2 0 1 5 ゆ め ご う り JA新いわて PR-Magazine 夢郷 特集 始めてみませんか? 手軽な高収益野菜 YUMEGOURI No.216 2 月号 ƗǞƻǗ⒙ ਅƏ 農業も プ ラ イ ベ ー ト も 視野 が 広 い と 楽 し い 「一般的にはリス クが高くあまりやらない ですが、2卵同時移植にも 取り組んでいます。うまく いけば経営のプラスになり ます」 と、常に挑戦の姿 勢を忘れない。 斉さ い 藤と う 庸よ う 輔す け さ ん ︵ 30 ︶ ︵ 二 戸 市 浄 法 寺 町 ・ 杉 沢 ︶ HOT SMILE ほ っと ス マ イ ル 寒 い の は 平 気 だ け ど ⋮ ● 表 紙 の ひ と ● く どう に 挑 戦 し 、 う ま く い け ば 地 域 に 広 め て 03 ﹁ ほ か の 人 が あ ま り 積 極 的 で な い こ と イ シ ョ も 忘 れ な い 。 率 向 上 の 最 大 要 因 は そ こ で す ﹂ と 、 ヨ 購 入 粗 飼 料 は 最 高 で す 。 わ が 家 の 受 胎 注 目 だ 。 で 人 や 牛 と 向 き 合 う 庸 輔 さ ん の 今 後 に YUMEGOURI 2015.2.1 も し い と 感 心 し て い る と ﹁ J A か ら の 視 野 を 広 く も ち ﹁ 半 農 半 遊 ﹂ の 姿 勢 葉 は ベ テ ラ ン の 域 を 感 じ さ せ ら れ る 。 頼 今 は 納 得 の い く 出 来 で す ﹂ と 、 話 す 言 分 か っ て 楽 し い で す 。 経 験 を 積 み 重 ね 、 と が わ か り ま し た 。 い ろ い ろ な こ と が 師 技 術 よ り も 牛 の 健 康 状 態 が 重 要 な こ 積 み 重 ね で す ﹂ 。 ﹁ 受 胎 率 向 上 に は 授 精 繰 り 返 さ な い 。 ﹃ 失 敗 か ら は 学 ぶ ﹄ そ の 因 を 探 り 、 そ れ を 改 善 し 、 同 じ 失 敗 は い き ま せ ん で し た 。 失 敗 す る た び に 原 労 と 失 敗 の 連 続 だ っ た 。 ﹁ 初 め は う ま く る 庸 輔 さ ん だ が 、 軌 道 に 乗 る ま で は 苦 語 と る 受 授 る 、 。 ﹁ 胎 精 。 経 受 が 師 産 胎 悪 資 肥 の け 格 育 深 れ を を ば 活 取 追 す か り い ぐ し 入 は 肥 経 れ 絶 育 営 た 対 へ に メ に と 励 リ し 切 ん ッ な り で ト い 替 い を ﹂ え 感 謝 し て い ま す ﹂ 。 ね 。 自 由 に 農 業 を さ せ て く れ る 両 親 に 見 た ら 攻 め す ぎ て い る か も し れ ま せ ん は 、 農 業 経 営 に も 表 れ て い る 。 ﹁ 人 か ら 広 が り ま す ﹂ 。 そ ん な 庸 輔 さ ん の 考 え 方 人 と 話 す こ と で 、 自 分 の 考 え や 世 界 が う 。 み ん な 違 う か ら 面 白 い 。 い ろ ん な が 、 10 人 い れ ば 10 人 と も 考 え 方 が 違 す 。 会 社 で 働 い て い る 頃 も 思 い ま し た い 人 に 出 会 う こ と を 楽 し み に 出 か け ま 一 切 農 業 の こ と は 考 え な い で 、 知 ら な と で す ね ﹂ と 、 旅 行 の 話 へ 。 ﹁ 旅 行 中 は ン ・ オ フ の 切 り 替 え を し っ か り す る こ 前 向 き に 歩 ん で い く た め の 秘 訣 は ﹁ オ か ら ﹂ と 、 感 謝 の 言 葉 を 口 に す る 。 業 で 効 率 的 な 経 営 を 学 ぶ こ と が で き た 精 や 受 精 卵 移 植 は 全 て 自 分 で 行 う が 、 ま な 種 類 の 牛 を 飼 養 し て い る 。 