平成 27 年 7 月 15 日 マザックニシカワ 榎並梨緒 住友電工レディースセミナー報告書 日程:7 月 14 日(火) 時間:午前 10:00~午後 5:00 場所:住友電工伊丹製作所ツールエンジニアリングセンター スケジュール: 10:00 到着 13:50 座学② 10:10 オリエンテーション、概要説明 14:50 休憩 10:40 座学① 15:00 切削実演② 12:00 昼食 15:30 休憩 12:50 記念撮影 15:40 工場見学 13:00 切削実演① 16:40 アンケート記入 13:40 休憩 16:50 修了証書 内容: 座学① ・NC 旋盤とマシニングセンタについて ・カッティングとマシニングの違い ・超硬合金 ・切削工具材料の種類と特徴 ・旋削と転削 座学② ・旋削加工基礎 ・バイトホルダの R/L 勝手 ・バイトホルダの部品と構造 ・チップ型番の見方 切削実演① ・NC 旋盤による各加工工程の切削状況の観察(六角ボルトの加工) 被削材:S45C 六角材 ・マシニングセンタによる切削状況の確認 被削材:S50C 切削実演② ・鋼切削におけるチップブレーカの違い 被削材:SCM435 使用工具: (ホルダ)DCLNR2525M12 (チップ)CNMG120408N-MU/GU/LU/FL AC820P 工場見学 ・加工工場及びダイヤ工場見学 【所感】 住友電工伊丹製作所 TE センターにて、超硬工具のセミナーに参加させて頂きました。今 まで工作機械の種類として「NC 旋盤」 「マシニングセンタ」と覚えていましたが、マシニ ングが「切削」という意味だとは知りませんでした。また、 「ハイス」も「ハイスピードス チール」の略だと初めて知ったので、普段から細かいことにも疑問を持って勉強しないと いけないなと感じました。そして、ホルダバイトに右勝手と左勝手があること、バイトを 自分で分解して構造も教えて頂きました。チップを外すと、敷板、レバーピン、敷板止め、 締め付けボルトがあり、こんなに多くのもので組み立てられているとは思いませんでした。 また、チップの右勝手、左勝手の見方、チップ型番の見方も教えて頂きました。今までチ ップの型番を見たことがなく、いくつもアルファベットと数字が連なっていて驚きました。 そのアルファベットや数字全てに意味があり、型番を見るだけでチップの形状や逃げ角、 切刃長、厚さ等が分かるようになっていました。 切削実演では、NC 旋盤で六角材を 6 種類の工具を使い全 7 工程で加工し、六角ボルトを 作る様子を見ました。1 工程ごとに説明をして下さったので、何を使用しどんな加工が行わ れているのか状況を把握することが出来、少しずつ製品に近づく様子が見られ面白かった です。その後、マシニングセンタでは、フライス、エンドミル、ボールエンドミル、ドリ ルを使用して円弧に溝を入れたり穴あけをし、富士山と太陽の模様に加工する様子を見ま した。実演の後に、 「超硬ドリルとハイスドリルは重さが違います。 」と言われ実際に両方 を持たせて頂いたのですが、超硬ドリルがハイスドリルに比べて重たいことが分かりまし た。最後の切削実演では、MU 型、GU 型、LU 型、FL 型のチップブレーカを使用し、切 り込みや送りを変更させながら切りくずの違いを見せて頂きました。パラパラとした細か なものや、非常に長いものなど様々な切りくずが出ました。これらの切りくずには良し悪 しがあり、短くきれいにカールしているものは良い切りくずで、長く伸びているものは悪 い切りくずだとおっしゃっていました。そして、押しつぶされたような切りくずは、チッ プにそれだけ負荷がかかっており危険な証だそうです。 今まで超硬工具をじっくり見て触るという機会はあまりなかったので、自分の目で確認 しながら構造等知ることが出来て良かったです。超硬工具には非常に多くの種類があり、 それぞれに得意、不得意の特徴を持っているため用途によって使い分けているということ が分かりました。また、超硬合金の良さや原料を手に入れることの難しさを知ることによ って、社内で取り組んでいる超硬リサイクルの重要性、必要性を感じました。お客様にも このことを伝えて、御協力頂ける方を増やしていこうと思います。 ホルダバイトの右勝手と左勝手 左勝手 右勝手 マシニングで加工した富士山と太陽
© Copyright 2025 ExpyDoc