進路指導室から第24号

平成 27 年 9 月 17 日
進 路 指 導 部
はじめに
体育大会が終わりました。毎年、体育大会の日の秋の空を見ながら、
「3年生もいよいよ受験シーズンだな」と
考えたりします。
さて、パナソニック(旧社名:松下電器産業、松下電器製作所、松下電気器具製作所)を一代で築き上げた経
営者である松下 幸之助さんの「道をひらく」という著書の中に次の文章があります。
道
自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めな
い。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがいのないこの道。広い時もある。せまい時もある。のぼりも
あればくだりもある。坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。
この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しか
し、所詮はこの道しかないのではないか。
あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず
歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがいのないこの
道ではないか。
他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくために
は、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生ま
れてくる。
まだまだこれからです。ゆっくりでも前に進むことが大切です。
第2回考査について
2年生については、9月28日(月)から10月2日(金)まで、1・3年生については、10月5日(月)
から8日(木)までの日程で第2回考査が行われます。考査を大切にすることが受験につながります。すべての
教科をしっかり勉強してもらいたいと思っています。
個別大学模試について
先日、以下の個別大学模試をについて紹介しました。受験される場合は、以下のように対応してください。
(1) 対象となる個別大学模試
業
者
駿台予備学校
河合塾
代々木ゼミナール
北九州予備校
高松予備校
対 象 大 学
東京大、京都大、北海道大、東北大、東京工業大、一橋大、名古屋大、大阪大、
神戸大、九州大、広島大
東京大、京都大、北海道大、東北大、東京工業大、一橋大、名古屋大、大阪大、
神戸大、九州大、広島大、早稲田大・慶應大、医進
東京大、京都大、北海道大、大阪大、早稲田大、慶應大
九州大学、山口大学、長崎大学、熊本大学、鹿児島大学、琉球大学
西南学院・福岡大学
岡山大
(2) 申込方法について
9月17日(木)に、駿台予備学校、河合塾、代々木ゼミナール、北九州予備校、高松予備校の個別大学模
試の申込用紙を配布します。以下の要領で申し込んでください。
業
者
申 し 込 み 方 法(重要)
駿台予備学校
10月2日(金)に申込書と代金を持参し、業者に申し込む
河合塾
9月30日(水)までに申込書を担任に提出する
代々木ゼミナール
10月2日(金)に申込書と代金を持参し、業者に申し込む
北九州予備校
9月30日(水)に申込書と代金を持参し、業者に申し込む
高松予備校
9月30日(水)に申込書と代金を持参し、業者に申し込む
志望校に合わせて積極的に挑戦してもらいたいと思っています。
「駿台予備学校の受講生アンケート結果」について
駿台予備学校は、1995 年以降、既卒生の受講生にアンケートを実施していますが、1995 年の結果と昨年の結果
を比較すると興味深いことがわかりました。
たとえば、
「大学選びで保護者と意見が合わなかった場合にどうするか」を聞いた質問では、
「自分の希望を通
す」と答えた割合が 1995 年は68%ありましたが、昨年は48%と20ポイント減りました。これに対し、
「話
し合って妥協点を見つける」は17ポイント増の45%でした。また、
「保護者の希望を負担に感じるか」では、
「やや負担」が8%減の24%となり、
「負担ではない」が63%から72%に増えました。そして、
「合格・不
合格は保護者の協力と関係があるか」との質問では、
「親の協力が不可欠」が33%から55%に増加・
「受験は
本人の実力と努力だけ」と答えた人は38%から15%に減りました。
内
容
項 目
1995 年
2014 年
差
就職に有利
20
35
+15
学歴取得
16
34
+18
大学進学の目的は
人格形成
25
16
-9
専門知識の習得
61
54
-7
大学のイメージ
40
49
+9
所在地
32
40
+8
偏差値難易度
27
28
+1
大学選びの基準は
教授陣とカリキュラム
28
14
-14
入試科目
26
13
-13
自分の希望を通す
68
48
-20
保護者と意見が不一致の場
話し合い妥協点を見つける
28
45
+17
合どうするか
保護者の希望に沿う
4
4
±0
親の協力が不可欠
33
55
+22
合格・不合格は保護者の協力
本人の実力と努力だけ
38
15
-23
と関係あるか
どちらとも言えない
29
30
+1
駿台を運営する駿河台広報課の中村聡明課長は「親と話し合ったうえで自分の希望を通すなら良いが、最近の
生徒を見ていると、話し合って親に押し切られている印象が強い。少子化で、親の期待がひとりの子に集中して
いる面もあるだろう。子どもの方も、大事に育てられているから、昔に比べて素直な子が多い」と指摘していま
す。
一方、文部科学省などの統計を基にした駿台の統計によると、不本意入学で別の大学を再受験する人は年間約
4万人に上る。駿台の受講生では、①一般入試を受けるつもりだったが、
「早く合格を決めたい」とAO・推薦入
試に切り替え、本来の志望校以外に進んだ、②センター試験の結果だけを基に、事前によく調べないまま大学を
選んだ、などのケースが目立っているということです。
終わりに
記録的な豪雨で各地に大きな被害が出ています。被災した地域の児童・生徒は大丈夫でしょうか。はやく、落
ち着いて学習に取り組めるよう願っています。
(文責:進路指導部 池本 邦彦)