国際学会で発表する攻めの戦略で ロボット用測域センサの海外展開へ

ージャー
切って
5P【特集 C8P】 b-platz press 10 月号 vol.117
国際学会で発表する攻めの戦略で
ロボット用測域センサの海外展開へ
工場内で使われる自動搬送車両の制御に
術を応用して、居住者以外の共連れ侵入者
不可欠なセンサなどを手がける北陽電機。 を特定し、不審者をシャットアウトする。さ
従来のサービスロボットは超音波センサで
らにレーザーで対象物を検知するため、暗
移動体を感知していたが、対象物をピンポ
闇でも更衣室やトイレなどカメラの設置の難
イントで特定できないなど精度上の問題が
しいプライバシー空間などでも人体の大きさ
あった。そこで同社が開発したのが測域セ
や位置を確認できるなど対応範囲は広い。
ンサ「URGシリーズ」
。測域センサとは、レー
「URGシリーズ」は国内外の自律ロボット
ザー光線を照射して対象物までの距離を測
にも数多く搭載されている。さらに海外展開
定できる装置で、超音波に比べ移動体を誤
にも積極的で、
「レーザー技術を国際学会で
差なく認識できる。同社は自律ロボットに搭
発表するなど海外戦略が奏功し、アメリカ、
載できるよう「小型・軽量・省電力」を実現、 韓国、中国など世界中の大学・研究機関が
価格も従来製品の約6分の1に抑えた。
「材
採用している」と同氏。ロボット分野でセン
料搬送ロボットの障害物検知に採用され、 サ技術を磨き、主力事業である工業用セン
果とし
対象物を特定する精度が飛躍的に向上した」 サや新分野の技術開発に活かしたい考えだ。
能〟と
と事業推進室室長の嶋地氏は語る。
、最先
測域センサは身近なサービスにも応用さ
き合い
れている。例えば施設の入退室管理システ
器を始
ットな
れた。
販売拠
▲マンションの共連れを特定し、不審者の侵入を防ぐ。
ムもそのひとつ。複数のセンサで検知する
ため、人の出入りが激しい場所でも入場者
数を的確にカウントできる。また、マンショ
ンセキュリティシステムでは、測域センサ技
▲ロボットが自律移動する〝目〟の役割
を果たす測域センサ「URGシリーズ」
。
北陽電機株式会社
会社DATA 設立/1946年4月 資本金/5,000万円 従業員数/150人
事業推進室室長 嶋地 直広氏 事業内容/電気式自動ドアを初めて世に送り出し、その後高精度CCD式センサや光空
http://www.hokuyo-aut.co.jp/ 間データ伝送装置などのFA製品を開発・販売。測域センサ「URGシリーズ」は国内外
の自律ロボットに数多く搭載されている。測域センサを応用した入退室管理システムや
TEL 06-6394-2333 マンションセキュリティシステムなども開発するなど、新たな導入分野の開拓も行う。
社を設
、台湾
業の場
がちで
強けれ
タイでの国際学会で高い評価
音声認識で家電などの操作が可能に
よ」と
音声を認識するモジュール(複合部品)の
レビを消して」と言うだけで、テレビを消すこ
する技
開発を行うレイトロン。一般的な音声認識技
とが可能だ。さらに、防犯機器や住宅設備
現地化
術は、言葉の一音一音を識別するため、環境
機器と連動させることもできる。
によっては誤認識することがある。しかし、同
現在、国内外の家電やエレベーター、生
。
「日
る。技
路を拓
の『夢
ら反響
業界に
。
テムの
サーボ
ボアク
製品の
トソーシ
メーカー
。
社の製品では、
音声をひとつのフレーズ
(単語) 産機器などのメーカー数社が製品への本格
として認識するため、誤認識が少ない。その
的な導入に向けて適合性評価を行っている。
ため、一般的な認識技術と比較して、雑音が
今年8月にタイで開催された国際学会で同製
多い場所や声が聞き取りにくい環境下でも、 品を発表したところ、現地の多くの企業から
年齢や性別を問わず発話者の言葉を正確に
高い注目を浴びた。今後は、特に分野を絞ら
認識できる。同社の技術は独自性が高いため、 ず、ヨーロッパや東南アジアを視野に積極的
競合する企業が少ないのも特長だ。
音声認識モジュールを入力機器に活用す
れば、リモコンやスイッチと同じようにさまざ
まな製品の動作を制御することできる。例え
ば、あらかじめフレーズを登録しておけば、
「テ
に展開していく予定だ。
株式会社レイトロン
代表取締役 吉田 満次氏
http://www.raytron.co.jp/
TEL 06-6366-0661 ◀フレーズ音声認識
モジュールと、製品
をわかりやすく紹介
するためのデモ用ロ
ボット。ロボットに話
しかけることで、実
際にテレビや照明の
on/offの操作が可
能。
会社DATA 設立/1992年10月 資本金/3,000万円 従業員数/48名
事業内容/通信機器や映像関連機器を得意とし、家電や携帯電話などのLSIの企画
から、機能設計・理論設計・レイアウト設計・プロセス設計まで幅広くサポートする。
2003年より音声認識モジュールの開発に取り組む。
海外に販路を拡大したい、
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