1 <一次遅れ系の応答> P63 (インディシャル応答(単位ステップ応答

月
<一次遅れ系の応答> P63
日
(インディシャル応答(単位ステップ応答))
⇒
ステップ応答は解析的に極めて有用→制御系の過渡特性を表すのみ多用される
一次遅れ系の伝達関数(標準形)
制御要素
x(t)
G(s)
ゲイン定数
y(t)
X(s)
Y(s)
・入力(インディシャル入力)
y(t)
・応答(出力)
t
ここで,原点(
)における出力の接線の勾配(出力の立ち上がり)は,
故に,原点における接線は
⇒
接線
となる.すなわち,
と定常値
の交点の時刻 t は,
時定数とは・・・
⇒最終値の
の値に達する時間
→t=0 で応答(y(t))に接線を引いたとき,最終値と交わるまでの時間に相当
∴
あ
1
月
<二次遅れ系の応答> P63
日
(インディシャル応答(単位ステップ応答))
k :バネ定数
μ
k
X (s) 
1
s
G (s) 
μ:粘性抵抗係数
m:質量
n 
m
 
変位 x(t)
外力 f(t)
K n
2
s  2 n s  n
2
K
2
k
(固有角周波数)
m

(減衰係数)
2 mk
1
(ゲイン定数)
k
インディシャル入力が加えられたときの応答 y(t)
逆ラプラス変換による y(t)の算出(教科書 P25 参照)
このとき,ζのとる値でα1,α2 が場合分けできる.
a)
α1,α2 は相異なる実根
a)-①
ζ>1
a)-②
0<ζ<1 α1,α2 は相異なる実根
b)
a)
ζ≠1
α1=α2 重根
ζ=1
ζ≠1
の応答
Y ( s) 
n 2
2
s s 2  2 n s  n


よって,y(t)は
・・・①
2
Y (s)
y (t )  ?
月
日
したがって,α1,α2 および k1,k2,k3 を求め,①に代入すると,
a)-① ζ>1
y (t )  1 
a)-②
e  nt


    2  1 e n

2
2  1 
 2 1 t


    2  1 e  n
 2 1 t



// ・・・教科書(4.19)
0<ζ<1
y (t )  1 
2
e  nt  
2
1 1  


sin
1
t
tan



n

1   2  




//
・・・教科書(4.20)
となる.(α1,α2 および k1,k2,k3 は HP 上の補足資料を参照)
同様に,b)
ζ=1 の応答は
y (t )  1  e nt 1   n t 
・・・教科書(4.22)
//
となる.(α1,α2 および k1,k2,k3 は HP 上の補足資料を参照)
0<ζ<1(ζ=0.1,0.3 …)
(under damping)
・振動しながら定常値に近づく
・ζが小さいほど立ち上がりは
速いが収束に時間がかかる
ζ=1
(critical damping)
・振動現象が生じない限界
ζ>1
(over damping)
・単調に近づき,立ち上がりも緩やか
ωn → 大
・速い応答
二次遅れ系のステップ応答
・定常状態となる時間も速い
・ s 2  2 n s   n  0 の根が応答の形式を左右
2
・  は応答の減衰の度合いに関係する
・  n は応答の速さの尺度
・行過ぎ量は  のみに関係する
3