で消費されますが、ほとんど は葉から実の方に移行して貯 えられます。つまり野菜を食 べる場合、保存する場合のい ずれも葉もの野菜は夕摘みが 良くて、実になる野菜は朝採 りがいいことになります。 野菜の収穫時期も旬がある のです。野菜のことでよく質 問されるのが﹁野菜は電子レ ンジで調理するといいと聞き 答えは、電子レンジで野菜を ましたが、本当でしょうか?﹂ 。 すると約九〇%の方が自信を 調理するとビタミンなどの栄 養素はむしろ壊れやすく、し 持って﹁朝採りがいいに決ま っ て い る ﹂﹁ 朝 採 り は 新 鮮 で かもアク抜きをしないから身 体によくありません。鉄など おいしい﹂と回答されます。 のミネラルの吸収を抑制し、 尿路結石の原因にもなります。 残念ながら、正解は夕摘み 陽の恵みによって、つまり光 これからなべ物の季節にな です。その理由は、野菜は太 合成︵地球の温暖化で原因に ります。鍋料理を仕切る人は 鍋奉行ですが、健康鍋にはア なっている二酸化炭素を糖分 に変える︶によって糖分やビ ク代官の役割も大切です。 りがいいですか、それとも夕 例えば﹁ホウレンソウは朝採 面でかなり違いがあります。 る時刻によって栄養面、健康 せないものです。また収穫す 野菜は健康的な食卓に欠か 日中、葉の光合成で作られた 朝採りの方が優れものです。 ど実になる野菜は夕摘みより 実はありました。トマトな か? 科学的根拠はないのでしょう では、朝採りがいいという ︵このシリーズ終わり︶ タミンなどを作ります。早朝 の五時に比べて夕方の四時以 降なら糖分は五十%以上、ビ タミンCなら二五%アップし ます。 さらに四日間食べないでそ のまま置いておくと、朝採り のビタミンCはどんどん分解 して収穫時の四分の一まで減 少しますが、夕摘みの方は半 摘 み の 方 が い い で す か ? ﹂。 栄養素は一部、夜の間に呼吸 分以上残っています。 講演会などで皆さんにお聞き 広瀬北町︶から車 本部︵広島市中区 ます。 は少し異質の部署となり 材 料 試 験 室 は 、 き継いでいます。本部と 化が著しい建物、幼稚園 います。古い建物や老朽 関係の試験依頼を頂いて 速に高まり、多くの耐震 ・ 依頼者の方が多く、目の 試験風景を見て帰られる ートの圧縮強度試験は、 当試験室でのコンクリ ます。信頼ある試験はも をしてもらうこともあり 前で試験を行い結果確認 昨今、食品偽装事件の 官庁施設などの試験検査 療施設、消防 警 ・ 察等の 学校などの教育施設、医 で約三十分南に位 置する、広島市中 区光南にある小さ な事務所です︵室 が主に行われていますが、 ち ろ ん の こ と 、 試 験 を 通 んでいます︶ 。ここは以前、 は非常に気になるものです。 精 度 の 高 い 試 験 を 行 う よ 施設などの耐震調査結果 なじみのある学校や公共 員は陸の孤島と呼 広島県が建設工事関係の じて社会の﹃安全 安 ・ 心﹄ 試験を行っていた所で、 耐震調査の会社だけでなく、 う日々研鑽しています。 きいと思われます。 ので、関心の度合いは大 せや試験依頼があります 個人の方からも問い合わ リート︵生コン︶の圧縮 島市民球場﹂の生コンク 工事が進んでいる、﹁新広 のオープンに向けて建設 また、平成二十一年春 に貢献できるよう、より 平成元年県より業務を引 最近のおやじの権威は ニュースが報じられてい しかし﹃備え﹄は十分し はよく言ったもので、天 してくださいね。 災には逆らえません。が、 で 検 査 し た こ と を 思 い 出 ます。来春の地元カープ やや薄れた感はありますが、 強 度 試 験 も お こ な っ て い る中、当試験室では三年 ︵材料試験室 松尾陽子︶ 戦は、当会の材料試験室 前の耐震偽装が発覚して ておきたいですね。 地震 雷 ・ 火 ・事 お ・ やじと から建物診断の関心が急 たのですが、最近では食 生活の欧米化や運動不足 による糖尿病、高脂血症 が原因の脳梗塞が増えて います。 また高齢者に多い不整 脈である心房細動による 脳梗塞も注目されています。 心房細 動は、 心臓の 一 部 (左心 房)が 細かく震え るため、血 液が固まり やすくなり ます。その 結果、心臓 の中に血栓 ができ、そ れが脳に流 れると大き な脳血管を つまらせる重症の脳梗塞を起こします。 この不整脈は加齢とともに増加し、70 歳代 で5∼6%、80 歳代で8∼ 10%の割合で見つ かります。心房細動は、たまに起こる段階で は胸部のもやもやした不快感として自覚され やすいのですが、経過とともに慢性的に続く ようになると自覚しにくくなります。心電図 により診断でき、薬により血栓を予防できま すので、症状があれば早めの医療機関受診を お勧めします。 (健康科学センター副所長 武生英一郎) 脳卒中は、脳の血管が 破れる脳出血と、脳の血 管がつまって血液が流れ なくなる脳梗塞に分けら れます。脳卒中による死 亡率は 1970 年以降低下し 始めていますが、これは 脳出血による死亡率の低 下が大 きな要 因です。 脳出 血を起 こす主 な危険因子 は高血圧で すが、減塩 運動の普及 とともに薬 により血圧 をコントロ ールできる ようになり ました。高 血圧の内服 治療により、脳出血の発症率が半減したとの 報告もあります。 また、別の危険因子としては大量飲酒があ ります。一日のアルコール摂取量で 24 ㌘(日 本酒で1合、ビールで中ビン1本)を超える と脳出血の危険性が高まり、60 ㌘を超えると 飲まない人の2倍以上になるとの報告もある ので、飲みすぎには注意が必要です。 一方、脳梗塞は最近増えてきていますが、 その原因は昔と比べると大きく変わってきま した。以前は高血圧が原因の脳梗塞が多かっ
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