平成２６年度事業報告概要公益社団法人移行３年目は、高齢者の長年培った知識や経験を仕事に上手に生かすことにより、社会貢献参加の場を提供し、健康で元気に働くことによって生きがいを見いだし有意義な日々を過ごしてもらうこと、また、釧路市の町づくりに少しでも貢献するたるめに、就業機会拡大、会員増強を図るべくシルバー人材センター事業諸活動を地道ではありますが会員役職員が一体となっておこないました。昨今首都圏を中心とする大都市周辺や日本の工業地帯を有する地域では、アベノミクス効果による景気回復基調が報道されていますが、北海道道東地域におけるその効果は未だ実感できるものではありません。法令遵守が求められる我々公益法人には、適正就業の厳格化が求められ、その取り組みを推進した結果、契約打ち切りという大変厳しい判断をせざるを得ない状況も発生しました。こういった大変困難な状況下において、創立以来最も厳しい活動結果となりました。会員数では前年度対比８７名減となり、就業関係では契約金額は前年度対比で 13.5％減、就業延日人員でも 14.3%減となり、前年度実績を大幅に下回る結果となりました。事業概要項会目 26年度実績前年度対比数 876人 789人 △87人(△9.9％) 受注件数 3,870件 3,503件 △367件(△9.5％) 就業延日人員 71,304人 61,122人契約金額 313,078千円就員２５年度実績業率 79.6％ △10,182人(△14.3％) 270,768千円 △42,310千円(△13.5％) 80.7％ 1.1ﾎﾟｲﾝﾄ増事業の内容１安全・適正就業の徹底安全就業推進委員会を中心に、繁忙期の巡回パトロールや実際に発生した事故現場の検証や発注先に出向き現場確認するなどして、就業会員や就業先関係者に安全就業意識や健康管理の徹底を依頼し、会報や地域班会議においても安全就業の心掛けを呼び掛け事故防止に精力的に取り組みましたが、事故撲滅までには至りませんでした。また、シルバー人材センター事業として不適正な業務と思われる作業については、受託しないことや依頼先や会員の理解のもと、雇用などの転換に切り替えることや、一部派遣事業の検討を進めるなど適正な業務推進に努めました。２普及啓発活動の推進地域の会員及び理事が一般家庭、諸団体を訪問し、シルバー人材センター事業ＰＲ活動を積極的に展開し、報道機関にセンター活動などを広く提供するとともに、地域イベントであるくしろ港まつり市民踊りパレード参加や５回目となるシルバーまつりを実施し、会員提供の農作物や手作り品などの販売、屋台など規模を拡大して実施し、地域住民との交流もおこないました。また、各地域の会員がお互い協力してその地域での社会貢献活動を実施、釧路湿原マラソンの運営協力、新釧路川花火大会後の清掃奉仕、センター前庭の美化活動、釧路市の施設「米町ふるさと館」の無償管理業務での役職員、会員の有志が接客や施設の美化活動に協力いたしました。３会員組織体制の拡充５ブロックの合同班会議を含め全地域での班会議を実施し、理事会が関与してセンターの現状報告、適正就業の強化推進・安全就業の徹底等についての協力を依頼し、班長・副班長会議を２回開催し、各地域班に対しシルバー人材センター事業の更なる普及充実を推進し、会員同士の連携強化や未就業会員解消のために協力してほしい旨要請をいたしました。また、植木の剪定業務に従事する会員を対象として植木剪定作業講習会を実施し、従事会員の更なるスキルアップを図りました。４福祉・家事援助サービス事業の推進高齢化率が道内でも高い釧路市において、一人暮らしの高齢者などからの生活支援サービスの要望があることから、釧路市と連携して高齢者生活支援サービスをおこないました。また、単身者や子育て中の家庭への支援業務も女性会員の就業拡大の重要な項目として女性会員の理解と協力のもと実施いたしました。５事業運営等に関する調査研究実施釧路市内各地域にまだまだ潜在している仕事の開拓を行うため、地域会員による新規の発注者を掘り起こす取り組みをおこないました。また、公益法人事業の適正化・効率化を一層推進し、事務局職員の資質向上図るため各種研修会に出席させました。年齢別正会員数（平成２７年３月３１日現在）区分男性女性合計構成比 60歳～64歳 34 24 58 7.3% 65歳～69歳 151 87 238 30.2% 70歳～74歳 183 96 279 35.4% 75歳～79歳 109 50 159 20.2% 42 13 55 6.9% 519 270 789 80歳以上合計平均年齢 72.2歳 71.3歳 71.9歳