造形研究科 2016 「学び」から「発信」へ 大学院が学部と異なるところは、 一般的には 「より専門性を深める」 ということになるでしょう。 しかし、 実はそこにとどまらない大きな違いがあります。 それは 「学ぶ」 という受け身の姿勢から、 自ら 「発信する」 という能動的な姿勢への転換です。 学部ではそれぞれの分野での基礎教育から始まり、 上位の学年に行くにしたがって徐々に専門 分野の授業比率が高まってゆきます。 そして、 卒業時にはそれぞれが独自の表現を獲得し、 専門 家として独り立ちしてゆく訳ですが、 大学院ではさらに大きなスケールを目指さなければなり ません。 まず、 その分野での体系的な知識をもう一度しっかりと身に付けなおし、 そして既成概 念を打ち破る斬新な発想力を得ていただきたいと思います。 学長 小林 亮介 大学院修士課程の2年間で、 みなさんが指導教授と対等に渡り合うことが出来るまでに成長す ることを我々は期待しています。 この2年間は 「学び」 から 「発信」 へと成長を遂げる大きな2年間 です。 造形研究科長からのメッセージ 生涯の中で 「恵まれた時間と空間」 今日時代が抱えるスピードはどんどん速くなり、 人間が本来体感できる速度を上回ってしまっ ている。 科学の進展や発見が必要以上に時代を先回りさせていくからなのかもしれない。 ただ、 忘れてはいけないのは人間一人一人は、 どんなに自分を取り巻く時代の加速度が高まっても同 じ時間を生きるということ。 一生の間に本当に何かを勉強したい、 研究したいと思える時期は限 られ、 しかもその場所と時間を保証してもらえる時期はとても貴重であるということである。 研 究科に進むという恵まれた時間と空間を自分の創作や考察の大きな糧として有効に機能させ て、 その後の生涯へ続く財産へと結実させていただきたいと願う。 研究科長 江本 菜穂子 造形研究科(修士課程) 造形表現制作 日本画 洋画 彫刻 先端表現 造形表現構想 視覚伝達デザイン デジタルメディアデザイン 建築デザイン プロダクトデザイン ランドスケープデザイン 芸術文化研究 造形専攻 1 大学院入学試験要項 名古屋造形大学大学院 造形研究科修士課程 ■入学定員 造形研究科修士課程 造形専攻 10名(標準修業年限:2年) ■出願資格 次のいずれかに該当する者であること。 (1)学校教育法第83条に定める大学を卒業した者、及び2016年3月卒業見込みの者。 (2)学校教育法第104条第4項の規定により学士の学位を授与された者、及び2016年3月に授与される見込みの者。 (3)外国において、学校教育における16年の課程を修了した者、及び2016年3月修了見込みの者。 (4)外国の学校が行う通信教育における授業科目を我が国において履修することにより当該外国の学校教育における16年の課程を修了した者、及び 2016年3月修了見込みの者。 (5)我が国において、外国の大学の課程(その修了者が当該外国の学校教育における16年の課程を修了したとされるものに限る)を有するものとして 当該外国の学校教育制度において位置付けられた教育施設であって、文部科学大臣が別に指定するものの当該課程を修了した者、及び2016年3月 修了見込みの者。 (6)専修学校の専門課程(修業年限が4年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る)で文部科学大臣が別に指定したもの を文部科学大臣が定める日以後に修了した者、及び2016年3月修了見込みの者。 (7)文部科学大臣の指定した者。 (8)2016年3月31日までに22歳に達した者で、本学大学院の研究科において、個別の入学資格審査により、大学を卒業した者と同等以上の学力がある と認めた者。 ※上記の出願資格(8)によって出願する者は、事前審査を行ないます。該当者は、出願締切日の1 ヶ月前までに入試・広報センターまでお問い合わせ ください。 ※(3)(4)(5)に該当する方は、事前に提出していただく書類があります。(出願締切日の10日前までに履歴書・研究計画書・作品画像) ■出願書類 書類 注意事項 志願票・受験票 本学Webサイトからダウンロードし、提出すること。 研究計画書 活動歴 提出物 次頁「提出物」を参照。添付票は本学Webサイトからダウンロードし、提出すること。 最終学校の成績証明書 出身大学長(学部長)または教育機関が作成し、厳封したもの。 