A K A 日本関節運動学的アプローチ医学会理学・作業療法士会ニュース Vol.42 2014.8 §日本AKA医学会理学・作業療法士会 ホームページのお知らせ http://akaptot.com/ 会員の方は新規にログインしてご利用ください。 各種研修会情報や学術集会申し込み、変更手続きなどが行えます。 §平成26年度事業計画 今後予定されている全国規模の事業内容です。日時は会場の都合により変更となる場合があります。 内容 日時 担当ブロック 基礎コース 第 24 回基礎コース(東京) 平成 26 年 6 月~9 月開催中 関東・甲信越ブロック フォローアップコース 第 16 回フォローアップコース(名古屋) 平成 26 年 12 月 20・21 日 東海・北陸ブロック 詳細は同封の案内をご覧下さい 応用コース 第 3 回応用コース(福岡) 平成 26 年 11 月 23・24 日 九州・沖縄ブロック 詳細は記事をご覧下さい 受験コース 第 9 回受験コース(山口) 平成 27 年 1 月 11・12 日 中国・四国ブロック 詳細は記事をご覧下さい その他 平成 26 年度認定試験(大阪) (試験により日時・会場別) 平成 27 年 3 月 8 日 平成 27 年 3 月 15 日 認定委員会 詳細は記事をご覧下さい §日本 AKA-PT・OT 会平成 26 年度総会報告 平成 26 年度総会が平成 26 年 6 月 22 日、メルパルク OSAKA にて開催されました。本年度も多数の会員のご出 席をいただき、議案については 1 号議案(平成 25 年度事業・決算・監査報告について)、2 号議案(平成 26 年度事業計画・予算案について)ともに原案どおり承認されました。3 号議案として会場から頂いた提案の うち「当会会員の他学会における発表や雑誌掲載の論文等を、ニュース紙面やウェブサイト上において紹介 するなど、インフォメーションの充実を図っては?」への対応として、当会ウェブサイト「資料のご案内」 中に「関連文献・論文等」のページを新設いたしました。皆様にご活用頂ければ幸甚です。 AKAPTOT ニュース 1 §第 15 回学術集会(大阪)開催報告 開催日:平成26年6月22日(日) 会 場:メルパルク大阪 2階 メルパルクホール(大阪府) 参加者数:417 名(会員 378 名、医学会 5 名、非会員 32 名、学生 2 名) 第 15 回学術集会は、AKA-博田法発祥の地『大阪』で開催され、全国 から 417 名という多くの参加者にお集まりいただき、成功裏に終了す ることが出来ました。本学術集会の企画・運営にあたりました準備委 員を代表して、感謝申し上げます。 今回、学術集会のテーマを「―さらなる飛躍のために―」とし、AKA -博田法・ANT の技術の習得・向上だけではなく、さらなる飛躍のた めに、評価〜治療が出来るセラピストを目指すというコンセプトのも と、臨床場面における AKA-博田法・ANT の実際の評価、治療を、映 像を通して、適応の広さと効果の大きさについて提示させて頂き、参 加者の皆様の明日からの臨床に役立てて頂こうという目的で企画しました。 特別講演Ⅰでは、日本 AKA 医学会理事長であります片田重彦先生に 「腰痛のプライマリケアにおける AKA-博田法の位置づけ」という テーマで、腰痛のプライマリケアの流れから AKA-博田法の重要性 についてわかりやすくご講演頂きました。特別講演Ⅱでは、新しい 試みとして博田節夫先生に、ご自身の診療場面の映像を見ながら、 先生自身に Physical Medicine and Rehabilitation(PM&R)に おける診断と治療について具体的にわかりやすく解説頂きました。 指定演題では、日本 AKAPTOT 士会で、指導的立場の 4 名に先生方に、 それぞれの臨床での AKA-博田法・ANT の実際の取り組みを、貴重な 映像を通して講演をして頂きました。一般演題では、3 名の先生方 に、日頃の研究の成果を発表して頂きました。 今回の学術集会では、AKA-博田法が痛みの治療が目的ではなく、関 節包内運動の異常を治療することと、骨運動に伴った関節面の運動 を誘導する技術であることを、実際の映像を通して認識する ことができ、そこから、AKA-博田法・ANT の無限の可能性を 垣間見ることができたのではないでしょうか。 今回の学術集会を通して、臨床で評価および治療を行う上で、 AKA-博田法・ANT は、なくてはならい技術であることが、改 めて再認識されたと思われます。今回の内容が、会員の皆様 の臨床での一助となれば幸いです。 最後になりましたが、今大会の準備にご尽力して頂きました スタッフの方々および、ご支援頂きました関係者の方々に、 この場をお借りして心よりお礼を申し上げます。 