再処理等積立金運用委員会議事録 - 原子力環境整備促進・資金管理

(公財)原子力環境整備促進・資金管理センター
第19回 再処理等積立金運用委員会 議事録
1.日 時
平成27年2月13日(金) 13:30~15:30
2.場 所
東京都千代田区霞が関3-2-1
霞山会館 「紅梅の間」
3.委員の現在数
5名
4.出席した委員の氏名
委員長 浅野 幸弘
委 員 神谷 髙保
委 員 真壁 昭夫
委 員 大藤 康博
委 員 寺山
恵
以上 5名 出席
5.議 題
Ⅰ.再処理等積立金運用実績
(平成25運用年度実績及び平成26運用年度末見込)
(報告)
Ⅱ.平成27運用年度再処理等積立金運用方針に関する検討
(審議)
6.開 会
事務局から、本日の再処理等積立金運用委員会は同運営規則第4条の規定による定足数を
満たしているので、有効に成立している旨の報告があった。
続いて、髙橋理事長が挨拶を述べた。
7.委員長代理の変更
議事に入るに先立ち、再処理等資金管理業務規程第16条に基づく委員長代理について、
真壁委員から神谷委員へ変更する旨を確認し、議事に入った。
8.議事の概要
事務局から、上記5.の議題について下記の説明を行った。
Ⅰ.再処理等積立金運用実績(平成25運用年度実績及び平成26運用年度末見込)
平成25運用年度末積立金残高は、平成25年度積立金受入額が特定実用発電用原子炉設
置者への取戻額を下回るため、平成24運用年度末から902億円減少した。
使用済燃料の発生量現に伴う新規発生分積立額の減少により、取戻しに的確に対応するた
めの手元流動性資金確保を最優先したため、長期国債、超長期国債、政府保証債の平成25
運用年度における購入額は210億円となった。
平成25運用年度の「購入債券の平均利回り」は、評価基準である‘当年度の運用計画を
ベースに加重平均した国債応募者利回り’を上回った。
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平成25運用年度末(平成26年6月末)の「保有債券平均利回り」は、
‘当年度積立金算
定に用いられた割引率’を上回った。
平成25運用年度の「購入債券・預金平均利回り(参考)
」は、
‘債券に加え、預入期間別
平均金利を、
当初計画における月別運用計画額に基づいて加重平均した利回り’
を上回った。
平成26運用年度末積立金残高は、平成26年度積立金受入額が特定実用発電用原子炉設
置者への取戻額を下回るため、平成25運用年度末から1,034億円減少する見込み。
※運用年度対象期間は7月から6月まで
上記Ⅰ.の報告について意見交換を行った。
Ⅱ.平成27運用年度再処理等積立金運用方針に関する検討
平成27運用年度再処理等積立金運用方針及び債券購入計画については、使用済燃料発生
量に応じて積立てられる新規発生分の積立てが引き続き見込めず、取戻しに対するキャッシ
ュ不足が懸念されるという特殊な状況が続くことに鑑み、現時点では手元流動性資金の確保
を最優先するという基本的考え方を取り纏めた。
また、
平成27年12月より始まる長期債の償還以降は、
手元流動性資金を確保した上で、
各社の状況に応じた運用とする方針を取り纏めた。
さらに、第18回再処理等積立金運用委員会において検討指示があった2点について、以
下のとおり取り纏めた。
① 基本的考え方と実運用との整合に向けた見直しについては、一部文言を追加すること
とした。
② 既発債の購入については、見送ることとした。
上記Ⅱ.の議題について審議した結果、運用計画の方向性について了承した。
9.次回スケジュール
平成27年6月上旬に開催する予定。
10.閉 会
<委員会で寄せられた意見>
Ⅱ.平成27運用年度再処理等積立金運用方針に関する検討
○
現在の低金利環境下において、ゼロ金利以下であれば債券運用は見送るべきだが、代わり
に預金(大口、CD等)で運用する場合には、信用リスクをウォッチすることなどをルー
ル化した方が良い。
○
今後、長期債が暫時償還される一方で、流動性確保の観点から中短期債が多く入る事によ
り、将来的にはパフォーマンスが落ちていく可能性があることについて、考えておいた方
が良いのではないか。
以上
事務局:資金管理業務部 TEL:03-3534-4581
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