語彙集

語彙集
( 訳者注:ロシア語表記からの音訳をしています。従来の日本語音訳とは異なることがある
かもしれませんが、ご了承ください。)
アジタ - 各マンヴァンタラにおいて権現する偉大なる12の神々の名前の一つ。第二マン
ヴァンタラのヴィシュヌの姿。
アシュタミ
-
満月から数えて9日目。何を行うのにも望ましくない日だと考えられている。
アシュラム - 精神生活の段階を示す。または精神修行を行う場所や、グルが弟子たちと暮
らす住処のことでもある。
アシュラマ・ダルマ - 自己認識の道における成長を示す段階。
アスール - 無神論者、神の最高権力を認めない生物。卑俗な物質主義者。自らの限られた
感覚的体験を絶対化する人。
アダルマ - 不正、不品行、ダルマの法に背くこと。
アチャマン
- 水とマントラを使っての浄化儀式。
アチャリヤ
- 自らの模範を示して教える完璧な導師。
アナルトゥハ -
「価値を持たないもの」。精神修行の道を歩むのを妨げる悪習慣や性質。
アヒムサ - 他の生物に危害を加えないこと。非暴力。アヒムサの遵守は、精神向上のため
に必要不可欠な条件である。
アルチャナ
- 献身奉仕の一つである寺院での神像崇拝。
イニシエーション - 「第二の誕生」。精神的伝授。その際、導師は弟子に聖名を与え、弟
子が過去に犯した全ての行為の結果に対する責務を自らに負い、そして弟子が全ての誓いとグ
ルの全ての指導に従うことを条件に、弟子を神のもとへ帰すことを自らに義務付ける。
ウタマ・アドヒカリ - 高段階の献身者。献身奉仕において高みを極め、クリシュナの純粋
な意識を得た者。
ウパ・ダルマ -
宗教の一時的形。
エカダシ - 満月と新月から数えて11日目で、精神的活動に特に好機である。この日は、
豆、穀物類の摂取を控えることが勧められている。
カマ - 人生の四つの目的のうち第一のそして最も低級なもの。ヴェーダの社会法則(ヴァ
ルナシュラマ・ダルマ)によって調整された感覚の慰め。肉体的快楽の追及。性欲、肉欲。
カルマ - 因果関係の法則。我々の現在を確定する過去の行為の結果。物質世界における活
動であり、それらは常にある一定の、つまり良いまたは悪い結果を人にもたらす。
カルマ・バンダナ
- 私欲のためだけに行われる物質的活動。
ガルヴハドゥハナ・サムスカラ -
浄化儀式。
カンティマラ -
子供に生を与える前に両親によって行われるヴェーダの
トゥラシから作ったヴァイシナヴが首につける飾り。
ガンドハルヴァ
-
半神、また高度惑星・ガンドハルヴァローカに住む歌い手や音楽家たち。
キルタン - 九つある献身奉仕の一つで、至上神の聖名を唱歌し、神を称賛すること。他の
献身者たちと共に声高らかに聖名を唱歌すること。
クル
― またはカウラヴィ族。クルクシェトラの戦で、パンダヴァ族の敵方。
クンダ -
聖なる貯水池、湖。
グナ - 「紐」「性質・特質」。生き物を束縛する物質エネルギーの3つの主要な原因。グ
ナは、生活様式、思想、そしてグナの影響を受ける魂の活動を確定する。
グリハストゥハ・アシュラム - 精神生活の第二段階であり、シャストラの指示事項に従っ
て、家庭生活及び社会生活を営む段階である。
グリハメドゥハ - 物質主義者である家庭人。
グル
- 精神の師、導師。
グル・カトゥハ - 導師について、彼の使命、彼の持つ特質について話すこと。グル賛美。
グルクラ - ヴェーダ教育制度における学校。男子はグルクラに5歳で入学し、導師の指導
の下で生活する。
グル・パティ -
ゴピ
夫。または自分の妻の導師。
- ヴリンダ―ヴァンの牧女たちで、クリシュナ神にとって最も近しい献身者。
サダナ -
サドゥハキのための規則。サダナ・バクティの規則と指示。
サダナ・バクティ
- 神への愛を増長するために行われる規則化された献身奉仕。
サトヴァ・グナ - 徳のグナ。物質の活動の特質の一つ。
サドゥフ - 「目的を達した者」、聖者。心からクリシュナに献身的な者。
サムスカラ - 「行われた行為」。人生の決定的な時期に人を浄化することを目的とした儀
式や供儀。10ほどある。
サハジヤ - クリシュナに対して軽薄な態度をとる者。クリシュナの遊戯を真似しようとす
る者。
サンキルタナ - 神の聖名の共同賛歌。カリユガにおける精神的自己認識の基本方法で、こ
の時代のユガ・アヴァータラであるシュリ・チャイタニヤ・マハプラブがはじめる。またイス
