IHI Co. Confidential PRB炭焚きボイラ 2015.1.17 Energy & Plant Operations 1 概要 <目次> 1. PRB炭について 2. PRB炭専焼ボイラのIHI実績 3. PRB炭専焼ボイラの設計上の考慮点 <要約> 日本において,供給ソース分散化の観点から瀝青炭よりも廉価で埋蔵量も 豊富な亜瀝青炭の有効活用が望まれている。米国PRB炭も亜瀝青炭の一 種であるが,瀝青炭と比べ発熱量が低く,含有水分が多い等の特徴があり, 燃料として利用するにあたり様々な設計上の考慮が必要とされる。 PRB炭使用時の設計上の留意点について紹介すると共に,IHIのPRB炭専 焼ボイラの実績についても照会する。 Copyright © 2014 IHI Corporation All Rights Reserved. 2 1. PRB炭について (米国の石炭分布) Powder River Basin Coal 米国中西部に位置する炭鉱 ・埋蔵量:約5,200億ton (米国の石炭埋蔵量1兆2,000億ton) ・生産量:約3億4,000万ton (1970年頃から生産開始) Copyright © 2014 IHI Corporation All Rights Reserved. 3 2. PRB炭専焼ボイラのIHI実績 項 目 仕 様 プラント名称 OPPD Plum Point Sandy Creek ボイラ形式 単胴自然循環形 再熱式 単胴自然循環形 再熱式 変圧運転用超臨界圧 貫流形再熱式 燃料 米国西部亜瀝青炭(PRB 炭) 客先名称 Omaha Public Power District Plum Point Power Partners Sandy Creek Power Partners ユニット出力 720MW 720 MW 999MW 水圧 2008年 2月 2009年 7月 2011年 2月 火入 2008年 9月 2009年10月 2011年 7月 運開日 2009年 5月 2010年 8月 2013年4月 Copyright © 2014 IHI Corporation All Rights Reserved. 4 3. PRB炭専焼ボイラの設計上の考慮点 ASTM Classification of Coal Rank PRB炭の特性 100 石炭 無煙炭 Dry, Mineral-Matter-Free Fixed Carbon, % 90 半無煙炭 石炭の特性 低揮発分瀝青炭 80 中揮発分瀝青炭 70 :Caking or Agglutinating :Non-Caking × :No information concerning caking properties ■ ◆ 60 PRB炭 瀝青炭 ・高揮発分 ・低発熱量 ・高水分 ・低灰融点 ・高スラッギング性 ・高ファウリング性 Base 50 40 亜瀝青炭の主な特徴 褐炭 亜瀝青炭 亜瀝青炭 亜瀝青炭 高揮発分 高揮発分 C B A B 瀝青炭 A 瀝青炭 - 低発熱量,高水分 高揮発分 C 瀝青炭 30 6 8 10 12 14 16 - 高スラッギング性,ファウリング性 Moist, Mineral-Matter-Free, 1000 Btu/lb Copyright © 2014 IHI Corporation All Rights Reserved. 5
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