A K A 日本関節運動学的アプローチ医学会理学・作業療法士会ニュース Vol.45 2015.8 §日本AKA医学会理学・作業療法士会 ホームページのお知らせ http://akaptot.com/ 会員の方は新規にログインしてご利用ください。 各種研修会情報や学術集会申し込み、変更手続きなどが行えます。 §平成27年度事業計画 今後予定されている全国規模の事業内容です。日時は会場の都合により変更となる場合があります。 内容 日時 担当ブロック 基礎コース 第 25 回基礎コース(大阪) 平成 27 年 8 月~11 月開催中 近畿ブロック 応用コース 第 4 回応用コース(山口) 平成 27 年 10 月 11・12 日 中国・四国ブロック 詳細は記事をご覧下さい 受験コース 第 10 回受験コース(愛知) 平成 28 年 1 月 30・31 日 東海・北陸ブロック 詳細は記事をご覧下さい その他 平成 27 年度認定試験(大阪) (試験により日時・会場別) 平成 28 年 3 月 6 日 平成 28 年 3 月 13 日 詳細は記事をご覧下さい AKAPTOT ニュース 1 認定委員会 会員の皆様へ重要なお知らせ AKAPTOT 会 理事長 農端芳之 先日「関節運動学的アプローチ(AKA)-博田法の実施前に“ある徒手的な技術”を行うことが重要であるとい うのは本当か?」との問い合わせが、会に寄せられました。 AKA-博田法の関連技術としては関節神経学的治療法(ANT)がありますが、AKA-博田法実施前に行うことが重 要という事実はありませんし、当然その他の“ある徒手的な技術”を事前に行う必要は皆無です。 また「指導者以外の会有資格者(準指導者、指導者助手、認定療法士)による私的な勉強会開催は許されるか?」 との問い合わせも寄せられましたが、勉強会は商標の標榜にあたるため、指導者不在の勉強会開催は厳しく禁 じられています。 そこで会員の皆様におかれましては、以下をご確認の上正しくご認識いただきますようお願いいたします。 「AKA-博田法の関連技術は ANT しかなく、何らかの技術を博田法実施前に行うことは全く推奨されておらず事 実無根である」 「私的な勉強会開催は商標の標榜にあたり、指導者参加の場合にしか許諾されておらず、指導者不在で行うこ とは厳しく禁じられている。許可なくして AKA-博田法及び AKA を標榜すると処罰され、その罰則は個人では 10 年以下の懲役または 1 千万円以下の罰金、法人では 3 億円以下の罰金である。また、類似商標の使用も権利 侵害とみなされる。」 §日本 AKA-PT・OT 会平成 27 年度総会報告 平成 27 年度総会が平成 27 年 7 月 5 日、大さん橋ホールにて開催されました。本年度も多数の会員のご出席を いただき、1 号議案(平成 26 年度事業・決算・監査報告について) 、2 号議案(平成 27 年度事業計画・予算案 について)、3 号議案(会則の改定及び受験制度改訂)のいずれも原案どおり承認されました。3 号議案のうち、 会則については第 2 章第 6 条に「なお、医業類似行為の専門職として就労活動をしている者は除く。」の一文が 追加されました。受験制度改訂の詳細は本ニュース記事および同封の資料、当会 HP にてご確認ください。また、 会場からメールによる情報発信、総会開催時間・承認形態に関するご提案をいただきました。いずれも熟議を 要するご提案と考え、今後事務局内および理事会にて可能な対応を検討いたします。 AKAPTOT ニュース 2 §第 16 回学術集会(横浜)開催報告 第 16 回学術集会が平成 27 年 7 月 5 日に横浜市の大さん橋ホールにて開催されました。生憎の雨にもかかわら ず、北海道から沖縄まで多くの方々にご参加いただき誠にありがとうございました。今回は「運動療法と関節 の機能」というテーマで AKA-博田法・ANT の本質を理解し、より深めていただきたく企画・運営し、参加者は 400 名を超え、大盛況で幕を閉じることができました。 招待講演では日本 AKA 医学会理事で、脳神経外科、リハビリテーション科の専門医でもある土田昌一先生よ り「脳卒中の診断とリハビリテーション」という演題で我々理学療法士、作業療法士が知っておきたい脳血 管疾患の画像所見と臨床所見の見方、薬の副作用などについて解説いただき、AKA-博田法・ANT を用いての脳 卒中の臨床の捉え方についてご講演頂きました。