CMS - Swift

パネルディスカッション:
日本企業のグローバル財務マネジメントを
考える
15th May 2015
パネルディスカッション
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スピーカー紹介(企業名50音順)
 パネラー
岸本 直人 様
• サントリーホールディングス株式会社 金融管理部
近澤 卓 様
• トヨタ自動車株式会社 財務部
井上隆敬 様
• 株式会社リクルートアドミニストレーション 経理統括部
吉見 亨 様
• スイフトジャパン
 ファシリテーター
• 伊藤
薫
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
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本日のパネルディスカッションの目的
• 経済産業省より受託した、平成26年度総合調査研究「GCM
及びABLの現状と普及促進に向けた 課題の調査等」を実施
する過程において、上場会社へのサーベイに加えて、日本企業
におけるGCMの現状やGCM普及・高度化に向けた課題ついて、
多くの日本企業の財務部門の方々と協議する機会を得ました。
• 本日のパネルディスカッションでは、当該調査を通して浮き彫
りになったいくつかの論点について、パネリストの方々からご
意見を賜りたいと考えております。
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経産省アンケートについて(1/4):概要
名称
 GCM及びABLの現状と普及促進に向けた課題の調査等 (経産省受託事業)
実施対象
 東証1部・2部の中から選定した対象企業約2,200社(金融機関を除く)
実施期間
 2014年10月14日~11月14日
回答数
 442社(回答率:19.6%)
区分
アンケート項目
ビジネスの状況
• 業種、売上規模、海外売上比率、子会社数
GCMのスキーム
• GCMのスキーム(プーリング・ネッティング等)状況
企業内部
組織体制
ルール・ポリシー
等
• 財務人員数、機能軸レポートラインの有無
等
等
• GCMポリシーの有無、グループへの展開状況
プロセス・システム • モニタリング頻度・対象、システム利用状況
調査項目
銀行取引
人材
• 銀行取引の管理方針、銀行へのスタンス
• 教育制度、採用
等
等
等
等
外部環境
金融機関
• 利用状況、利用上の課題
等
ITベンダー
• 利用状況、利用上の課題
等
規制・政策
• 規制の把握状況、規制・政策に関する課題
等
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経産省アンケートについて(2/4):
最終報告書
【ご参考】
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2015fy/001075.pdf
【経産省トップページからの辿り方】
http://www.meti.go.jp/
[経済産業省HP] > [政策について] > [白書・報告書]
> [委託調査報告書] >[平成26年度分の掲載一覧]
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経産省アンケートについて(3/4)
CMSの導入・活用状況
 有効回答社432社のうち、CMS導入企業数は198社(46%)、未導入企業数は234社(54%)。
 CMS導入企業のうち、日本国内のみで導入している企業が約6割程度、一方、日本以外の地域を含めグローバルにCMSを導入
している企業はCMS導入企業数のうちでは4割程度
総回答数
442社
有効回答数
432社
CMS導入済
198社
日本国内導入済
193社
日本国内のみで導入済
112社
日本のみ
112社
(58%)
日本+1地域で導入済
13社
CMS未導入
234社
日本+2地域で導入済
13社
日本+3地域で導入済
14社
無効回答数
10社
日本+海外
81社
(41%)
日本+4地域で導入済
6社
グローバル/地域間で導入済*
35社
日本国内未導入
5社
日本以外の1地域で導入済
2社
日本以外の2地域で導入済
3社
海外のみ
5社
(1%)
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経産省アンケートについて(4/4)
CMSの導入状況の分布
海外子会社数(n=418)
 海外売上高比率20~30%程度を境にCMS導入
率が50%を超える
100%
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
CMS導入率
CMS導入率
 海外子会社数が21~40社を超えるとCMS導入
率が50%を超える
海外売上高比率(n=423)
80%
60%
40%
20%
0%
海外子会社数
海外売上高比率
海外展開地域数(n=438)
売上高(n=432)
 海外展開地域が3地域を超えるとCMS導入率が
50%を超える
 売上高が2,000億円を超えるとCMS導入率が
50%を超える
展開地域数
4地域
5地域
売上高
10兆円超
10兆円以下
5兆円以下
4兆円以下
3兆円以下
2兆円以下
1兆円以下
9,000億円以下
3地域
8,000億円以下
2地域
7,000億円以下
1地域
6,000億円以下
0地域
5,000億円以下
0%
4,000億円以下
20%
3,000億円以下
40%
2,000億円以下
60%
500億円以下
CMS導入率
80%
100%
80%
60%
40%
20%
0%
1,000億円以下
