生物資源科 ~ 草花園芸コース 炭を用いた資源の再利用・有効活用実現を目指して ~ 1 研究項目 ① 炭を利用した草花の品質の向上を目指す ② 使用済み用土の再利用に関する研究 ③ 炭・木酢液・竹酢液の利用に関する栽培技術に関する研究 ④ 販売実習などでのコミュニケーション能力の向上 2 学科・コース 生物資源科 草花園芸コース 担当職員 樋浦俊衛 岡田耕一 3 研究の目的 木炭・竹炭を活用することにより、草花園芸の品質向上と土壌環境の改善を研究し、身 近な環境保全を「飾」の分野から意識させるとともに、環境保全型農業教育に結びつける こと。 基礎的知識・技術向上のみでなく、実習での準備や片付けの手伝い、各班における実習 内容の確認や生徒同士の意思疎通、販売実習を行うことにより地域との連携やコミュニケ ーション能力向上を目的とする。 4 3ヵ年の取り組み くん炭を用いた発芽実験 炭を用い地下部:根の発育実験 ・トレニア ・マリーゴールド ・ベゴニア 炭・木酢液・竹酢液を利用した野菜類の栽培実験 ・ハクサイ ・キャベツ ・イチゴ 竹酢液を使った害虫駆除実験 炭の性質を利用した微生物を使った草花の栽培実験 5 まとめ 炭を利用した草花の品質向上は、混合するだけの方法では品質に差が出にくい結果が出 された。木酢・竹酢液についても、文献を参考に害虫防除に取り組んでみたが、期待して いたような効果が得られなかったが、炭の性質を利用し微生物を活用した品質の向上につ いては、今後の課題として継続的に取り組んでいきたいと考えている。 炭を用いた品種を販売した際、 「炭を使って育てた」ことが話し出すきっかけになり、座 学(知識)と実習(技術)の連動が大切であると生徒自身が気付けたことは、これからの 高校生活の中でも生かしていけると感じている。 この実験を実施した生徒達は、何をどうしていくのか各班同士で確認できるようになり、 物事を決断に導こうとリーダーシップをとる人物も現れ始めたことは大きな収穫であった。 生物資源科 ~ 草花園芸コース 炭を用いた資源の再利用・有効活用実現を目指して ~
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