特別講演では博田節夫先生より「関節の機能」について AKA博田法・ANT による臨床と最新の知見を交えたご講演を頂きました。 午後には関東甲信越ブロックの担当では恒例となった学会長講演を行い、永堀造男学会長が自身の経験と AKA-博田法・ANT の魅力、技術の向上のための自主トレの勧めなどについて熱く講演しました。指定演題では 井端康人先生に神経系疾患における関節機能障害について原疾患よる症状と関節原性の症状の捉え方につい て分かりやすくご講演頂き、小松勝幸先生には脳血管疾患を、西薗博章先生には神経・筋難病疾患を通して、 関節機能障害の存在と臨床での捉え方について動画を交えてご講演頂きました。一般演題では神経疾患に対 した症例報告、超音波検査を用いての治療効果についての症例報告、治療前後での足底重心の変化について の報告の 3 演題の発表がありました。 また今回は初心者や若手の理学療法士、作業療法士に学術集会をより深く理解して頂くために、特別企画と して前日の懇親会前にイブニング教育セミナーを開催し、農端芳之先生に「AKA-博田法と運動療法」、前田智 秀先生に「AKA-博田法と作業療法」 、伊藤浩一先生に「AKA-博田法の基礎」についてそれぞれご講義頂きまし た。どのセミナーも好評で参加者からは「分かりやすくて、翌日の学術集会の知識の土台となって良かった」 「何らかの形で継続してほしい」などといった声が多数聞かれました。 さて来年は 7 月 3 日(日)福岡の「JR 九州ホール」での開催が決まっております。博多駅からすぐのところ で日本中どこからでもアクセスのよい場所です。福岡のおいしい料理と焼酎に舌鼓を打ちながら、AKA-博田 法のことや臨床などについて語り合えればと思います。 最後になりましたが、一年余りにわたりご尽力頂いた準備委員の皆様、当日朝早くからお手伝い頂いたスタ ッフの皆様、ご支援を頂いた全国の関係者の方々に改めてお礼申し上げます。 第 16 回学術集会 準備委員長 AKAPTOT ニュース 3 池谷 和弘 §第 17 回学術集会のお知らせ(第 1 報) 日時:平成 28 年 7 月 3 日(日)9:45~16:00(予定) 会場:JR 九州ホール(福岡県福岡市・JR 博多駅ビル内) テーマ:『専門職として存続するために』 ~治療と評価の妥当性~ プログラム内容・一般演題募集・参加申込みなどについては、次回以降のニュースに同封させて頂きます。 多くの方に満足して頂けるよう、準備を進めて参ります。 皆様のご参加をお待ちしております。 準備委員一同 §第 4 回応用コースのお知らせ 平成 27 年度応用コースを下記の通り開催いたします。応用コースは当会の有資格者を対象に AKA-博田法・ANT のスキルアップを目的としたコースです。 指導はすべて当会指導者が担当します。 【開催日時】平成27年10月11日(日) 10:30~18:20 12日(祝・月) 【開催場所】 山口南総合センター 8:50~15:00 1F 多目的ホール 山口県山口市大字名田島1218-1 TEL 083-972-8333 新山口駅新幹線口から車で5~10分 新山口在来線口からのバス利用も可 初日: 新山口駅 6 番のりば(在来線口)9:59 発→南総合 10:07 着 南総合 18:42 発→新山口駅 18:50 着 2日目:南総合 15:46 発→新山口駅 15:54 着 【対象者】当会有資格者(認定療法士・指導者助手) 【指導】当会指導者(受講者:指導者 6:1) 【研修内容】実技(12 時間):AKA-博田法・ANT 及び種々の理学・作業療法技術(他動運動、動作訓練等) 【募集人数】42名(先着順) 【受講費用】30,000円 (昼食込み) *初日終了後に懇親会を予定しています。参加費¥5,000円(新幹線口徒歩 3 分 【申込方法】当会ホームページからの申込 2015年8月17日(月)19:00より受付開始 *先着順のため定員に達し次第申込を締め切ります 【問い合わせ先】 下記のメールのみ対応 相川医院 リハビリテーション科 松本啓孝 [email protected] AKAPTOT ニュース 4 とらっ家 ) §第 10 回受験コースのお知らせ 平成 27 年度受験コースを下記の通り開催しますのでお知らせいたします。受験コースは認定試験受験者の実 技強化を目的としたコースです。