愛知県犬山市の観光を外国人留学生がアピール

愛知県犬山市の観光を外国人留学生がアピール
留学生 21 人が観光地を紹介する PR 動画を作成
名古屋経済大学と犬山市観光協会の共同企画
名古屋経済大学(犬山市)は犬山市観光協
会と協力し、留学生向け日本語科目の教育活
動の一環として、留学生が同市の観光地を訪
問して改善点などを指摘したり、PR 動画の
作成をしたりする事業を 2014 年 10 月~15
年1月に実施した。14 年4月に「留学生支
援室」を設置し、留学生の地域貢献、日本文
化理解、国際交流の活動を積極化したい同大
学が犬山市観光協会に協力事業の実施を持
観光地の取材に参加した名古屋経済大学の外国人留学生ら
4 施設で取材・撮影を実施した。
ちかけ、両者で実施内容を協議したものだ。
今回は、1年生に在籍する中国・ベトナムな
どからの留学生 21 人が参加した。
大学側では本事業のための授業計画を立案し、それに合わせて市観光協会が日本の外国人向け
観光業の現状や犬山市の観光地の課題について講義し、留学生の観光に関する理解度を高める工
夫をしたという。観光地を訪問しての PR 動画の撮影のほか、観光関係者に留学生の意見を聞く
機会も設定した。
「名古屋市内から通学する留学生も多く、犬山市の観光地についての理解は必ずしも高くはな
かったが、留学生が犬山市の観光地に親しみ、良
さを理解する良い機会になった」と同大学。留学
生からは「お客様の前で発表するのは緊張したが
楽しかった」
「このような授業が来年度もあったら
ぜひ参加したい」
など満足する声が多く聞かれた。
日本語科目の活動のため使用言語は日本語で行っ
たが、留学生が作成した PR 動画には、母国で閲
覧できるように母国語のテロップを入れた。留学
生には母国から親族や友人を呼び寄せて観光す
日本語で取材をする外国人留学生
ることも多いという。
同大学は、「学外の関係者に対して責任を持って取り組むことは学生生活で数少ない経験であ
り、多くの学生が熱心に取組み、学生の満足度は高かった。学生に対する教育効果は高いものが
あった。活動を継続し、活動の効果を上げつつ、マスコミへの成果のアピールも必要」と話す。
15 年度は3年生以上の留学生を対象に実施する予定。「留学生に対して、地域と密着し日本を肌
で感じられる機会を豊富に用意したい。地域の観光業やその他企業でのアルバイト、お祭りへの
参加、犬山市城下町でのホームステイなどが実現できたら」
(同大学)と学外での個人レベルでの
活動への展開も思案中だ。
問い合わせ先
実 施 主 体 名 : 名古屋経済大学 留学生支援室
問 い 合 わ せ 先 : 0568-67-0511(代表)
メールアドレス: [email protected]