平成 27 年 9 月 17 日 進 路 指 導 部 はじめに 体育大会が終わりました。毎年、体育大会の日の秋の空を見ながら、 「3年生もいよいよ受験シーズンだな」と 考えたりします。 さて、パナソニック(旧社名:松下電器産業、松下電器製作所、松下電気器具製作所)を一代で築き上げた経 営者である松下 幸之助さんの「道をひらく」という著書の中に次の文章があります。 道 自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めな い。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがいのないこの道。広い時もある。せまい時もある。のぼりも あればくだりもある。坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。 この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しか し、所詮はこの道しかないのではないか。 あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず 歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがいのないこの 道ではないか。 他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくために は、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。 それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生ま れてくる。 まだまだこれからです。ゆっくりでも前に進むことが大切です。 第2回考査について 2年生については、9月28日(月)から10月2日(金)まで、1・3年生については、10月5日(月) から8日(木)までの日程で第2回考査が行われます。考査を大切にすることが受験につながります。すべての 教科をしっかり勉強してもらいたいと思っています。 個別大学模試について 先日、以下の個別大学模試をについて紹介しました。受験される場合は、以下のように対応してください。 (1) 対象となる個別大学模試 業 者 駿台予備学校 河合塾 代々木ゼミナール 北九州予備校 高松予備校 対 象 大 学 東京大、京都大、北海道大、東北大、東京工業大、一橋大、名古屋大、大阪大、 神戸大、九州大、広島大 東京大、京都大、北海道大、東北大、東京工業大、一橋大、名古屋大、大阪大、 神戸大、九州大、広島大、早稲田大・慶應大、医進 東京大、京都大、北海道大、大阪大、早稲田大、慶應大 九州大学、山口大学、長崎大学、熊本大学、鹿児島大学、琉球大学 西南学院・福岡大学 岡山大 (2) 申込方法について 9月17日(木)に、駿台予備学校、河合塾、代々木ゼミナール、北九州予備校、高松予備校の個別大学模 試の申込用紙を配布します。以下の要領で申し込んでください。 業 者 申 し 込 み 方 法(重要) 駿台予備学校 10月2日(金)に申込書と代金を持参し、業者に申し込む 河合塾 9月30日(水)までに申込書を担任に提出する 代々木ゼミナール 10月2日(金)に申込書と代金を持参し、業者に申し込む 北九州予備校 9月30日(水)に申込書と代金を持参し、業者に申し込む 高松予備校 9月30日(水)に申込書と代金を持参し、業者に申し込む 志望校に合わせて積極的に挑戦してもらいたいと思っています。 「駿台予備学校の受講生アンケート結果」について 駿台予備学校は、1995 年以降、既卒生の受講生にアンケートを実施していますが、1995 年の結果と昨年の結果 を比較すると興味深いことがわかりました。 たとえば、 「大学選びで保護者と意見が合わなかった場合にどうするか」を聞いた質問では、 「自分の希望を通 す」と答えた割合が 1995 年は68%ありましたが、昨年は48%と20ポイント減りました。これに対し、 「話 し合って妥協点を見つける」は17ポイント増の45%でした。また、 「保護者の希望を負担に感じるか」では、 「やや負担」が8%減の24%となり、 「負担ではない」が63%から72%に増えました。そして、 「合格・不 合格は保護者の協力と関係があるか」との質問では、 「親の協力が不可欠」が33%から55%に増加・ 「受験は 本人の実力と努力だけ」と答えた人は38%から15%に減りました。 内 容 項 目 1995 年 2014 年 差 就職に有利 20 35 +15 学歴取得 16 34 +18 大学進学の目的は 人格形成 25 16 -9 専門知識の習得 61 54 -7 大学のイメージ 40 49 +9 所在地 32 40 +8 偏差値難易度 27 28 +1 大学選びの基準は 教授陣とカリキュラム 28 14 -14 入試科目 26 13 -13 自分の希望を通す 68 48 -20 保護者と意見が不一致の場 話し合い妥協点を見つける 28 45 +17 合どうするか 保護者の希望に沿う 4 4 ±0 親の協力が不可欠 33 55 +22 合格・不合格は保護者の協力 本人の実力と努力だけ 38 15 -23 と関係あるか どちらとも言えない 29 30 +1 駿台を運営する駿河台広報課の中村聡明課長は「親と話し合ったうえで自分の希望を通すなら良いが、最近の 生徒を見ていると、話し合って親に押し切られている印象が強い。少子化で、親の期待がひとりの子に集中して いる面もあるだろう。子どもの方も、大事に育てられているから、昔に比べて素直な子が多い」と指摘していま す。 一方、文部科学省などの統計を基にした駿台の統計によると、不本意入学で別の大学を再受験する人は年間約 4万人に上る。駿台の受講生では、①一般入試を受けるつもりだったが、 「早く合格を決めたい」とAO・推薦入 試に切り替え、本来の志望校以外に進んだ、②センター試験の結果だけを基に、事前によく調べないまま大学を 選んだ、などのケースが目立っているということです。 終わりに 記録的な豪雨で各地に大きな被害が出ています。被災した地域の児童・生徒は大丈夫でしょうか。はやく、落 ち着いて学習に取り組めるよう願っています。 (文責:進路指導部 池本 邦彦)
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