今年度、認定試験(第 11 回認定療法士・第 10 回指導者助手)は平成28年 3月6日(日)に行われます。お申込み・受験資格と認定基準については本ニュース記事および同封資料、当 会 HP をご確認下さい。 【日時】 【会場】 平成 28 年 1 月 30 日(土)・31 日(日) 1 日目:9:50~17:30 (受付開始 9:30~) 2 日目:9:15~16:30 (開場 9:00~) 東海医療科学専門学校(http://www.tokai-med.ac.jp/kagaku/access/) 名古屋市中村区名駅南 2-7-2(名古屋駅から徒歩 13 分) 【申込方法】当会ホームページでの受付 当会 HP(http://akaptot.com/)にログインし「第 10 回 受験コースのご案内」のページを 開いてください。画面下の「研修会の申し込み」をクリックしフォームへ記入して下さい。 §認定試験制度改訂のお知らせ 「指導者助手・認定療法士資格認定基準ならびに準指導者・指導者資格認定基準の改訂について」 この度、認定療法士、指導者助手、準指導者、指導者の資格認定基準について見直すことになり、今年度から それぞれの認定資格の受験要件を変更することになりました。 現行の指導者助手・認定療法士資格認定基準ならびに指導者・準指導者資格認定基準において入会してから認 定療法士を初めとして指導者の資格取得に至るまでの期間が長すぎるため、その改訂を主目的に改訂案が本年 度の総会(平成 27 年 7 月 5 日)において承認されました。入会してから認定療法士の受験できるまでの期間 を 6 年から 3 年に、指導者助手は認定療法士合格の改訂前と同様に翌年(1 年)に続けて受験が可能とし、指 導者は 6 年目から 3 年目に変更となりました。これで入会してから指導者の受験が可能になるまで 13 年間か かっていたものが 7 年間(7 年度目)となりました(受験に必要な入会からの経過年数:資料参照)。 他の見直しとして入会してから受験できるまでの期間を短縮したことに見合う受講単位数等の改訂をしまし た(受験資格 改訂前と改訂後の比較表:資料参照) 改訂のポイントは以下に示しますが、正式にはそれぞれの資格認定基準(改訂)の本文を参照してください(指 導者助手・認定療法士資格認定基準〈改訂〉、指導者・準指導者資格認定基準〈改訂〉:資料参照)。また、こ の改訂は本年度から実施することになっています。 なお、この改訂により受験者数が大幅に増加することを見込んでいます。受験コースの応募者数と認定試験の 受験者数が大幅に増加することを予測して万全の対策を取ることにしています。 ≪改訂のポイント≫ 1.認定療法士 ◆受験できるまでの期間 改訂前は入会後 6 年目以降に受験が可能である。 改訂後は入会後 3 年目以降に受験が可能である。 入会後の経過年数は年度単位(当年 4 月~翌年 3 月の期間)で扱う。 例えば平成 27 年度入会者は入会年度を 1 年目として平成 29 年度(3 年目)に認定療法士の受験が可能とな る。 AKAPTOT ニュース 5 ◆取得単位数 改訂前は当会の学術集会の参加回数が 4 回以上必要である。 当会の地域技術研修コース、AKA医学会学術集会、AKA医学会地域技術研修会の受講単位が合わせて 20 単位以上必要である。 改訂後は学術集会の参加回数が当会またはAKA医学会を合わせて 3 回以上必要である。 また地域技術研修コースの受講単位が当会またはAKA医学会を合わせて 20 単位以上必要である。 以上の受験資格要件を全て満たしていれば平成 29 年度に受験が可能である。 2.指導者助手 ◆受験できるまでの期間 改訂前は認定療法士に合格した翌年に受験が可能である。 改訂後は変更なし。 例えば平成 27 年度の 3 月に認定療法士に合格した場合は、翌年の平成 28 年度に指導者助手の受験が可能と なる。 ◆取得単位数 改訂前は認定療法士の資格登録後の受講単位を取得する必要はない。 改訂後は学術集会の参加回数が当会またはAKA医学会を合わせて通算 4 回以上必要である。通算とは受験 年度までに過去に 4 回以上が必要という意味である。 3.指導者 ◆受験できるまでの期間 改訂前は指導者助手の更新歴がある(指導者助手の登録後 6 年目)と受験が可能である。 改訂後は指導者助手登録後 2 年以上経過しており、更新の見込みがあることとし指導者助手の資格登録後 3 年目以降に受験が可能である。 