卒業証書又は 卒業見込証明書 出願資格(2)により出願する者は、卒業証明書にかえて学位授与証明書、又は卒業見込証明書にかえ て下記の①②の書類を提出すること。 ①志願者が在籍する短期大学の専攻科、または高等専門学校の専攻科の修了見込証明書。 ②志願者が学士の学位の授与を申請する予定である旨の、志願者が在籍する短期大学長又は高等専門 学校長の証明書。 写真 タテ4.0cm×ヨコ3.0cm 1枚 正面上半身脱帽無背景で、 最近3 ヶ月以内に撮影したものを、 志願票の所定欄に貼付すること。 入学検定料 35,000円(銀行振込に限る) 本学所定の用紙を使用し、取扱銀行窓口で、①志願票、②振込金受取書の銀行収納欄に押印してもらう こと。 ・振込金受取書は、本学の領収書に代えるので、大切に保管すること。 ・振込手数料は、各自の負担とする。 ■出願方法と出願受付期間 出 願 方 法 出願受付期間 出願書類一式を、書留速達にて郵送してください。 1期/2015年10月1日(木)∼ 10月12日(月)必着 2期/2016年2月1日(月)∼ 2月19日(金)必着 但、本学の卒業見込者は2月23日(火)必着まで受付します。 ※やむを得ない事情で本学へ持参する場合は、次の時間内に受付します。出願期間内平日(月∼金)9:00 ∼ 16:00 2 ■試験日程と内容 ●集合時間=10:00(持参作品提出希望者は9:30集合) 試験日 時間 科目等 実施条件等 ・1期 9:30 ∼ 10:00 持参作品提出 希望者のみ 2015年10月17日(土) 10:30 ∼ 12:00 (90分) ・2期 学科試験 (出願時に選択) 2016年2月27日(土) 13:00 ∼ 小論文 1200字程度 外国人のみ辞書・電子辞書持ち込み可 英文解釈 辞書・電子辞書持ち込み可 面接 研究計画書の内容に関するもの ※集合場所は、学内に掲示します。 ※学科試験・面接のいずれも、30分以上遅刻した場合は、受験資格を失います。 ※試験当日には、必ず受験票を持参してください。 ■試験会場 名古屋造形大学(愛知県小牧市大草年上坂6004 / TEL0568-79-1111) ※受付の場所については当日の看板に従ってください。 ■提出物 提出物 ポートフォリオ 対象 提出時 注意事項等 全ての志願者 出願時に選択 して提出 様式自由 添付票に必要事項を記入し、ポートフォリオに貼付すること。 様式自由・1部(コピーでも可) 添付票に必要事項を記入し、論文(研究レポート)に貼付すること。 論文 (研究レポート) 持参作品 ※デジタルデータを提出する場合は、事前に本学入試・広報センターに相談すること。 提出を希望する 志願者のみ 入試当日持参 2年以内に制作された作品1点以上 添付票に必要事項を記入し、作品に貼付の上、入試当日受付に提出 すること。 ※提出した作品は、面接終了後、各自の責任で搬出すること。 ※デジタルデータを持参する場合は、事前に本学入試・広報センターに相談すること。 ※ビデオ作品は、DVD又はVHSで持参すること。 ※持参作品には本学所定の大学院入学試験作品証明書 (証明は出身大学・在籍大学の指導教員等に依頼すること)を貼付し、その作品が受 験生本人の作品であることを証明すること。 ※芸術文化研究を志望する場合は、論文(研究レポート)を必ず提出すること。 ※ポートフォリオ・論文(研究レポート)・持参作品は、面接後に返却します。その他の書類は返却しません。 ■合格発表と入学手続期間 区分 合格発表日 入学手続期間 1期 2015年10月21日(水) 2015年10月22日(木)∼ 11月26日(木) 2期 2016年3月2日(水) 2016年3月3日(木)∼ 3月18日(金) ※合格通知書を本人宛に郵送します。 また、 合格通知書が4日経過しても届かない場合は、 お問い合わせ下さい。 本学Webサイトでも公表します。 電話あるいは直接の問い合わせには応じません。 また、 学内掲示も行いません。 ※合格者は定められた期日までに、 学費を納入してください。 詳細は合格通知書に同封する書類で確認してください。 ■学費 内訳 区分 前期分 (入学時) 後期分 授業料 325,000円 325,000円 教育充実費 225,000円 225,000円 入学金 200,000円 計 750,000円 550,000円 ※入学金は入学時のみ(ただし、同朋大学・名古屋音 楽大学・名古屋造形大学卒業生は入学金が免除さ れます)。 ■奨学金 日本学生支援機構奨学金制度 第一種<返済時無利子>50,000円又は88,000円から選択 第二種<返済時有利子>50,000円、80,000円、100,000円、 130,000円、150,000円の中から選択 その他、各種財団・地方自治体等の奨学金を申し込むことができます。 ■取得資格 中学校教諭(専修)免許(美術) 高等学校教諭(専修)免許(美術) ■入学辞退について 前期分の学費を納入された方には、 入学金以外を返還します。 入学手続後に入学を辞退する場合には入試・広報センターまでご連絡ください。 返還申出期限:2016年3月31日 (木) の16:00まで ※申出期限を過ぎた場合は、 いかなる理由があっても返金できませんので注意してください。 3 名古屋造形大学大学院・造形専攻には 造形表現制作と造形表現構想の2分野があります。(2015年度実績) 造形表現制作とは…… 制作された表現結果をあくまでも作品とし、さらなる技術や手法の習練研究に励むことに力点を置く。現代に おける表現制作とは何かということを各自の自主的なテーマの中で考え、そのテーマの追求とその表現媒体と しての技法を追求していく。制作の方向と可能性をさぐり、広い意味で社会全般との関わりを考えながら作品 における自己テーマの確立をめざす。 区分 研究領域 ゼミ ゼミ概要 学生を中心とした学部から大学院の一貫教育を行う。 日本画制作を通して発想、 展開、 構築の 確認をし、 繰り返し取材を行い写生の原点を探り、 素材、 技法の研究と表現の可能性により高 い日本画領域を目指して研鑽する。 また、 実験的素材研究と手法の挑戦など幅広い観点から 日本画研究Ⅰ・Ⅱ 濱田樹里ゼミ 完成度の高い表現を追求し、 作品発表を行う。 「古典研究」 では、 古典絵画の調査と模写を通 して、 古美術の基礎的な素材、 技法、 構想の研究を行い、 文化財保護の視点からも古美術の重 要性を考察する。 「絵画表現」 とは何か。 具体的な作品制作 (版画技法を含む) を通して、 実践的な研究を行う。 支 持体に描かれた象形が、絵画作品として認知されるためには、 画面と見る者の間に非言語に よるコミュニケーションが成立しなければならない。 「絵画表現」 は、 記号論としてどこまで 山本正英ゼミ 洋画研究Ⅰ・Ⅱ 説明が可能なのか。 「見る」 とは何か。作画行為はどのような価値で展開されるのか。記号論 や視覚認知論からもアプローチを行い 「絵画表現」 について研究する。 造形表現制作分野 基本的に学生個々の興味と方向性を基軸に、個人プログラムを定め模索してゆく。理論面で は、 ゼミメンバーで対面しているテーマや、 アートムーブメントについて、 ディスカッション 形式で裏づけをする。それに反し説明のつかない創造性、インスピレーション、イマジネー 平林 薫ゼミ ションなど、 「理論性」 という事柄の曖昧さを解り、 自己展開には不可欠な要素について、 制作 を通して探ってゆく。 実践的なギャラリーでの発表活動、 特定なテーマや条件を設定し、 平面 絵画表現を中心に多ジャンルにおける制作研究を行う。 「彫る」 ことと 「刻む」 ことは、 もはや 「彫刻」 の表現領域を補償しない。物質と遭遇し、 空間とせ めぎ合い、場所に働きかけ、他者と関わる…固定されない自己の有り様がまさに 「彫刻」の展 開ではなかったか。 ここでは、 リサーチワークの継続をベースに、 身の回りのあらゆる事象に 彫刻研究Ⅰ・Ⅱ 高橋伸行ゼミ 身を置き、 個々の最も切実なテーマに取り組む。 新たなアートを切り開くためには現在生まれつつあるアートを知らなければならないのは 当然だが、 同じように過去についての考察も深めなければならない。 私たちは、 たまたま太陽系第三惑星に生まれたことから、太陽の発する強い電磁波である光 を感知する器官を発達させた。 それは食物を摂取し外敵から身を守り生命を維持し繁殖する ために発達した。 先端表現研究Ⅰ・Ⅱ 小林亮介ゼミ おびただしい時間が経ったあるとき、 ある種の生物がその器官の働きによって落ちていた木 の枝を感知し、 それを拾って自分の影をなぞってみた。 そこから視覚芸術がスタートした。 このゼミでは、 太古から連綿と繋がるアートの流れの中に身を置き自らの位置について考え ることから始める。 修了制作 ※各指導教員 それぞれの研究対象を明確に決定して、 研究してきたものを自己の作品にする。 