高浜町水田農業ビジョン - 福井県農業再生協議会

高浜町水田農業ビジョン
ここには写真を入れます。
平成22年7月
高浜町地域水田農業推進協議会
― 目 次 ―
1.はじめに
(1)水田農業ビジョンの位置づけ
(2)各関係機関の役割
・・・・・
- 1 -
(1)高浜町農業の概要
・・・・・
- 2 -
(2)作物生産の現状と課題
・・・・・
- 3 -
・・・・・
- 4 -
(1)広域営農体制の確立
・・・・・
- 5 -
(2)棚田地域の保全と活性化
・・・・・
- 6 -
(3)水田利活用の目標
・・・・・
- 7 -
(4)担い手の明確化・位置づけ
・・・・・
- 8 -
(5)主要作物の生産・販売目標
・・・・・
- 9 -
・・・・・
- 10 -
・・・・・
- 11 -
(1)水田農業構造改革交付金の主な使途
・・・・・
- 12 -
(2)高浜町助成金の活用方法
・・・・・
- 14 -
・・・・・
- 15 -
(3)計画の期間
(4)米改革年次別スケジュール
2.高浜町水田農業の現状と課題
(3)担い手への農地の集積
(4)集落営農等組織的生産活動の取り組み状況
(5)地域農業の課題
3.地域農業の向かうべき将来目標
4.目標達成のための手段及び施策指針
(1)広域営農組織及び広域作業受託組織の育成
(2)米の生産調整の推進対策
(3)水田を活用した作物の産地づくり対策
5.水田農業構造改革交付金及び町助成金の活用方法
6.目標達成の指標
1.はじめに
(1)水田農業ビジョンの位置づけ
平成14年12月、国は「米政策改革大綱」を発表した。その内容は中山間地域でかつ小規
模零細農家が多数を占める我が高浜町にとって大変厳しい内容である。
大綱では平成22年までに、「本来あるべき米づくりの姿」の実現を目指し、国の米政策改
革が実施される。これに伴い当町においても、「地域の農業は地域で守る」を合言葉に、当町
にあった水田農業の確立を目指し水田農業改革に着手する。
本ビジョンは、今後の高浜町水田農業の構造改革の方向性及び今後の水田農業施策を定めた
ものである。
(2)各関係機関の役割
役 割
機関名
高浜町まちづくり課 農村振興・農業振興について
若狭農業協同組合
農産物販売戦略と競争力ある産地づくり支援
高浜総合支店営農課
嶺南振興局
農作物の栽培技術指導
農業経営支援部
農地の流動化・地域農業の相談役
農業委員会
土地改良区
生産基盤の整備、点検
農家組合
地域水田農業を担う
(3)計画の期間
内 容
時 期
平成19年度
移行状況の検証
平成20年度
農業者・農業団体が主役となるシステム構築
平成22年度
ビジョン実現の目標年度
(4)米改革年次別スケジュール
内 容
時 期
平成16年3月
「ビジョンの策定」
平成16年4月
米政策改革スタート
平成18年
ビジョンによる取組状況の検証
平成20年
農業者・農業団体が主役となるシステム構築状況検証
平成22年
「米づくりの本来あるべき姿」の実現
- 3 -
2.高浜町水田農業の現状と課題
(1)高浜町農業の概要
高浜町は福井県の最西部に位置し、東は大飯町、西は京都府舞鶴市と境しており、東西
8㎞に及ぶ海岸線は、白い砂浜と海岸松林が連なり変化に富んだ海岸美を呈している。
当町の農業は、青葉山の麓に広がる中山間農業地帯で営われており、青郷・内浦地区は
特定農山村法の指定地域となっている。農地面積は約500haで、1戸当たりの平均経営面積
は約40aと零細小規模な経営で、大部分は稲作栽培を中心とした兼業農家が占めている。
又、園芸栽培は少量多品目で畑地を中心に行われており、主な作物として一寸ソラマ
メ・加工用キュウリ・冬キャベツ・ブロッコリー・杜仲・花木等の栽培が行われている。
【個別農家の状況】 (平成20年度水田台帳より)
40a未満
40a以上 1ha以上 2ha以上
4ha以上
1ha未満 2ha未満 4ha未満
計
和田地区
