経営管理総論A(旧称:経営管理論A) 教授 花田 哲郎 1.授業のねらい・概要 一般的に経営管理論とは、企業などの組織の管理についての実践的な手法や技法に関する学問で、経営学を構成す る分野の一つと云われている。経営学が 20 世紀初頭に科学的管理法を提唱したフレデリック・テイラーによりはじめ られたとすれば、経営管理は、アンリ・ファヨールの研究により学問として確立されたといえる。しかしその後、企 業の大規模化や複雑化、業際分野での研究の発展により、経営管理が扱う範囲はたいへん広くなり、また専門性も増 している。 本授業では、学習者の立ち位置を経営学の基礎に置きつつ、経営管理の概念、研究の歴史、典型的な手法や技法の 説明を行う。したがって、経営学の基礎を履修習得した学生にとっては、知識の再確認とその応用や延長線にある領 域に関する学習と考えてよい。 経営管理(A)では、経営管理を理解するための経営や管理に関する基礎知識や、経営管理論の研究の歴史を、また 経営管理(B)では、それぞれの領域での経営管理の考え方と具体的な手法や技法について理解を深める。 2.授業の進め方 授業計画にしたがって講義形式で行う。基本的な内容を中心にわかりやすく解説する。また,必要に応じて参考となる資料 を配布し、参考文献を紹介する。 3.授業計画 1. 企業と経営 9. ファヨールと管理過程論 2. 経営管理論の位置づけ 10. ホーソン実験 3. 企業の概要とその特徴 11. メイヨーと人間関係論 4. 企業の分類 12. フォレットと統合論・リッカートと行動科学 5. 株式会社の概要とその特徴 13. アージリスと組織原理・マズローと欲求段階説 6. 経営学の誕生と発展 14. マクレガーと X 理論 Y 理論・ハーズバーグと衛生理論 7. テーラーの科学的管理法 15. これまでのまとめ 8. フォードとフォーディズテム 4.到達目標 新聞などで報道される経済情報のうち、経営管理に関する情報を理解し、自分自身の意見を持ち、他の人と意見交 換や議論が出来るようになることを目的とする。 5.準備学修に必要な時間,またはそれに準じる程度の具体的な学修内容 事前に書籍や資料の購読指示がない限り準備学修は不要。ただし、復習による知識や考え方の整理や定着により経 営管理の知識や考え方を一つひとつ習得してゆくことが、広い意味での準備となる。 6.成績評価の方法・基準 期末試験の結果に受講態度を勘案して評価する。 7.テキスト・参考文献 テキスト:特に指定しない。 参考文献:井原久光著『テキスト経営学』(ミネルヴァ書房) 経営能力開発センター編『経営学検定試験公式テキスト 8.受講上の留意事項 初回の授業で指示する。 経営学の基本』(中央経済社)
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