平成 27 年度しらす情報 第 2 号 平成 27 年 6 月 18 日 静岡県水産技術研究所 資源海洋科 静岡県シラス船曳網漁の 6 月以降の漁況予測 『要旨』 平成 27 年漁期漁獲量を 7,200 トンと予測しました。 《記事》 ○ 3 月 23 日に初漁があった平成 27 年漁期のシラス船曳網漁は、5 月下旬まで 好調に経過し、主要 6 港(用宗・吉田・御前崎・福田・舞阪・新居)に所属する2 艘曳漁船による漁獲量は、昭和 60 年以降の 31 年間で 5 番目に高い 3,660 トン に達しました。なお、5 月以降の漁獲物の主体はカタクチイワシのシラスでした。 ○ 過去 30 年間の 3∼5 月の漁獲変動パターンと今年を比較すると、今年の漁獲 パターンは“春好調 B”に分類されます。図1に 3∼5 月までの累積漁獲量と漁 期漁獲量の関係を4パターンに分けて示しました。 この関係から今漁期の主要 6 港の総漁獲量を 7,200 トン(6 月以降 3,540 トン) と予測しました。これは、過去 25 年平均値(6,855 トン)を 5%上回りますが、昨 年の漁期漁獲量(8,042 トン)を 10%下回る量です。 漁期漁獲量(t) 14,000 12,000 春好調A(2,000t<) 10,000 7,200t 8,000 6,000 春好調B(2,000t<) 春不漁(<2,000t) 4,000 2,000 黒潮大蛇行 H27:3,660t 0 0 1,000 2,000 3,000 3∼5月の累積漁獲量(t) 図1 3∼5 月の累積漁獲量と漁期漁獲量の関係 4,000 5,000
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