学校医より指導・助言 - 越谷市立小中学校ホームページ

新体力テストの結果より
越谷市立大相模小学校
平成27年6月25日
去る6月17日(水)に、第1回学校保健委員会を開催しました。養護教諭から定期
健康診断結果と体育主任から新体力テストについての考察を報告しました。学校医の中
村先生から食物アレルギーについてお話しをしていただきました。お忙しい中、学校医
の先生方、PTA役員の皆様にはご出席いただき本当にありがとうございました。
内容を以下にまとめましたので、ご家庭でも子どもの健康・体力について話題にして
みてください。
定期健康診断結果より
○発育測定および栄養状態
・6年生男子と2・3年生女子は、身長・体重・
発育測定結果(4月平均値)
座高の平均値がすべて埼玉県の平均値を上回っ
男 子
女 子
平均値
ている。
身長 体重 座高 身長 体重
・全校児童の 70.4%は標準体型である。
1年 116.4 21.6 63.9 115.0 20.6
・3年生と5・6年生は、やせぎみの児童の割合 2年 123.0 24.4 67.3 122.4 24.2
が他の学年と比べると多い。
3年 128.5 26.7 69.6 129.1 26.5
4年 133.5 31.3 72.6 132.7 29.4
○視力検査
・全校児童の 75.0%は、視力 A(1.0 以上)である。 5年 138.2 32.6 74.8 140.6 34.0
・学年が上がるごとに、視力の低い児童の割合が 6年 146.0 39.5 78.0 146.6 41.4
座高
63.1
67.3
70.4
72.0
75.5
79.0
高くなっている。
○歯科検診
・むし歯が見られた児童は、全校で120人
(18.9%)で、昨年度(21.4%)より増加し
ている。
・2年生のむし歯保有率が最も多かった
(27.6%)。
・歯垢の付着が見られた児童が全校で 19.3%、
歯肉の炎症が見られた児童が全校で 11.2%
いた。
むし歯の保有率(学年別)
30.0%
27.6%
22.3%
20.8% 21.6%
18.9%
20.0%
7.5%
10.0%
9.8%
0.0%
1年
2年
3年
4年
5年
6年 全校
学校医より指導・助言
○本校の平均値と埼玉県の平均値との比較
・埼玉県平均値を上回った項目数の割合 53.2% (昨年度は72%)だった。
・
「握力」は、全学年で県平均を上回った。
・達成率が50%を下回っている種目は、「反復横跳び」と「50m走」である。
・
「ボール投げ」は、どの学年も県平均を下回った。
・高学年に比べて、低学年の達成率が低かった。
○体力向上に向けて
・体育の時間、朝の青空タイムで全力走等を継続して行う。
・休み時間の外遊びを奨励する。
1 日 1 回は外に出て体を動かすように呼びかける。
・相撲大会やなわとび大会などの対外行事への積極的な参加を促す。
学校医より指導・助言
〈内科校医 中村興世先生〉
・大相模小学区は、自然豊かな地域なので、ぜひボール投げをがんばって欲しい。
講話「食物アレルギーについて」
内科校医
中村興世先生
児童向けに作成されたわかりやすい VTR を視聴し、
アレルギーについての理解を深めました。
・アレルギーとは?
何らかの物質に体が過剰に反応する自己防衛反
応である。食物摂取後、数分から 2 時間以内に反応
が起こる。
・原因物質
7品目(卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに)…商品パッケージにも書かれている
その他にも大豆、果物など
・症状
じんましん
粘膜(目の充血、まぶたの腫れ、鼻水、鼻づまり、唇の腫れ、のどのしびれ、イガイガ、飲み込みにくい)
呼吸器(咳が出る、息苦しい)
消化器(嘔吐、下痢)
全身症状(眠気、意識朦朧、けいれん、しっしん)→アナフィラキシーショック
〈歯科校医 河野隆之先生〉
・今年度より歯科校医が 2 名になった。今年
度は、校医によって要観察歯の診断が違っ
たので、今後診断基準が同じになるように
努めていきたい。
・アナフィラキシーとは…
上記の症状が 2 つ以上現れ、急速に全身に進行する。
倒れる危険を回避するために、床に寝かせ、血圧低下を防ぐため足を高くする。
エピペンがあれば処置し、救急車を呼ぶ。複数で対応することが大切。
〈歯科校医 岩佐拓也先生〉
・むし歯の本数が昨年度より増えたとの報告
だったが、大相模小の児童は市内でもむし
歯が少ない。この調子で、さらに上を目指
して欲しい。
越谷市では、アレルギー疾患について学校での配慮・管理を希望される場合は、
「学校
生活管理指導表(医師が記入)」の提出をお願いしています。また、保護者の方と学校の
担当者で対応内容について面談を行い確認しています。
「学校生活管理指導表」は、医師
の診断により医師が記載するため、診断書と同様に有料です。症状や対応に変化がない
場合も、毎年提出をお願いします。