例えば平成 27 年度に指導者助手の資格を登録した場合は、登録後 3 年目の平成 29 年度に指導者の受験が可 能となる。 「更新の見込みがあること」とは、現行の指導者助手の資格更新要件は指導者研修会の受講単位の取得が単 年度で 50%以上となっており、これが満たせない場合は資格更新と同時に指導者の受験要件も満たせなくな るという意味である。 ◆取得単位数 改訂前は当会の学術集会の出席回数が直近 5 年で 4 回以上、AKA医学会の学術集会が直近 5 年で 3 回以上 必要である。 当会の指導者研修会の受講単位が直近 5 年で単年度 60%以上、かつ地域技術研修コース等の指導単位が直近 5 年で 30 単位以上の取得が必要である。 改訂後は学術集会の参加回数が当会またはAKA医学会を合わせて通算 7 回以上必要である。通算とは受験 年度までに過去に 7 回以上が必要という意味である。 当会の指導者研修会の受講単位が直近 5 年で単年度 60%以上は削除し、地域技術研修コース等の指導単位が 6 単位以上の取得が必要である。 なお、指導者研修会の受講単位は受験要件としては削除としたが、指導者助手の資格更新要件は現行の通り ですので、今まで通り資格更新要件として受講単位の取得は必修となる。 AKAPTOT ニュース 6 ◆AKAに関する演題発表・論文等があること 関節包内運動に関する記述または考察がある(改訂なし) 。 ◆倫理規定に順守していること(改訂なし) 。 §認定試験のお知らせ 本年度認定試験の日程が決まりましたのでお知らせいたします。認定療法士、指導者助手については試験内容と 受験資格等のみ一次情報として掲載し、募集は次号に案内いたします。なお、認定療法士の実技試験問題は15 問に変更されます。 上級指導者、指導者試験については試験申込用紙を同封しています。受験する場合は必ず締め切りまでに送付し てください。 なお、今年度から認定療法士、指導者助手、指導者の資格認定基準が改訂されています。同封された資料を必ず 確認の上、お申し込み下さい。 §認定療法士・指導者助手の試験日程、内容と受験資格について 日程:平成 28 年 3 月 6 日(日) 場所:愛日会館(大阪) 認定対象:認定療法士および指導者助手 試験内容:認定療法士は筆記試験および実技試験 指導者助手は実技試験 受験料:3万円 試験内容・受験資格: 1)認定療法士 筆記試験*50問 合格70点以上 解剖・運動学・関節神経学・疾患・評価・臨床応用・関節神経学的治療法(ANT)を含む ※筆記免除制度:当会基礎コース受講修了者 レベル確認テストで筆記が70点以上の場合、 初回のみ認定試験の筆記試験が免除されます。 実技試験 15問「関節運動学的アプローチ-博田法(第2版)」(医歯薬出版発行)から出題 受験資格 ①入会後2年以上経過したもの (入会後3年目に受験可能) *平成27年度受験資格は平成13~25年度の入会者となります。 ②入会後の研修会受講単位20単位以上取得 ③入会後の学術集会単位3回(6単位)以上取得 *上記①~③をすべて満たすもの 2)指導者助手 実技試験 20問「関節運動学的アプローチ-博田法(第2版)」(医歯薬出版発行) から出題 受験資格 ①認定療法士に登録していること ②入会後の学術集会単位通算4回(8単位)以上取得 *上記①②を満たすもの AKAPTOT ニュース 7 §指導者認定試験 受験者の募集 平成 27 年度指導者認定試験の受験者を募集します。以下の案内に従って応募してください。なお、指導者認 定試験は日本AKA医学会が主催する認定試験の受験となります。 受験資格については応募後に当会理事会が審査を行います。その後、各応募者に受験可否について連絡を致し ます。 日程:平成 28 年 3 月 13 日(日) 場所:大阪コロナホテル 認定対象:指導者 試験内容:日本AKA医学会の実施する実技試験 20 手技 「関節運動学的アプローチ-博田法(第 2 版)」(医歯薬出版発行)から出題 受験料:日本AKA医学会と同額 受験資格:(以下の条件を全て満たすもの) ① 指導者助手の登録後 2 年以上経過しており更新の見込みがあること ② 日本 AKA 医学会理学・作業療法士会が主催する技術研修会(基礎コース、フォローアップコース、 地域技術研修コース)の指導単位が 6 単位以上であること ③ 日本 AKA 医学会理学・作業療法士会が主催する学術集会、または日本 AKA 医学会学術集会に通算 7回 (14 単位)以上参加していること ④ AKA に関連する演題発表、学術論文等があり、関節包内運動に関する記述または考察があること ⑤ 倫理規定を順守していること 受験申込方法:以下の資料を申込先に送付 1. 