人 工 授 ル ス タ イ ン 種 の か け 合 わ せ ︶ と さ ま ざ れ た 地 元 の 先 輩 と の 出 会 い や 、 地 元 企 る の は ﹁ 授 精 師 資 格 の 取 得 を 勧 め て く を 行 っ て い る 庸 輔 さ ん 。 今 の 経 営 が あ ジ ャ ー ジ ー 種 、 交 雑 種 ︵ 黒 毛 和 種 と ホ 農 業 経 営 者 と し て 前 衛 的 な 取 り 組 み 化 を 見 る 。 黒 毛 和 種 、 日 本 短 角 種 、 を 置 き な が ら 、 品 種 に よ る 受 胎 率 の 変 人 と 出 会 う こ と で 成 長 が な い 。 移 植 用 母 牛 は 経 済 効 率 に 重 点 庸 輔 さ ん は 受 精 卵 移 植 の 研 究 に 余 念 し 仲 間 を 増 や し た い と 話 す 。 な っ て い る 。 は 、 皆 の 願 い で す か ら ﹂ と 地 域 に 貢 献 い き た い で す 。 良 い 仔 牛 を つ く る こ と ま き 工藤 麻紀さん(28) 移 植 用 牛 20 頭 の そ れ ぞ れ 独 立 経 営 と 【盛岡市玉山区・薮川】 地元の学童クラブに勤めながら実家の 酒店を手伝っている麻紀さん。学童クラブ では幼児も預かっており 「絵本の読み聞か せをしたり、冬は雪遊びをしたり…。子ど にて。 舎の外 牛 と 」 め 愛犬「ま 業の合間の 農作 間。 される瞬 ほっと癒 もはかわいいですね」 と、やりがいを感じ ています。 そんな麻紀さんは、ワカサギ釣りも趣 味の一つ。お店に来たお客さんに誘われ ることもあるそうで、自身の最高記録は 産 肥 育 牛 10 頭 、 受 精 卵 移 植 の 採 卵 牛 と 殖 雌 牛 20 頭 、 仔 牛 10 頭 と 庸 輔 さ ん の 経 た 。 現 在 の 斉 藤 家 は 父 親 の 経 営 す る 繁 た が 、 2 年 前 に 経 産 肥 育 経 営 で 独 立 し 栽 培 1 5 0 a の 複 合 経 営 を 手 伝 っ て い 傍 ら 、 父 親 の 繁 殖 雌 牛 20 頭 と 葉 タ バ コ 庸 輔 さ ん は 家 畜 人 工 授 精 師 の 仕 事 の 牛 に も 人 間 に も 心 地 良 さ そ う だ 。 で 、 風 車 を 越 え て 風 が 吹 き 渡 る 様 子 は ル の 稲 庭 岳 を 望 む ロ ケ ー シ ョ ン は 抜 群 養 す る 庸 輔 さ ん 。 牛 舎 の 西 方 に シ ン ボ あ る 二 戸 市 浄 法 寺 町 で 多 品 種 の 牛 を 飼 葉 タ バ コ 生 産 日 本 一 と な っ た こ と も 効授 率精 の師 良資 い格 経を 営活 をか し て 、 200匹です。ただし、シーズン中は実家 の酒店で遊漁券を取り扱っているため、 「寒いのは 3時には起床し4時には開店。 平気なのですが、朝起きるのは…つらい です! (泣) 」とのことですが、 「今シーズ ンはまだワカサギ釣りに行っていないの で楽しみにしています」と笑顔で話しま す。 YUMEGOURI 2015.2.1 02 2 ǢdzǬȀǑȜDzǏ 1a当たりの収入は野菜トップクラス。収穫期間は忙しいが、約1ヵ月と短い。 昨年は今までで最も高単価の年だったが、平年でも㎏単価は1,000円を下 回ったことがない優秀な品目。 1㎏箱で出荷するが、実が大きいので選別調整は簡単。 春期に大きな産地がまだなく、売れる品目で販売先からの要請も大きい。 စဆᎏƹ٥ (岩手町・川口) たかむら けんいち 髙村 健一 さん じゅんこ 順子 さん 取り組み始めて5年程になりますが、毎年の単価の変動は少 なく安定しています。収穫期間は6月下旬∼7月いっぱいま でで、わき芽をかいてこまめに収穫するよう心がけています。 