4 造形表現構想とは…… 従来の美術やデザインの枠組みにとらわれず、造形芸術の諸問題を考察・研究し、さまざまな表現の方法や媒 体を研究して実験・制作を行う。作品として「もの」が完成することよりも発想をおこし、計画をし、企画する。 その結果として表現する。つまりあくまでも制作の過程そのものが研究対象となり、その構想の重要性を研究 することに力点を置く。調査・収集・企画・研究・制作(論文を含む)を組み合わせて全体の研究方法とする。 区分 研究領域 ゼミ ゼミ概要 視覚伝達デザインが果たす社会的な投割について、グラフィックに留まらず、環境、都市景 観、 建築、 プロダクト、 ファッション、 アート等幅広い分野を通して思考する。 「デザインを研 視覚伝達デザイン研究Ⅰ・Ⅱ 伊藤豊嗣ゼミ 究する」 という意識からー歩踏み出して、 これからの実社会の中でデザイナーとしてどのよ うに位置づいていくべきか、 サイエンスやビジネスとの関係にも配慮しながら探る。 デジタルの技術は様々な表現の基盤として無くてはならない時代となっている。本ゼミで は、広告などのデザイン領域としては誰もが想像しやすいポピュラーなジャンルに囚われ ず、 コンピュータを用いて、 アニメーションや映像、 ゲームなどの 「エンターテイメント・コン デジタルメディアデザイン研究Ⅰ・Ⅱ 渡邊敏之ゼミ テンツ」のデザインを中心に、人と人、人と物のコミュニケーションについて実験・制作し、 ケータイ、 テレビなどのメディアとの関係性を研究していくことで、 様々な他 それらのWeb、 領域 (例:医学、 社会学、 工学など) へも貢献できるような新たなサービスやしくみ、 使いやす いインターフェイスを提案していくことを目的とする。 急激に変化する都市環境は、 新しい都市施設、 居住環境、 居住形式を求めている。実際のプロ 造形表現構想分野 ジェクトを元に各種実地調査、 文献調査を行い 「新しい都市施設」 「 、新しい居住」 を考察、 研究 建築デザイン研究Ⅰ・Ⅱ 西倉 潔ゼミ する。 また、 内外の事例を素材にして実務的要素や歴史、 文化、 習俗などの調査研究を通し、 都 市および居住への緻密な洞察力を養えるように鍛錬する。 今日、 ユニバーサルデザインならびにサステイナブルデザインという考え方が、 プロダクト デザインという行為において当然の条件となっている。 「減災」 という新たな考え方が定着し、 日常使いが 一方、1995年の阪神浪路大震災の学びか プロダクトデザイン研究Ⅰ・Ⅱ 下尾邦之ゼミ 被災時の備えとなるデザインアプローチを 「減災デザイン」 と定義し、 芸術工学会を拠点に研 究が進められている。 以上3つのデザインアプローチの理解を深めた上で、2年聞を通して各自の研究テーマの探 求と新たな価値を創造し、 社会への提案力のあるデザインソリユーシヨンを追求する。 自然と人間の関係のありかたを、 造形空間として問う。 デザイン的領域における生命からの視点の造形活動。 (日常的生活環境、 庭園、 ランドスケー ランドスケープデザイン研究Ⅰ・Ⅱ 岡田憲久ゼミ プデザイン、 都市デザイン等に関係する環境造形。 ) さらに、 デザイン、 アートの境界を越えた 視点からの環境造形を中心に研究する。 これまで生み出されてきたさまざまな芸術作品を単に表現として考察するだけでなく、 その 時代の歴史、 社会、 経済等の価値観や文化と照らし合わせて、 総体的にその存在を問い直して 芸術文化研究Ⅰ・Ⅱ 江本菜穂子ゼミ いくことにする。 また、 時代を超えて普遍的な意味や価値を持つ力を考察していく。 表現とは何か、人間にとって芸術作品とは何かを具体的な作品を過して考察していく。質料 や論文を読み込みながら、 自分の考えを作り上げていくように指導する。 修了制作 ※各指導教員 それぞれの研究対象を明確に決定して、 研究してきたものを自己の作品や論文にする。 5 理論科目 アートマネージメント アートマネジメントの実際的な事例に即した講義をおこなう。 様々な分 野からゲスト講師を招いたり担当教員との対談など、様々な講義内容 となる予定。 毎週開講が原則だが、 多少の変動がある。 デザインマネージメント 時代の変遷、社会・経済の状況に対して、各種デザインはどのような考 えのもとに形づくられ、世に送り出されてきたか。戦後∼現在の社会と デザインの変遷や状況を振り返り、将来に向けてのデザインマネージ メントの重要性について考える。 