ご挨拶 - 全国書画展覧会

ごあいさつ
広島県安芸郡熊野町
町長
三村
裕史
伝統工芸品である「熊野筆」の生産地である熊野町
で、多くの書道愛好家のご理解とご協力をいただき「第
31回ふれあい書道展」を開催できましたことに対し、
厚くお礼を申し上げます。
広島県熊野町は筆の製造技術をもとに、筆の都とし
て、その伝統と歴史を培い、栄えてまいりました。
熊野町が目指す将来像として、「ひと
まち
育む
筆の都熊野」を目標にあらゆる世代が活動に親しむことができる環境づく
りを進め、新たな熊野の文化を創造・発揮できる町づくりに取り組んでい
ます。
また、本町では、小学校低学年の授業に書道科を取り入れ、伝統文化に
親しませて、児童の落ち着き、集中力などの資質を伸ばし、心の豊かさを
育む取り組みをしており、本年7月11日には、下村文部科学大臣にお越
しいただき、低学年書道を視察していただきました。
さて、ふれあい書道展は、平成11年から続く全国の書道愛好家の皆様
を対象とした公募展となっています。今回は全国47都道府県の1歳から
111歳までの幅広い書道愛好家の方々から、16,620点の応募をい
ただいたということは、筆の都熊野町としても感謝すべきことで、書に親
しみ、筆を持つ喜びを多くの方に味わっていただくことで、筆から生まれ
る文化の振興と交流が深まっていることを実感しています。
審査は、書の流派にとらわれず、厳正かつ公正に行われ、賞が決定して
います。書を志す方はもちろんのこと、書道に少しでも興味のある方にも
是非ご参加いただき、書を楽しんでいただきたいと思います。
結びに、この書道展を開催するにあたり、広島県、広島県教育委員会そ
の他関係諸団体の皆様から御支援、御協力をいただきましたことに深く感
謝の意を表し、ご挨拶といたします。
第31回ふれあい書道展について
全国書画展覧会運営委員会
委員長
宗盛
勝則
書を生活に取り入れ書に親しんでいただき、心豊かな
充実した人生を送れる社会を築くために取り組んでま
いりました「ふれあい書道展」が第31回を迎えるこ
とができました。
毎回、全国の登録団体を中心に募集案内をしており
ますが、今回も多くの力作が47都道府県から1,3
76団体16,620点もの作品が届きました。最年
少は1歳から111歳の最高齢の方まで、本書道展にふさわしい実に幅広
い出品者があり、生涯にわたって書に親しみ書を楽しんでいる様子を伺う
ことができました。
本書道展は、いわゆる書の流派などにとらわれない、公平公正な審査も
高く評価いただいており、その審査は、審査長として元文部科学省教科調
査官で東京学芸大学名誉教授の加藤祐司先生、現文部科学省教科調査官で
東京学芸大学教授の加藤泰弘先生にご依頼し、丁寧に選んでいただきまし
た。
「特別賞」・「筆都大賞」及び「ふれあい賞」の作品は、筆の都熊野町の
町民会館ロビーに展示(期間:8月12日(水)~8月19日(水))し、
毎回広島県外からも多くの方々にご来場いただいております。皆様方に感
謝申し上げます。
本書道展は、筆を持つ楽しさを末永く記念にしていただこうと出品者全
員に自分の作品の画像が入った賞状を贈呈し、皆様方からお喜びいただい
ております。
書を通じて、筆を持つたくさんの仲間とのコミュニケーションがひろが
り、平素の学習の励みになればと思っております。次回も力作をお寄せく
ださいますようお願い申し上げます。