(結果の要旨)医博甲397川野 貴久

別紙様式第 7号 (第 14条 関係 )
学位論 文審 査 の結果 の要 旨
ふ りがな
氏
名
※
整 理番 号
かわの
川野
たかひさ
貴久
Execution of E)iagnostic Testing]Ias a Stronger I]ffect on Emcrgcncy
Dcpa■ ment Crowding th〔 n Oher Common Factors:A Cross― Sectional
学位論文題 目
Study。
(救 急 外 来 の 混 雑 に対 して 診 断 的検 査 の 施 行 が 他 の 因子 よ り強 い 影 響
主査¬
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審査委員
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を与 え る :横 断研 究 )
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今 まで救急外 来 の 混雑 は input factor(受 診 者 数 や搬 送 され た救急 車台数 な ど救急外
来 の 流入 に 関す る因子 )、 output factor(病 床 利 用 率 な ど、救急 外 来 か ら病棟 のア クセ
ス を阻害す る因子)が 最 も重要 な因子 で あ る とされ て い た。 しか し、本論 文 にお いて 、
申請者 は 2010年 か ら 2年 間、福 井 県 立 病 院 の 救急外 来 を受診 した患 者 のデ ー タを用 い
て 、救 急外 来 で 行 われ る検 査 が 患者 の 滞在 時 間 を延 長 させ る も つ とも重 要 な因子 で あ
る こ とを明 らか に した 。 この 結 果 よ り、救 急 外 来 の 混雑 を改 善 させ るた め には 、検 査
の 時 間 を短縮 す る こ と、 また は有 益 で な い 検 査 を減 らす こ とが 最 も有効 で あ る と考 え
られ た 。 今 まで救急 外 来 の混 雑 を減 らす た め に 日本 で は 、救急 外 来 の 受診者 制 限や 救
急 車 の 受 け入 れ拒 否 を行 っ て い た が 、本論 文 で は これ らの対 策 は救 急外 来 の混雑解 消
に効 果 的 で な い こ とも示 唆 され た 。 本 論 文 は 日本 の 救急 外 来 の 混雑 解 消 た め の重 要 な
知 見 にな る と思 われ る。
申請者 は本論 文 にお い て 、電 子 オ ー ダ リン グシ ス テ ム か ら患者 の 滞在 時 間や他 の変
数 を抜 き出 して い る。 この方 法 は先行研 究 と一 致 してお り、適切 で あ る と考 え られ る。
次 に統 計解 析 で は、 目的変数 が 分布 を分析 し、適切 な統計 手法 を用 い て検討 して い る。
具体 的 には 目的変数 の救急外 来滞在 時 間 は正規 分布 して い なか っ た た め 、対数変換 や 、
一 般化 線 形 モ デ ル を用 い て分析 してお り、分析 方 法 の 妥 当性 も検討 を行 ってい る。
この よ うに本 論 文 の 背 景 で あ る 日本 にお け る救 急外 来 の混雑 に つ い て 資料 を用 い て
適 切 に説 明 し、 この研 究 の重 要性 を明 らか に して い る。 考察 にお い て 、何 故 この よ う
な結 果 に な っ た のか 先行 研 究 を引用 しなが ら分析 を行 つてい る。 ま た 同様 に今 回 の論
文 の新 規性 につ い て も先 行研 究 と比 較 しなが ら述 べ て い る。 以 上 か ら、結 果 の 考察 も
適切 に行 ってい て 、本学 学位 論 文 と して 十 分価値 が あ るの も と判 断す る。
(平 成
27年 5月
7日
)
別紙様式第 8号 (第 14条 関係 )
最終試験 の結果 の要 旨
ふ りがな
氏
名
※
整 理番 号
かわの たかひさ
川野
貴久
Execution ofE)iagnostic Testing l■ as a Sttonger Effect on E14ergency
Departttlent Crowding thtti Ottler Common Factors:A Cross― Sectional
学位 論 文題 目
Study.
(救 急 外 来 の 混 雑 に対 して診 断 的検 査 の 施 行 が 他 の 因子 よ り強 い 影 響
を与 え る :横 断研 究 )
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審査委 員
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試 問に より,学 位論 文を中心 とした関連分野につい て試
上記 の者 に対 し
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筆
問を行 った結果
答
と判 定 した。
不 合格
(平 成
27年 5月 7日 )