現代美術特殊研究 休 講 美術史特殊研究 西洋美術史で19世紀から20世紀にかけておきた芸術を、 その流れの特 質を個別的に作家論や芸術運動を比較しながら論じる講義 (原書購読 あり) 。 デザイン文化特殊研究 創作活動を主軸とした芸術研究を行う大学院生にとっては、知的財産 権の知識のみならず自らの創作に密接した実践スキルを持つことが必 要であり、 それは創作者としての社会的な責任でもある。 この授業では、知的財産法の概略の理解と特に著作権における知識と 考え方の造詣を深め、在学中だけに限らず卒業後における創作活動も 見据えた知財スキルの育成を目指す。 環境自然文化特殊研究 自然と人間の関係のあり方をデザイン、 アート双方の領域から問うため の基礎的思考の一助となるための講義。 自然との関わり方の考察。 造形解析研究 絵や図形と数学との関係を考える。本年は特にアート、 デザインのため のプログラミング言語であるprocessingを講義する。 建築史特殊研究 テクスト購読と作品分析とを通して、建築制作を支えてきた理論とそ の社会的背景について考え、現代社会における建築・空間・都市のあ り方を探る。 自由科目 造形Ⅰ∼Ⅵ インターンシップ Ⅰ∼Ⅷ 各々のレベルに応じて、学部開設の専攻実技科目または演習科目を履 修する。 レベルについては、 指導教員と相談する。 (学部の授業概要参照) 6 造形研究科 造形専攻 授業科目及び単位数 区 分 授業科目名 形態 配当年 単位 理 論 科 目 自 由 科 目 共 通 科 目 造形表現構想分野 造形表現制作分野 研 究 分 野 別 科 目 アートマネージメント 講義 1・2年 2 デザインマネージメント 講義 1・2年 2 現代美術特殊研究 講義 1・2年 2 美術史特殊研究 講義 1・2年 2 デザイン文化特殊研究 講義 1・2年 2 環境自然文化特殊研究 講義 1・2年 2 造形解析研究 講義 1・2年 2 建築史特殊研究 講義 1・2年 2 造形ⅠA(日本画) 演習 1・2年 2 造形ⅠB(日本画) 演習 1・2年 2 造形ⅠC(洋画) 演習 1・2年 2 造形ⅠD(洋画) 演習 1・2年 2 造形ⅡA(彫刻) 演習 1・2年 2 造形ⅡB(彫刻) 演習 1・2年 2 造形ⅢA(メディアアート、先端表現) 演習 1・2年 2 造形ⅢB(メディアアート、先端表現) 演習 1・2年 2 造形ⅣA(視覚伝達デザイン、情報デザイン) 演習 1・2年 2 造形ⅣB(視覚伝達デザイン、情報デザイン) 演習 1・2年 2 造形ⅤA(建築デザイン) 演習 1・2年 2 造形ⅤB(建築デザイン) 演習 1・2年 2 造形ⅥA(産業・工芸デザイン、プロダクトデザイン、工芸) 演習 1・2年 2 造形ⅥB(産業・工芸デザイン、プロダクトデザイン、工芸) 演習 1・2年 2 インターンシップⅠ 演習 1・2年 2 インターンシップⅡ 演習 1・2年 2 インターンシップⅢ 演習 1・2年 2 インターンシップⅣ 演習 1・2年 2 インターンシップⅤ 演習 1・2年 2 インターンシップⅥ 演習 1・2年 2 インターンシップⅦ 演習 1・2年 2 インターンシップⅧ 演習 1・2年 2 視覚伝達デザイン研究Ⅰ 演習 1年 4 視覚伝達デザイン研究Ⅱ 演習 1年 4 デジタルメディアデザイン研究Ⅰ 演習 1年 4 デジタルメディアデザイン研究Ⅱ 演習 1年 4 建築デザイン研究Ⅰ 演習 1年 4 建築デザイン研究Ⅱ 演習 1年 4 プロダクトデザイン研究Ⅰ 演習 1年 4 プロダクトデザイン研究Ⅱ 演習 1年 4 ランドスケープデザイン研究Ⅰ 演習 1年 4 ランドスケープデザイン研究Ⅱ 演習 1年 4 芸術文化研究Ⅰ 演習 1年 4 芸術文化研究Ⅱ 演習 1年 4 修了制作 演習 2年 8 日本画研究Ⅰ 演習 1年 4 日本画研究Ⅱ 演習 1年 4 洋画研究Ⅰ 演習 1年 4 洋画研究Ⅱ 演習 1年 4 彫刻研究Ⅰ 演習 1年 4 彫刻研究Ⅱ 演習 1年 4 先端表現研究Ⅰ 演習 1年 4 先端表現研究Ⅱ 演習 1年 4 修了制作 演習 2年 8 摘要 8単位以上選択必修 6単位以上選択必修 (ただし、インターンシップにつ いては4単位を上限として含める ことができる。) いずれかの研究分野より2科 目8単位以上選択必修、 「 修了 制作」と合わせて16単位以上 修得(同一科目・同一担当者の Ⅰ・Ⅱを履修) 7 教育スタッフ 小林亮介 Ryosuke Kobayashi 学長/教授 東京芸術大学大学院博士課程満期退学。'