コンの精神的書籍を広めること。
サンデシ - カッテージチーズのデザート。
サンヤシ - 放棄生活を受け入れた者。
サンヤシ・アシュラム - 精神生活の第四段階。感覚および心を完全に制御し、クリシュナ
への奉仕に身を捧げるために家族および社会生活を完全に放棄する。
シッカ -
後頭部に残した髪束。
シクシャ - グルまたは教えを授けるヴァイシナヴから受けた精神的訓戒。
シッドヒ - アシタンガ・ヨガの修行過程で得られる神秘能力。また宇宙の高級惑星の一つ
であるシッドハ・ローカの住人で、生まれた時から神秘能力を備えている。
ジャガド・グル - 全世界の導師。
シャストラ - 神について書かれた書。ヴェーダ文学やヴェーダの伝統に従って、または絶
対真実より至高のものはない、という主張に従って書かれた書。
ジャパ -
聞こえる。
神の聖名への瞑想。このような瞑想中は、聖名は静かに唱えられ、瞑想者のみに
シュクラ - 全能の。
シュルティ - グルを傾聴する過程で得た知識。至上神が人類に与えた元々のヴェーダ文学
(ヴェーダとウパニシャッド)。
スマラナム
- 献身奉仕である「記憶」。
スヴァ・ダルマ - 前世によって確定された宗教的義務の遂行。
スパルシャ - 「触覚」「肌」。相互に対応する三つの要素の組み合わせ
受容対象、そして意識。
- 受容器官、
タマ・グナ - 無知のグナ。その影響を受ける人に対して、幻想、怠惰、酩酊物質の使用な
どの結果を招く。
タパ、タパシヤ - 苦行による浄化。
ダイティイ
ダナ
- 巨人の姿をした悪魔。ディタとカシヤパの子ら。
- 「慈悲」。貧しい者に施しものを配ること。
ダルマ - 宗教、神に対する人の義務を確定する宗教原則の全書。ヴァルナシュラム制度に
おける人の段階・階級に即した義務。アルトゥハ、カマ、またはモクシャという物質的褒賞を
意味する世俗の宗教性。
ダルマ・パトゥニ
- 「ダルマの守護者」。純潔の妻。
チャラナムリタ - 純粋な献身者の御足または寺院での神像の御足を洗った後の水。
チャンダル
- 犬食い、不可触民。
ディクシャ
- 精神的伝授。
トゥラシ - 植物用語で「聖なるバジリコ」。ゴピ(ヴリンダ)の一人の権化である聖なる
植物。クリシュナ神にとってトゥラシは非常に大切であるので、クリシュナの献身者たちはそ
れを崇拝する。
トリシナ - 「飢え」。エゴイスティックな愛。
ドゥホティ
- 腰の周りに特別な方法で巻きつける布である、インドの男性用伝統衣装。
ナマ・バージャン
- 聖名復唱。
ナマ・ハタ - 「聖名の市場」。クリシュナ哲学を議論するためと神の聖名を賛歌するため
に家に集まる献身者のグループ。
ニルヴィカルパ・サマドゥヒ
ること。
- 「常なる瞑想」。自らのもとの体、スヴァルーパを会得す
ハラヴァ - ひき割り小麦で作るプディング。
ハリナマ - 至高人格シュリ・クリシュナ神の聖名、その唱歌。
ハレ・クリシュナ・マハ・マントラ - 解脱のための偉大なる歌。「ハレクリシュナ・ハレ
クリシュナ・クリシュナ・クリシュナ・ハレ・ハレ・ハレラマ・ハレラマ・ラマ・ラマ・ハ
レ・ハレ。」シュリ・チャイタニヤ・マハプラブがカリ時代にこのマントラの復唱を勧めた。
マハ・マントラは束縛された魂を、物質的欲望から解放するだけでなく、神への愛を目覚めさ
せる。
バージャン
- 献身奉仕や純粋な献身者、そして至上神を讃える精神的歌、祈り。
バクタ -
至上神の献身者。
バクティ・ヨガ - 至上神との関係を、神への献身奉仕を通じて復活させる方法。
バクティ - 至上神への献身奉仕。
パラマハムサ - パラマ「至高の」 ハムサ「白鳥」。精神段階の最高段階に達した、至上
神の献身者。サンヤシにある第四段階のうち最高段階。
パラムパラ
- ヴェーダの知識を伝える師弟継承。
パンダル - 大きな天幕。
ブラフマン - 知性的な人々、および神官たちの階級を代表する人々。ヴェーダの社会分化
制度における第一階級。
ブラフマ・ムフルタ - 精神修行を促進するのに特に望ましい時間帯(日の出までの1時間
半)。
ブラフマチャリ - 精神の師のもとで精神科学を学び、独身の誓いを遵守する弟子。
ブラフマチャリ・アシュラム - 精神生活の第一段階。純潔を守り、節制に生き、そして真
の精神の師のもとで、学問を学ぶ時期である。
ブルヒ -
