
鈴木毅彦
2013 年 10 月に伊豆大島西側斜面で発生 日本地球惑星科学 2014 年大会
した表層崩壊と地形・地質の関係(口頭)
パシフィコ横浜
2014 年 4 月 28 日
鈴木毅彦
立川断層帯を挟む 2 本のボーリングコ
アからみた武蔵村山市榎付近の地下構
造(ポスター)
日本地球惑星科学 2014 年大会
パシフィコ横浜
2014 年 4 月 29 日
鈴木毅彦
東北日本弧,山形盆地北部村山市浮沼
における盆地地下堆積物とそれに含ま
れるテフラ(口頭)
日本地球惑星科学 2014 年大会
パシフィコ横浜
2014 年 5 月 1 日
鈴木毅彦
上総層群のテフロクロノロジーに関す
る研究レビューと今後の課題(口頭)
日本地球惑星科学 2014 年大会
パシフィコ横浜
2014 年 5 月 2 日
鈴木毅彦
立川断層帯を挟む 2 本のボーリングコ
アに含まれる武蔵村山市榎の前期更新
世テフラ(口頭)
日本第四紀学会 2014 年大会
東京大学柏キャ
ンパス
2014 年 9 月 7 日
菅原 敬
台湾緑島におけるボチョウジ属低木 3
種の生育地接触と生育環境
沖縄生物学会
琉球大学
2014 年 5 月 24 日
-25 日
菅原 敬
小笠原産ボチョウジ属植物の繁殖生態
に注目した域内保全手法の開発に向け
て
応用生態工学会
首都大学東京
2014 年 9 月 18 日
-21 日
菅原 敬
Distyly, dioecy and monoecy in six species
of Psychotria (Rubiaceae) in the oceanic
and continental island groups in East Asia
International Conference on
Island Evolution, Ecology, and
Conservation
Univ. Hawaii
2014 年 7 月 7 日 -11
日
菅原 敬
夜間に開花するハテルマギリ ( アカネ
科 ) の送粉様式と花の二型性の機能・
維持機構の解明
種生物学会
富士吉田
2014 年 12 月 6 日 -7
日
黒川 信
Comparative physiology of the autonomous 11th International Congress of
movements of the gastrointestinal tract in
Neuroethology (2014 ICN/JSCPB)
mollusks.
Sapporo
2014 年 7 月 28 日 -8
Convention Center 月 1 日
黒川 信
Neural control of the rectum in the penaeid
11th International Congress of
Neuroethology (2014 ICN/JSCPB)
Sapporo
2014 年 7 月 28 日 -8
Convention Center 月 1 日
清水 晃(久留島 ナミヒメクモバチ複合種群(クモバチ
宏明他 6 名との 科)における隠蔽種の探索
共同講演)
日本昆虫学会第 74 回大会
広島大学
2014 年 9 月 16 日
谷口 央
伊勢 ・ 志摩両国の地震関連史料に見る
被害の実態—宝永地震を中心にー
第 2 回前近代歴史地震史料研究
会
新潟大学
2014 年 11 月 8 日
村田昌則
東京都目黒区林試の森公園および品川
区戸越地下の上総層群中に挟在するテ
フラ
日本第四紀学会 2014 年大会
東京大学柏キャ
ンパス
2014 年 9 月 8 日
shrimp, Marsupenaeus japonicus.
82
9)講演会講師・シンポジウムパネリスト
氏 名
タ イ ト ル
学 会 名
会 場
開 催 日
山田昌久
からむし繊維の利用について
天童市西沼田遺
跡公園
2014 年 5 月 11 日
山田昌久
縄文時代の石斧伐採体験講座
国史跡指定 10 周年記念 井野長割 佐倉市井野長割
遺跡見学会
遺跡
2014 年 8 月 3 日
山田昌久
寺地遺跡と縄文時代の木の文化
新潟県リレー講演会「縄文時代
の新潟県」
糸魚川市青梅総
合文化センター
2014 年 8 月 31 日
山田昌久
縄文~古墳時代における植物質器具・
施設の製作と使用
考古学講座「メイド・イン・ジャ 福岡市埋蔵文化
パン~日本列島における「もの
財センター
づくり」の歴史」
2014 年 9 月 13 日
山田昌久
実験考古学で考える縄文人と弥生人の
生活
特別展「変幻自在を極める-縄
文と弥生のかごと木工芸」記念
講演会
大分市歴史資料
館
2014 年 11 月 9 日
山田昌久
弥生時代の伐採石斧製作について
