小林小 教育目標「たくましく伸びる子ども」 学 校 だ よ り 第 1 0 号 平 成 2 6 年 2 月 4 日 新 潟 市 立 小 林 小 学 校 http://www.kobayashi-shirone.city-niigata.ed.jp/ Tel 025-372-2437 Fax 025-372-2450 E-mail [email protected] 花いろいろ サザンカのように 校 長 篠 宮 敏 明 今日は立春。暦の上では春でも,寒さ厳しい日々が続いています。かぜ・インフルエンザ の流行,降雪・荒天による事故等,まだまだ心配は尽きず,春が待ち遠しいこの頃です。 さて,20年以上も前,6年生の担任をしているとき,重清良吉さんの「花いろいろ」と いう詩を国語の授業で取り上げました。引用します。 春は( 夏は( 秋は( 冬は( ) ) ) ) 枝の先に 雪のひとひら いや,あれは花 ほのかなかおり 精いっぱい せのびして お日様もっと 力をください。 静かな風にも ゆれ動く 優しかったあの人 今遠い国 どうしてそんなに 散り急ぐのか どこからか たき火のにおい 括弧の中には花の名が入りますが,授業ではそれをかくして提示しました。行頭の季節や括 弧の後の言葉から花の名を考えさせるためです。2行目であれば,「夏」という季節や「精い っぱい」「せのびして」という言葉から,あるいは「お日様もっと」「力をください」という 言葉を根拠に花の名を考えさせました。子どもたちはこれまでの経験や学習で得た知識から, 花の名は「ヒマワリ」であることを導き出します。 同様に,春・秋・冬についても考えさせましたが,一番むずかしかったのが冬です。雪国で 暮らす子どもたちには,冬に咲く花がイメージできなかったのです。冬の花を導き出すには, 「たき火」という言葉が大きなヒントになります。童謡「たきび」(巽聖歌 作詞,渡辺茂 作 曲)の2番の歌詞「さざんか さざんか さいたみち」を思い出せばいいのです。 「サザンカ」は秋の終わりから冬にかけて咲くためか,「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」 といった花言葉をもっています。西日本の山地に自生しているそうですが,寒い新潟では公園 や民家の生垣・庭木でしか見ることはできないようです。しかし,散歩の折や徒歩で用務に向 かう際に目にするサザンカの美しい花は, 「困難に負けるな」 「ひたむきにがんばれ」と私に呼 びかけてくれます。 学校では,子どもたちが寒さに負けずに「サザンカ」のように活動しています。2月10日 の「じぇじぇじぇ全校なわちゃん大会」 (テレビドラマ「あまちゃん」にちなんで児童会が名 付けました)で,目標記録である小林ファミリー全グループの合計回数「2014」 (これは 2014年にちなんでいます)を目指しています。1年生も6年生も,苦手な子も得意な子も, 「困難に負けずに」「ひたむきに」練習を重ね,絆を深めています。 目標達成を目指し,美しく咲く子どもたちの「笑顔」は,私たち大人に勇気と感動を与えて くれます。平成25年度もあと55日となりました。私たち教職員一同,子どもたちの「笑顔」 を心の糧に,ひたむきに教育活動の仕上げを進めます。
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