121戸
45戸
17戸
1戸
1戸
185戸
高浜地区
76戸
44戸
28戸
4戸
0戸
152戸
青郷地区
153戸
115戸
9戸
2戸
1戸
280戸
内浦地区
120戸
26戸
5戸
0戸
0戸
151戸
高浜町計
470戸
230戸
59戸
7戸
2戸
768戸
【集落営農組織等の状況】 (平成20年度高浜町農林水産課調べ)
作業受託組織
認定農業者
中山間地域等
直接支払協定数
農地・水・環境保
全対策活動組織数
和田地区
1経営体
1経営体
対象外地区
1組織
高浜地区
1経営体
1経営体
対象外地区
2組織
青郷地区
1経営体
2経営体
4地区
5組織
内浦地区
1経営体
2経営体
3地区
2組織
高浜町計
4経営体
6経営体
7地区
10組織
【圃場の状況】 (平成20年度高浜町農林水産課調べ)
~10a
10a~30a
30a~50a
50a以上
和田地区
27%
62%
11%
0%
高浜地区
38%
54%
8%
0%
青郷地区
46%
48%
6%
0%
内浦地区
52%
47%
1%
0%
高浜町全体
40%
53%
7%
0%
- 4 -
(2)作物生産の現状と課題
【土地利用型作物】
作物
現状および課題
水稲
コシヒカリを中心にハナエチゼン・キヌヒカリ・イクヒカリ・カグラモチ等が栽培
されている。
平成20年度の水稲作付面積は236ha(内直播栽培においては10ha程度の作付がある)
平均収穫量478㎏/10a、1等米比率は76.9%でる。
また、自己完結型の飯米農家が大半を占めているため転作を行う場合不作付けとす
る場合が多い。
大麦
作業体系は防除・収穫・乾燥調整を作業組織に委託している。
平成15年産は8.1haの栽培があったが、平成20年産においては2.8haとなった。
課題としては、品質においては良質だが、嶺北地域との収量格差が大きいため、こ
の差を縮小することと作業効率向上のための作付の団地化が必要である。
大豆
平成20年度は大規模な作付はなく、ほとんどが自家用であり出荷用はない。
今後は担い手による麦跡の大豆を推進し麦同様の作付面積の拡大を図るとともに、
地元加工グループとタイアップした形で、契約栽培等を行い、地元の安心・安全な食
材として提供していきたい。
ソバ
青郷地域を中心に栽培が行われており、地元主催のソバ打ち体験の食材として活用
されている。
作付面積は1ha程度であることから地産地消を進めることや麦跡の作付が可能なこと
から栽培の推進を行う。
【園芸作物】
作物
現状および課題
一寸ソラマメ
JAの広域推進品目として栽培が定着。主に京阪神方面に出荷されている。平成20年
産は約1haの作付があったが、連作障害を避け作付の拡大を図る為、畑から水田への転
換が求められている。
加工用キュウリ
JA加工事業(漬物)の原料として、栽培をしているが、近年は栽培農家の高齢化が
進み作付面積が伸び悩んでいる。
ブロッコリー
JA指導の元、平成15年産より本格的な栽培が始まった。主な作付地域としては青
郷・高浜地区が中心である。今後の課題は、栽培技術の確立と栽培農家を増やすこと
である。
花木
内浦地域の花木生産組合を中心に栽培されており、京阪神方面に出荷されている。
主な品種は、ウメモドキ、ホウキグサ、グニーユーカリ、トウガラシ等があり、主な
用途としてお稽古花や加工品として使用されている。 中山間地域でかつ海沿いであ
ることから、花木栽培には適した気象条件であり、市場評価が高い。
ブドウ
かつては当町「鎌倉地区」を中心にブドウ栽培が盛んであったが、棚栽培が重労働
であったため、作付が行われなくなった。しかし、専業農家(認定農業者)による研
究の結果、平成14年産よりハウスにて新しい仕立てを導入し栽培が行われた(品種:
紅富士)。主な出荷先は地元への直売である。
今後は、水田を中心に、ハウスを利用した新しい仕立ての普及が求められる。
- 5 -
