02月号(No.335)

335
2015年2月
犠牲者を追悼し、生活再建と
真の復興を誓いあう
1月17日(土)は、震災で大きな被害と
なった神戸市内をはじめ県内各地で、犠
牲者の追悼と復興への課題を見つめる催
しが行われました。それぞれの催しを通
じ、震災を忘れず、その教訓を継承する
新たな決意を誓い合う日となりました。
神戸市勤労会館大ホールでは、午後か
ら夜にかけて、阪神・淡路大震災救援・
復興県民会議主催の20年メモリアル集会
が開かれました。
東日本大震災被災地と結ぶ
阪神・淡路大震災20年メモリアル集会
第1部は「東日本大震災被災地に想いを寄せて」のテー
マで記念講演と東日本大震災被災地報告があり約350人
が参加しました。
記念講演は宮入興一氏(愛知大学名誉教授)から「雲
仙から阪神・中越そして東日本へ-被災者支援の到達と
課題」と題し、この25年間の間に起きた雲仙、阪神・淡
路、中越、東日本という特徴の異なる大規模災害を対象
とした被災者生活再建支援と生業再建支援の制度化や運
用面での到達、課題について究明され明らかになったこ
とを詳しく報告して頂きました。
また、早川篤雄氏(楢葉町宝鏡寺住職、原発問題福島
県連絡会代表)からは原発事故被災自治体(1市6町2
村)における『平成25年度住民意向調査結果』(復興庁)
を紹介し、特に若い世代の大半が
放射線の関係で元の町には帰る意
向がなく再建の困難さの実態が報
告されたことと、東京電力の加害
責任と人間の尊厳の回復を求めた
裁判の闘いについて報告されまし
た。
記念講演する
午後6時から始まった第2部
宮入興一愛知大学
名誉教授
(司会を医学対の福島千尋さんも
この日のために結成された「20
年メモリアル合唱団」
司会を担当)では、「阪神・淡路大震災から20年-運動を
振り返る」として、被災者報告を4人(丹波地方豪雨災
害と現状/西本嘉宏丹波市議、中小企業融資20年のいま
/磯谷吉夫兵商連会長、長田のまちづくり・再開発のい
ま/森本真神戸市議、震災復興借り上げ住宅追い出し問
題/安田秋成借り上げ住宅協議会代表)の方から受けた
後、写真でつづった「復興兵庫県民会議の20
年」の上映、
「復興県民会議」事務局長の岩田伸彦さんが20年を振り
返っての報告を行い「多くの団体、県民の支えでこれま
で運動できた」とお礼をのべました。
集会アピールを採択し、最後に参加者全員で東日本大
震災被災者への連帯も込めて“花は咲く”を合唱して、
20年メモリアル集会を終えました。
兵庫民医連NEWS
(2)№335
2015年2月
兵庫民医連
第40回学術・運動交流集会記念公演
住民の力で運営される花里市の花里病院
患者の人生に寄り添おうと
知恵を寄せ合うスタッフたち
兵庫民医連「青ひげ先生の聴診器」
公演実行委員長
被災地での医療を体験して…
佐久総合病院の若月俊一先生が、診療の後に健康教育
の一環として、患者の大半を占めていた農民に演劇を指
導していたことを、みなさんはご存知でしょうか。自ら
演じること、また、友人知人の演劇をみることで、理解・
納得しやすく、実践しやすい、健康教育だったことでしょ
う。
『青ひげ先生の聴診器』を鑑賞することで、今を生き
るものとして、また医療・医学に携わるものとして、感
じるものがきっとあるはずですぜひ、みなさん一緒に
観にいきましょう
先端医療か、へき地医療か
どんな生き方を選択するのか
悩み、研修医は語り合います
医療・介護に携わるみなさんに
ぜひ見てほしい演劇です
山田弓佳(研修医)
2015年3月8日(日)
14:
30開演(14:
00開場)
神戸国際会議場1階メインホール
いのちをみまもるあ
あたたかい目がそこにある
高橋正圀=作
松波喬介=演出
兵庫民医連「青ひげ先生の聴診器」
公演実行委員会 主催
※ポートライナー市民広場駅下車すぐ
全席自由席:一 般
4,
500円
職員・組合員
3,
000円
医学生・看護学生・薬学生 1,
000円
構成団体:神戸医療生協、神戸健康共和会、宝塚医療生協、
尼崎医療生協、姫路医療生協、たじま医療生協、駒どり、
虹の会、神戸医薬研究所、クリエイト兵庫、ヘルス企画、
ヘルシーメイト、はぁもにい、兵庫県医療事業協同組合
●観劇の申し込み先●
兵庫民医連
Emai
l:i
gakus
ei
@hyogomi
n.
com
〆切:3月4日 午後5時
※件名に「青ひげ先生の聴診器観劇希望」、本文に名前・学校名・学年・住所・電話番号を明記してください。
兵庫民医連NEWS
2015年2月
№335(3)
県連の事業所・職場(57)
輝 いています!
