瀬戸内寂聴師を寂庵に訪ねて

平成27年9月24日(木)
瀬戸内寂聴師を寂庵に訪ねて
西村恵子記
9月20日(日)京都嵯峨野にある寂庵を訪ねました。
2年前の講師交流会で、元寂聴塾の塾生で、現在、当校のエッセー文学科担当
の鶴島緋沙子講師のお力添えで、短時間ではありましたが、理事長・和田征士、
副理事長・三田保則・西村恵子と鶴島講師の4人でお目にかかることが出来、
そのあとご法話も聞かして頂きました。その日のご法話は、前もって、全国か
らの申し込みが1500通もある中から150人が選ばれたということで、
私達もその中に入れて頂きました。
寂聴師は若く、声にも張りがあり、とても御歳93歳とは思えませんでした。
講話は楽しく笑いが絶えません。今夏、癌が見つかり、大きな手術をされた
のに、元気になられた。人の寿命は生まれたときから決まっている、私は、今
生かされているのだ。何も怖くはないと笑ってお話されました。
51歳で出家し、何も後悔はないとも、守って頂いているから
人間、嫌な事は、忘れなければ生きていけない、しかし時として
忘れてはいけない事を忘れる、とても怖い事だ、他人のために祈り真心を忘れ
てはいけない、目に見えるものだけでなく、見えないものに心を傾けよう
そんなこんなを、時には厳しくそして優しくお話くださいました。