(3)担い手への農地の集積
農地の集積は、利用権設定7haと少ない。その要因としては、専業農家が少ないことが
あげられる。専業農家が育成できない背景として、特定農山村地域に指定されていない高
浜・和田地域でも農地は山林と接しており、条件的には町内ほとんどの農地が中山間地域
であること、また1区画の圃場が小さいなど、生産基盤の問題等があげられる。
作業集積は広域作業組合等が大麦の収穫や水稲の荒起、田植、収穫が行っている。今後
は、町内農家の大半が40a未満であることからも、作業委託の要望が増えるものと予想さ
れるため、オペレーターの育成・確保が急務である。
(4)集落営農等組織的生産活動の取り組み状況
現在、集落ぐるみによる集落営農組織はない。高浜町の作業受託組織の活動状況として
は、JAが窓口となっている広域作業受託組織と鎌倉地区、和田地区に作業請負をしている
組織(オペレーターによる)がある。
また、水稲の共同防除は町全体で航空防除を実施しており、平成19年度からは危被害対
策や環境問題により無人ヘリでの防除を行うが、除外面積が増加することから集落単位で
の防除体制を確立することが必要である。
(5)地域農業の課題
課題①
『農業者の高齢化と減少による担い手不足』
⇒家の跡継ぎはいるが農業はしない…
課題②
『農家の大半が兼業農家であり、飯米農家でもコンバインを所有している」
⇒農家が米づくりを「生きがい」にしており、高品質米の生産に繋がっている。
『消費者ニーズに対する農産物生産(安全・安心な農産物作り)』
課題③ ⇒防除体制の見直し(航空防除の検討、集落等の組織的な防除の検討)
⇒生産履歴の記帳運動の徹底
『農産物の高付加価値化』
⇒地産地消の推進
課題④
⇒国道沿線を中心に開設されている、無人市やファーマーズマーケットのPR
⇒学校給食に地元食材を提供 → 地元食材の良さをPR
課題⑤
『獣害被害』
⇒近年、猿や猪の被害が甚大で、農家の生産意欲が低下している
『農村機能の維持』
課題⑥ ⇒遊休農地が拡大し、農村本来の姿が失われつつある
⇒集落内のつながりが薄れてきている。
- 6 -
3.地域農業の向かうべき将来目標
『広域営農体制の確立』
(基盤整備の推進・広域経営体の育成)
『棚田地域の保全と活性化』
(集落一体となった保全体制の確立)
(小規模集落を対象とした広域作業組織の育成)
『水田の有効活用』
(加工用米の作付・夏期観光とのタイアップによる景観形成作物の推進)
(1)広域営農体制等の確立
①生産構造の改革を進める営農の単位
これまで、当町においては兼業農家による自己完結型農業が展開されてきた
が、ここまでにあげた高浜町水田農業の課題解消の施策として、今後は集落単位
の活動をより発展させることで広域営農への推進を図る必要がある。
具体的には、用水の利用や航空防除で関係が強い谷ごとを推進エリアとし、集落
を超えた広域営農体制の実現を図る。
②生産体制の目標
《広域営農組織等の育成》
地域合意の下に、広域営農組織等を育成する。生産条件が悪い地区については
圃場整備を実施し、それを契機に集落型経営体を育成する。また、オペレーターを支
援する体制を整えるため、熟年農業者、女性農業者等の役割分担を決め、地域の
農業は地域で守るための体制づくりを推進する。
広域営農組織候補地
和田地区
車 持
主な該当地籍
和田、馬居寺
車持
高浜東部
岩神、薗部、宮崎・笠原
高浜西部
子生・坂田
青郷東部
東三松・日置
青郷中部
西三松・中山・小和田・関屋・青・横津海
青郷西部
六路谷・蒜畠・高野・今寺
内浦地区
鎌倉・山中
- 7 -
(2)棚田地域の保全と活性化
①集落一体となった保全体制の確立
青郷・内浦地区を中心とする、棚田地域の保全と活性化については、現在推進
しているグリーン・ツーリズムのさらなる事業展開や、集落一体となった保全体
制の構築を推進し、美しい棚田の景観を守る。
②小規模集落を対象とした広域作業受託組合の育成