CMS導入率
100%
8
テーマ1:GCMの目的・意義について
攻め
資金予測の
高度化
事業・投資判断の
意思決定高度化
投資判断原資の
最大化
資金の現状、
全体像を踏まえた
判断が可能に
・債権債務の処理
・資金情報の活用
資金管理に関する機能
(プーリング・ネッティング等)
GCM
資金の見える化
グループ全体の
流動性・為替・
金利のエクスポー
ジャーを明らかに
GCMの基本的な
機能として認識
されているもの
有利子負債圧縮
海外子会社への
ガバナンス強化
財務リスクの
把握・制御
支払金利削減
・資金管理権限・責任
の明確化
・入手金や規制対応
についての監督
不正リスクの
予防
守り
9
テーマ2:グローバル見える化(1/2)
CMSの導入時期
 CMSを導入した時期(○は1つ):(CMS導入企業198社のうち190社が回答)
160
グローバル/地域間
日本
100
80
60
欧州
米州
(社数)
2000年以降
海外CMSの
普及は徐々に
2000年代に
国内CMSの
普及が進む
30
40
20
中国
1990年
以前
135
140
120
アジア
19
0 1 0 0 2 2
3
1 0 3 6
11
16
14
22
20201923
1312
0
1990年以前
1990年代
2000年代
グローバ
ル/地域間
日本
アジア
中国
欧州
米州
1990年代 2000年代 2010年代
0%
10%
35%
55%
1%
0%
0%
5%
5%
12%
3%
0%
7%
15%
76%
42%
43%
59%
54%
12%
55%
57%
30%
26%
2010年代
 2000年代に導入したとの回答が多かった地域は、「日本」(76%)・「欧州」(59%)・「米州」
(54%)、2010年代に導入したとの回答が多かった地域は「グローバル/地域間」(55%)、
「アジア」(55%)、「中国」(57%)となっている。
 2000年代初期において、邦銀が国内CMSサービスを大々的に開始したのに伴い、日本
国内での導入が飛躍的に伸びた。
 2010年代に入り、日本企業の進出拡大に伴い、規制が多いアジアや中国においても管
理ニーズが高まり、CMSの導入が進んだ。また、同時に、グローバル全体の管理を構想
する企業により、CMSを一元管理のツールとしての利用する動きが出始めている。
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テーマ2:グローバル見える化(2/2)
• マルチバンク取引を支える金融通信インフラ
– 国内:ANSER
– 海外:SWIFT
• SWIFT加盟事業法人数:約1,500社(日本企業1%未満)
– ここ数年で日本企業の加盟が増加した背景
– SWIFT加盟社から見た運用の課題
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テーマ3:グローバル財務マネジメントのあり方:
CMS導入時の課題
 CMS導入を実行した段階で直面した課題(複数回答可)(CMS導入企業198社のうち191社が回答)
(社数)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
90
87
<選択肢>
63
33
16
1
2
3
4
1システムの設定
2銀行との手続き
3子会社との合意形成
4導入を担える人員の確保
5その他
5
 「3.子会社との合意形成」(47%)や「1.システムの設定」(46%)が多く選ばれている。
 CMS導入には、CMS選定時と同様に日本企業では子会社における自主的な経営の意識が強く、本社主導でのCMS
導入がなかなか進まない傾向が伺える
 導入時に必要となる各種のシステム設定等にも手を焼いている可能性がある
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テーマ4:高度な財務人材の育成
• 高度な財務人材の育成に必要なこと
– 欧米には、“教育プログラム”や“財務者間の情報交換の場”がある
ACT(Association of Corporate Treasurers) AFP( Association for Financial Professionals)
HP:http://www.treasurers.org/
ロンドンに本社を置く、英国の財務分野の専門家協会。
資格制度(ACT Professional Qualifications)の運営や
研修の実施等を中心に活動。
HP:http://www.afponline.org/
ワシントンに本社を置く、米国最大の財務・金融分野の
協会。財務・金融のプロを対象とした資格検定
(Certified Treasury Professional/Certified Corporate
FP&A Professional)を実施。
• 財務部門の専門性の位置付け
– 日本企業では、業務ローテーションの一つとの位置付け
– 外資企業では、専門領域の一つとしての位置付け
• 専門領域を追求し得るキャリアデザインは可能か?
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テーマ5:財務部門の付加価値について
• 先進外資におけるコーポレート・トレジャリーの付加価値(例)
– 銀行交渉、事業部門との連携・コンサル、インテグレーション等
事業法人へのコンサルティング力のイメージ
圧倒的な
専門能力
不確実さ
の把握力
信頼
事業法人
向け
トレジャリー
コンサル力
日常業務
幅広い
ネットワークと
連携能力
革新的な
発想力と
実現能力
14
会場からのQ&A
15
Thank you
16