体力的に大きな負担はありませんが、こまかい作業が中心と なる品目です。 ߮ƷƜƵƴƑljƁ® ௬ ࡧځƠ݅ࡺъ๋ޛ 「少しでも農業収入を増やしたい」、「少ない土地でつくれる野菜はないか?」 「何か新しい品目に取り組みたいけど、手間がかかるのはちょっと…」。 春からの作付を計画する中で、 そんなことを考えている方もいるかもしれません。 ǍȜǛȜ 今月号の特集では、なるべく 「高収益で取り組みやすい」 野菜についてご紹介します。 7月下旬・盆前は出荷量が多くなり単価は安めだが、 盆過ぎ・ 9月は高単価。 (昨年の㎏ 単価は、 盆前:422円、 盆後:750円) つるありだと収穫期間は約1∼2ヵ月。立って収穫することができる。 つるなしだと収穫期間は2週間程と短く、 1a当たり100㎏程の収量。支柱やつるの誘 引が必要なく、 作付を始めるのは簡単。枝豆のように一斉収穫する品種もあり。 以前は福島が大きな産地だったが、 今では大きく減少。他の東北産地でも減少が大き く、 販売先からの要請が強くなっている品目。洋食や添え物の需要が大きい。 စဆᎏƹ٥ (八幡平市・五日市) お やま だ かずお 小山田 和男 さん タケ さん インゲンは管理に手間がかかりますが収穫期間が長いのが魅 力ですね。わが家では、サヤインゲン→インゲン→ネギとい うローテーションです。手作業が中心なので取り組みやすい 品目だと思います。計画的な防除、マメに追肥することも大 事ですね。 Ƥļู ݤӄƊऋӁƏǁƤƥ§Ɖ DzǏ Ȝ Ǒ Ȁ Ǭ Ǣdz ࢰ ֱ Ïҗ։Ð 夏場の産地が岩手くらいしかないので、盆過ぎ∼9月は引き合い強く高単価。 (昨年の㎏単価は、 7月∼お盆:570円、 お盆∼9月:920円) 夏場にホウレンソウの収穫量が少ない方、萎凋病で困っている方は輪作がおすすめ。 露地栽培では7月までに収穫する生産者が多い。真夏は雨次第で収量が大 きく変わるので、盆以降はハウス栽培が中心になる。 夏場の収穫期間は1ヵ月程。涼しい気候であれば収穫期間はもっと長くなり、 収量も高くなる。 しかし単価も安くなる。 စဆᎏƹ٥ (八幡平市・大更) い とう 伊藤 キツ さん㊥ い とう ふ じ こ 伊藤 富士子 さん㊨ た むら たえ こ 田村 妙子 さん㊧ 05 YUMEGOURI 2015.2.1 (キツさん)それほど手間がかかる野菜ではありませんが、 早めの防除が大事になります。新たに取り組む人も増えてい るので、負けていられませんね(笑)。 (富士子さん、妙子さん)春菊は昨年から取り組み始めました。 昨年は露地栽培でしたが、今年はハウス栽培を予定していま す。もっと収量を増やしたいですね! メリット Ð ǍȜǛȜ җ։ ࢰֱÏ ●軽い! ●収穫時期は忙しいが、管理はそれほど大変ではない ●少ない面積から始められる(少ない面積ならほかの仕事をしながらでも栽培可能) ●機械がなくても栽培可能 ●初めて野菜をつくる人でも取り組みやすい は 左記収穫時期 (計算上) 1a (30坪) での昨年の平均 1a当たりの売上 当たりの収量 ㎏単価 品目 播種時期 収穫時期 スナップエンドウ 4月中旬∼5月中旬 6月中旬∼7月下旬 120㎏ 1,307円 156,000円 インゲン 5月上旬∼7月中旬 7月中旬∼9月下旬 120㎏ 590円 59,000円 春菊 (夏期) 6月上旬∼7月下旬 7月中旬∼9月下旬 100㎏ 754円 75,400円 YUMEGOURI 2015.2.1 04 4 ॎƕơޯഘ Lj ేؑࣄोࡑ ܰžƜźǁඞƺ Ƥඞ§ ઘՌ ¯څ キャベツ販 売目標 16 億 円 達 成 大 会は 12 月 19 日、岩手町の岩手広域交流セン ター 「プラザあい」 で開かれました。 JA新いわて JA管内では県産キャベツの約9割が生産 ほ されています。