平成15年5月に高浜町全域を活動範囲として、認定農業者が中心となった作業受
託組織が結成された。また、和田、鎌倉においても作業受託組織が活動してい
る。
この作業組織の中心となっている認定農業者が、(1)で掲げる広域営農組織
の推進を図る上で中心的役割を担うことに伴い、小規模集落への労働力供給が減
少していくことが想定される。
この為、小規模集落への労働力確保対策として、広域作業受託組合の運営方法
を見直し、小規模集落内はもとより町内外から棚田地域の保全活動に意欲のある
ボランティアを募集し、草刈りや田植え、稲刈り等の農作業を実践する組織への
移行を図る。
土地条件的に広域営農組織の育成が困難な地域
畑・中寄・小黒飯・難波江・神野
神野浦・音海・宮尾・下・日引・上瀬
- 8 -
(3)水田利活用の目標
平成20年度実績で、生産調整対応の56%・全水田面積の18.1%の水田が、何も作物が
作付されていないかった。この一番の要因としてあげられることは、農家の高齢化や
担い手不足による労働力の減少が考えられる。
このような状況の中で、食料自給力向上のために、新規転作田、調整水田・保全管
理水田等の作物不作付地、水田裏作・畑不作付地への作物作付および作付拡大を推進
する。
<具体的目標>
◎不作付け率 《 平成24年:全水田の15%以下 》
⇒加工用米の作付による、不作付け水田の解消
◎ヒマワリ・コスモス等の景観形成作物の推進
高浜・和田地区
⇒夏期観光客に対する、イメージアップ
◎棚田を活かした、グリーン・ツーリズムの推進
青郷・内浦地区 ⇒オーナー制やソバ等を使った体験会
高浜町全体
<平成20年度実績>
【水田面積 348㌶ 】
生産調整(転作等)
主食用水稲
作付面積
236㌶
【 112㌶ = ①+② 】
加工
用米
10㌶
① 転作面積 (49㌶)
②不作付け面積 (63㌶)
大豆、ソバ、花
景観形
大麦
自己保全管理、調整水田
野菜全般等
成作物
直播減収分、改廃等
35㌶
1㌶
3㌶
<平成22年度目標>
【水田面積 337㌶ 】
生産調整(転作等)
主食用水稲
作付面積
225㌶
【 112㌶ = ①+② 】
加工
用米
25㌶
① 転作面積 (72㌶)
②不作付け面積 (40㌶)
大豆、ソバ、花
景観形
大麦
自己保全管理、調整水田
野菜全般等
成作物
直播減収分、改廃等
40㌶
2㌶
5㌶
<平成24年度目標>
【水田面積 334㌶ 】
生産調整(転作等)
主食用水稲
作付面積
215㌶
【 119㌶ = ①+② 】
加工
用米
30㌶
① 転作面積 (84㌶)
②不作付け面積 (35㌶)
大豆、ソバ、花
景観形
大麦
自己保全管理、調整水田
野菜全般等
成作物
直播減収分、改廃等
45㌶
2㌶
7㌶
- 9 -
(4)担い手の明確化・位置づけ
①担い手育成の方向と方策
≪認定農業者≫
・稲作経営を主体とする認定農業者は、広域営農組織の中心的農業者と位置付ける。
・個別経営体については、園芸品目を主体とする農業者を育成・支援する。
⇒日本海側の気象的不利を補うため、施設園芸の導入を積極的に図る。
≪広域営農組織等≫
・基盤整備等を契機に広域集落農業の展開を図る。
・経理は生産から販売までを一元的に管理する。
・将来的には法人化を目指す。
・副業的農家とのタイアップにより、農産物の加工・販売、農業体験を実践する。
≪農作業受託組織≫
・専属オペレーターの確保を図り、委託希望に対応可能な組織づくりを図る。
・将来的には法人化を目指す。
②今後の地域農業を担う経営体(担い手リスト)
○認定農業者(個別経営体)
水田経営所得安定対策加入者
地 区
集 落
青郷地区
小和田
青郷地区
青
和田地区
車 持
高浜地区
子 生
水田経営所得安定対策未加入者
地 区
集 落
内浦地区
鎌 倉
○認定就農者
地 区
内浦地区
集 落
鎌 倉
氏 名
杉 本 和 司
中 田 正 裕
池 田 充 宏
