平成27年1月15日 公益社団法人日本観光振興協会 総合調査研究所 担当 丁野・加藤 TEL: 03-6435-8333 FAX:03-6435-6921 NEWS RELEASE 「短期観光動向調査」結果(第9回) 公益社団法人日本観光振興協会(本部:東京都港区 会長 山口範雄)では、 平成23年9月より一般消費者の旅行実績及び旅行意向などをタイムリーに把握する ための「短期観光動向調査」を行っておりますが、このたび平成26年12月調査の結果を とりまとめましたので発表いたします。なお、本調査は一般消費者4,000名を対象にした インターネット調査にて四半期毎に実施しており、調査結果は今後も定期的(四半期毎) に発表してまいります。 ※短期観光動向調査の仕様については8頁参照 <平成26年12月分調査結果のポイント> 宿泊旅行-実績- 平成26年10-12月期の宿泊旅行実施率は微減(34.7%) 60.0(%) 主なトピック ・旅行目的地は西高東低の傾向 36.2 34.5 40.0 +1.7ポイント 20.0 34.7 ▲1.5ポイント ⇒詳細は3ページ ・近場の旅行者比率が増加 ⇒詳細は4ページ ・旅行の実現率が低下。 特に、男性及び60代以上で顕著 ⇒詳細は7ページ 0.0 H24年度10-12月 H25年度10-12月 H26年度10-12月 宿泊旅行-意向- 平成27年1-3月期の宿泊旅行意向率は前年並み(39.2%) 60.0 主なトピック (%) 41.9 39.5 40.0 ▲2.4ポイント 39.2 ▲0.3ポイント ・関西への旅行意向が高まる一方、 海外旅行は引き続き苦戦 ⇒詳細は5ページ ・昨年に比べ、居住ブロック内への 旅行意向が減少 20.0 ⇒詳細は6ページ 0.0 H25年度1-3月 H26年度1-3月 H27年度1-3月 1 <旅行実績と旅行意向の時系列推移> 宿泊旅行-実績- (%) 50.0 45.1 45.0 40.0 35.0 38.9 38.1 34.6 34.3 34.6 34.1 1-3月 4-6月 30.0 H23年度 H24年度 40.6 43.1 42.7 36.2 34.7 34.5 7-9月 H25年度 10-12月 H26年度 宿泊旅行-意向- (%) 60.0 53.9 55.0 50.0 45.0 40.0 35.0 46.4 47.8 41.9 42.2 39.5 39.2 42.4 1-3月 4-6月 49.6 49.8 44.3 41.3 42.1 30.0 H24年度 H25年度 7-9月 H26年度 10-12月 H27年度 2 <旅行実績の比較 その①> ■旅行目的地(地域ブロック別) (実績) ・旅行目的地としては、昨年度同様「関東」が最多で、次いで「関西」だが、 「関東」は昨年同期に比べ0.5ポイント減少した反面、「関西」0.3ポイント増 加。両ブロックへの実施率が0.8ポイント縮まる。 旅行実績なしも含む全体・人ベース(%) <旅行目的地:地方ブロック> 10-12月期 実績 11.2 昨年度調査 10.7 7.8 本年度調査 8.1 5.5 5.7 3.1 3.1 4.3 4.5 3.3 3.2 2.1 2.0 2.4 2.5 1.4 1.4 3.4 3.3 1.0 1.3 北 東 関 甲 中 関 中 四 九 沖 海 海 北 東 信 部 西 国 国 州 縄 外 越 道 旅行実績なしも含む全体・人ベース(%) 北海道 東北 関東 甲信越 中部 関西 中国 四国 九州 沖縄 本年度 2.0 3.1 10.7 3.2 5.7 8.1 2.5 1.4 4.5 1.3 昨年度 2.1 3.1 11.2 3.3 5.5 7.8 2.4 1.4 4.3 1.0 -0.1 0.0 -0.5 -0.1 0.2 0.3 0.1 0.0 0.2 0.3 旅行実績 (本年度-昨年度) 昨年度と比べて・・・ +3pt以上 快晴 +1~3pt未満 晴れ +0.1~1pt未満 曇りから晴れ間 0~-1pt超過 曇り -1~-3pt超過 雨 -3pt以下 雷雨 3 <旅行実績の比較 その②> ■旅行目的地と地域間流動 (実績) ・「北海道」「東北」「関東」「関西」は昨年同期と同様に、居住ブロックからの旅行 者割合が高く、その比率は更に増加している。 ・さらに、「四国」「沖縄」についても、居住ブロックからの旅行者割合が増加して いることから、全10ブロック中7ブロックで近距離の旅行者比率が増加してい る。 