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島田塾GBHS2015 トークセッション5
志を持つことの大切さ
2015年8月29日
イマジニア株式会社
代表取締役会長 兼 CEO
公益財団法人松下政経塾 理事
神藏 孝之
イントロダクション
 今の時代、「良い高校→良い大学→大企業に就職」「お金持ちになる、有名
になる」という人生は、果たして成功・幸福といえるのか?
2016年就職人気企業ランキング
2015世界大学ランキング
順位
大学名
順位
企業名
1
ハーバード大(USA)
1
三菱東京UFJ銀行
2
ケンブリッジ大(UK)
2
全日本空輸(ANA)
3
オックスフォード大(UK)
3
JTBグループ
4
マサチューセッツ工科大(MTI)(USA)
4
みずほフィナンシャルグループ
5
スタンフォード大(USA)
5
明治グループ
6
カリフォルニア大バークレー校(USA)
6
丸紅
7
プリンストン大(USA)
7
野村證券
8
イェール大(USA)
8
大和証券グループ
9
カリフォルニア工科大(USA)
9
損保ジャパン日本興亜
10
コロンビア大(USA)
(出所)英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)
10
日本生命保険
(出所)東洋経済オンライン
1
21世紀は「正解のない時代」
 20世紀までは人生の成功・幸福につながる正解が確かにあった。しかし、21
世紀に入ると、その前提が全て崩れ、従来の手法が通用しなくなった。
20世紀
21世紀
「正解があった時代」
「正解のない時代」
【日本経済と企業】
 経済低迷
 既存の雇用制度崩壊
【日本経済と企業】
 経済成長持続(前提)
 終身雇用・年功序列(前提)
※ 良い高校・大学を出て、大企
業に勤めさえすれば、将来の
安定が約束された
【教育手法】
 キャッチアップ型で通用
 正解を丸暗記すればOK
大きな
変化
影
響
※ 20世紀の正解の前提が全て
崩れ、従来の手法が通用しな
くなり、不安定化した
【教育手法】
 ファクトを自分で調べ、ロジッ
クを自分で組み立てなけれ
ばいけない
少子高齢化、グローバル化、IT化 etc.
2
人生の成功・幸福とは一体何か?
 人間が持つ各々異なった生命力である「天分」を活かしきることこそが、人間
としての成功、そして幸福ではないか。
松下幸之助(1894-1989)
「人間としての成功」
日本の実業家。パナソニック(旧社名:松下電器
産業)を一代で築き上げた経営者。「経営の神
様」と呼ばれた。
自分と同じく丁稚から身を起こした思想家の石田
梅岩に倣い、PHP研究所を設立して倫理教育に
乗り出す一方、晩年は松下政経塾を立ち上げ政
治家の育成にも意を注いだ。
人には、おのおの異なった生命力が与え
られています。
この天分を活かすことが、人間としての
成功であります。
人間としての成功と社会的な地位とは、
何のかかわりもありません。
何が成功であるかは、人によって異なる
からであります。
お互いに素直な心で自分の天分を見出し、
人間としての成功を全うしなければなり
ません。
そこから個人の幸福と社会の繁栄が生ま
れてまいります。
3
このような時代にどう臨むべきか
 自分の可能性を最大限に発揮するために、どのような人生を生きてみたい
か、まずシミュレーションすることが大事。
皆、育った環境も個性も違う
それぞれが持つ
自分の可能性を最大限に発揮することが
人生の成功であり幸福
「どのような人生を生きてみたいか」
まずシミュレーションすることが大事
4
志を持つこと(1)自分の人生は自分で決める
 終身雇用の時代にリスクを取って政経塾入塾、ベンチャーが一般的ではな
かった時代に会社設立。「自分の人生は自分で決める」という思いから。
神藏孝之 プロフィール
略歴
 1956年 東京都生まれ
 1980年 早稲田大学商学部卒業/トヨタ入社
 1984年 松下政経塾卒塾(二期生)
 1986年 イマジニア(株)設立、代表取締役社長
 1996年 株式店頭公開
 2006年 代表取締役会長 兼 CEO
TOPICS
 2009年 東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(略称:東大EMP)修了(二期生)
 2009年 公益財団法人松下政経塾理事
 2010年 プラチナ構想ネットワーク(会長:小宮山宏 三菱総研理事長/元東大総長)幹事
 2011年 宮城県震災復興会議委員
 2011年 野田佳彦首相アドバイザー
5
志を持つこと(2)できるだけ旬な人に会う
 「できるだけ旬な人に会う」ことが、いつしか人生の目標に。人脈・人とのつな
がりが人間・経営者としての幅を広げ、かけがえのない人生の財産に。
 日本を代表する経済学者・教育者
 公私共々お世話になり、現在、島田
塾幹事、島田村塾アドバイザー
 前首相、松下政経塾1期生
 総理在任中、官邸アドバイザーに
野田佳彦
第95代内閣総理大臣
衆議院議員
島田晴雄
千葉商科大学学長
 東京大学元総長・日本のエネル
ギー問題の第一人者
 現在、当社社外取締役、再生可能
エネルギー事業を推進中
 日本屈指のベンチャー経営者
 最も親しい経営者仲間、共同で事
業を推進
澤田秀雄
小宮山宏
東京大学第28代総長
(株)三菱総合研究所理事長
 中東・イスラム史研究の第一人者
 歴史の先生にして最も親しい友人
の一人
山内昌之
歴史学者
東京大学名誉教授
(株)エイチ・アイ・エス
代表取締役会長
 財務・金融官僚のトップ
 大蔵省入省1年目の時からの親交、
30年来の親友
香川俊介 前財務事務次官
桑原茂裕 日本銀行理事
森信親 金融庁長官
6
志の持続のために大切なこと
 「自分のため」だけではなく、「誰かのため」ならばこそ、人は強くなることがで
き、懸命に努力できる。
駅伝の感動の本質
駅伝走者の
必死さの源とは
一体何なのか
 タスキをくれた前の走者の努力に応えたい
 ここであきらめたら、前の走者の努力が全て水の泡、
だから絶対にあきらめない
 少しでも順位を上げて、次の走者にタスキを渡したい
人は「他者」を感じたとき
初めて今を懸命に
頑張ることができる
 前を走る人の努力や苦難を「有難い」「負けたくない」
と自分の事として捉えるようになる
 「自分が何とかしなければ」という気持ちが芽生え、
将来の夢や使命感が生まれる
 将来の夢を託す人に対する責任感が生まれ今を懸
命に頑張るようになる
7
最後に
「どのような人生を生きてみたいか」
まずシミュレーションしてみよう
8