考古学講座「弥生の石斧を復元
する!」
鳥取県立むきば
んだ史跡公園
2014 年 11 月 15 日
山田昌久
実験考古学から見た縄文時代の生活
岩手県滝沢市埋
蔵文化財セン
ター
2014 年 11 月 30 日
山田昌久
先史社会はどのように研究されてきた
のか
国立歴史民俗博
物館
2014 年 12 月 20 日
山田昌久
縄文時代のムラ作りと環状盛土遺構
佐倉市教育委員
会
2015 年 2 月 7 日
山田昌久
縄文時代の環境と生活技術について
港区郷土資料館
2015 年 3 月 6 日、
13 日、20 日
山田昌久
弥生時代の集落森林の復元
鳥取県立むきば
んだ史跡公園
2015 年 3 月 8 日
鈴木毅彦
多摩地域の地震と地盤災害―立川断層
帯と首都直下地震の最新情報―
東京都三多摩公立博物館協議会・ 国文学研究資料
国文学研究資料館 3 研究グルー
館
プシンポジウム「多摩地域の博
物館・資料館・美術館における
防災と地域連携」
2014 年 10 月 30 日
鈴木毅彦
読図方法(地形図の読み方と地形・地
質の基礎)
平成 26 年度東京都環境局緑のボ
ランティア指導者等育成講座
東京都庁 第二
本庁舎
2015 年 1 月 12 日
鈴木毅彦
富士山の噴火とそれに伴う自然環境変
化を学ぶ
八王子市環境学習室エコひろば
講座
八王子市あった
かホール
2015 年 1 月 16 日
鈴木毅彦
日本列島の火山と地震
朝日カルチャーセンター 朝日
JTB・交流文化塾 横浜
神奈川県横浜市
2015 年 3 月 21 日
(予定)
菅原 敬
日本産カンアオイ属植物,特に常緑性
カンアオイ類についての分類学的研究
の現状と課題
分類学会講演会 2014
関西大学
2014 年 12 月 13 日
菅原 敬
小笠原の固有植物において見られる珍
しい♀と♂の進化
森林総合研究所公開講座
神奈川県立生命
の星・地球博物
館
2015 年 1 月 31 日
菅原 敬
植物から見た多様性のある里山
第 2 回多摩丘陵里山連絡会
東京都埋蔵文化
財センター
2015 年 2 月 7 日
83
黒川 信
アメフラシの脳科学〜脳・神経は何の
ためにあるのか〜
八丈島民大学講座
八丈島七島信用
組合ホール
2014 年 9 月 7 日
黒川 信
伊豆大島などにおける多様な教育活動
〜首都大学東京の取組み〜
第 5 回伊豆大島シンポジウム
東京大学弥生講
堂
2014 年 3 月 23 日
江口克之
アリ類の多様性生物学について
理数フロンティア講演会
東京都立葛飾野
高等学校
2014 年 12 月 17 日
石田慎一郎
石田慎一郎
石田慎一郎
「社会的法理論」と法人類学との対話(ブ 主催:関西大学法学研究所 後
関西大学法学研
ライアン・タマナハ教授講演に対する 援:VR 日本支部、日本法哲学会 究所
コメント)
シンポジウム「〈法のクレオール〉と比 主催 : 北海道大学法学研究科附
較法文化」
属高等法政教育研究センター、
共催 : 法理論研究会
「EUの拡大と加盟国の脱退- EU の複
合的憲法秩序へのアプローチ-」
(ホセ
ラモン・ベンゴエッチャ教授へのコメ
ント)
北海道大学 人
文・社会科学総
合教育研究棟
2014 年 7 月 19 日
関西大学法学研究所
関西大学法学研
究所
2014 年 11 月 22 日
首都大学東京労働組合文系 ・ 事
務支部ミニ講演会
首都大学東京
2014 年 12 月 8 日
二松学舎大学九
段キャンパス
2014 年 12 月 13 日
真脇遺跡縄文館
(体験館)
2014 年 7 月 12 日・
13 日
谷口 央
江戸時代の多摩に来た象とその後—本
学所蔵の史料を読み解くことから—
源川真希
都市・自治体政治における『戦後体制』 占領戦後史研究会シンポジウム
―都市再開発の政治史的研究・序説
小林加奈
カラムシの採集と繊維の取り出し
石川県鳳珠郡高倉公民館 特色
ある活動事業「縄文時代生活体
験事業」
首都大学東京傾斜的研究費
「学術成果の都民への発信拠点・組織の形成」研究グループ
平成 26 年度
活動報告書
発行日 平成 27(2015)年 3 月 15 日
編集・発行 首都大学東京傾斜的研究費
「学術成果の都民への発信拠点・組織の形成」研究グループ
代表 山田昌久 〒 192-0397 東京都八王子市南大沢 1 丁目 1 番地 首都大学東京南大沢キャンパス 91 年館(学芸員養成課程展示室)
TEL 042-677-1111(内線 2041) http://www.comp.tmu.ac.jp/gakugei/index.html
印刷 84
2014 年 6 月 10 日
東京カラー印刷株式会社
首都大学東京 傾斜的研究費
「学術成果の都民への発信拠点・組織の形成」
研究グループ