件 名: 大 臣 会 見 概 要

件 名:
大 臣
会
見
概
要
日 時 平成 27 年 2 月 13 日 1057~1112 担
当 大臣官房広報課
場 所 防衛省記者会見室
考
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備
発表事項
昨日の、OH-6DAヘリコプターが行方不明になった件につきましてお
知らせいたします。本日9時18分、捜索中の航空自衛隊UH-60Jヘリ
コプターが、宮崎県えびの市において、行方不明となっていた8781号機
の機体を発見をいたしました。この機体付近に、心肺停止状態の搭乗員の方
3名を発見をいたしました。隊員と機体の収容に向けて、全力で今、取り組
んでおります。行方不明の当該機、また、搭乗員の3名の方々が、このよう
な形で発見をされたということにつきまして、誠に残念に思います。現在も
引き続き、現場の状況を確認中でございます。本日9時18分に、海上幕僚
監部監察官を長とする航空事故調査委員会を立ち上げました。今後、今回の
事故の原因究明に努めるとともに、今後の飛行訓練における安全確保及び事
故防止に万全を期してまいります。詳細につきましては、明らかになり次第、
後刻、海幕サイドから連絡をさせていただきます。この件については以上で
す。
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質疑応答
Q:先程、御説明があった話なのですけれども、現時点で分かっている原因
について御説明いただいてもよろしいでしょうか。
A:現在、関係機関が調査をいたしておりますので、後刻、海幕サイドで報
告をさせていただきます。
Q:話変わりまして、今日から、安全保障法制を巡る与党協議が始まります。
この協議に対して、担当大臣である大臣から、期待することをお聞かせい
ただいてもよろしいでしょうか。
A:今日から、与党協議会が開始をされますが、あらゆる事態に切れ目のな
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い対応を可能とする安全保障法制の整備に向けて、与党として、しっかり
と議論をしていただきたいと考えております。政府としましても、これま
での検討状況について、与党にしっかり説明をするとともに、与党協議の
状況を踏まえて、更に検討を進めてまいりたいと思っております。
Q:今朝、今し方もう終わっていると思うのですが、左藤副大臣が佐賀県の
山口新知事と会談をされたと思います。新知事は、佐賀空港へのオスプレ
イの配備について「白紙だ」というふうにおっしゃっていると思うのです
けれども、今後、防衛省としてどういうふうに理解を求めていくようにお
考えでしょうか。
A:これまでも、防衛省といたしましては、県当局とか関係者、また、各団
体については、本件につきましての事業について説明をさせていただいて
おります。新たに今年1月、新知事が就任をされましたので、本日、左藤
副大臣が佐賀県を訪問をいたしまして、自衛隊による佐賀空港利用等につ
いて、改めて、御理解と協力をお願いをいたしております。私としまして
も、しかるべき時期に知事にお目にかかりたいと考えておりますが、本件
につきましては、地元の方々の御理解が得られるということが肝要でござ
いますので、今後、関係自治体等、団体ともよく相談しながら丁寧に説明
を続けてまいりたいと思っております。
Q:今、団体というのもおっしゃったのですが、副大臣の訪問先にも有明海
漁協が入っていますが、空港周辺の海苔の業者などからいろいろ不安の声
が出ていますけれども、そのようなところに対する対策というのは、特に
何かお考えはあるのでしょうか。
A:それが与える影響とか、環境等についても、漁協等関係者に説明してま
いりたいと思っております。
Q:話は変わるのですけれども、来週の日曜日に、与那国島に陸上自衛隊を
配備することの住民投票があるのですけれども、改めて、陸自の配備の意
義について、どういうふうに捉えられていますでしょうか。
A:これは、陸上自衛隊の沿岸監視部隊の配備でございまして、これにつき
ましては、防衛計画の大綱や中期防衛力整備計画等に基づきまして、地元
の方々に説明をいたしているわけでございますが、これの意義につきまし
ては、やはり、わが国周辺の安全保障の環境を受けまして、ここに沿岸監
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視部隊を配置するということは必要だと考えております。
Q:大臣の国家論でいいのですけれども、こういった原子力発電所の問題だ
とか、自衛隊の配備、国防の問題を、住民投票、一自治体において決める、
それによって国の方針というのが左右されるということについては、大臣
として何かお考えは持っておられますでしょうか。
A:地元の皆様の御理解と協力を得なければならないと思っておりますが、
このような投票を行うことにつきましては、地元の自治体で決めたことで
ございますので、それについてはお答えする立場にはございませんが、地
元の御理解が得られるように、説明を今後とも努めていきたいと思ってお
ります。
Q:関連してなのですけれども、住民投票で仮に反対派が上回った場合、も
しくは拮抗するような形が見られた場合に、防衛省としては作業を止める
なり、地元に再度説明するなり、次の対応をどう想定してお考えなのかお