旅行実績有り・回数ベース(%) ●旅行目的地からみた地域間流動(例:北海道にはどの地域から来ているのか) 旅行発地(居住地) 旅行 目的地別 r= 北海道 東北 関東 甲信越 中部 関西 中国 四国 九州 沖縄 北海道 東北 関東 甲信越 中部 関西 中国 四国 九州 沖縄 本年度 (99) 43.4 4.0 30.3 2.0 4.0 7.1 4.0 1.0 4.0 - 昨年度 (114) 38.6 4.4 31.6 0.9 2.6 14.9 2.6 1.8 2.6 - 本年度 (161) 1.9 43.5 1.2 3.7 - 昨年度 (158) 4.4 36.1 42.4 1.3 0.6 本年度 (546) 2.7 11.4 44.5 0.5 昨年度 (603) 3.6 10.1 41.0 本年度 (157) 0.6 3.8 59.2 昨年度 (162) 1.2 4.9 53.7 本年度 (295) 0.3 3.1 38.6 36.6 3.7 5.6 3.1 0.6 7.6 3.2 3.2 1.3 4.9 11.7 11.4 4.6 2.0 6.2 5.5 13.3 11.1 5.0 2.8 7.0 0.7 8.9 14.6 8.3 1.3 1.3 1.3 0.6 10.5 13.6 6.8 26.4 8.6 11.8 2.6 29.3 10.5 6.1 2.9 42.3 4.4 30.9 3.3 26.1 2.8 13.0 昨年度 (395) 3.0 2.8 24.3 2.5 19.5 27.3 本年度 (121) 0.8 5.0 0.8 4.1 31.4 昨年度 (121) 0.8 0.8 19.0 1.7 6.6 21.5 本年度 (71) 1.4 1.4 16.9 2.8 1.4 昨年度 (67) 本年度 (237) 0.4 31.0 28.1 31.4 7.0 1.8 1.5 5.8 0.3 5.8 7.1 1.5 4.1 35.2 9.9 - 9.1 0.8 2.8 23.9 - 4.5 25.4 14.9 22.4 7.5 19.8 - 4.2 10.1 8.4 3.8 50.2 1.4 0.5 4.8 4.8 昨年度 4.0 14.0 本年度旅行目的地からみた発地の 注)表中の標記 19.6 1.4 6.4 11.9 30.6 4.8 8.1 14.5 28.0 4.0 8.0 20.0 1位 -: 0.0: 2位 ※昨年度 1位 0.3 1.5 8.3 - 7.0 1.5 昨年度 (219) 10-12月期 実績 0.8 本年度 (62) (50) 3.1 5.1 0.4 2.0 15.7 1.2 2.0 16.6 本年度 (399) 3.1 0.7 昨年度 (272) - 5.9 1.8 50.7 1.6 1.6 12.9 2.0 2.0 6.0 2.1 0.5 16.1 12.0 2位 回答なし 回答はあるが、小数点第2位を四捨五入した際に0.0になる数値 上向き矢印:対前年同期3.0ポイント以上増加 下向き矢印:対前年同期3.0ポイント以上減少 4 <旅行意向の比較 その①> ■旅行目的地(地域ブロック別) (意向) ・旅行目的地としては、昨年度同様「関東」が最多で「関西」「中部」が続く。 ・昨年同期と比べると、「関西」が0.9ポイントと最も増加している。 ・一方、「海外」への旅行意向は0.7ポイント減と苦戦が続く。 旅行意向なしも含む全体・人ベース(%) <旅行目的地:地方ブロック> 1-3月期 意向 昨年度調査 本年度調査 10.510.2 7.8 2.7 2.5 2.8 3.0 3.0 3.5 4.8 5.0 6.9 4.1 2.3 2.0 3.9 1.3 1.2 4.4 1.2 3.7 1.7 北 東 関 甲 中 関 中 四 九 沖 海 海 北 東 信 部 西 国 国 州 縄 外 越 道 旅行意向なしも含む全体・人ベース(%) 北海道 東北 関東 甲信越 中部 関西 中国 四国 九州 沖縄 本年度 2.5 3.0 10.2 3.5 5.0 7.8 2.0 1.2 3.9 1.7 昨年度 2.7 2.8 10.5 3.0 4.8 6.9 2.3 1.3 4.1 1.2 -0.2 0.2 -0.3 0.5 0.2 0.9 -0.3 -0.1 -0.2 0.5 旅行需要見通し (本年度-昨年度) 昨年度と比べて・・・ +3pt以上 快晴 +1~3pt未満 晴れ +0.1~1pt未満 曇りから晴れ間 0~-1pt超過 曇り -1~-3pt超過 雨 -3pt以下 雷雨 5 <旅行意向の比較 その②> ■旅行目的地と地域間流動 (意向) ・「中部」以東の各ブロック及び「沖縄」では、「関東」ブロックからの旅行意向が 最多。