お薬とともに届けたいのは地域の健康、
みなさまのかかりつけ薬局をめざして
株式会社 神戸医薬研究所
飲み忘れや飲み間違いを防ぐためのお薬カレンダー。
患者さまとのやりとりの中で生まれ、その後も工
夫を重ねています
東神戸薬局ひかり店 078-855-3725
東灘区住吉本町1-24-22
東神戸病院北側
私たちは1983年、保険薬局を運営する法人
として株式会社・神戸医薬研究所を設立しま
した。以来30年余、「安心・安全・信頼」を
モットーに、患者さまに正しく安心して薬を
服用していただけるよう、そしてみなさまの
健康を守るお手伝いをさせていただけるよう、
学習や研修を重ねながら、業務に取り組んで
います。
在宅の患者様へのサポート、薬のスペシャ
リストとしての情報管理、そして健康で安心
した生活をおくりたいと願う皆さまの「健康
権」を守り発展させるための運動にも積極的
に取り組んでいます。皆さまの「かかりつけ
薬局」として、気軽に立ち寄り相談していた
だけるよう、日々努力していきたいと思って
います。
東灘区においては、東神戸薬局が東神戸病
院の処方箋を受けるとともに、広く大学病院や基幹病院の処方箋も受け付
けているほか、在宅に力を入れ、8
0件近い訪問配薬活動をおこなっていま
す。このたび、東神戸薬局の2
号店として病院北側すぐのとこ
ろに「ひかり店」をオープンし
ました。また、中央区において
は東神戸診療所、生田診療所、
柳筋診療所に対応する「みどり
薬局」
「生田調剤薬局」「柳筋薬
局」を開設、共同組織の東神戸
医療互助組合とともにさまざま
な活動をおこなっています。
東神戸薬局
みどり薬局
生田調剤薬局
柳筋薬局
078-811-3948
東灘区住吉本町2-19-29
JR住吉駅徒歩5分
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078-361-3691
中央区北長狭通9-1-3
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078-231-6
121
中央区旗塚通5-3-3
阪急春日野道駅徒歩10分
兵庫民医連NEWS
(4)№335
2015年2月(5)
震災の体験を語り 継ぎ、今後の課題を共有
1月1
7
日を前後して、神戸健康共和会と神戸医療生協では、震災体験を語り、次の世代に伝えるつどいを開催しました。
あわせて神戸健康共和
和会(東神戸病院)三木看護部長の近畿地協看護管理者研修会での発言もご紹介します。
神戸健康共和会
神戸医療生協
地域の3つの宝
私たちは震災を
風化させない
神戸協同病院の果たしてきた役割
東神戸病院で、震災当時の体験を共有
あれから20年を迎え
る1月17日の前日。東
神戸病院では「震災20
周年メモリアル企画」
と題した集会を行いま
した。当日は76名の参
加で会場は埋め尽くさ
れましたが、その中の
2/3以上が当時を知
らない(就職していない)職員であり、時の移り変わり
を感じざるをえませんでした。
企画は、当時を知る3名の職員(津川副理事長、遠山
副院長、安田事務長)から「震災当時の体験共有」と題
した報告が行われました。震災直後の想像を絶する状況
や、押し寄せる患者、自ら被災しながら最前線で奮闘し
た職員や、水汲み・食料調達など裏方で奮闘した職員の
姿、そして全国の仲間による支援、さらには、震災がも
たらした挫滅症候群など疾患の経験や課題などがリアル
に語られました。メイン企画では、NPO法人よろず相
談所の牧秀一さんをお招きし、「希望への苦闘」と題し
た講演が行われました。牧さんからは、震災から2
0
年経っ
た今も続く、身体的後遺症の問題や生活・住宅の問題、
コミュニティーの問題など被災者が抱える様々な苦闘の
実態が報告され、東日本大震災を含め、今後の災害時の
課題なども提起されました。その後、参加者から初めて
震災の具体的な話を聞いた感想や当時の思いなどを交流
し合いました。
今回の企画を通して、私たちは「あの震災を風化させ
ない」思いをより一層強く持ったと同時に、あの時以降
に得た様々な教訓を決して無駄にせず、次の世代へとしっ
かり繋いでいく責任を強く感じました。
(東神戸病院 前田竜成)
震災20年---「人は人によってのみ
救うことができる」を心に刻んで
神戸健康共和会(東神戸病院)看護部長
研修会では
福島の被災地への