24年から3ヵ年の計画で、圃 場の適期防除や排水対策による反収向上 対策、各エリア毎に異なっていた規格・品質 を統一し販売力を高める 「オール新いわて」 の取り組み、また秋冬採り品種 「ふゆみつ」 導入による長期出荷などに取り組み、今年 度の販売額で初の16億円 (前年比105%) 「次のステップに向けて生産に励 を達成しました。 んでまいりたい」 と決意表明する 東部地域春みどり専門部会長の 福島昭彦さん 来年度からは、通常の市場向け出荷量 12/19 キャベツ販売目標 16 億円達成大会 スナップエンドウ、インゲン、春菊指導会 の安定確保と計画出荷による価格形成力 ∼開催のお知らせ∼ の確立、産地情報の積極的な提供などに 取り組み、29 年度の販売額 20 億円、出 荷数量 220 万ケースを目指します。 JA新いわてでは、このたびスナップエンドウ、インゲン、春菊の3 品目の指導会を、種苗メーカーを招き下記日程で開催いたします。 これらの品目を新たに取り組もうと検討されている方、すでに取 り組んでいられる方など、どなたでも受講できます。 新たな目標に向かって キャベ ツ ・ キュウリ販 売 目 標 達 成 大 会 を 開 催 JA新いわては、昨年 12 月にキャベツ・キュウリの販売目標達成大会を開催し、 生産者・JA関係者らが一丸となり、新たな目標に向かって取り組むことを確認しました。 ӵูƤǯÁȇ スナップエンドウ:収穫期間を延ばし、反収を上げるための栽培管理 インゲン:盆過ぎ、9月も収量を確保できる栽培管理 春 菊:基本的な栽培方法と、夏場に収量を確保するための取り組み ※春菊は、JA管内でこれまで主に使用していた 「さとうゆたか」 という品種が今年は使用できません。代わりの品種の説明会となります きゅうり販売目標 10 億円達成大会は 12 12/26 キュウリの生産拡大に貢献した 生産者の表彰も行われました JA管内では県産キュウリの約4割が生産 されています。24 年から3ヵ年の計画で、 ハウスでの抑制栽培による11 月までの長 「オール新いわて」 による販売力強化などに 取り組んできました。 大 会では、29 年 度に販 売 額 11 億 円、 出荷数量 88 万ケースを目指すことを確認 し、北部地域野菜生産部会きゅうり専門部 長の村沢義廣さんが「さまざまな課題があ るが、今後も品質向上に努めながら生産拡 大に取り組んでまいりたい」 と決意表明しま した。 YUMEGOURI 2015.2.1 午前 比 121%) を祝いました。 期 出 荷 体 制 の 確 立、出 荷 規 格を統 一し 07 10 日(火) 11 日(水) 12 日(木) 13 日(金) 南部エリア 奥中山エリア 宮古エリア 北部エリア 10:00 ∼ 10:00 ∼ 10:00 ∼ 10:00 ∼ 南部営農経済センター 3階会議室 奥中山公民館 和室会議室 宮古地区合同庁舎 3階大会議室 軽米地区担当課 2階会議室 八幡平エリア 東部エリア 久慈エリア 14:30 ∼ 14:00 ∼ 15:00 ∼ 八幡平営農経済センター 2階会議室 岩手支所2階会議室 久慈営農経済センター 2階会議室 月26 日、二戸市内のホテルで開かれ、今 年度初となる販売額 10 億円の達成(前年 きゅうり販売目標 10 億円達成大会 3月 午後 ※指導会の順番はスナップエンドウ→春菊→インゲンで、各30∼40分程。 3品目同時開催。 ࣐ণثƸŸǀƴƏ¯¯ スナップエンドウ、インゲンについては、 JA全農いわての 「地域特産品目助成」 による助成金があります。 新規作付および増反分を対象に、生産費の一部助成として60,000円/10aを助成予定です! (1aからでも対象となります) ※対象者は、平成 27 年 4 月15 日までにJAまで面積をご報告願います ߮ƷƜƵƴƑljƁ® ௬ ࡧځƠ݅ࡺъ๋ޛ YUMEGOURI 2015.2.1 06 6
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