86 ∼ '90年ドイツ、デュッセルドルフ芸術アカデミー留学('86 ∼ '89年 DAAD奨学生)。'94年国内研修(筑波大学)。'10年個展(ガレリアフィナルテ)、'11年個展(名古屋造形大学D2,D3ギャ ラリー)、'11年きそがわ日和(美濃加茂市)、'12年Two Visions(米国ボイシー洲立大学)、'12年個展(イナガキコ スミックギャラリー)、'13年個展(ガレリアフィナルテ)ほか。数百枚の画像をコンピュータ上で合成し大型の写真作品 を制作している。 江本菜穂子 Nahoko Emoto 研究科長/教授 美術史家。名古屋大学大学院文学研究科博士課程満期退学。1990年本学助教授。’00年同教授。南山大学非常勤講師。 評論、展覧会企画等。美術史学会会員。美学会会員。民俗芸術学会会員。 専門は西洋美術史。西洋近代絵画史とくに19世紀から20世紀にかけての芸術思潮や様式の変遷に関して研究。写実主 義、印象派、後期印象派、表現主義、世紀末美術、初期抽象絵画などを研究。日本の美術に関しては、特に大正初期の画家た ちを中心に研究。 濱田樹里 Juri Hamada 准教授 愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了。'09「根源の在処」濱田樹里展 (愛知県美術館/名古屋) '11 「生命の奔流」 濱田樹里展(一宮市三岸節子記念美術館/一宮)'10.第29回損保ジャパン美術財団選抜奨励展(損 保ジャパン東郷青児美術館/新宿) '12VOCA展出品(上野の森美術館/東京)第5回東山魁夷記念日経日本画大賞展 '13「Wonderful My Art」高橋 コレクションの作家たち(河口湖美術館/山梨)'14天心没後100年記念展「天心の思い描いたものーぼかしの彼方へ」 (茨城県立近代美術館/茨城)'15「気になる!大好き!これなぁに!」赤ちゃんたちのセレクション(平塚市美術館 /神奈川)受賞暦 '10名古屋市芸術奨励賞 新人賞 '12東山魁夷記念日経日本画大賞展 大賞 '12名古屋市文化 事業団芸術創造賞 '13愛知県芸術文化選奨 文化新人賞 パブリックコレクション 愛知県立芸術大学、高橋コレク ション、平塚市美術館、 愛知県美術館 三頭谷鷹史 Takashi Mizutani 特任教授 同志社大学文学部卒、美学芸術学専攻。'60年代末から現代美術に関わると同時に、美術、写真、演劇、パフォーマンスな ど、ジャンル横断的表現活動を始める。'80年代からは美術批評を中心に活動し、新聞や雑誌などに執筆。また、現代美術 などの展覧会企画を多数手がける。 近年の研究活動としては、地域の美術を発掘した「化石の美術神話」、戦後いけばな史を研究した「前衛いけばなの時代」 (美学出版)、知的障害児の美術を検証した「宿命の画天使たち」(美学出版)がある。 山本正英 Masahide Yamamoto 特任教授 愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了。個展:日本橋三越本店、札幌三越、仙台三越、高松三越、福岡三越、松坂屋本店 (名古屋)、松坂屋静岡店、天満屋本店(岡山)、丸栄(名古屋)、サヱグサ画廊、フォルム画廊、もりもと画廊、他 グループ展:五つの断章展(フォルム画廊/くるみ画廊)、花の木会展(日本橋高島屋)、名真会(名古屋画廊)、両洋の眼・現 代の絵画展(日本橋三越他)、The Soul of Japan−日本の絵画展−(マンリー市立美術館/オーストラリア)、現代洋画 選抜展(松坂屋本店)、絵事後素展(大阪高島屋、JR名古屋高島屋)他 著書: 「デザイナーのための鉛筆デッサン」アシェッ ト婦人画報社 伊藤豊嗣 Toyotsugu Itoh 教授 三重県生まれ。三重大学教育学部美術科卒業。公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)ポスター大賞 1993、日本デザインコミッティー主催デザインフォーラム'93、'95銅賞、JAGDA新人賞1994、第15回ワルシャワ 国際ポスタービエンナーレ1996銅賞(ポーランド)、平成14年度名古屋市芸術奨励賞、2010年上海万博国際ポスター コンペティション名誉賞他受賞。第62回全日本広告連盟名古屋大会(2014)シンボルマークコンペ採用。