病理医(病理専門医)を志す方に 大津市民病院病理診断科後期研修医

病理医(病理専門医)を志す方に
大津市民病院病理診断科後期研修医(病理専攻医)募集要項
対象:2015 年 4 月から病理専門医になるための研修を始める医師
募集人員:若干名
I. 概要
大津市民病院病理診断科では、切除例と生検例合わせて年間約 5000 件の組織検体
(このうち術中迅速診断が約 160 件)と約 6000 件の細胞診検体、5〜10 例の病理解
剖があり、常勤の病理専門医 2 名と非常勤の病理専門医 1 名で、その病理診断にあた
っている。本院は症例数が多いだけでなく、症例の偏りも少なく、人体病理学の研修
に適した施設の一つである。
病理専門医になるためには、医師免許取得後に日本病理学会が認定する研修施設で
4 年以上の研修を行って所定の研修内容を終了した後、専門医試験(筆記試験と実技
試験)に合格する必要がある。専門医の受験資格には、さらに死体解剖保存法による
死体解剖資格を取得していること、3年以上継続して日本病理学会正会員であること、
人体病理学に関する原著論文または学会報告が3編以上あることなどが要求される
が、これらを研修期間中に済ませておく。また、並行して、細胞診専門医資格を取得
するための研鑽を積む。
II. 研修目標
病理専門医として適切な医療に貢献するために、診断病理学に必要な知識、技能、
態度を身につけることが、最大の研修目標となる。診断病理学に必要な知識、技能、
態度についての具体的事項は多岐にわたり、その詳細は日本病理学会の下記のページ
に掲載されている。
病理医への扉 (http://pathology.or.jp/gakuken/recruite.html)
病理専門医研修カリキュラム (http://pathology.or.jp/gakuken/curriculum.html)
II. 当科における研修
上記の研修目標を達成するために、当院において指導医の下で病理業務に携わるだ
けでなく、日本病理学会が主催する「組織診断講習会」や「剖検講習会」、
「細胞診講
習会」および日本臨床細胞学会が主催する「細胞診断セミナー」等を受講して、病理
診断にかかわる知識・技能を深めるとともに、病態の背後に存在する現象や原理に対
するリサーチマインドを常に持つように心がけてもらう。
また、当院病理診断科は京都府立医科大学の関連施設であると同時に、京都大学と
も交流があることから、近隣で定期的に開催される「京都外科病理検討会(京都府立
医科大学附属病院・病院病理部で開催)」、
「京滋臨床病理集談会(京都大学附属病院・
病理診断科で開催)」、「みやこ病理診断カンファレンス(京都府立医科大学と京都大
学で交互に開催)」、「淡海皮膚病理カンファレンス(滋賀県立成人病センター病理診
断科)」などの病理診断に関する勉強会や研究会にも積極的に参加していただく。