平成 26 年度 薬剤部実績 1 薬剤部の運営方針と業務目標 ① 大方針 大阪鉄道病院方針に従って薬剤部業務の質の向上及び効率的運用を目指した目標を設定し、それら を達成するための努力を関連部門と協力し実施する。 スローガン:良質で安全な医療を効率よく提供し、病院経営の安定化を図る。 ②平成 26 年度の業務目標(大目標と中目標) 1.診療報酬改定に伴う増収に向けた対応を図る。 中目標(1)後発医薬品係数の上限獲得に向けた取り組み 中目標(2)がん化学療法指導加算算定に向けた取り組み 2.病棟薬剤業務の定着化を早期に実現し、質の高いチーム医療を実行する。 中目標(1)病棟薬剤業務支援体制の構築 中目標(2)医師の負担軽減に向けた取り組みの検討 中目標(3)安全な錠剤の一包化の検討 中目標(4)病棟薬剤業務の定着化に向けた介入事例報告集積の推進 中目標(5)質の高いチーム医療の実現(回診への参加等) 中目標(6)持参薬確認方法の改善への取り組み 3.薬剤管理指導業務の推進への取り組み 中目標(1)薬剤管理指導料の算定件数の確保 (薬管 850 件/月、退院時加算 135 件/月、麻薬指導加算 20 件/月以上) 中目標(2)病棟間格差の是正方法の検討(標準化・日報) 中目標(3)オーディット(記録・実地) 4.DI 業務の継続と医療安全の充実を図る。 中目標(1)薬剤情報共有の質の向上 中目標(2)医薬品情報の病棟業務への利用推進を検討 中目標(3)調剤過誤未然防止事例の薬剤部内情報共有に取り組む 5.チーム医療の貢献に向けた新たな医療安全の質の向上を図る。 中目標(1)抗菌化学療法認定薬剤師にむけての算定要件のクリア 中目標(2)抗 MRSA 薬の初期投与計画実施率向上と抗菌薬介入事例強化への取り組み 中目標(3)緩和委員会でのチーム医療の充実 中目標(4)がん化学療法委員会の適正な運営に向けた取り組み 6.医薬品在庫管理の適正化に取り組む 中目標(1)医薬品在庫額の削減 中目標(2)デッドストックの有効期限切れによる廃棄の削減 中目標(3)患者限定医薬品の適正管理 中目標(4)発注業務の標準化 中目標(5)経腸栄養剤のフレーバーの適正管理 中目標(6)がん化学療法センター調剤室の在庫医薬品の適正管理 中目標(7)注射薬の適正な管理の検討 7.薬剤師の質的向上を目指し、さらなる自己研鑽に取り組む 中目標(1)自己研鑽推進に向けた報告制度の検討 ② アクションプランの策定 大目標の達成に向けて中目標毎のアクションプランを作成し、実行する。 -1- 2 平成 26 年度実績の概要 ・薬剤師数 15 名 (平成 27 年 4 月 1 日現在) ・採用医薬品数 1325 品目(平成 27 年 4 月 1 日現在) ・後発医薬品採用品目数 ・機能評価係数Ⅱ 後発医薬品係数 ・後発医薬品置換率 0.00969 54.4 %(平成 25 年 10 月∼平成 26 年 9 月) ・1日平均入院処方箋枚数 93 枚 ・1日平均院外処方箋枚数 365 枚 ・1日平均院内処方箋枚数 31 枚 ・院外処方箋発行率 92.3% ・1日平均注射処方箋枚数 70 枚 ・薬剤管理指導月平均件数 761.9 件 ・退院時指導加算月平均件数 180.4 件 ・麻薬指導加算月平均件数 3 197 品目(平成 27 年 4 月 1 日現在) 19.4 件 医薬品情報管理室業務(薬剤情報の収集管理、院内広報・提供活動を主とする業務) ① 添付文書収集・管理・伝達(院内イントラネット利用) ② 医薬品情報の院内発信(随時発行) ・薬剤部だより ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61 報(№79∼№149) ・DI ニュース ∼薬剤部より薬剤情報について∼・・・・21 報(№25∼№45) ③ 院内問い合わせに対する質疑応答実績 ・・・・・・・・230 件 ④ 副作用情報収集実績 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 件 ⑤ 厚生労働省への副作用情報の報告 ・・・・・・・・・・ 4 2件 薬剤管理指導業務 ① 入院患者全員の錠剤鑑別 (処方状況の確定、採用の有無、規格、長期投与、配合禁忌等) ② 入院患者情報(服用中薬剤、副作用歴等)の把握、入院中・退院時服薬指導、投与量の確認、重複チェック、 副作用の確認、効果の確認 ③ 平成 26 年度 薬学的介入事例の集積件数・・・・・・・285 件 5 薬事審議会 ① 薬事審議委員会開催(年間 4 回開催)と新規採用医薬品審議実績 ・臨 時 平成 26 年 4 月 11 日 「後発医薬品置換率の向上への方策について」 ・第 1 回 平成 26 年 5 月 14 日 13 品目審議(院外限定 3 品目含む)、採用 7 品目、不採用 3 品目 ・第 2 回 平成 26 年 8 月 6 日 22 品目審議(院外限定 6 品目含む)、採用 16 品目 ・第 3 回 平成 26 年 11 月 12 日 12 品目審議(院外限定 7 品目含む)、採用 5 品目 ・第 4 回 平成 27 年 2 月 5 日 17 品目審議(院外限定 5 品目含む)、採用 12 品目 ② その他審議内容 ・患者限定医薬品 71 品目を追認 ・用時購入医薬品を 92 品目設定 ・後発医薬品置換率の上限獲得を目指し、42 品目を後発医薬品に切り替えた。 ・平成 26 年 10 月∼平成 27 年 3 月までの後発医薬品置換率:75% -2- 6 化学療法センター調剤室業務 ① レジメン登録 ・レジメン登録数(平成 27 年 4 月 1 日現在)・・・・150 件 ・平成 26 年度レジメン審査委員会承認件数・・・・ 11 件 ② 実績 ・平成 26 年度 化学療法調製件数・・・・・・・・・・・496 件/月 7 治験事務局業務 ① 治験審査委員会開催実績 6 回(平成 26 年 6 月 2 日、平成 26 年 9 月 1 日、平成 26 年 10 月 6 日 平成 26 年 11 月 10 日、平成 27 年 2 月 2 日、平成 27 年 3 月 2 日) ② 新規治験受託実績 2 件(消化器内科、精神神経科) ③ 治験事務局業務実績 平成 26 年 8 月 25 日 大阪鉄道病院治験審査委員指名書兼名簿改訂 大阪鉄道病院治験審査・治験事務局委員指名書兼名簿改訂 治験取り扱い規則(標準業務手順書)改訂(第 7 版) 平成 26 年 11 月 10 日 大阪鉄道病院治験審査・治験事務局勉強会開催 演題:「治験におけるデータ品質・信頼性の確保について」 演者:ノバルティスファーマ株式会社 臨床開発統括部開発推進部 肥田 良明部長 平成 26 年 11 月 26 日 治験関連業務について大阪鉄道病院ホームページに掲載 平成 26 年 治験取扱い規則(標準業務手順書)改訂(第 8 版) 2月 2日 ④ 施設選定調査対応実績:全 12 件(主に SMO 紹介案件) 平成 26 年 9 月:2 件(糖尿病代謝内科) 10 月:2 件(循環器内科) 11 月:2 件(糖尿病代謝内科) 12 月:1 件(糖尿病代謝内科) 平成 27 年 1 月:1 件(泌尿器科) 2 月:2 件(循環器内科、糖尿病代謝内科) 3 月:1 件(循環器内科) 8 医薬品安全管理 ① 医薬品に関するヒヤリハット報告件数 (平成 26 年 4 月∼平成 27 年 3 月) 26 年 4 月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 60 件 29 件 37 件 46 件 21 件 79 件 16 件 11 月 12 月 27 年 1 月 2月 3月 合計 平均 32 件 31 件 21 件 34 件 34 件 440 件 36.7 件 ② 薬学的介入事例報告(プレアボイド報告) ・・・・・・・285 件 ③ 薬剤部が主催した医薬品安全研修 平成 26 年 11 月 25 日 ∼ 12 月 1 日(5 日間) 演題: 「医薬品安全管理について」 参加人数 322 名/408 名(参加率 79.0%) 9 学会発表等 ●日本交通医学会総会(福岡) 平成 26 年 6 月 7∼8 日 演 題・・・ICT との連携によりバンコマイシンについて効果的な投与設計を行った 1 症例 演 者・・・福田 演 題・・・バンコマイシンの適正使用を目指した ICT と病棟担当薬剤師の連携 -3- 晴美 演 者・・・小牟田 豊 ●マイオピニオン発表会(JR 西日本) 平成 26 年 11 月 4 日 演 題・・・目標の実現に向けて、一歩ずつ積み重ねる私の考動 ∼「抗菌薬の適正使用」をさらに進めるために∼ 演 者・・・小牟田 豊 ●交通医学会地方会発表(広島) 演 平成 26 年 11 月 15 日 題・・・「院内採用医薬品の在庫の適正化への取り組み」 (1)デッドストックの使用期限切れによる廃棄の削減 演 者・・・河野 有希 ●日本病院薬学会近畿学術大会 平成 27 年 1 月 24 日 演 題・・・当院におけるガンジダ血症の診断・治療の後ろ向き調査 演 者・・・辻本 亜理沙 ●医療業務研究発表会(JR 西日本) 演 平成 27 年 2 月 23 日 題・・・「院内採用医薬品の在庫の適正化への取り組み」 (2)デッドストックの使用期限切れによる廃棄の削減 演 10 者・・・福田 晴美 学会等の参加実績 ●第 62 回日本化学療法学会総会(福岡) 平成 26 年 6 月 18∼20 日 小牟田 豊 ●第 52 回日本癌治療学会学術集会(横浜) 平成 26 年 8 月 28∼30 日 泉川 博子 ●第 24 回日本医療薬学会年会(名古屋) 平成 26 年 9 月 27∼28 日 東海 秀吉、小牟田 豊、泉川 博子、吉田 友里、梅谷 亮介 ●第 84 回日本感染症学会西日本地方会(岡山) 平成 26 年 10 月 23∼25 日 辻本 亜理沙 ●第 36 回日本病院薬剤師会近畿学術大会(和歌山) 平成 27 年 1 月 24∼25 日 東海 秀吉、八代 哲也、小牟田 豊、泉川 博子、福田 晴美、 中井 優作、辻本 ●第 30 回日本静脈経腸栄養学会学術集会(京都) 亜理沙、吉田 友里、梅谷 亮介 平成 27 年 2 月 12∼13 日 泉川 博子、福田 晴美 ●第 30 回日本環境感染学会総会学術集会(神戸) 平成 27 年 2 月 20∼21 日 泉川 博子、小牟田 豊 ●日本臨床腫瘍薬学会学術大会 2015(京都) 平成 27 年 3 月 14∼15 日 泉川 博子、古谷 真依子 -4-
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