上記①~③については同封の申込用紙に記入 2. ④については発表原稿コピー1 部、発表原稿および図表データを記録した CD1 枚 ファイル形式は Microsoft Word,Power Point, PDF のいずれかで記録してください *受験の可否については認定委員会での単位確認と論文査読、理事会での倫理規定審査後に連絡いたします。 申込締切:平成 27 年 10 月 31 日(必着) 送付・問合先: 〒819-1314 福岡県糸島市志摩師吉 1200 可也病院リハビリテーション科 坂本周介 [email protected] §上級指導者認定試験 受験者の募集 平成 27 年度上級指導者認定試験の受験者を募集します、以下の案内に従って応募してください。なお、上級指 導者認定試験は日本AKA医学会が主催する認定試験の受験となります。 受験資格については応募後に認定委員会が審査を行います。その後、各応募者に受験可否について連絡を致し ます。 日程:平成 28 年 3 月 13 日 場所:大阪コロナホテル 認定対象:上級指導者 試験内容:平成 27 年度 日本 AKA 医学会 上級指導医試験要項に準ずる。 実技試験1~3 1.治療 実際に治療して関節包内運動を治す。 2.実技(副運動技術、構成運動技術) 技術はすべての関節を対象とします。 副運動技術は悪条件下でもできる。 AKAPTOT ニュース 8 3.指導能力 専門医、PT の指導者助手程度の者を対象に,技術を修正できるかどうかをみる。 受験料:日本AKA医学会と同額 受験資格: ①指導者の更新歴があること(指導者の登録後、5年以上の経歴があること)。 ②倫理規定を順守していること。 受験申込方法:上級指導者認定試験 受験申込書を下記送付先に送付すること。 申込締切:平成 27 年 10 月 31 日(必着) 送付・問合先: 〒819-1314 福岡県糸島市志摩師吉1200 可也病院リハビリテーション科 坂本周介 [email protected] §第 17 回フォローアップコース(福岡)開催報告 平成 27 年 6 月 13・14 日の二日間にわたり、第 17 回フォローアップコースが福岡市中央区の佐田病院で開催さ れました。当コースは基礎コース修了者・研修コース 20 単位以上取得者・認定療法士を対象として毎年開催さ れています。コース企画当初、基礎コース修了者に対しての技術的なフォローアップを行う目的で設定された 経緯があり、毎回 AKA 技術を全般的に網羅したボリュームのあるプログラムで行われています。例年は年後半 の開催ですが、今回は年度前半の開催になりました。諸事情が多数重なり、参加者がやや少ないコースとなり 残念でしたが、今回の参加者にとっては濃厚な研修会となったようです。 今回のテーマは『(関節静的反射を誘発せずに)関節包内運動を感じる』とし、まずそのテーマをクリアするた めの技術的な留意点について触れ、副運動 1 型・構成運動の関節包内運動の評価技術に続いて MCP 関節の副運 動 2 型の感覚を確認し、その感覚が二日間を通じて同様に感じられることを最終目標として掲げて行われまし た。 参加者からは「テーマがあり、最初に MCP 関節を行ったことでイメージがつけやすかった」 「身体の使い方や骨 との密着など意識するべきポイントについてコースを通じて繰り返し教えてくれた」という意見を頂けました。 また、手技数の関係で「もう少し時間がほしい手技もあった」という毎回みられる意見がありましたが、レビ ューの時間を長めに設けた結果、 「レビューの時間が長かったのでできなかった手技を補えました」という意見 も頂戴しました。指導側もポイントを絞って的確な指導を提供できるよう、自身の技術も含め鍛錬が必要と感 じられました。 参加者の方々の真剣さと熱意がひしひしと感じられた二日間になりました。 来年度は中国・四国ブロックでの開催となります。皆さん、AKA 技術を網羅する当コースに奮って参加され、年 に一度は全手技を自己流になっていないかを確認し、ブラッシュアップを図られることをお勧めします。 