今回は、 横井研究室で行っている、 筋電義手の研究と JS2 User’ s REPORT 「healthcreate ロコモ計測・観察装置」をお使いの ユーザー様による製品やサービスに関するレポートです。 は別のプロジェクトで、 エコー装置を使用しての研究開 発の現場でJS2が活用されている様子を取材して横井 教授と布山研究員にお話を伺った。 この実験室でJS2はどのように使用されているのでしょうか? 筋肉に様々な種類の電気刺激を与えたときに、 どこの筋肉が どの方向に伸びたり縮んだりするかを、 エコー画像の画像認 識技術と布山研究員が独自ソフト開発した装置で行い、 可視 化 ・ 定量化する研究と、 周辺装置として、 センサーを手で持 たずに常に同じ条件でセンサーを筋肉に当てる事で、 いつで も、 だれでも同じ条件で動きを計測 ・ 観察できるためのセン サー固定装置の開発を進めています。 研究 ・ 開発のためにJS2エコー装置を使用する利点はどの辺に ありますか? JS2は従来使用していた装置よりも画像の解像度が高い分、 より精密に筋肉の動きを捉えて分析する事ができます。 エ コー装置を使うと皮膚表面からだけではわからない筋肉の細 かい動きを、 正確に、 リアルタイムに見る事ができます。 外 野櫻さん ( 大学4年生 ) 布山研究員 横井教授 都心の新宿と郊外の八王子を結ぶ 「京王線」。 調布駅 で降りて5分程歩くと甲州街道に面した電気通信大学の キャンパスに。 正門から続く通路の片側には桜の古木が 植っていて、 キャンパスの歴史を感じさせる。 開花の見 からだけでしか筋肉の動きをみられなかった時は、 動きが見 えるまで強い電気刺激を与えていたために、 人体への負担 が掛かったり、 多くの時間を必要としていましたが、 エコー 装置を使うことで負担を大幅に減らし、 時間の節約もできる ようになりました。 事さを想像しながら横井研究室にお邪魔して、 興味深 いお話を伺った。 TBSテレビ : テレビ未来遺産 『生命 38 億年スペシャル 最新脳科 研究の成果は、 どのように医療現場で役に立つものなので しょうか? 学ミステリー “人間とは何だ!?”』。 2015 年 2 月 11 日に 4 時間 筋肉の動きが衰えて動作が行えないリハビリ過程の方など にわたって放映されたその番組は、 先端科学や実験 ・ 長期密着ド に、 必要な筋肉に電気刺激を与えることで筋肉の動きを一 キュメンタリーで、 脳と心や、 人類永遠の謎に関する驚きの数々 時的に復元することができますので、 電気刺激をリハビリに が紹介された。 中でも今回のユーザーズ ・ レポートで訪問取材し 用いることで日常生活により近づけることができると考えて た横井研究室の研究 ・ 開発成果の紹介は、 障害というハンディー います。 を持つ人たちに大きな希望を与えると共に横井研究室の社会的意 義の大きさを広く知らしめた。 仕事中に機械に挟まれて右手を切 断した方の、 腕が無いのに痛みを感じる 「幻肢痛」 の正体を探り、 最新のロボット工学 「筋電義手」 で脳と筋肉をつなぎ、 失った右 手の機能を義手で取り戻すまでの様子を放映したシーンは、 驚き とともに、 多くの人に強い印象を残したドキュメンタリーであった。 東京都調布市 国立大学法人電気通信大学 情報理工学研究科 教授 横井 浩史 先生 JS2 User’ s REPORT 今まで使っていたエコー装置よりも解像度が 高くなった分、 より細かい筋肉の動きを 観察 ・ 計測できるようになりました 2015 03-1
© Copyright 2024 ExpyDoc