25-7 - 国立精神・神経センター

25-7:
神経・精神疾患の研究資源蓄積・活用のためのブレインバンク ネットワーク構築に関する研究
主任研究者 国立精神・神経医療研究センター病院 臨床検査部 齊藤
祐子
分担研究者 主任研究者:山田光則 さいがた医療センター、武田 篤 仙台西多賀病院、本田
和弘
国府台病院、饗場郁子 東名古屋病院、陣内研二
兵庫中央病院、女屋光基 下総精神医
療センター、尾方克久 東埼玉病院、藤村晴俊 刀根山病院、大原慎司 まつもと医療センター中信
松本病院、小西吉裕 鳥取医療センター、小宮 正 東京病院、長谷川一子 相模原病院、村田
美穂
国立精神・神経医療研究センター病院、村山繁雄 東京都健康長寿医療センター、高梨雅史
順天堂大学医学部付属順天堂医院、柿田明美 国立新潟大学脳研究所、西澤正豊 国立新潟大学
脳研究所、吉田眞理
愛知医科大学・加齢医科学研究所、渡辺宏久
国立名古屋大学医学部附属
病院、谷池雅子 大阪大学、横田 修 きのこエスポアール病院、大島健一 東京都立松沢病院
1. 研究成果
ラの老朽化が問題となっている。また大震災
以下に(1)旧生前同意ブレインバンク研
を受けて、今後、リソースの分散管理が急務
究班の施設、
(2)旧リサーチリソースネット
となり、そのためにも倫理指針の整備が課題
ワーク研究班の施設、
(3)今年度新規に研究
として挙げられた。
に加わった施設について、述べる。
(3)今年度新規に研究に加わった施設につ
(1)旧生前同意ブレインバンク研究班の
施設について
いて
特に今年度は、精神疾患のリソースの増加
生前同意の登録者は、当センターのほか、
に向けて、新規に協力施設を増加させた。今
新潟地区、名古屋地区で行い、今年度は 100
後は精神疾患にも生前同意システムを導入し
名あまりの登録者の増加があり、拠点をあわ
て、リソースの増加を図りたい。小児神経領
せると、244 名になっている。その中で病理
域については、患者会などの意識調査からま
解剖に至り、ブレインバンクに寄託された症
ず始めることになった。
例は、今年度 12 例、合計 36 例となり、順調
リソースの活用は、合計 20 施設、46 研究
に増加している。今後も HP や、市民公開講
課題について共同研究の形で、行われた。
座を定期的に開催すること、ニュースレター
2. 平成 27 年度の研究計画 と期待される研
の発行を続けてゆきたい。
究成果
(2)旧リサーチリソースネットワーク研究
班の施設について
今年度は大きなリソースをもつ新規参加施
「バイオバンク班」に統合され、活動を続
ける。
3. 行政への貢献度
設がリサーチリソースネットワークに登録を
欧米ではブレインバンクは市民活動とみな
することになったので、1620 例増加し、合計
されており、本邦でも行政への貢献度は高い
3385 例となった。しかし、多くの施設が、病
と考えられる。
理解剖に際しての技師および、医師の後継者
4. 研究発表
不足による数の低下、超低温槽などのインフ
原著論文 77 件、学会発表 46 件。