会議報告書 - 東京工業大学 資源化学研究所

「次世代エレクトロニクス」グループ(G1)活動報告 ナノマクロ物質・デバイス・システム創製アライアンス「G1:次世代エレクトロニク
ス」の平成 27 年度分科会を高知大学ジョイントシンポジウムとして、東京工業大学資
源化学研究所と高知大学の共催で、平成 27 年 11 月 16 日(月)-17 日(火)、高知大
学朝倉キャンパス、メディアの森(図書館)6階メディアホールで開催した。 今回の分科会では、共催の高知大学から渡辺茂先生、山田和彦先生、難波卓司先生を
お招きし、G1分科会テーマの次世代エレクトロニクスに関する最新の研究成果につい
て、ご講演をいただいた。渡辺先生から「自己組織化ナノ構造テンプレートを利用した
金ナノ粒子アレイの作製とプラズモンセンサーへの応用」、山田先生から「全原子を測
定対象とする次世代型核磁気共鳴(NMR)装置の開発」、難波先生から「膵臓癌の抗癌
剤耐性化機構の解明と新規治療薬の発見」と題する最新の研究成果と明解な展望につい
て聴講し、有意義なディスカッションが行われた。G1メンバーからは、熊野英和教授(電
子研)、高田昌樹教授(多元研)、今岡享稔准教授(資源研)、田中秀和教授(産研)、
柳田剛教授(先導研)の5名から話題提供(20分)があり、その他のG1メンバー30名
が一般発表(9分)を行い、研究成果と共同研究の進捗状況が報告された。また、G1メ
ンバーのスタッフあるいは関係の若手研究者も3名の参加があり、活発なディスカッシ
ョンが行われた。初日16日午前セッション後に、田中秀和教授(産研)より次期アライ
アンス体制・企画など準備状況について紹介があり、意見交換をおこなった。
初日 16 日昼に研究推進委員会を開き、メンバー確認、高知分科会の内容確認、次期
アライアンス平成27年度のグローバル戦略、平成27年度 G1分科会などについて審
議した。今年度も主催および複数アライアンス教員の参加する国際会議を G1グローバ
ル展開として、アライアンス共催国際会議として情報収集することとした。 今期アライアンス最終年度を迎えて、G1 メンバーからの多くの発表では、共同研究
の進展が報告され、成果発表の実績も紹介され、本アライアンスの目的が着実に実施さ
れていることがわかる。また、G1 メンバーの各研究室において、アライアンスポリシ
ーが浸透し、アライアンス活動への高い関心を示している。休憩時間、懇親会などの場
でも、G1 メンバー及び招待講演者間で研究に関する活発な議論がなされていた。平成
23 年度の琉球大学、平成 24 年度の信州大学、平成 25 年度の山形大学、平成 2 年度の
高知大学とのジョイントシンポジウムとして開催した G1分科会は、開催地域の研究機
関との共催と交流という独自の工夫によって、「アライアンスを拠点とする共同研究ネ
ットワークの拡大」が確実に広がっており、次期アライアンス構想のひとつとして評価
されている。 平成27年度G1分科会 11 月 16-17 日高知大学 高知大学 渡辺茂先生
高知大学 難波卓司先生
高知大学 山田和彦先生