コースで見かけた植物たち(名前の由来を中心に)

コースで見かけた植物たち(名前の由来を中心に)
■ウキツリボク(浮釣木) 魚釣りの時の浮(うき)のような小花を、下向きにつ
るす
■サザンカ(山茶花)とツバキ(椿)
サザンカ と ツバキ 見分け方
サザンカ
ツバキ
名前の由来
中国ではツバキ類を山茶とよぶ。
山茶花の読み方「サンサカ」から
①栗の艶から、艶葉木(つやばき)
②栗の厚さから、厚栗本(あつばき)
花の咲く時期
秋~冬(10~12 月)
早春(12~4 月)
花の姿
平開する
平開しない
花の散り方
花びらがバラバラに散る
花ごと、いっぺんに落ちる
葉
小ぶりでギザギザが目立つ
大き目でギザギザがない
葉脈の色
葉を太陽に透かすと、葉脈が黒い
葉を太陽に透かすと、葉脈が白い
葉柄・若枝の毛
毛が生えている
毛が生えていない
■ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦) ツルソバ(つる状で蕎麦に似ている)に似ていて、小さい
■ゲンペイギク(源平菊) 白花と赤花が混ざって咲くところから源氏と平家になぞった。葉が薄く
ペラペラしてヨメナ(嫁菜)に似ているからペラペラヨメナとも
■ハキダメギク(掃溜菊) 初めて存在が確認された場所がゴミの集まるような場所から
■ピラカンサ(ス) ギリシャ語の pyro (炎)十 acantha (刺)が語源。火のような真っ赤な実を
つけ、枝にはいっぱい刺があるところから。日本名は橘擬(たちばなもどき)
、常盤山櫨子(ときわ
さんざし)
■マンリョウ(万両)とセンリョウ(千両)
・・下記によりマンリョウの勝ち
①マンリョウの実は葉の下で、センリョウは上。マンリョウの実は鳥に食べられ難い?
②マンリョウの実は垂れ下がり、センリョウは上向き。マンリョウの実は重い?
*ヒャクリョウ(唐橘 からたちばな)やジュウリョウ(薮柑子 やぶこうじ)は、背が低く、実
の数も少ないからことから
■ナンテン(南天) 中国での名称(南天燭、竹)を簡略化。
「難を転じる」につながることから、魔
除けの庭木として重用
■ツワブキ(艶蕗、石蕗) 「艶のある葉のフキ」から。キャラブキはこの葉で作る
■センダングサ(栴檀草) センダンの木の葉に似ている
■アザミ(薊)
①「花に魅かれて触ると葉のトゲに刺される」つまり「あざむく」が変化
②沖縄・八重山では、とげを「アザ」と呼ぶことから
■センボンヤリ(千本槍) 大名行列の槍に譬えた。別名:ムラサキタンポポ
■ヤブラン(藪蘭) 葉の形がランに似ている
■ハナワラビ(花蕨) 胞子嚢が花のように見えるワラビ
■アオキ(青木) 常緑で枝も青いため
■オオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子) 実の表面がでこぼこで恐ろしいので夜叉。実は五倍子(フ
シ)の代用とされた。タンニンを多く含むフシは古来、黒色の顔料、お歯黒などに使われてきた。
■ヤブタバコ(藪煙草) 藪に生え、花は煙管(きせる)の雁首に、葉は煙草の葉に似る
■イヌビワ(犬枇杷) 実の形がビワに似ているが、食べるほどのものではない。別称の「コイチヂ
ク」の方が適切?
■ツルウメモドキ(蔓梅擬) 葉の形や枝がウメに似ている。別名ヤマガキ