X1 - okh95

沖 縄 経 済 論
産 業 連 関 分 析
産業連関論の基礎
今回のお題 (テーマ Theme)
™ 投入係数による分析(前回の復習)
™ 産業連関の基本モデル
産出
販売
中間財販売
最終需要
総生産
農業
工業
商業
農業
x11
x12
x13
F1
X1
工業
x21
x22
x23
F2
X2
商業
x31
x32
x33
F3
X3
付加価値
V1
V2
V3
総生産
X1
X2
X3
中
間
財
投
入
産出
販売
投入係数
中間財販売
最終需要 総生産
農業
工業
商業
農業
a11・X1
a12・X2
a13・X3
F1
X1
工業
a21・X1
a22・X2
a23・X3
F2
X2
商業
a31・X1
a32・X3
a33・X3
F3
X3
付加価値
V1
V2
V3
投入係数の
総生産
X1
X2
X3
一般化
中
間
財
投
入
産出
販売
中間財販売
最終需要
総生産
農業
工業
商業
農業
x11
x12
x13
F1
X1
工業
x21
x22
x23
F2
X2
商業
x31
x32
x33
F3
X3
付加価値
V1
V2
V3
総生産
X1
X2
X3
中
間
財
投
入
内生部門
農業部門の生産方程式 : x11 + x12 + x13 +
F1 = X1
工業部門の生産方程式 : x21 + x22 + x23 +
F2 = X2
商業部門の生産方程式 : x31 + x32 + x33 +
F3 = X3
x ij
第 i 部門の生産方程式 : x i1 + x i2 + x i3 +
Fi
Xi
Fi = Xi
投入係数で表示
産 出
販売
中間財販売
最終需要
総生産
農業
工業
商業
農業
a11・X1
a12・X2
a13・X3
F1
X1
工業
a21・X1
a22・X2
a23・X3
F2
X2
商業
a31・X1
a32・X3
a33・X3
F3
X3
付加価値
V1
V2
V3
総生産
X1
X2
X3
中
間
財
投
入
農業部門の生産方程式 : a11・X1 + a12・X2 + a13・X3 +
F1 = X1
工業部門の生産方程式 : a11・X1 + a12・X2 + a13・X3 +
F2 = X2
商業部門の生産方程式 : a11・X1 + a12・X2 + a13・X3 +
F3 = X3
a ij ・ X j
第 i 部門の生産方程式 : ai1・X1 + ai2・X2 + ai3・X3 +
Fi
Xi
Fi = Xi
外生部門
内生部門
農業部門方程式 : F1 = X1 − a11・X1 − a12・X2 − a13・X3
工業部門方程式 : F2 = X2 − a11・X1 − a12・X2 − a13・X3
商業部門方程式 : F3 = X3 − a11・X1 − a12・X2 − a13・X3
農業部門方程式 :
F1 =
(1− a11)X1 − a12・X2 − a13・X3
工業部門方程式 :
F2 = − a11・X1 +(1− a12)X2 − a13・X3
商業部門方程式 :
F3 = − a11・X1 − a12・X2 +(1− a13)X3
この部分をレオンチェフ行列という
STEP 1
もともとの産業連関表(産業間の取引を示す)
1
2
3
4
・・・
n
最終需要 総産出量
1
x
11
x
12
x
13
x
14
・・・
x
1n
F
1
X
1
2
x
21
x
21
x
21
x
21
・・・
x
2n
F
2
X
2
3
x
31
x
31
x
31
x
31
・・・
x
3n
F
3
X
3
4
x
41
x
41
x
41
x
41
・・・
x
4n
F
4
X
4
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
n
x
n1
x
n1
x
n1
x
n1
・・・
x
nn
労働
V
1
V
2
V
3
V
4
・・・
V
n
総産出量
X
1
X
2
X
3
X
4
X
n
F
n
・
・
・
X
n
X
STEP 2
投入係数表(各産業の費用=生産技術構造を示す)
STEP 3
レオンチェフ行列(方程式を解く準備)
STEP 4
レオンチェフ逆行列(連立方程式を解く)
ここからが本番です
簡単にするため2部門のモデルを考える
第1部門の生産方程式
第2部門の生産方程式
各産業のバランス式
投入係数による生産技術構造の表現
X1、X2について整理する
さらに X1、X2について解くと
ここで、分母をよくみると
この部分が共通している!
この部分をDとおくと
さきほどの連立方程式の解は
投入係数と最終需要だけで、
生産額が決定できる
実際にやってみる!
輸入の取り扱いに注意!!!
投入係数表
基本モデル式
レオンチェフ方程式
方程式をXについて解く
◎目的は生産額を求めることにある
モデルの解
問題はF1とF2、M1とM2の変化が
生産にどのような影響(変化)をもたらすかということ
問題 : ここで、世界同時不況の影響でA産業の輸出が0になったとする。
生産額はどのように変化するか、求めよ!
影響はA産業だけの問題ではない。
B産業の生産にも産業連関効果を通じて影響する。
さらにその影響がA産業にも回ってくる!
輸出が0なので、F1−M1=最終需要+輸出−輸入より
F1=50+0−40=10
となる。これを代入し
X1=1.282(10)+0.769(80)=74
X2=0.513(10)+2.308(80)=190
74+190=264なので
300−264=36
結果を分析してみる
もともとA産業の総生産は100、B産業の総生産は200で
A産業+B産業=総産出
100 + 200 = 300
であった。
A産業の輸出が0になったためA産業の最終需要が
50+0-40=10
になった。
B産業は90+20-30=80のままである。
A産業の需要減は生産の減少をまねき、
A産業との取引を通じてB産業にも影響が及び
全体の変化は、A産業+B産業=総産出より
74 + 190 = 264
となり全体で36の生産減、B産業でも10の生産減少になっている。
行列表示にする
最終需要ベクトル=
生産ベクトル=
レオンチェフ行列=
投入係数行列=
基本バランス式の行列表現
方程式の解
次のように記号化する
※単位行列
基本バランス式
レオンチェフ行列
これをレオンチェフ逆行列という
レオンチェフ逆行列
とおけば
さきほどの例題は、次のように簡潔に表現できる
考えてみよう! : 超難問に挑戦