研究テーマと して、 「生活環境と視覚伝達デザイン」。現代社会の様々な問題を視覚的にメッセージする方法について、実践表現を通じ て研究。また、都市景観における視覚伝達デザインのよりよいあり方について調査・研究している。 岡田憲久 Norihisa Okada 教授 信州大学農学部林学科卒業。著書「日本の庭ことはじめ」、共著「景観と意匠の歴史的展開−土木構造物・都市・ランドス ケープ」。清州城庭園。高浜市瓦の庭「海」、JR東海小牧研究施設ランドスケープ、中部国際空港アクセスプラザガーデン、 ルーセントタワー公開空地、アルペン本社ビル公開空地、武田薬品研修所ランドスケープ、東海市太田川駅前広場等、作品 は広範囲な領域に及び多数。日本庭園学会奨励賞、愛知県芸術文化選奨文化賞、日本造園学会賞。 研究内容としては、日本庭園の思想と造形表現の中にある自然への対し方を、現代都市における生態的環境造形表現とし て研究。 鍜島康裕 Yasuhiro Kajima 教授 名古屋大学大学院修了。名古屋大学理学部数学科助手、名古屋造形大学准教授を経て現職。博士(理学,名古屋大学)、博士 (工学、名古屋工業大学)、日本数学会、日本物理学会会員。 研究テーマは分子シミュレーション。アルゴリズムの高速化と大規模シミュレーションに興味を持っている。 下尾邦之 Kuniyuki Shimoo 教授 神奈川県生まれ。1981年に武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業後、三洋電機株式会社に入社し家電デザイ ンを担当する。1995年から経営戦略組織にて全社的なデザインビジネス開発、およびWEB開発におけるデザイン戦略 を担当。1998年からは岐阜羽島にあるソーラーアークのデザインと監修を行った。専門は、プロダクトデザインとデザ イン法規、および教授法の研究開発。プロダクトデザインでは「減災デザイン」のコンセプトを立ち上げ、芸術工学会を拠 点として活動中。また、大学・大学院における知的財産マネジメントと知的財産教育とが一体となった総合知財支援シス テムの開発を進めている。 8 西倉 潔 Kiyoshi Nishikura 教授 1981年東京芸術大学美術学部建築科卒業。1983年東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻中退。株式会社山本理顕設 計工場入社。1984年西倉建築事務所設立。1998年株式会社山本理顕設計工場取締役副所長就任。2009年株式会社 山本理顕設計工場退社。西倉建築事務所を法人に改組、取締役代表となる。住宅から大規模施設の設計実務を行う。主な作 品に京急高架下「かいだん広場」、三郷市立ピアラシティー交流センター、掲載誌多数。中国での大規模複合施設の設計活 動を継続中。 平林 薫 Kaoru Hirabayashi 教授 東京芸術大学美術学部絵画科油絵専攻卒業、同大学院修了 ロックフェラー財団の援助によりニューヨーク[P.S.1.] ニュージーランドオタゴ大学など、 アーティストインレジデンス にて活動経験を持つ。 言葉と文字についてテーマを置き表現活動を行う。主な展覧会として、 「Kunst Mit Eigen Sinn」(20世紀美術館/ ウイーン/オーストリア) インドトリエンナーレ 第6回 1986」(ニューデリー) 「もの派とポストもの派の展 開−1969年以降の日本の美術」(西武美術館) 「河原温展『反復と対立』河原温と同時代の美術 1966-1989」ICA Nagoya 「今日の造形7現代美術〈日本の心〉展」岐阜県美術館 「還流 日韓現代美術展」愛知県美術館・名古屋市美術 館 光州ビエンナーレ「'95 Kwangju Biennale」(光州/韓国) 「Now Here」ルイジアナ美術館(デンマーク) 「東 亜細亜・文字藝術・現在」Seoul Art Center書藝館(韓国) 「箱イリ美術」刈谷氏美術館(愛知) 「もじモジ文字展 ∼描 かれた文字・記号と美術」(北海道立帯広美術館) 「あいちアートの森」(名古屋) 名古屋造形大学国際交流の一環として、2001年より「TRANSIT」と称した海外の大学との交流展プログラムを企画展 開。若い世代のとらえる自国の文化、歴史、ナショナルアイデンティティーを相対的に浮きぼりにする。芸術家として活動 していきたいという学生にとって貴重な場を提供し、普遍的な完成度を持った作品に近づけ、国際的な舞台に立てる作家 の育成をめざしている。 