熊本大学学術リポジトリ Kumamoto University Repository System Title Experimental Study on Biofuel by Using Vacuum Drying Method Author(s) 陳, 成 Citation Issue date 2015-03-25 Type Thesis or Dissertation URL http://hdl.handle.net/2298/32330 Right 氏 名 陳 成 ( ChenCheng) 主論文審査の要旨 対象学生は、減圧乾燥装置を製作して、藻類の含水率を下げることで高発熱量の燃料を製 造し、その最適な運転条件を実験によって考察している。一般に、藻類は高含水率のバイオ マスであるが、その含水率が低下すれば、発熱量は増加する。一方、その製造に費やす投入 エネルギーは増える。そこで、最適な条件(投入エネルギーを抑えて、高発熱量の燃料を製 造)に影響する因子(減圧度、加熱温度、運転時間)を検討している。減圧度を高めれば、 含水率は低下するが、真空装置を駆動するので、投入エネルギ}は増加する o 結果的に、減 圧度を上げ、加熱温度を高めに設定して、操作時間を短くした際、投入エネルギーに対して 高発熱量の燃料が製造できることを明らかにしている。各結果に対するメカニズムと得られ た結果関の関連性を考察し、更に得られた基礎実験結果を産業界へ展開する際の問題点につ いても検討している。 論文は、掲載された結果を順序立て纏め、理解できる内容となっている。更に、先端機械 システム講座の学位審査基準(国際雑誌と国際会議論文を各 1編以上)も満足している。 上記の点に鑑み、‘課程修了に十分に値する学生と判断した。 最終試験の結果の要旨 最初に、学位論文の内容をパワーポイントで、研究の目的、実験装置及び方法、実験結 査から 果及び総括を、陳成氏は 30分程度で英語で紹介した。その後、質疑応答に移り、国l 以下の質問があった。 -使用する材料に対するデータが示されていないので、材料の特徴が分からない。 ・実験装置は示されているが、サイズが示されていない。更に、実験条件が分からない。 ・温度と圧力に対する沸騰や蒸発の関係が不明瞭なので、現象が分からない。 ・幅広く実験を行っているが、各実験で含水率を測定した後に実験を開始じたのか。 ・4つの実験において、実験ごとに材料の記述がない。 ・減圧乾燥前後の材料表面の写真を示しながら、含水率の減少と材料表面の変化について 記述しているが、材料断面を拡大することで、合水率の低下に伴う材料の変化をより 明確に説明できることの指示があった。 power C o s t J、 rEnergyE飽 c i e n c y J の定義を示すことが指示された。 ・r ・得られた結果はあくまでも実験室内でのもので、産業界への応用を行う際の問題点、そ の改善について記述することが指摘された。 ・含水率、加湿するための容器の水温、時間の関係を記述しているが、各現象に対する現 象とその機構についての考察がない。 一連の質問に対して、的確に英語で回答した。更に、説明が不足している箇所について は学位論文に加筆することで対応することになった。 上記の点に鑑み、最終試験は合格と判断した。 学位論文のインターネット公表を「要約 J とする。理由は、成果の一部はまだ学術投稿 を行っていないため。
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