九州・沖縄ブロック AKAPTOT ニュース 9 §リレーコラム(第 4 回) 真剣勝負 近畿ブロック 岸和田徳洲会病院 前 宏樹 最近「○○女子」という言葉をよく耳にする。テレビで、楽器店でギターを買う人の 6 割が女性であると言って いた。最近アコースティック・ギターで弾き語りの女性シンガーが人気を集め、その影響で「ギター女子」が増 えているらしい。 実は、高校時代少しギターをかじった経験があり、当時はよく弾いていた。以前、何十年振りかに納戸に眠って いた、アコースティック・ギターを手に取り弾いてみたところ、ほとんどまともに弾くことができず、愕然とし た。 ギターは、左手 4 指でコードと呼ばれる和音(C、G、D7、Am など)を押さえ、右手でストローク奏法という上 下に 6 本の弦を同時に弾いて伴奏する。初級者は、 まずこのコードを覚えてしっかりと押さえることか ら始まるが、弦を押さえる指がとにかく痛い。しば らくこの痛みとの戦い。コードの形も中々覚えられ ない。右手のストロークに合わせて、コードを次々 に変えなければならないが、両手に力が入りガチガ チで、ついていけない。ひたすら練習を重ねると、 やがて無意識にコードの形ができ、ほとんど力を入 れずに押さえられ、右手のストロークもリラックス した滑らかな上下運動でリズムを刻み、小節ごとに 次々とコードを切り替えていけるようになる。久しぶりに弾いた時は、コードもウル覚えで、ストロークもぎこ ちない酷いものだった。その時に何となく思ったのが、ギターを上達する過程と AKA-博田法の技術を修得する 過程は似ているかもしれないと。 AKAの技術でも、骨指標を触診し、リラックスした手を置くところから始まる。やはり初めの頃は、骨に当て る指先に目一杯力が入り、肩から体幹へと全身ガチガチ状態。指の形を修正して意識すると、操作ができなくな り、操作を修正すると指の形が崩れていく。ギターの右手と左手の関係に似ている。ギターのコードの形を作る ように、各治療関節での手が無意識に形作られ、ストロークとリンクするように、手と身体が一体化となれば体 重移動が滑らかにできる。ギターは両手の動きが無意識に動くようになって初めて、さまざまなリズムに対応で きる。AKAもこれらの一連の流れが、無意識下で行われて初めて、本当の関節の動きを感じることができるの かもしれない。姿勢や手の形をその都度修正している間は、本当の関節の動きを感じられてはいないのであろう。 今から8年前にある医事雑誌の特集に AKA-博田法が取り上げられ、 博田先生のインタビューが掲載されていた。 「(AKA-博田法の)技術の習得にはどれくらいの訓練が必要か?」 という質問に対して博田先生の答えは、 「これは、プロにしかできない技術。従来の運動療法や理学療法 の技術は、野球で言うと草野球。プロになるにはどれくらい訓練 するか考えたら難しさが分かる。」 ギターは趣味でちょっとかじった程度。プロのミュージシャンを 目指して、音楽の専門学校に進んだ高校の先輩もいた。プロとは 何か。ただ技術のスキルが高いだけでは観客は満足しない。プロ のミュージシャンやプロ野球選手が観客を魅了するプレイとは何 か。ここという場面で「期待」通り、いやそれ以上の「結果」を出すことなのか。セラピストは、プロの治療者。 技術が高いだけではなく、患者の背景、病気や障害の状態など、様々な事を踏まえて、患者を「治す」という「結 果」を求められている。 AKAPTOT ニュース 10 同じ雑誌での博田先生への最後の質問。 ―先生の根気の源は? 自分の専門領域で治せない患者さんがいる「悔しさ」。 “患者のため”なんていいかっこはしない。治せないのが 悔しいから今でもあがいている。ホントは引退したいんだけど(笑) 。 真のプロの言葉には、謙虚な中にも迫力がある。高いスキルの先にあるもの。 「患者を治す」という真剣勝負。 その勝負に勝ってこそ、本当のプロなのかもしれない。自分は、患者の前に立って常に真剣勝負ができているだ ろうか。 今、 「結果にコミットする」セラピストが求められている。 一人一人、一瞬一瞬、自分に問いかけたい。 §都道府県別会員数 北海道 1301名(平成27年7月27日現在) 9 青森 1 秋田 24 岩手 9 宮城 11 山形 10 福島 13 茨城 8 栃木 33 群馬 12 埼玉 34 千葉 61 東京 58 神奈川 93 新潟 1 富山 3 石川 2 福井 1 山梨 99 長野 12 静岡 35 岐阜 8 愛知 34 三重 3 京都 36 滋賀 25 奈良 29 和歌山 10 大阪 172 兵庫 52 岡山 17 広島 16 島根 8 鳥取 14 山口 56 徳島 40 高知 26 香川 16 愛媛 18 福岡 60 長崎 56 熊本 16 大分 13 佐賀 6 宮崎 4 鹿児島 18 沖縄 19 §日本 AKA 医学会理学・作業療法士会 事務局 E-mail : [email protected](お問合せは E-Mail でお願い致します) AKAPTOT ニュース 11 (編集後記) 今号が皆様に届く頃には暦の上では立秋を過ぎつつ、夏真っ盛りの暑さと思います。夏バテされていませんか? 報告の通り、7/5横浜にて第 16回学術集会が行われ、大盛会のうちに終了しました。今回は「運動療法と関節の機能」というテーマ で、横浜らしく海に面した素晴らしい会場で行われました。前日には基礎教育的な意味合いとして初の試みのイブニングセミナーが開催 され、二日間を通じて好評でした。関東甲信越ブロックのスタッフの方々、お世話になりました。ご苦労様でした。 次 回は 4 回目となる福岡市にて、 「専門職として存続するために」というテーマで評価と治療の関係について焦点をあて、最高のアクセス・ きれいな会場で開催予定です。来年、九州で皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。 また、今学会同日に総会が行われ、前述記事および同封資料のごとく今年度より受験制度の改訂が決定しました。期間など受験資格要件 の緩和がなされ、会員の皆さんが受験しやすい制度に変更されました。是非、トライして下さい。受験に際し、より真剣に技術練習およ び知識を研鑚され、臨床の場で患者様に提供することに繋げて頂ければと思います。 リレーコラムは近畿ブロック代表理事の前先生が執筆して下さいました。前先生らしい表現・切り口でわかりやすく書いてくださいまし た。皆さんは目の患者さん(の病状や求められるもの)と真剣勝負されていますか?‘こなす’ように流してはいませんか? とて もしんどく言うは易しですが、一症例一症例をその姿勢で臨むことができるとおのずと臨床力はついてくるように思います。 突然ですが、編集者の施設では新入セラピストに対しオリエンテーションを行っています。その際、一読してもらう文献をご紹介させて 頂きます。今から 46年前、1969 年に医学書院から発刊された「理学療法・作業療法 Vol.3 No.5 P.27-30 バーバラ・ナッ シュ どこに行く日本のリハビリテーション」です。第 4 回 PT 学会特別講演での講演内容を記したもので、今年の第 50 回日本 PT 学 術記念大会メインシンポジウムでも紹介されていた名文献です。演者は米国ワシントン大出身の PT で、当時の WHO 日本政府顧問アド バイザー兼国立療養所東京病院附属リハ学院理学療法学部長です。内容としては‘リハビリテーションのほんとうの意味’‘セラピスト と技術員の違い’‘専門職としての地位の確立’などで、セラピストとしての心得が述べられおり、半世紀を経てもなお色褪せることの ない核心的な文章で、国の診療報酬から理学療法・作業療法という専門職の word が消えてしまった現況では、‘どこかに行ってしまっ た’方向に歩んでいるのではないかと危惧してしまいます。本邦における‘リハビリテーション’という語の便宜的かつ誤った使用への 警鐘、専門職として医療チームから認められているか、そのための学問・技術の向上努力を怠っていないか、等々の問いかけが今でも我々 になされているように感じられます。 読んだことのある方もない方もあらためて読んでみてはいかがでしょうか。以下のリンク先をご参照ください。 http://medicalfinder.jp/doi/abs/10.11477/mf.1518100249 今号には昨年の学術集会を中心にまとめられた会誌を同封致しております。 年度後半は全国レベルの事業が続きます。随時、HP にてご確認下さい。 まだまだ酷暑が続きますが、くれぐれもご自愛ください。 AKAPTOT ニュース 12
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