2015/9/11 立ち上がりと歩行 立ち上がりがスムーズな人は、歩行もスムーズ 人は立ち上がったから歩けた! 立ち上がり・歩行共に、新たな支持基底面方向へ重心 を移動させながら、身体を前上方に持ち上げる運動と いう点では同じ 立ち上がり運動と歩行の筋発揮タイミングには繋がるも のがあるのでは!? 立ち上がり運動から歩行につなげる ~タイミングに着目して~ 五香病院 理学療法士 川上 泰輝 アプローチ前の立位姿勢 症例 80歳代 女性 診断名:右大腿骨頸部骨折(γネイル) 主訴:楽に歩きたい 疼痛:なし。しかし右殿部に疲労感 可動域制限:両膝関節伸展-5度 MMT:左股関節周囲筋3レベル Drより両膝関節は手術適応レベル 受傷後約3ヶ月、退院まであと7日 アプローチ期間は5日間 私の考え(IC時) • 右股関節外旋位 • 右骨盤後傾し全体として右に潰れて いる印象 • スウェイバック姿勢 • 頭部前方突出し、体幹筋・殿筋群が 使えていない印象 私の考え(IC~LR) 大殿筋遠心性収縮でブレーキ その後、求心性収縮 股関節屈曲をブレーキ+足関節背屈 =身体前方へ移動 慣性の法則 + 腱弾性要素 大殿筋と前脛骨筋の協調した 収縮が必要 股関節が伸展し、身体が上に 持ち上がる この運動エネルギーを使い 身体を上方へ 歩行・立ち上がり共に、身体を持ち上げるには大殿筋の遠心性収縮が大事! 足関節背屈位での大殿筋の遠心性収縮が大事! 1 2015/9/11 立ち上がり運動(IC時) 私の考え(LR~MST) 内側ハムストリングス 大内転筋が収縮 勢いよく 骨盤前傾! 伸展に伴い 股関節内旋 適合性良く、 筋出力向上 安定した動作可能 LR~MStにかけて伸展に伴う股関節内旋が大事! 骨盤を立てる 立ち上がり運動(IC~LR) 両大腿間にボール挟み、 内側ハムストリングス・大内転 筋の収縮促す。 股関節伸展に伴う 股関節内旋の獲得。 足関節背屈 アプローチ後の立位姿勢 後 • 右股関中間位方向へ改善 • それに伴い右骨盤前傾位し右体幹 伸展。 慣性の法則+腱弾性要素 で身体が上方移動 立ち上がり運動(LR~MST) 前脛骨筋と大殿筋 の協調運動獲得 前 股関節伸筋の遠心性 収縮でブレーキ まとめ 前 後 筋力増強、自然回復が大きな要因ではない 筋発揮するタイミングや仕方を練習することでパフォーマンス が向上したのでは!? 今回一番学んだことは、当たり前だが 「あきらめてはいけない」ということ! • スウェイバック姿勢改善 • 顎が引け、体幹筋・殿筋が使えている 印象 2
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