第8講 慣性 教科書P.76~77 物体の「慣性」について理解する。 慣性の法則を理解する。 「慣性質量」とは何かを理解する。また, 「重力質量(重さ)」と違いを認識する。 1 【A 慣性】 (問題8-1) 走っている台車から鉄球を落とした場合,どこに落ちる? ①支柱のほぼ真下 ③支柱より進行方向後ろ ②支柱より進行方向前 ④その他 【A 慣性】 物体には,一度得た運動状態を維持し続ける性質があ る。この性質を慣性という。 慣性とは,同じ速度を維持し続ける性質(等速度で運動し続ける性質) v~ 0 等速度運動 vx 0 静止 速度 v x £ˆê ’è ¤ 静止は等速度運動の一部 (等速度運動の特殊ケース) 【B 慣性の法則】 慣性によって運動している物体が受けている力を考えると... 【鉄球】 鉛直方向:重力のみを受けている →加速度運動(速度が変化) 水平方向:力を受けていない →等速度運動 【台車】 鉛直方向:力はつり合っている(合力0) →等速度運動 水平方向:力を受けていない →等速度運動 等速度運動している物体が受ける力の合力は0である ⇒力がつり合っている 【B 慣性の法則】 ① 慣性で動いている物体は,力を受けない限りその速度 を維持する。 ② 力を受けている場合でも,合力が0であれば,力を受け ていない場合と全く同じである。 慣性の法則(運動の第1法則) 物体は力を受けていないか,もしくは合力が 0であるならば,その運動状態(速度)を永遠 に維持する。 【C 慣性質量】 同じ強さのゴムひもに台車1台つけたAと,台車2台 つけたBを,同じだけゴムを伸ばして同時に離した。 どちらの方が速くゴールするだろうか。 また,この実験を無重力の宇宙空間でやったらど うなるだろうか。 【C 慣性質量】 物体が一定の力を受けたとき 物体の質量が小さいと動かしやすい ⇒大きな加速度が生じる ⇒慣性が小さい 物体の質量が大きいと動かしにくい ⇒小さな加速度が生じる ⇒慣性が大きい 質量は「慣性」の大きさを表す(慣性質量) 【C 慣性質量】 質量の大小にかかわらず,落下運動が同じなのは... 質量が大きくなる 加速度は小さくなる 加速度は大きくなる 重力加速度は一定値
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