寄せ書きも
三木美恵子
一瞬にして住宅が倒壊し、炎が一帯を
焼き尽くしたあの日から20年、64
34人の
命を奪った阪神淡路大震災から1月17日
で20年を迎えました。決して忘れること
のない日を胸に刻み、毎年を乗り越えて
きた、そして犠牲者の方々に生かされて
きたという思いです。
あの日病院ではライフライン停止の中
で自らが被災しながらいち早く駆けつけ
た職員が、押し寄せる負傷者や心肺停止
の人の対応や入院患者を守る奮闘があり
ました。病院中の縫合糸が尽きるころ、
姫路や大阪民医連から薬や備品をもって
バイクで駆けつけてくれました。17日が
終わろうとする夜中の1時には全国の仲
間が六甲山超えて神戸入りをしようと京
都綾部に1
00名集結していると連絡があ
りました。そして続々と支援者が続いて
1月25日、蘇和(スーホー)さんが演奏する馬頭琴の
素朴であたたかい音色で始まった神戸医療生協の「新春
のつどい」に組合員193人、職員90人の283人が集まりま
した。
続いて、上田院長(神戸協同病院)が『阪神淡路大震
災から2
0
年、神戸医療生協の取り組みとこれからの課題』
について講演を行いました。
上田院長は、震災当時の全国からの支援、環境悪化や
震災のストレスによる震災関連死に気づいた時のこと、
近隣の医療従事者もいれて1か月で600
0
人を超える支援者が共和会だけでありま
した。民医連の仲間が光り輝いて天使か
神様に見えて胸が熱くなりました。中で
も毎朝大阪から届く暖かいおしぼりは体
も心も暖められたと病棟看護師は感謝し
ていました。でも不思議と感情を封じ込
めていたせいか涙が出ず、泣いたのはずっ
とあとの3月くらいだったように思いま
す。改めて心より近畿の皆様にお礼を申
し上げます。
震災2日目には支援物資をもって地域
へ訪問活動に出ることができたのです。
理念や目標 実践、危機管理がそのまま
に出るということ。いつも困った人々の
ところへ駆けつけ寄り添い行動するとい
う民医連の連帯、組織の力が発揮された
のです。一方で避難所での健康破壊、孤
地域ローラー作戦や「大地震な
んかに負けへんで」の活動、社
会福祉法人駒どりの設立など、
神戸医療生協の活動を振り返る
とともに、“戦後20年”と“震
災20年”を比較し、戦後2倍に
なった長田の人口が70年代の
ニュータウン開発で流出した上
に、高齢化の始まりと震災によ
りさらに減少してきたこと、
「長田のまちは時代の大波と災
害に翻弄されてきた」と指摘し
ました。全国のモデルとなるよ
うな病院近隣の真野地域や真陽
地域のまちづくりにも触れ、真
陽まちづくり協議会
から、地域の3つの
宝として、「真陽小学校、神戸協同病院、真
陽地域福祉センター」が挙げられていること
を紹介し、神戸協同病院が地域で果たしてき
た役割を再確認する機会となりました。
道上理事長は閉会の挨拶で、1
.
17を忘れな
い心は「緩和ケアにもつながる」として、緩
和ケア病棟開設成功のために1億円増資と看
護師確保について協力を呼びかけました。
(神戸医療生協 東郷泰三)
独死、自殺という作り出された震災関連
死や100
0人の震災後の孤独死のことを忘
れてはいけません。
20年たって町並みは復興しているよう
に一見見えますが、課題は山積みです。
被災者にとって現在の大きな問題は行政
が民間から借り上げた復興住宅を借り上
げ期間は20
年間として退去をせまってい
ます。圧倒的に復興住宅の住民は高齢者
や生活基盤のない低所得者です。ある8
6
歳の高齢者は言います。震災で死に、避
難所で死に、仮設住宅で死に、復興住宅
で死に、4回乗り越えてきて5回目の危
機がきていると。
制度では救えない 平等論一辺倒の行
政では限界があります。人との関係づく
り、コミュニテイはとても大切です。こ
れは東日本では阪神淡路より深刻です。
都市部に比べ6割が高齢者、若い人がい
ない。この状況は東日本4年目にして既
に神戸の20
年目と同様という深刻さを見
ておかなければなりません。「人は人に
よってのみ救うことができる」というこ
とを学びました。
震災を知らない神戸市民は4割を超え、
病院でも6割近い職員が体験していませ
ん。
震災時の活動を語ることを兵庫の「目
指す看護師像」として政策に盛り込みま
した。
震災マニュアル作りも含めて私たちの
やらなければいけないこと。できる運動
にしっかりとりくんでいきましょう!
