平成27年7月28日 平成27年度 学校関係者評価報告書 学校法人髙村育英会 国際ペットビジネス専門学校熱海校 学校関係者評価委員会 平成 27 年度学校関係者評価委員 (関係企業等) 高橋 道広 氏 熱海動物愛護病院副院長(獣医師) (業界関係者) 荒井 嘉久 氏 一般社団法人日本ペットビジネススクール協会(代表理事) 氏 レストランたしろオーナーシェフ(近隣住民) (近隣住民) 田代 貞男 以上3名 (同席の本学職員) 池谷 悟 校長 田代幸子 教務主任 内田美穂 教務課 岩松悟之 教務課 勝又嘉秋 就職課 自己点検・自己評価実施責任者 1 教育理念・目標 ○現状と問題点 ・教育目標、育成人材については就業規則第一条に目的として明示されている。 ・熱海市内のホテル・旅館と提携しホテル委託奨学生制度を設けている。 ・学科、コースを分けずに全員教育の三本柱「美容」「看護」「訓練」を学ばせている。 ・将来的に学科の分科化や修業年数の見直しを検討している。 ・学生にはホームルームなどを通して伝えているが、保護者には不十分である。 ・業界の仕事をしている講師の先生方より情報を収集し、対応している。 ○改善のための方策 ・保護者への学校情報伝達方法を構築する必要がある。 ・ホームページ、学校パンフレットへの掲載 ●学校関係者による評価 ・保護者への情報伝達は、大切なことである。年頭に年間行事予定やカリキュラム 表を学生には配布しているようであるが、それを子供が保護者に見せることは少 ないのではないかと思われる。保護者宛にも通知をしたらどうか。子どもの教育 に関して、高校までは関心を持っていても、その先は同じように関心を持つ保護 者は少ない。積極的に学校側からアピールする必要がある。 2 学校運営 ○現状と問題点 ・運営方針、事業計画は年度末の理事会・評議員会で決議されたものを翌年度の 方針として定めている。 ・教育活動等の情報公開をホームページ上でしているが、情報量が少なく不十分で ある。 ○改善のための方策 ・随時、新しい情報を公開する ●学校関係者による評価 ・学校情報を明確に公開し、高校生や保護者だけでなく一般の人たちにも学校を知 ってもらう必要がある。 3 教育活動 ○現状と問題点 ・教育課程編成委員会を置き、年2回教育課程が適正に組まれているかを検証し、 委員の意見を取り入れたカリキュラム編成をしている。 ・実践的な職業教育は体系的に位置づけられており、企業実習を実施している。 ・教育課程編成委員会及び学校関係者評価委員会を年2回実施し、それぞれの委員 より頂いた意見を教育活動に反映させている。 ・教員に対し、学生指導と専門科目について外部講師を招き研修を実施している。 ・分野の関連業界との連携が不十分である。 ○改善のための方策 ・学生及び教員の研修を充実させるため、年次計画を立て実施する。 ・卒業生の就職先企業や病院に訪問し、連携を図る。 ●学校関係者による評価 ・現場で求められている人材育成のためのカリキュラムを編成するために、関連分 野業界の動向をしっかり把握する必要がある。現場では、色々な出来事に対して 自ら対応できる人材を求めている。知識や技術の習得を目指す授業科目と合わせ て、現場対応能力を養える教科も必要となる。実際の現場と同じシュチュエーシ ョンでお客様や、飼い主様に対応する模擬授業を取り入れてみてはどうか。 4 学修成果 ○現状と課題 ・平成26年度は卒業者数62名に対し就職内定者は51名であった。1名が大学 に進学し、卒業後、就職活動をする者や、自動車運転免許証取得後に就職活動す ると言った在学中の就職を希望しなかった10名が未決定のまま卒業した。就職 内定までに必要に応じて個人面談を実施し、就職活動をサポートしている。 ・資格取得に向け、取得対策補習講義を実施し、取得率の向上を目指している。 ・退学率低減のため、友人との親睦を深める校外研修や、球技大会を実施している。 また、欠席状況や学校生活について適宜個人面談を実施し学生の変化を把握して いる。 ・卒業生に体験入学に参加してもらい、現場の声を参加者に伝えている。 ○改善のための方策 ・新規就職先の開拓。 ・学生の出席状況を保護者に知らせる書類の送付。 ●学校関係者による評価 ・ペット業界の就職の現状は、大手企業を希望する学生が増えてきている。基本給 が低くても、社会保険や勤務条件がしっかりしている企業を希望すると言うこと である。条件が合う企業が無ければ、職種自体を変えてしまう学生もいる。ペッ ト業界の生き残りを考えている企業は、こう言った現状を考え給料面やその他の 勤務条件を整えるよう努力し始めている。学生の就職は、保護者も関わってくる ので、今までのような『ペット業界は不安定な仕事』と言うイメージを払拭させ るため、大手企業とのつながりを持つ努力をする必要がある。 ・面接の結果から、学生が不安に思っていること、ミスマッチを感じていることな ど退学につながりそうな学生に対してのサポート方法を考える。入学時からの興 味を卒業まで持続させるような授業編成を構築する必要がある。 5 学生生活支援 ○現状と課題 ・学生の就職に対する支援は、専門教員に限らず講師の先生方にも協力を頂いてお り、講師からの紹介で就職決定する学生もいる。 ・適宜面接を行っているが、カウンセラーなどの専門的な人材が不足している。 ・日本学生支援機構、国の教育ローンの他、学校独自の奨学金制度を設け支援して いる。 ・学校医を置き、4月に健康診断を実施している。 ・市内主要道路の清掃活動を年1回実施している。 ・ホームページに卒業生用の窓口を置いている。 ・社会人への支援体制は不十分である。 ・近隣の高校・中学校に対して、体験実習の受け入れを毎年行っている。 ○改善のための方策 ・専門的なカウンセリングを担当する教員の採用、育成のための研修計画を立てる。 ・社会人向けの学校説明会を検討する。 ●学校関係者による評価 ・少子化による高校生人口の減少を考えると、社会人に対しても学生募集をする必 要がある。そのためには、学校説明会の実施など、学校情報を夜会人に向けて発 信する方法を検討する。 ・学生の心のケアは、専門的な知識や経験が必要となる。現在は、担任が面接等を 担当しているようだが、負担が大きすぎるのではないか。心のケアは難しいので 専門家に依頼したほうが良いと思われる。 6 教育環境 ○現状と課題 ・適宜、修理交換を実施し、教室カーペットの張替え、机・椅子を新しいものに交 換した。 ・校内の実習施設、インターンシップについては整備されているが、海外研修は実 施していない。 ・防災マニュアルがあり、年2回の地震防災・火災防災に対する防災訓練を実施し ている。 ○改善のための方策 ・教室・実習室が手狭なため、新たな教室を確保する。 ●学校関係者による評価 ・災害については、避難経路や避難場所、安否の確認方法など、学生には周知徹底 させておくことが大切。万が一に備え、危機管理はしっかりしてもらいたい。 ・教室の維持管理は、学生たちにも自覚を持たせ、就職後の店舗管理へとつながる ことを理解させる。 7 学生の受け入れ ○現状と問題点 ・適正に行われている。 ・体験入学、高校訪問、ガイダンスで直接、高校生に伝えている。 ・面接・作文試験を実施し、適正に行われている。 ・妥当である。 ○改善のための方策 ・各項目とも現状で良好である。 ●学校関係者による評価 ・特に問題は無く、各項目とも適正に行われている。 8 財務 ○現状と問題点 ・ほぼ安定しているが、学生数減が危惧される。 ・妥当なものになっている。 ・適切に監査が行われて、理事会・評議会において会計報告が行われている。 ・校内掲示及び、ホームページ掲載を実施している。 ○改善のための方策 ・学生数減少への対応は、学生募集方法の再構築や、業界の動向を考慮したカリキ ュラムの編成など、対策を検討する。 ●学校関係者による評価 ・選ばれる学校づくりの方策を検討し、今後の学校が進むべき方向を考える必要が あるのではないか。 9 法令等の遵守 ○現状と問題点 ・適正な運営がなされている。 ・年度始めに学生オリエンテーションを実施し、周知徹底している。 ・校内掲示及び、ホームページで公開している。 ○改善のための方策 ・各項目とも現状で良好である。 ●学校関係者による評価 ・特に問題は無く、各項目とも適正に行われている。 10 社会貢献・地域貢献 ○現状と問題点 ・学校近隣にお住まいの方々より実習犬をお借りし、学生の美容・トレーニング実 習に当てている。 ・学校主導で年1回の地域清掃ボランティアや、関連イベントでの会場スタッフボ ランティアは実施しているが、個人のボランティア活動は、把握していない。 ・中学生・高校生対象の体験学習を実施している。 ○改善のための方策 ・関連分野以外ボランティア情報の掲示。 ・学外ボランティアを実施した学生の把握。 ●学校関係者による評価 ・関連業界との連携はもちろんであるが、学校がある熱海市内のいろんな職種・業 界の人たちとも親睦を深め、学校をアピールしていく必要があるのではないか。 地域の人たちと協力することで、メディアにも取り上げられ学校の宣伝にもなる と思う。多くの人に学校の存在を知ってもらうことが大切。 ・校内イベントの開催や、地域のイベントに学生をボランティアとして派遣し、学 校アピールをする。 ・募集対象の高校生だけでなく、一般の地域住民の方たちにも体験学習をしてもら ったらどうか。
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