牛乳を煮詰めて作る菓子。
プジャ -
定められた基準に従って行われる寺院での神像礼拝。
プジャリ - 祭壇内で直接、神像に仕える献身者。
プラサード
- 神の恩恵、清められた食物、あるいは神に供えれられた品。
プラジャルパ -
プラブ -
「主人」。ヴェーダ文化における男性への尊称。
プルシャ・スクタ
促す精神的道具。
プレマ -
無益な、不必要な世間話。
- 真の「現実」を認識しようとする者が超越的意識の状態に入ることを
神への純粋な自然発生的愛であり、献身奉仕の発展の道における最高段階。
マイトゥフニヤ - 相互に性的に惹かれること。
マタジ -
「母」。ヴェーダ文化における女性に対する尊称。
マト・サラム -
ロマンチシズムとプラトニックラブに特徴づけられる愛の一種。
マハトマ - 「偉大なる魂」。クリシュナ神の崇高な献身者。
マハヴァダニア - 神の最も慈悲深い権化。シュリ・チャイタニヤ・マハプラブ
マハ・プラサード
サード。
- 神棚の神像に直接お供えされた食物。純潔な献身者が食した後のプラ
マンガラアラティ
- 寺院での早朝礼拝。
マンガラチャラナ
り。
- 吉を呼ぶ呼びかけ。吉を呼ぶ始まり。始まりのダンス。祝福を乞う祈
マントラ - 「マナ-知、
超越的音響。
メディテーション
トラ-解放」。マーヤー、幻想の影響から知を解放してくれる
- 「思考上の観照」。メディテーションの至高対象は神である。
ヤギヤ - 精神発展の方法の一つ。様々な形式の供物、つまり食物、物品、感覚的満足の対
象または感覚そのものを供えることによって神を満足させること。異なる時代(ユガ)により、
それぞれ異なる供儀が指定されている。我々が生きるカリ時代には、神を満足させる方法と、
神への愛を達成する方法として神の聖名の唱歌だけが勧められている。至上神とは、「供物と
して供えられるすべての物を享楽する者」である。
ヤダヴァ - クリシュナが生まれた偉大なる家系。この家系は、サマヴァンシまたは月のラ
サから出たヤヤティ王の息子ヤドゥに始まりをおく。クリシュナの生存中、ドヴァラカ国が創
立され、クリシュナの去った後、町に住んでいた全てのヤダヴァたちは死去した。彼らのうち
の少数だけが、家系を存続するために生き残った。
ヨガ - 「至高存在、神とのつながり」、知・感覚を制御するための方法であり、個の存在
が至高の存在であるシュリ・クリシュナと融合する。
ヨギ
- 至上主との融合を追及する超越者。
ラクシャス
- 人食い悪魔。
ラジャ・グナ -
リーラ -
激情のグナ。
至上神または神の純粋な献身者たちのカルマを生じない精神的遊戯。
リシ - シュルティを初めて受容し、そして人々に伝えた昔の詩人・賢人。ヴィシュヌプラ
ナは全てのリシを三クラスに分ける。
・ヴィシヴァミトラのような王のリシ。
・ナラダのような神的リシ。
・ヴァシシトハのようなブラフマの息子であるブラフマのリシ
レインカルネーション -
物質世界における魂の再具現の法則。魂による肉体の交換。
ヴァイクンタ - 「心配事のない場所」。精神世界の永遠の惑星であり、クリシュナの様々
な権化、4本の手を持つヴィシュヌが住まうところ。
ヴァイシナヴ -
ヴィシュヌ神またはクリシュナ神の献身者。
ヴァナプラストゥハ・アシュラム - 精神生活の第3段階。家庭または社会生活を離れ、サ
ンヤシを受け入れる準備をするために聖地を巡る。
ヴァルナ - 「色」「文字」「音」「生まれ」「部類」。ヴェーダの社会分化制度における
四つの社会階級。司祭―ブラフマン、軍人―クシャトリヤ、商人―ヴァイシヤ、農作人・使用
人―シュドゥラ。それぞれのヴァルナへの所属は、その人の活動とその人に対するグナの影響
によって確定される。
ヴァルナ・サンカラ - 宗教原則に反して生を受けた子供たち。望ましくない住人。
ヴァルナシュラマ・ダルマ - 四階級と、精神的成長の四段階に社会を分化するヴェーダ制
度であり、心理および物理的体質(ヴァルナ)と精神的円熟度(アシュラム)によって各人に
一定の義務が課される。その義務の遂行は極致を達成することを保証するものである。
ヴィヤサ・プジャ - 師の誕生の日であり、彼をヴィヤサデ―ヴァを継承する者として、ま
た至上神を直接代表するものとして崇める。またヴェーダの編者ヴィヤサデ―ヴァの崇拝。
ヴィヴァハ・ヤギヤ - ヴェーダ文化における婚姻儀式。