(1月21
日・近畿地協看護管理者研修会
での発言)
兵庫民医連NEWS
(6)№335
2015年2月
生 存権
その
97
「最期」の迎え方を支援するときに
神戸協同病院
氏名:A氏
年齢:8
0代
性別:女性
保険:生活保護
MSW
中 西 理 美
に座って過ごしておられ、訪問中だった看護師に
「お弁当ですよ~食べてくださいね~」と声をかけ
家族構成:独居(夫は施設入所中、娘は他県在住)
られて、やっと食事を食べるという状況であった。
社会資源:要支援1→要介護1→要介護3
往診の中ではA氏より「一人はつらい」「早く死に
たい」などの発言も聞かれるようになり、自宅での
平成26年1月、上腹部の痛みが継続するため外来
生活を見直す必要があるのでは?と往診担当やケア
マネと話をしていたときに、再度上腹部痛あり、痛
で診察を受けた際に、胆のう癌と診断。すでに手術
み止めでもコントロールが難しい状態となり、疼痛
困難な状態であり、本人・家族へ予後3~6か月程
コントロール目的で同年11月に入院。現在も入院継
と告知される。もともと認知症の夫を本人が介護し
ていたが、今後のことを考え、夫は老健施設へ入所。 続中である。
その後A氏は娘・ヘルパーの支援のもと、通院・入
WHOの緩和ケアの定義の中に、緩和ケアは「死
院を繰り返しながら一人で生活をされていたが、配
を迎えるまで患者が人生を積極的に生きてゆけるよ
食サービスのお弁当を冷蔵庫に入れたまま食事をと
うに支える」とある。しかし退院後のA氏をみてい
ることを忘れるなど、認知症症状も少しみられてい
ると、癌による痛みの訴えは少なかったが、認知症
た様子。
状の進行、ADLの低下、住環境、またどれだけサー
同年9月、上腹部痛の強い痛みにより救急搬送、
ビスを利用してもやはり一人で過ごす時間が多い中
急性膵炎にて入院となる。肝内胆管・総胆管の拡張
で、A氏にとって過ごす場所が本当にこれでよかっ
あり、癌の進行にて閉塞していることが考えられス
たのだろうかと考えた。認知症もあり、なかなかA
テント留置を試みるも挿入困難。そのため数日間点
氏の「最期はこうありたい」という思いを聞きとる
滴にて治療を行い、データは改善。痛みも内服にて
ことが出来なかったが、往診中に言った「一人はつ
コントロールでき、食事も安定してとれるようになっ
らい」という一言はA氏の本音だったのだろうと思
た。しかし「いつ帰れる?」と部屋から出てこられ
う。入院中の今、食事も食べ、麻薬も使わず疼痛コ
ることも多く、転倒のリスクも高かった。伝い歩き
ントロールもでき、表情もよく過ごしておられるた
は可能、排泄もトイレにて自立しており、主治医・
め、娘と相談の上、今後は転院方向で検討すること
娘と相談の上、「不安はあるが本人も自宅へ帰る気
となった。
満々なので…」と自宅退院方向となり、MSWの介
人口の高齢化に伴い、癌罹患率も増加し、主な死
入が始まった。娘は他県在住、夫と姑と生活をして
因別の死亡率をみても、癌は一貫して上昇を続け、
おり、仕事やA氏の夫の施設へ行ったりもしている
昭和56年以降癌が死因の首位であり、日本人の3分
ため、週2回であればなんとかA氏の自宅へ訪問出
の1が癌で亡くなっている状況である。加えて、65
来そうとのこと。介護保険ではヘルパー・デイサー
歳以上の高齢者のうち認知症の人は推定15%、認知
ビスを利用、ターミナル期のため医療にて訪問看護
症になる可能性のある軽度認知症の人も合わせると、
を導入、その他往診、配食サービスも利用し、1日
65歳以上の4人に1人が認知症または予備軍と言わ
2~3回は誰かが訪問出来る体制を整え、1
0月に自
れており、今後A氏のように認知症のある終末期患
宅退院となった。
者は増えると思われる。その場合、「どう過ごして
しかし退院後しばらくして、往診担当や訪問看護
いきたいか」それを聞き取ることが難しい場合も多