聞かせください。
A:これは、手順を踏んで事業を実施してまいりました。また、そのための
予算も計上いたしておりますので、予定どおり遂行をしてまいりたいとい
うふうに思っております。
Q:住民投票の結果に係わらず、作業は進んでいくという形でしょうか。
A:現時点においては、予定どおり進めてまいりたいと思っております。
Q:別件ですけれども、今週末にコブラ・ゴールドがタイで訓練があります。
それで、陸上輸送に関して、海外では初めての訓練なのですけれども、こ
の意義についてお伺いいたします。
A:これは大変、長い間から行われておりました訓練でございまして、そも
そも、米国とタイの2国間訓練として1982年に開始をされて、200
0年以降は、この2国間に加えて、地域紛争における平和執行活動、国連
平和協力活動及び人道民政支援活動に焦点を当てた多国間の共同訓練とし
て実施をされておりまして、今年は9か国が参加をして各種訓練が行われ
ます。今年の訓練のうち、自衛隊は指揮所演習、人道民政支援活動、衛生
及び在外邦人等の輸送訓練に参加し、任務遂行に必要な能力の向上を図り、
各国間の相互理解の促進とか、信頼関係の強化を図ってまいりますので、
こういった訓練を重ねておくということについては、いろいろな事態にな
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ったときに大変有意義に行われますし、また、邦人輸送につきましては、
いろいろな国々との協力も必要になってくるわけでございますので、非常
に有意義な訓練であると思います。
Q:アルジェリアの人質事件を受けて、初めて陸上輸送が可能になりまして、
海外で訓練をするというのは初めてなのですけれども、その点の意義につ
いてはいかがですか。
A:あくまでも、現在の法律において実施可能なのは邦人の輸送であります
し、法律には外務大臣からの要請を受けるとか、また、外務大臣と協議を
するとか、また、安全が確認された地域においてという条件がついており
ますので、その範囲で実施するわけですけれども、それにおいても、各国
からの情報提供、または各国からの支援、これも必要でございますので、
そういうわが国の法律の範囲において邦人輸送が実施できるようにしてお
く必要があると思います。
Q:今現在、まさにやっている安保法制の協議の中でも一つの課題になって
いると思うのですけれども、現在おっしゃったように自己保存型の武器使
用しかできないわけですけれども、今後の法整備の課題、任務遂行型なの
かも含めてですが、その辺りの法整備の課題について、輸送と邦人救出の
観点からお願いできますでしょうか。
A:まさに、今与党でこれから協議をされていきますが、閣議決定の前提と
しては、「領域国の同意がある場合において、武器使用を伴う邦人の救出に
ついても対応できるようにする必要がある」と書かれております。また、
その前提条件としては、「国家に準ずる組織は存在しない」という考え方を
基本に、法整備が進んでいくと思われておりますので、こういった現在の
武器使用を拡大する場合においての事項についても、与党間でご議論をい
ただいて、その上で判断してまいりたいと思っています。
Q:安全保障法制の整備について与党協議が始まるということで、改めて、
いつ頃までに政府・与党としての全体像をまとめて、その上でいつ頃、法
案を提出したいとお考えでしょうか。
A:時期につきましては、まさに今日から、与党協議会が開始されたわけで
ありまして、私はしっかりと議論をしていただきたいということで、それ
に基づいて、しっかりと結論を出していただきたいということでございま
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すので、取りまとめの時期につきましては、与党間でまさにこれから協議
をしていくということでございますので、政府の立場からは、コメントす
ることは差し控えさせていただきたいと思います。
Q:沖縄の辺野古での作業について確認させていただきたいのですけれども、
現場で大型のトンブロックが投入されていて、現場のサンゴを傷付けてい
るということもあって、沖縄県側が岩礁破砕の許可の範囲を超えるのかど
うか検証したいと。一時停止の指示も検討しているようなのですけれども、
防衛省としてどのように認識されていて、今後どのように対応するかとい
うことをお聞かせください。
A:私も報道は承知をいたしておりますが、このアンカーの設置場所の選定
に当たっては、可能な限り環境への影響を回避、低減する観点から、サン
ゴ類の場所を避けるために、事前にサンゴ類の生息状況を調査した上で決
定をいたしております。このフロートを伴った浮標のアンカーの設置につ
いては、本事業に伴う岩礁破砕等に係る手続きということについて、沖縄
防衛局から浮標の設置に係る手続きの必要性について沖縄県に確認をして
おりまして、沖縄県からは、他の事例を踏まえれば、浮標の設置が手続き
の対象とはならない旨が示されたところでございます。これを踏まえて、
アンカーを含む浮標の設置については、岩礁破砕等に係る手続きの対象と
しなかったものでございまして、このような御指摘、報道がありますが、
その御指摘には当たらないと考えております。
以
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上