特に、「甲信越」「中部」ブロックへの旅行意向が大幅に増加している。 ・一方、「関西」「中国」「四国」ブロックでは「関西」ブロックからの旅行意向が、 「九州」 ブロックでは同ブロックからの旅行意向が最多となる。 ・居住エリア内への旅行意向については、「沖縄」を除き各ブロックとも減少して おり、旅行実績との違いが際立つ。 旅行意向有り・回数ベース(%) ●旅行目的地からみた地域間流動(例:北海道にはどの地域から来ているのか) 旅行発地(居住地) 旅行 目的地別 r= 北海道 東北 関東 甲信越 中部 関西 中国 四国 九州 沖縄 北海道 東北 本年度 (121) 33.9 5.0 関東 38.0 甲信越 3.3 中部 関西 中国 四国 九州 6.6 8.3 2.5 1.7 0.8 昨年度 (137) 35.0 5.1 29.9 3.6 7.3 9.5 本年度 (149) 1.3 36.2 41.6 2.7 4.0 9.4 沖縄 - 4.4 1.5 3.6 - 0.7 2.0 2.0 - 昨年度 (145) 3.4 37.2 43.4 2.1 5.5 4.1 0.7 1.4 2.1 本年度 (503) 4.6 13.1 39.6 3.8 11.1 13.7 5.0 2.4 6.6 0.2 昨年度 (549) 4.2 12.8 40.8 4.6 11.7 11.7 4.0 2.0 7.7 0.7 8.7 0.5 本年度 (184) - - 67.9 昨年度 (160) 0.6 2.5 54.4 本年度 (249) 1.6 1.6 47.4 昨年度 (232) 0.9 1.7 37.5 本年度 (364) 0.8 2.5 26.9 昨年度 (344) 1.2 1.5 21.2 本年度 (96) 2.1 2.1 22.9 4.5 12.5 昨年度 (112) - 本年度 (60) 3.3 - 13.3 昨年度 (61) 1.6 1.6 18.0 本年度 (192) 1.0 2.6 17.7 昨年度 (212) 1.4 本年度 (79) 7.6 昨年度 1.7 (59) - 44.3 3.4 33.9 注)表中の標記 6.0 - 1.1 - 1.3 1.3 0.6 0.8 1.6 4.0 - 1.7 2.2 3.9 10.4 4.9 6.0 32.8 8.4 5.8 9.9 - 26.0 21.9 9.4 8.3 - 27.7 27.7 9.8 6.3 0.9 20.0 5.0 - 21.3 4.9 1.6 4.7 46.4 2.4 50.5 1.3 6.3 3.4 15.3 19.4 5.2 21.3 16.5 3.9 31.5 16.8 3.0 15.1 29.4 2.6 16.6 2.1 5.2 1.7 1.6 - 15.8 10.0 - 1位 -: 0.0: 1-3月期 意向 17.0 3.8 本年度旅行目的地からみた発地の 10.0 10.7 3.3 40.0 6.6 27.9 3.1 14.1 3.8 10.8 2.5 13.9 3.4 10.2 2位 ※昨年度 - 6.3 - 13.3 16.4 7.8 11.8 15.3 1位 1.3 5.1 - 0.8 1.0 12.7 2.4 8.5 2位 回答なし 回答はあるが、小数点第2位を四捨五入した際に0.0になる数値 上向き矢印:対前年同期3.0ポイント以上増加 下向き矢印:対前年同期3.0ポイント以上減少 6 <旅行意向と実績①> ※実現率とは、12月調査で聴取した10月-12月期の旅行実施率を 9月調査で聴取した10月-12月期の旅行意向率で割ったものである。 ■旅行意向に対する実現率 ・平成26年10-12月期の旅行意向が実際にどの程度実現したのかを示す 「実現率」は、全体で82.4%、昨年同期と比べ3.5ポイント低下している。 ・特に、男性全体及び60代以上で大幅に低下している。 ・目的地別では、「中部」「関西」の実現率が100%を越える。 