それでは、来年は神奈川県でお会いしましょう! 第 15 回学術集会準備委員長 竹本 AKAPTOT ニュース 2 民樹 §第 16 回学術集会のお知らせ(第 1 報) 日時:平成 26 年 7 月 5 日(日)10:00~16:00(予定) 場所:大桟橋ホール(神奈川県横浜市) テーマ:運動療法における関節の機能と役割 内容、一般演題募集、参加申し込みなどについては次回以降のニュースに同封させていただきます。 多くの方に満足して頂けるよう準備を進めて参ります。皆様のご参加をお待ちしています。 準備委員一同 §第 3 回応用コースのお知らせ 平成 26 年度応用コースを下記の通り開催いたします。応用コースは当会の有資格者を対象に AKA-博田法・ ANT のスキルアップを目的としたコースです。 指導はすべて当会指導者が担当します。 【開催日時】平成26年11月23日(日)10:00~17:30 24日(祝)9:00~16:00 【開催場所】佐田病院 〒810-0004 福岡市中央区渡辺通 2-4-28 【対象者】当会有資格者 (認定療法士・指導者助手) 【指導】当会指導者(受講者:指導者 【研修内容】AKA-博田法・ANT 実技 6:1) (合計 12 時間) 【募集人数】48名(先着順) 【受講費用】30,000円 (今回、昼食はありません。各自ご用意下さい) *初日終了後に懇親会を予定しています。 参加費¥3500円前後 【申込方法】当会ホームページからの申込 2014年9月1日(月)より受付開始 *先着順のため定員に達し次第申込を締め切ります 【問い合わせ先】 可也病院 リハビリテーション科 坂本周介 [email protected] §第 9 回受験コースのお知らせ 第 9 回受験コースを以下の通り開催致します。 詳細な案内と受付は当会ウェブサイト上で平成 26 年 11 月 1 日より開始します。12 月発行のニュースに案内 を同封いたしますが、締め切りまでの日数が短いため当該日になりましたら早めのご確認をお願い致します。 開催日時:平成 27 年 1 月 11 日(日) 10:00 開始 12 日(月・祝)16:00 終了 開催場所:YIC studio(山口県山口市) 新山口駅新幹線口より徒歩 1 分 対象:認定試験受験予定者 *コース申込時に受験資格があり、今年度の認定試験を受験する方が対象 募集人員:60 名(受講者:講師比率 6:1) 受講料:3 万円 AKAPTOT ニュース 3 §指導者助手・認定療法士 認定試験のお知らせ(一次情報) 本年度認定試験の日程が決まりましたのでお知らせいたします。今回は一次情報として試験内容と受験資格等 のみ掲載していますのでご確認下さい。申し込み書類等は次号に同封いたします。 なお、認定制度、認定基準、更新実施要領の規約については同封されています会誌巻末に掲載されていますの でご一読下さい。 日程:平成27年3月8日(日) 場所:愛日会館(大阪) 認定対象:認定療法士および指導者助手 試験内容:認定療法士は筆記試験および実技試験 指導者助手は実技試験 受験料:3万円 試験内容・受験資格: 1)認定療法士 筆記試験* 50問 合格70点以上 解剖・運動学・関節神経学・疾患・評価・臨床応用・関節神経学的治療法(ANT)を含む ※筆記免除制度:当会基礎コース受講修了者 レベル確認テストで筆記が70点以上の場合、 初回のみ認定試験の筆記試験が免除されます 実技試験 10問「関節運動学的アプローチ-博田法(第2版)」(医歯薬出版発行)から出題 受験資格 ①入会後5年以上経過したもの (平成26年度受験資格は平成13~21年度の入会者となります) ②入会後の研修会受講単位20単位以上取得 ③入会後の学術集会単位8単位(4回)以上取得 *上記①~③をすべて満たすもの 2)指導者助手 実技試験 20問「関節運動学的アプローチ-博田法(第2版)」(医歯薬出版発行) から出題 受験資格 §指導者認定試験 認定療法士に登録していること 受験者の募集 平成26年度指導者認定試験の受験者を募集します。以下の案内に従って応募してください。なお、指導者 認定試験は日本AKA医学会が主催する認定試験の受験となります。 受験資格については応募後に理事会が審査を行います。その後、各応募者に受験可否について連絡を致しま す。 日程:平成27年3月15日(日) 場所:大阪コロナホテル 認定対象:指導者 試験内容:平成26年度 日本 AKA 医学会 指導医試験要項に準ずる。 