春日井市民病院 1. 脳神経外科/後期研修カリキュラム一般目標 (1) 初期研修における、診療技術に加え、脳神経外科で扱うすべての疾患についてインフォームドコンセントを的確に行えるよう、知識と技術を身につける。 (2) 脳神経外科医師としての基本的検査手技、手術手技を身につけ、指導者の監督のもと、自分で行えるようにする。 (3) 日本脳神経外科学会専門医試験を受験するために、必要な症例を経験して、受験に備える。 (4) 日本脳神経外科学会中部地方会など学会・研究会へ筆頭発表者として参加する。また、論文執筆を後期研修中に経験する。 (5) 顕微鏡下での手技を経験して、脳神経外科の基本的マイクロサージェリーを習得する。 (6) 脳卒中、脳腫瘍、頭頸部外傷の症例の、術前・術後管理を習得する。 3. １年目（卒後 3 年目）行動目標と研修内容 (1) 頭部 CT、MRI 画像の判読、診断ができる。 (2) 脳神経外科疾患の治療計画を作成して、説明できる。 (3) 脳神経外科疾患の救急外来での対応ができる。 (4) 患者・家族へのインフォームドコンセントなど、コミュニケーションスキルアップをはかる。 (5) 脳血管撮影の術者として 10 例以上経験する。 (6) 開頭術や血管内手術の術前・術後管理を計画できる。 (7) 慢性硬膜下血腫にたいする穿孔洗浄術の術者を 10 例以上経験する。 (8) マイクロサージェリーの助手を 10 例以上経験する。 (9) 開頭、閉頭を 10 例以上経験する。 (10) LP シャント術または VP シャント術の助手を 5 例以上経験する。 (11) 血管内手術の助手を 5 例以上経験する。 (12) 外傷性頭蓋内出血症例の術者を 5 例以上経験する。 3. 2 年目（卒後 4 年目）行動目標と研修内容 (1) 慢性硬膜下血腫の穿孔洗浄術を執刀でき、ローテート研修医に指導できる。 (2) マイクロサージェリーによる脳内血腫除去術の術者を 5 例以上経験する。 (3) LP シャント術または VP シャント術の術者を 5 例以上経験する。 (4) くも膜下出血にたいする脳動脈瘤頸部クリッピング術の助手を 10 例以上経験する。 (5) 開頭術や血管内手術の術前・術後管理を計画して実行できる。 4. 3 年目（卒後 5 年目）行動目標と研修内容 (1) 脳動脈瘤クリッピング術の術者を 5 例以上経験する。 (2) 脳腫瘍摘出術の術者を 5 例以上経験する。 (3) LP シャント術または VP シャント術を 5 例以上執刀する。 (4) 脳低温療法を計画して実行できる。