セミセミセミ ハッチョウ トンボ

奈良自然情専梗 第16号 1991年7月15日
630奈良市高畑町 奈良教育大学自然教育演習室発行
‘虹 0742−27−9207
平城宮跡とこ水」ニ池
7月6日、平城宮跡へ行きました。ヨシゴィ、バン、セッカ、オオヨシキリ、ヒバ
リ、スズメ、カルガモ、モズ、トンボはコフキトンボ、シオカラトンボがいました。
水上池では、ツマグロヒョウモン、チョウトンボ、シオカラトンボ、コフキトンボ、
ショウジョウトンボ、ウチワヤンマ、コシアキトンボ、アオサギ、ツバメ、オオヨシ
キリ、セッカ、カルガモを見ました。
うわなべ池にはカイツブリがいました。 (前田健)
セミセミセミ
7月10日朝、徳沢池のそばでクマゼミの鳴き声を開きました。今年初めてです。同
日夜9時頃、三条通り近くのやすらぎの道の路上で教育大字の河上さんがセミの幼虫
を見つけました。クマゼミでした。15日には、教育大学の理科棟と図書館の間でク
マゼミが鳴いていました。大学内でこのセミの初鳴きだろうと思います。
11日午前、忍辱山でチッチゼミの鳴き声を聞きました。
その後、須山にまわり、そこでヒグラシの鳴き声を開きました。夕方には、教育大
学校内の東端の方でヒグラシが鳴いていました。
13日朝、高畑合同宿舎と教育大学の間の道を歩いていたら、大学校内から、アプラ
ゼミの鳴き声が聞えてきました。今年、このセミの鳴き声を初めて聞きました。15日
には、大学の講義棟の2階廊下に、アプラゼミが入っていいるのを見つけました。
(前田喜四雄)
ハッチョウ トンボ
今、忍辱山の湿地はモウセンゴケの花がたくさん咲いています。その花の上をひら
ひらと飛んでいる、たIV\ん小さくて可愛らしい赤い色をしたトンボがいます。ハッ
チョウトンボです。先週までは全く見掛けることが無かったので、少なくとも「週間
以内にヤゴから羽化したのではないでしょうか。この日は3匹しか見れませんでした
が、羽化が始ったばかりと思うので、これからもっとたくFさん見られるのではと期待
しています。
7月10日に忍辱山で見たトンボは以下の通りです。シオカラトンボ、シオヤトンボ、
オオシオカラトンボ、コシアキトンボ、チョウトンボ、ギンヤンマ、モノサシトンボ、
ハッチョウトンボ、他に名前のよくわからないもの5種(カワトンボ、ハグロトンボ、
ウスバキトンボ、ヤプヤンマ、セスジイトトンボ??)。
全くの素人が植物採集のついでながら一日でこれだけのトンボを見ることができま
した。その気になって探すともっとたくさんの種類が見つかるかもしれません。また、
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湿地を歩いているとよくトンボのヤゴも見かけるのでここで繁殖しているトンボもた
くさんいると思います。 (7月10日、吉田宏)
チョウの大群と:ナナフ三一
7月10日午前11時半頃、鉢伏峠の途中にある神社に何種類かのチョウが100匹以上
も集っているのを先の記事を書いた吉田宏さんが見たそうです。
また、同じ所で、ナナフシの13センチぐらいの大きさのも3匹見たそうです。
(前田書四雄〉
ヤブヤンマとこオオ王/オカラ トンボ
教育大学の研究室や廊下にトンボが入ってきます。7月9日にはヤプヤンマが、10
日にはオオシオカラトンボが入ってきました。生物の北川尚史先生によると(自然情
報第15号)、オニヤンマもよく入って来るそうです。 (前田書四雄)
キリギリ_スカギ鴫尊く
7月11日朝から教育大学の新館3号の南側で、キリギリスが鳴いています。ついに
噴き出しはじめたのです。 (前田書四雄)
忍辱山と:老匡山 7月11日
7月11日昼前、忍辱山、および山の中にある小さな池で、タロシジミ、シオカラト
ンボ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ、アキアカネ、モノサシトンボ、セアカ
ツノカメムシ、ヒメアメンボ、マツモムシ(幼虫も)、ニイニイゼミ、チッチゼミ、
イモリ(成体の他に1センチメヰ11ざらいの幼体も)、ジムダリの幼体がいました。
少し奥にある湿地では、マツモムシ(成体だけ)、コオイムシ(成体、小さな幼体、
卵をおんぶした成体も)、バラグロミズムシを見ました。
そこに行く渓流には、シマアメンボがいました。
須山では、キイロイトトンボ、モノサシトンボ、モートンイトトンボ、ホソミオツ
ネントンボ、クロイトトンボ、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、マユタテアカ
ネ、ヒグラシ、サシバ、イかレ、ヒョウモンの仲間、コオイムシ、タイコウチ、ミズ
カマキリ(大型の幼体も)、ヒメアメンボ、チビゲンゴロウ、ツプゲンゴロウ、マタ
ラコガシラミズムシ、イモリ(体長1センチメヰルくらいの幼体もたくさん)、メダカ、
タモロコ、ドジョウを見ました。 (前田書四雄、前田健)
キ、ソネの畢楽夕巳
7月11日、忍辱山に行く時もこ車で国道369号線を通りましたが、途中の中ノ川町で
キツネの轢死体を見つけました。頭だけ轢かれており、内蔵の方は何ともないようで
した。しかし、夜中か明け方に鞍かれたのだと思いますが、気温が高いので内蔵の腐
敗が進んでおり、かなり臭っていました。 (前田喜四雄)
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