日本AKA医学会の実施する実技試験 20 手技 「関節運動学的アプローチ-博田法(第 2 版)」(医歯薬出版発行)から出題 受験料:日本AKA医学会と同額 受験資格:(以下の条件を直近5年間で全て満たすもの) ① 指導者助手の更新歴があること(指導者助手の登録後、5年以上の経歴があること) ② 日本 AKA 医学会理学・作業療法士会が主催する技術研修会(基礎コース、フォローアップコース、 地域技術研修コース、紹介コース)の指導単位が30単位以上であること ③ 日本 AKA 医学会理学・作業療法士会が主催する学術集会に8単位(4回)以上参加していること ④ 日本 AKA 医学会理学・作業療法士会主催の指導者研修会の参加が年間60%以上参加していること AKAPTOT ニュース 4 ⑤ 日本 AKA 医学会学が主催する学術集会に6単位(3回)以上参加していること ⑥ AKA に関連する演題発表、学術論文等があること *原則として論文内に関節包内運動に関する記述、考察があること。 ⑦ 倫理規定を順守していること 受験申込方法:以下の資料を申込先に送付 1. 2. 上記①~⑤については同封の指導者認定試験 ⑥については原稿のコピー 受験申込書(1)~(3)に記入 以上二つの資料と共に理事会において⑦の倫理規定について審査します。 申込締切:平成26年10月31日(当日消印有効) 送付・問合先: 〒819-1314 福岡県糸島市志摩師吉1200 可也病院リハビリテーション科 坂本周介 [email protected] §上級指導者認定試験 受験者の募集 平成26年度上級指導者認定試験の受験者を募集します。以下の案内に従って応募してください。なお、上 級指導者認定試験は日本AKA医学会が主催する認定試験の受験となります。 受験資格については応募後に認定委員会が審査を行います。その後、各応募者に受験可否について連絡を致 します。 日程:平成27年3月15日(日) 場所:大阪コロナホテル 認定対象:上級指導者 試験内容:平成26年度 日本 AKA 医学会 上級指導医試験要項に準ずる。 実技試験1~3 1.治療 実際に治療して関節包内運動を治す。 2.実技(副運動技術、構成運動技術) 技術はすべての関節を対象とします。 副運動技術は悪条件下でもできる。 3.指導能力 専門医、PT の指導者助手程度の者を対象に,技術を修正できるかどうかをみる。 受験料:日本AKA医学会と同額 受験資格: ①指導者の更新歴があること(指導者の登録後、5年以上の経歴があること)。 ②倫理規定を順守していること。 受験申込方法:上級指導者認定試験 受験申込書を下記送付先に送付すること。 申込締切:平成26年10月31日(当日消印有効) 送付・問合先: 〒819-1314 福岡県糸島市志摩師吉1200 可也病院リハビリテーション科 坂本周介 [email protected] AKAPTOT ニュース 5 §リレーコラム(第 1 回) 今号より AKA-博田法や ANT をはじめ、 理学療法および作業療法に関するお話コーナーを新設してみました。 執筆は当会指導者に担当して頂く予定です。お気軽な気持ちでお読み頂ければと思います。 諸先輩方がおられる中で大変請謁ですが、第1回目は提案者の広報・杉尾が拙いながら担当致します。 自戒をこめて述べたいと思います。少々長くなりますが、お付き合い下さい。宜しくお願いします。 【腰を入れるということ】 AKA-博田法では関節静的反射の誘発防止や骨への密着、手の良好な感覚を得る目的で不必要な手の脱力 が重要となり、そのため殊に『腰を入れる』ことを言われます。 では『腰を入れる』とはどのようなことなのでしょうか。 私は当初何年も、『腰を入れる』ということを腰椎前弯と骨盤前傾を増強させて腰を可動最終域で lock することと勝手に誤解していました。腰を lock すれば自身の関節静的反射および軟部組織過緊張連鎖を 生じ、手の脱力が困難となり自身の指骨と相手の骨が密着せず、また自身の運動感覚も鋭さを欠きます。 博田先生の骨盤は常に前額面、矢状面ともに過度な傾きがみられず、腰が据わり、腰が真っ直ぐしてい ます。AKA-博田法では、ベッドに大腿部が触れる程度の位置に立つ技術が多数あります。つまり操作す る関節に術者が近づくことになりますが、ベッドに寄りかからずに脚で体重を支持して立ち、骨盤を傾 けずに腰を入れ操作することが、副運動(1 型の評価技術を含む)および構成運動を誘導、また感知する 成功の鍵といえます。そうすれば、脚の各関節を lock せずに自由に動かせるようになり、脚・腰の動き・ 力が無駄なく手に、結果として相手の骨に伝わるようになります。例えば、仙腸関節や椎間関節など患 者の腹側からの技術においては足部をベッド下に深く位置させ、股関節・腰部を後方に反り過ぎないよ うに伸ばし大殿筋あるいは肛門括約筋に力を入れ、大腿部にベッドとの圧が加わらないようにして、 ゆっくり手をポジショニングしていくと手部が脱力・安定するようです。結果として、横から姿勢を見 ると骨盤から下肢全体の軸が真っ直ぐで床に対してほぼ垂直となります。