丸 田 優
営農類型
水 稲
水 稲
水 稲
水 稲
氏 名
永 野 和 夫
営農類型
園 芸
氏 名
谷 口 耕 一
営農類型
水 稲
○その他の農業者(水稲2ha以上もしくは、園芸20a以上の農業者)
地 区
集 落
氏 名
和田地区
車 持
植 野 はる枝
高浜地区
宮 崎
時 岡 明 秀
高浜地区
大 下 裕 義
子 生
青郷地区
東三松
一 瀬 利 栄
青郷地区
東三松
梅 垣 幸 雄
青郷地区
東三松
石 橋 一 憲
青郷地区
小和田
一 瀬 通 恵
青郷地区
小和田
西ノ上 浩 司
○農作業受託組織等
地 区
町内全域
和田地区
内浦地区
営農類型
水 稲
水 稲
水 稲
園 芸
園 芸
園 芸
園 芸
園 芸
名 称
高浜町農作業受託組合
和田第一稲作協業組合
鎌倉機械利用組合
○その他の組織(法人を目指した組織)
地 区
名 称
和田地区
高浜土地改良区和田・馬居寺地区委員会
青郷地区
高浜西部水田営農協議会集落営農組合設立委員会
○副業的農家(兼業農家、熟年農業者、女性農業者、農産物加工グループ)
広域営農組織の育成を図る過程において、これまで培った営農のノウハウを組織の中で発揮する。また、
地産地消への取組(朝市、直売所、学校給食への食材提供)、農産物の加工・販売等に取り組む。
- 10 -
(5)主要作物の生産・販売目標
平成20年度
平成22年度
平成24年度
伸び率
(実績)
(目標)
(目標)
(H22/H20)
作付面積(ha)
235.9
225.0
215.0
0.95
生産量(t)
1127.0
1070.0
1030.0
0.94
販売量(t)
420.0
450.0
450.0
1.07
作付面積(ha)
2.8
5.0
5.0
1.78
生産量(t)
8.0
12.0
12.0
1.50
販売量(t)
8.0
12.0
12.0
1.50
作付面積(ha)
0.8
1.0
1.0
1.25
生産量(t)
1.6
2.0
2.0
1.25
販売量(t)
0.0
1.0
1.0
-
作付面積(ha)
1.5
2.0
2.0
1.33
生産量(t)
1.0
1.2
1.2
1.20
販売量(t)
1.0
1.2
1.2
1.20
作付面積(ha)
0.8
1.0
1.0
1.25
一寸ソラマメ 生産量(t)
11.0
15.0
15.0
1.36
販売量(t)
11.0
14.0
14.0
1.27
作付面積(ha)
0.4
0.8
0.8
2.00
加工用キュウリ 生産量(t)
18.0
24.0
24.0
1.33
販売量(t)
18.0
24.0
24.0
1.33
作付面積(ha)
2.0
2.0
2.0
1.00
生産量(箱)
600.0
650.0
650.0
1.08
販売量(箱)
600.0
650.0
650.0
1.08
作付面積(ha)
0.2
0.3
0.3
1.50
生産量(t)
0.4
1.0
1.0
2.50
販売量(t)
0.4
0.8
0.8
2.00
項 目
水 稲
大 麦
大 豆
そ ば
花 木
ブドウ
*販売量はJA扱い分
- 11 -
4.目標達成のための手段及び施策指針 水田農業及び地域農業の振興・活性化を図るため、次の事について水田農業構造改革交付
金及び町助成金を活用する。
(1)広域営農組織及び広域作業受託組織の育成
①基本的な考え方
『人づくり/組織づくり ⇒ 機械・施設整備』
②年次別推進スケジュール
時 期
主な推進内容
平成16年度
地区別推進会議の開催(広域営農組織の必要性等について)
平成17年度
谷筋別推進会議の開催
(基盤整備を含めた地区農業の将来について検討)
(小規模集落-集落の景観保全の検討)
平成18年度
広域営農組織/基盤整備区域の対象者による計画・検討
広域受託組織/ボランティア活動による農地保全の計画・検討
平成19年度
広域営農組織の活動準備
ボランティアの募集活動スタート