より「自宅で頻回に転倒しているが、本人は覚えて
くあるかもしれない。しかし今何に困っているか、
いない」「お弁当は目の前にあっても、ふたをあけ
どう感じているかをくみとりながら、「最期までそ
て声掛けをしないと食べられない」「失禁が続き、
の人らしく生きてゆけるように」を中心に、病院・
尿臭が強い」と報告があった。MSWも自宅訪問を
関係機関・家族等と連携しながら支援していく大切
してみると、古い木造の自宅で、床は古くぼこぼこ
さを改めて感じた事例であった。
で歩くと足元をとられ、隙間風も入ってくる家で一
人、A氏は不安げな表情をしながらじーっとベッド
病名:胆のう癌、肝転移、膵転移、認知症
兵庫民医連NEWS
2015年2月
№335(7)
終戦
周年を迎え
今、
あの大戦を
考える
シリーズ①
●
姫路医療生協
河本利文
70
集、語り継ぐ会等を企画します。学
童疎開や空襲体験はもとより、兵役
体験となりますと85歳以上の方にな
ります。今しておかないと、との思
いがあります。
子どもまで駆り出す準備
★
★
大東亜戦果学習絵図
そんな時に、高砂市の水田全一先
生(元高校教師・現住職)からのい
つも送っていただいている『山家妄
想』No.159が届き、「大東亜戦果学
習絵図」なるものの資料が紹介され
ていました。
調べますと、
戦争体験を次世代に
1942
年(昭和17
)
昨年末の突然の総選挙、自公政権
国民教育練成会
は結果に満足し、消費税引き上げの
が発行した子ど
言質を取り、憲法改悪への道を実施
も向けの絵図で
する企てを進めるでしょう。しかし、 した。
そうは問屋が許しません。
当 時 、 30銭
2015
年は、終戦7
0
周年を迎えます。 (現在では約1000
兵庫県高齢者運動連絡会は、あの戦
円)で売られま
争の悲惨さ、残酷さを風化させない
した。これは、
1940年に決定し
ためにこの節目の年に「戦争体験」
た日本の「生存
を次世代に伝えようと、戦争体験記
圏」に沿って作成されました。日本
が生存するためには、この圏域を支
配し資源を戦果にしていくというも
のです。絵図の下に「たてる日の丸
感謝を込めて 戦果と覚悟をハッ
キリしませう」と書かれています。
子どもも含めて戦争に駆り出す準備
がされています。
以後のシリーズで、あの戦争がど
のような被害、被災をまねいたのか
具体的な資料から見つめていきたい
と思います。
2月
小彦あんず作
先日、県連の統
▲
まちがいさがし
一会計基準研修を
正解者のうち5名の方に
図書カードを差し上げます。
読者の声
受講してきました。
職場に帰って、物
品の耐用年数が気
になり、見ていた
▲
ら減価償却を終えてそうなも
でいます。みんなにとって働
のばかりです^
^
;
職場で5S活動に取り組ん
松下公典(東神戸病院)
きやすい職場になればいいな
と思っています。☆3月に小
〈締
ラの写真が載っていました。
すが、一緒に走るのが楽しみ
一番左側にいる「世直っしー」
1月号の表紙に、ゆるキャ
です。岡野哲也(東神戸病院) が、なんともいえず味わい深
かったです。
左近允絢子
(ふれあい薬局長田)
小学校でインフルエンザが
大流行。娘のクラスも学級閉
鎖になっています。娘は元気
▲
切〉2
0
15
年3月16日(月) 必着
◇当選者は15年4月号に掲載します。
〈応募方法〉※1人1通。はがき又はEメールで。
氏名、院所名(職場・職種)、OBの方は在職
時の法人名をご記入の上、下記へ送付して下さ
い。
〒65
0
00
4
7 神戸市中央区港島南町5丁目3-7
兵庫民医連ニュース「クイズ」係
☆Eメール:ki
kans
i
@hyogomi
n.
c
om
※余白に、①興味深かった記事と感想、②事業所
での取り組み紹介、③近況、④ニュースへのご
意見等、お書き下さい。
参加します。 1.