旅行意向・実績なしも含む全体・人ベース 性別 <宿泊旅行 実績> (%) 55.0 実績(B) 50.0 意向(A) 50.8 42.1 45.0 40.0 34.7 35.0 意向:平均0.60回 30.0 実績:平均0.50回 実現率:83.3% 実現率(前年):91.2% 年代 39.9 41.9 44.3 37.5 37.0 32.3 39.2 33.4 28.5 27.4 43.8 40.1 35.9 40.1 30.6 25.0 20.0 実現率 (B÷A)×100で算出 <参考> 前年同期実現率 -20代 -20代 30代 (学生除) 40代 50代 60代 以上 83.5 96.1 89.5 85.2 76.3 82.0 78.9 85.0 98.0 88.7 90.6 82.4 83.1 89.1 全体 男性 女性 82.4 81.0 87.7 90.8 (学生) 赤字:実現率100%以上 旅行意向・実績なしも含む全体・人ベース 旅行目的地 (%) 意向(A) 15.0 実績(B) 11.9 10.7 10.0 5.0 2.7 2.0 5.7 5.2 3.4 3.1 7.9 8.1 5.1 3.53.2 2.6 2.5 4.5 1.8 1.3 1.6 1.4 3.9 3.3 0.0 北海道 東北 実現率 (B÷A)×100で算出 <参考> 関東 甲信越 中部 関西 中国 四国 九州 沖縄 海外 74.1 91.2 89.9 91.4 109.6 102.5 96.2 87.5 88.2 72.2 84.6 77.8 79.5 97.4 103.1 110.0 95.1 82.8 100.0 113.2 71.4 81.0 前年同期実現率 赤字:実現率100%以上 7 <資料 短期観光動向予測調査とは> 「短期観光動向調査」は、地域(地方自治体等)や観光関連業界、企業等の観光戦略立案の基 礎資料として頂くため、一般消費者の旅行意向及び旅行実績を四半期毎に調査し、その結果を 各地域等にフィードバックすることを目的に、日本観光振興協会にて平成23年9月より開始しま した。 本調査は、今期の旅行意向や旅行実績を対前年同期の結果と比較検証することにより、今後 の旅行市場の動向を明らかにして参ります。今般の12月調査(平成26年10-12月期の旅行実績及 び平成27年1-3月期の旅行意向)の調査結果をとりまとめましたので公表させて頂きます。 今後も本調査結果を四半期毎に定期的に公表して参ります。 1.調査対象・調査手法 一般消費者を対象にしたインターネットによるアンケート調査。各回とも標本数4,000以 上(男女各15歳~)を確保することとしている。なお、標本配分は平成22年度国勢調査の人 口構成比を基本とし、各都道府県に比例配分した。ただし、人口の少ない県に関しては最低 30サンプルを確保するよう微調整している。 2.調査項目 (1)属 性: 性別・年代・職業・居住地・未既婚・同居人数・同居家族・子供の学齢 (2)本調査: ①当該四半期(平成26年10~12月)の旅行実績 宿泊観光旅行実績の有無、(有り)回数・宿泊数・旅行先・同行者 ②次の四半期(平成27年1~3月)の旅行意向 宿泊観光旅行意向の有無、(有り)回数・宿泊数・旅行先・同行者 3.調査実施期間 平成26年12月4日(木)~平成26年12月8日(月) 4.サンプル構成 全体 男性 女性 20代学生 20代 30代 40代 50代 60代以上 北海道 東北 関東 甲信越 中部 関西 中国 四国 九州 沖縄 5.ブロック構成 昨年度調査 4,506 2,241 2,265 396 575 909 853 835 938 198 310 1,518 184 563 793 283 166 446 45 本年度調査 4,268 2,108 2,160 354 584 796 908 754 872 179 302 1,452 173 524 744 255 166 431 42 北海道 北海道 青森県・岩手県・宮城県・秋田県・ 東北 山形県・福島県 茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・ 千葉県・東京都・神奈川県 甲信越 新潟県・山梨県・長野県 富山県・石川県・福井県・岐阜県・ 中部 静岡県・愛知県 三重県・滋賀県・京都府・大阪府・ 関西 兵庫県・奈良県・和歌山県 鳥取県・島根県・岡山県・広島県・ 中国 山口県 四国 徳島県・香川県・愛媛県・高知県 福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・ 九州 大分県・宮崎県・鹿児島県 沖縄 沖縄県 関東 6.調査実施機関 株式会社インテージ 8
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