(博田先生写真参照) AKAPTOT ニュース 6 どの技術においても、腰の入る感覚と手部の脱力の感覚を覚えたらその感覚に合わせて足部の位置などを変え ていきます。あとは体の動く方向が決まるつま先の向きと手のポジショニング、肩甲帯の挙上防止などが重要 となります。勿論、触診や AKA 第 2 版の教科書に記載されていることなど基本的な事項を踏襲頂くことは言 うまでもなく、逆に教科書通りに行えれば、腰は入りやすくなります。また、技術レベルが高くなりますが特 に副運動技術「強」や他動構成運動技術-伸張の際は、脚・腰から伝わる力と同等で関節静的反射を誘発しな い程度の手部・手指の力が必要になります。つまり、全身にわたる選択的脱力 selective relaxation が求められ る訳です。ここがさらに難しいところである一方で、唯一関節静的反射を誘発せずに関節包内・包外組織を伸 張できるという AKA-博田法の大きな特徴と言えます。 以上のことは、AKA-博田法・ANT はともかく、運動療法技術の基本にも通じます。 しかし、『言うは易く、行うは難し』…です。現在でも度々「腰が入っとらん!」と言われる始末で、私自身 も『腰を入れる』ことを理解できているとはとても言えない状況です。それは自分自身で克服するしかありま せん。日々の診療や練習を真剣に取り組み、研修会などで指導されたことを何度も思い返して一手技一手技集 中して繰り返し、度々研修会で修正を加えてもらい、年月をかけて身体に染み込ませていくプロセスしかない と思います。以前と比較して技術の分析および指導法の水準も高まり、随分と技術向上の近道になっているよ うです。でも…ひょっとすると一番難しいのは、『博田法習得のための努力を継続する』ということなのかも しれません。 最後に、各個人で身体感覚や身体図式、言語理解、技術レベルが異なるため、皆さんに当てはまらない、ある いは意識しすぎて動けないこともあるかもしれません。 あくまでも私の今の感覚で述べてみました。ご了承下さい。 皆さんの技術を再考あるいは博田法を継続頂く一つのきっかけになれば幸いです。 九州・沖縄ブロック 佐田病院 杉尾秀一 §都道府県別会員数 1325名(平成26年7月29日現在) 北海道 10 青森 1 秋田 28 岩手 11 宮城 14 山形 9 福島 14 茨城 7 栃木 33 群馬 8 埼玉 33 千葉 66 東京 58 神奈川 87 新潟 1 富山 3 石川 2 福井 1 山梨 96 長野 14 静岡 43 岐阜 8 愛知 43 三重 3 京都 36 滋賀 24 奈良 27 和歌山 14 大阪 155 兵庫 42 岡山 14 広島 16 島根 9 鳥取 13 山口 59 徳島 36 高知 26 香川 25 愛媛 19 福岡 69 長崎 63 熊本 10 大分 14 佐賀 7 宮崎 7 鹿児島 25 沖縄 20 §日本 AKA 医学会理学・作業療法士会 事務局 〒270-0022 千葉県松戸市栗ヶ沢 789-10 旭神経内科リハビリテーション病院 リハビリテーション科内 E-mail:[email protected](お問合せは E-Mail でお願い致します) AKAPTOT ニュース 7 (編集後記) 今年も暑い夏になっておりますが、体調崩されていませんか? 報告の通り、さる 6/22 大阪にて第 15 回学術集会が行われ、大盛会のうちに終了しました。今回は多数症例が動画で解説付きの上 紹介され、入会して間もない方にも AKA-博田法・ANT の臨床応用とその明らかな効果を感じやすかったのではないかと思います。 次回は横浜で、素晴らしい会場で、また前日のセミナー等も企画されているようです。今から楽しみです。 今号よりリレーコラムを新設してみました。初回は言いだしっぺが担当致しましたが、いかがでしたでしょうか。感覚的な内容でもあ りますし、伝わり難くかったかもしれません。少しでもニュースに目を通して頂けるきっかけになればとの想いで、企画してみまし た。今後とも宜しくお願い致します。 今号には昨年の学術集会を中心にまとめられた会誌と当会のパンフレットを同封致しております。パンフレットはこの度新たに AKA-博田法および ANT の普及と当会の発展・広報を目的に、博田先生のご協力を得て作成しました。現会員の皆様も日々臨床で 適用・研鑚して頂き、是非 AKA-博田法、ANT の素晴らしさを周囲のセラピストや医師にご紹介下さい。 年度後半は全国レベルの事業が続きます。随時、HP にてご確認下さい。 まだまだ残暑が続きますが、くれぐれもご自愛ください。 AKAPTOT ニュース 8
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