平成20年度
基盤整備工事着手他
平成21年度
広域営農組織の活動スタート
ボランティアの募集活動スタート
平成22年度
「国の目標:米づくりの本来あるべき姿の実現」
③地区別推進会議の開催計画内容
《参集範囲》
農家組合長、JA支店長、農業委員、認定農業者、生産組織等の代表者農業後継者
《検討事項》
・地区の今後の農業振興方策 ・グリーン・ツーリズムの推進
・組織化(広域営農/集落営農)への転換について
・圃場整備等を含めた生産基盤の整備について
・各担い手の役割分担について
・作付の団地化による、各作物の防除体制の見直し(航空防除等)
⇒安心・安全な食料供給体制の検討
- 12 -
(2)米の生産調整の推進対策
①取組方針
○農家全員の協力を得て、配分された水稲作付面積以内の作付とする。
○基本となる推進単位については農家組合単位とし、町全体での達成を目指す。
○水田の有効活用を図るための各種支援を展開する。
②水稲作付面積及び生産目標数量の配分及び通知方法
○生産目標数量の配分に係る基準単収は農業共済の地区別の基準単収から旧村単位
4地区毎に定める。
○配分は全農家を対象とする。
○生産目標数量配分の計算方法
「農家毎の米の総生産能力 * 米生産率」
《米生産率=町の当該年度生産目標数量/町の米総生産能力》
○農家組合の目標数量は組合内農家の目標数量の合計とする。
○通知方法は、農家組合に対して地域水田農業推進協議会長・JA組合長が連名
で通知。各農家へは農家組合長を通じ通知する。
○配分の基礎となる水田面積については、前年度の8月1日時点での耕作面積とする。
《改廃・林地等の水稲作付が困難な水田は面積から除外する》
(3)水田を活用した作物の産地づくり対策
◎農地の利用集積、流動化の推進
⇒作業組織、認定農業者への農地利用集積や農作業受委託の推進
⇒農業委員会とタイアップし、一体的に推進
◎大麦・大豆・ソバ等の本作化へ向けた生産振興対策
⇒団地化等
◎景観形成作物の推進
⇒夏季観光(海水浴)で多くの観光客が当町を訪れることもあり、国道27号線沿い
やJR小浜線沿線において、ヒマワリの作付を推進する。
◎加工用米の推進
⇒調整水田等の不作付による転作からの転換を図る。
◎コシヒカリ直播の推進
⇒高精度条播機による推進
◎地産地消運動の推進
⇒道の駅・高浜市場等を活用した、朝市の開催。
⇒学校給食への食材提供
- 13 -
5.目標達成の指標 ◎高浜町全体 (高浜町農林水産課資料より)
指 標
H20実績
H22目標
H24目標
347.9㌶
337.0㌶
334.0㌶
0%
10%
12%
285.4㌶
297.0㌶
299.0㌶
82.0%
88.1%
89.5%
認定農業者数
6経営体
7経営体
7経営体
組織経営体数
1経営体
2経営体
2経営体
水田耕作農家数
768戸
740戸
740戸
担い手への水田集積面積
24.0㌶
50.0㌶
50.0㌶
水田面積
50㌃以上の圃場面積
作物栽培面積
水田利用率(%)
- 14 -
◎高浜町水田農業の構造改革推進イメージ
各 集 落 の 地 権 者・農 業 者
農地の貸付
草刈り、水管理など軽作業協力
部分作業委託
小作料
≪谷すじを単位とした広域営農組織≫
作業受委託(全部・部分)
《農作業受託組織》
運営委員会
組織の運営方法等について検討する
平成17年4月
・農家組合長
・中核農家
・認定農業者等
実働者(さまざまな参加者による)
事務局
・地権者から借り受けた農地の利用計画作成
・実働者へ農地及び農作業の配分及び調整
・会計事務
・認定農業者
・中核農家
・加工グループ
・女性農業者、熟年農業者
・個人オペレーター
⇒土日のみ作業に参加する、兼業農
家
⇒地区内で、協力希望の非農家
活動支援
事務局
・作業受託の受付
・農作業の配分及び調整
・会計事務
専属オペレーター
・専属雇用契約
・農作業の実施
活動支援
水田農業推進協議会
- 15 -