渡邊敏之 Toshiyuki Watanabe 教授 武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業。川崎市中原区Webサイト、川崎市幸区Webサイト、内閣府大臣官房政府 広報室「政府広報オンライン」Webサイトデザイン、東京電力㈱教材CD-ROMコンテンツ「電気探検ゲーム」「環境エネ ルギーシミュレーション」デザインディレクション、インターフェイスデザインおよびアニメーション制作、キャノン株 式会社「EOS1-D海外向け」Webサイトデザイン、マイクロソフト株式会社Windows98、Office2000等多数ソフトウェ ア製品紹介オートデモコンテンツデザイン、自治体広報セミナー・講演多数、1994年東京都屋外広告物コンクール優 秀賞、著書:2003年地域づくり団体「情報誌・ホームページマニュアル」(共著)、2007年広報ハンドブック「メディア づくりのノウハウ」(共著)、基礎デザイン学会・運営委員、社団法人日本広報協会・広報アドバイザー。現在の研究内容: アニメーション表現を用いた医療画像診断インターフェイスデザイン 髙橋伸行 Nobuyuki Takahashi 教授 愛知県立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。主な個展に’03個展「surface and contents」(ギャラリーなつか &b.p)、’06個展「voice of thing」(Mercer Union/トロント)、個展「separate and connect」(Gallery factory/ソ ウル)など。主なグループ展に’04「unusual combination」(+Gallery)、’06「Readymade:Map」(トーキョーワ ンダーサイト渋谷)、City-net Asia」(ソウル市立美術館)など。+Gallery projectメンバーとしてギャラリー空間の制 作から国際交流展、現代美術の実験的な展覧会まで幅広くプロデュースしている。’02に「やさしい美術プロジェクト」 を設立。’02 ∼愛知県厚生連足助病院、’04 ∼小牧市民病院、’07 ∼発達センターちよだ、’12 ∼老人福祉センター ぬくもりの里など、医療福祉施設との協働によるアートプロジェクトを継続的に展開している。また、越後妻有アートト リエンナーレ’06、’09では新潟県立十日町病院にて作品展示やワークショップを実施、瀬戸内国際芸術祭’10、’13 では、国立ハンセン病療養所大島青松園にてギャラリーやカフェを運営し、人と人、人と場所をつなぐ活動を継続してい る。 「アートマネージメント」ゲスト講師 未定 9 ■名古屋造形大学 案内図 名古屋駅よりJR春日井駅まで快速で約20分です。 ■スクールバスについて スクールバスの運行スケジュールは本学Webサイトにてご確認ください。 試験の1週間前を目途に掲載する予定です。 ■自家用車利用の場合(駐車場有) ●東名高速道路利用の場合 東名高速道路春日井インター下車、国道19号線多治見方面へ4km。 学校法人 同朋学園 神屋公園前を左折1.5km、久捨を右折、約300m。 ●中央自動車道利用の場合 中央自動車道小牧東インター下車、国道19号方面へ0.5km。 小牧東インター道路(有料道路)入口手前を右折4.5km。 ※名古屋市内から本学までのタクシー利用は交通渋滞が予想されます。 ■受験生向け宿泊施設 JR春日井駅付近には、次のようなホテルがあります。直接お問い合わせください。 ・春日井中央ホテル(JR春日井駅より徒歩1分) 春日井市中央通1-71/TEL(0568)89-2100 入試・広報センター 〒485-8563 愛知県小牧市大草年上坂6004 TEL0568−79−1059・FAX0568−79−1070 http://www.nzu.ac.jp [email protected] フリーダイヤル0120−977−980 (春日井中央ホテルを利用する場合、本学ホームページからクーポン券を印刷して持参すると、割引き料金で宿泊できます。) ・春日井ステーションホテル(JR春日井駅より徒歩1分) 春日井市上条町1-201/TEL(0568)82-3700
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