1㎞と短いで
▲
【応募のきまり】
▲
まちがいが7カ所。どこにあるでしょう?
学生の息子と親子マラソンに
なのに学童さえも行けず、家
と、たくさんの名前と知らな
長編の歴史小説を読んでる
でパワーをもて余しています。 い字句が出て来ます。電子辞
娘の一番の暇つぶしは、ひぃ
書で調べながら読むと、物語
ばぁばとの昔遊び!あやとり
の期間より長くかかりそうで、
したりお手玉作ったり、ひぃ
なかなか大変です。
ばぁばにとってはいいリハビ
リになってるようです。
藤井妙子(ふれあい薬局板宿)
李
章二(共和会OB)
(8)№335
兵庫民医連NEWS
2015年2月
崎
南武西支部 新春のつどいで新たな仲間作り 尼
医療生協
尼崎医療生協病院地域にある南武西支部では、1月
24日、新春のつどいを開催し、70名が参加(うち11名
が初参加)しました。2014年度は生協強化月間に事業
所・支部が力を合わせて訪問行動を行うなど、組合員
ふやしに特に力を入れています。組合員に、医療生協
の活動を知ってもらい新しいつながりを作るため、ま
た既存のつながりをより深めるため、毎年開催してい
ます。当日は、フラダンス、マジックショー、手話コー
ラス、ギター伴奏での合唱や抽選会を楽しみました。
企画の立案・準
備・運営は、支
部の組合員が主
体となり取り組
みました。今後
も、つながりを
大切に、支部活
動を支えていき
たいと思います。
いのちと健康を守る拠点として
さる11月29日に開設60年を迎えた節目として「東神
戸診療所60周年記念式典シンポジウム」を開催しまし
た。診療所がこれまで行ってきた、社会的弱者を守る
活動郷地所長がまとめの報告を行い、4人のシンポジ
ストが被爆者医療(原爆症訴訟近畿弁護団)、貧困問
題(医療ソーシャルワーカー)、福島原発事故避難者
支援(原発賠償訴訟ひょうご原告)、葺合南地区の地
域活動(友の会支部運営委員)のテーマで、各分野の
現状、東神戸診療所との関わり、そして今後の診療所
に期待することについて発言をしていただきました。
フロアからは被ばく者の患者様、難病患者の医療費相
談に携わる民医連OB、友の会理事などから各分野を
深める意見が出されました。
被ばく者の健康管理の現状に対して避難者の若いお
母さんから「子どもたちの健康について今後、数十年
にわたって考えていかないといけないと知った。ショッ
(組合員活動部
東 神 戸
診療所版
神戸健康
共 和 会
クだったが勉強に
なった。」 という
感想も出されまし
た。
無産者診療所と
して誕生した当診
療所がこれまで様々
な理由で医療にかかることが出来ない“弱者”に寄り
添い共に闘ってきた歴史を振り返り、今後はそれぞれ
の単独の支援だけでなく、命と健康を守るという共通
の目的で関わりあう拠点となる役割があること、今回
のシンポジウムがそのスタートであることを一同が認
識しました。診療所の4階部分を多目的ホール、避難
者支援の集いの場など、新たな地域交流スペースとし
て運用するお披露目の機会にもなりました。
(東神戸診療所 黒瀬智子)
安全衛生活動についての勉強会
12月9日、滋賀民
医連ぜぜ診療所の東
昌子先生を迎え、安
全衛生活動について
の勉強会が開かれた。
先生は「ノーリフティ
ングポリシー」の考
えを取り入れた介護
の方法に力を入れており、「仕事が原因で仕事ができ
なくなる職員を見つけるためには、検診による早期発
見ではなく、第一予防が大切である」との思いからだ
二宮尚子)
宝 塚
医療生協
(これにより介護職員に最も多いとされる腰痛や肩、
膝関節痛の解消に役立っているとのことだ)。参加者
からはストレスにさらされている職員の現状や管理者
の経営と事故管理、職員との在り方などメンタルヘル
スについての質問が多く出た。
ストレスとは人それぞれ感じ方が違い、それぞれの
受け取り方によって負担感が違う。考え方や見方を変
える事により乗り越えられることもあるかもしれない。
それには周りの支えが不可欠であり、周りへの配慮が
仲間を守り、また自分を守る事になるのではと思った。
(ケアサポート 曽我里美)