血液疾患登録の目的と意義
日本血液学会では、学会に所属するすべての血液内科医を対象として、出血
に伴う貧血を除いたすべての血液疾患の登録を推進し、診療や臨床研究に役立
つデータベース作成を目的として、平成 18 年 10 月から血液疾患登録を開始し
ています。
血液疾患のデータベースを作成することには以下のような意義があります。
１．
疾患の地域別発生動向や転帰を明らかにすることによって、血液疾患の
中でも、特に病態研究や新薬の開発を必要としている疾患を明らかにするこ
とができる。
２．データベースがあれば、臨床試験を行う際に地域ごとの登録可能症例数を
予測できるため、速やかに成果をあげることができる。
３．各血液疾患の地域別発生頻度が明らかになることによって疾患の原因を解
明できる可能性がある。
４．年々変化する血液疾患の発生動向を血液内科医自身が正確に把握し、患者
さんに説明することができる。
５．ある病院または個々の血液内科医・小児科医が、特定の血液疾患について
どの程度の診療経験を持っているかを患者さんが知ることができる。

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